インディアナポリス研究会ペーサーズ局

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 D.Granger
登り詰めた。
 2000年代後半のペーサーズのエースについて、長らく記事を書かなかったのは、まことに申し訳ないのであるが、いかんせんTV放送が少なかったので、 機会を失っていた。最近、放送されたので、それを機に一言二言。

 彼に関しては逸話がある。

 ドラフト前、我等が社長ラリー・バード御大が、彼をインディアナにワークアウトに呼んだ。ワークアウト終了後、バードは彼にこう言ったそうである。「わざわざインディアナくんだりまで来て貰って申し訳がない。君がペーサーズの一員になることはないだろう。なぜなら君は17位まで残っていないからだ。」

 しかし豈図らんや。彼は17位まで残っていた。そこでバード御大が飛びついたわけである。以上ヤフー掲示板情報。

 当時のドラフト状況はあまり覚えていないが、その変な名前とこのエピソードから、彼については注目していた。そして、ルーキーイヤーのプレイを数回見たところで、グットプレイヤーであることはすぐに分かった。いかにもバードの好みそうなタイプである。デレック・マッキーをよりシャープにした感じともいえる。それから順調に成長し、いまやUSA代表である。

 プレイスタイルは典型的なスモールフォワードである。オフェンス、ディフェンスともに高い次元でバランスが取れていて、リバウンドも強い、ボールハンドリングも良い。SFとしては理想的な選手だと思う。欠点らしい欠点のない、指導者好みの教科書的なプレイヤーといってよいと思う。

 ただまあ、昨今のNBA、というか昔も同じであるが、SFというポジションにはレブロンやカリメロ、マリオンといった怪物的なプレイヤーがゴロゴロいるので、NBAナンバー1SFというにはちょっと難しいと思う。彼がエースを張っていたここ数年のペーサーズの成績が、そのまま彼のプレイヤーとしてのランクと言っても良いかもしれない。

 更には、このサイトのあちこちにも書き散らかしているように、私は個人的にSFがオフェンスの中心になる事は好まない。最近、ペーサーズは期待の新星ポール・ジョージを使っているが、いまひとつ彼の数字が伸びないのは、やはりグランジャーとの共存が難しい事を示していると思う。さらには、SFがオフェンスの中心になると、SGのみならず、残りの3つのポジションも死んでしまう。カリメロの抜けたデンバーのチーム状況が、逆に良くなっているのは、それを裏から示す証左であろう。

 つーわけで、かつて書いたが、私は個人的にはこのグランジャーをつかって効果的なトレードを是非敢行して欲しい。本物のPGを獲って欲しい。空いたSFにはハンスブロー、ジェームズ・ポージー、ダンテ・ジョーンズを上手く使いまわす事で、十分補えると思う。つーか、ポージーをスターターにした方が、おそらく勝率は上がる。
 まあでも、バードのお気に入りっぽいし、ちょっと難しいかなあ。

 2000年代後半のエースをトレード要員にしろっつのも、まことに申し訳ないのであるが、本心なのだから仕方がない。

 フルネームは Danny Granger,Jr. 。スコッティという弟がいて、音楽関係のリアリティTVの出演経験があるみたい。

                   プレイオフまであと一押し。2011/3/31
J.Posey
趣味は旅行。
 実力者なのに何故かジャーニーマンという不思議な男、それがジェームズ・ポージーである。
 そういった意味では、とりたてて特徴もないのにルーキーイヤーからスターターを張り続けている不思議な男J・ティンズリーの対極にいる男とも言えるかもしれない。

 とにかく実力的には申し分の付け様が無い。ディフェンス、リバウンド、3ポイントと現代スモールフォワードに必要なものは全て兼ね備えている。それもみな非常に高いレベルで、である。先日BSで放送されたダラス戦でも試合終盤ノウィツキーを見事に完封しチームの勝利に大きく貢献していた。おそらく現在のNBAで彼以上のSFはショーン・マリオン以外にいないであろう。ここにはカリメロやレブロンなども含まれている。その中で、私の見るところ、現役NO2のスモールフォワードがこのJ・ポージーなのである。

 ところがこのひと、スターターですらない。まあボストンの場合はさすがにいろいろな意味でピアース、R・アレンをスターターから外すわけにはいかないので致し方の無いところもあろうが、その前のMIAやMENでもスターターのようなスターターでない様な扱いだった。その挙句、放出である。それも外から見る限りでは自分の意志というよりはチームの意向といった感じである。まあ、この手のタイプの選手は強いチームにいてこそ生きるタイプなので再建を指向するチームからすると放出しやすいのかもしれない。トレードバリューも高いだろうし。

 にしても、である。わたしがGMならばどんな犠牲を払ってでも残留させたい選手である。なにしろ現役NO2のスモールフォワードである。うえにはあの怪物ショーン・マリオンしかいないのである。カリメロやレブロン、プリンス、ボウエンよりも上なのである。残留させないでいられようか。
 さらには、そのプレイスタイルからしてファンの受けも良い。その選手がベンチどころかジャーニーマンである。わたしはなにか外側からでは窺い知れない性格的な問題でも抱えているのではないかと勘繰ってしまう。盗み癖があるとか。体臭が異常に臭いとか。まあ一番ありうるのは代理人が守銭奴という線であろう。

 というわけで謎めいた男、ジェームズ・ポージーである。いつかその謎を解いてみたい。わたしのポージー観察はまだまだ続くのであった。

 フルネームはJames Mikely Mantell Posey, Jr。また、えらい名前だな。

                                  2008/2/10

 元々、個人的に好きな選手ではあったのであるが、’10オフシーズン、まさかのペーサーズ入り。私は小躍りした。ただまあ、そうはいうものの、基本的に強いチームに入ってナンボの選手なので、今のペーサーズに必要なのかと考えると微妙なところであった。心情的には小躍りしながらも、知性的には疑問符が付いていた。

 もちろん、ポージー獲得は、あくまで、ダレン・コリソン獲得の為のサラリー調整によるもので、ポージー自身で無い事は明白である。実際、トレード期限までに何らかの形で放出するのかと、私は思っていたのであるが、まさかのシーズン終了までペーサー。そして、ほとんど出番無し。キャリア最低の数字である。

 今のペーサーズの中では、実力的にも実績的にも、おそらく、つーか、はっきりナンバー1のプレイヤーである。なのに、この扱い。もしかしたら、ケガとかしているのかもしれないが、この扱いで本人は満足しているのだろうか。それとも、半分アシスタント・コーチ気分での入団なのだろうか。私には、今以って不思議である。

 こういうところが、上の記事にも書いているが、ジェームズ・ポージーという選手の不思議なところで、その実力に見合った扱いを何故か受けられない。素人目には分からぬ技術的な欠陥があるのだろうか。それとも、相当エキセントリックな性格をしているのだろうか。でも、不平不満は言わないし。あいかわらず、謎な選手である。

 ボストンなんか、1年で退団しているが、あの時、ボストンが何が何でもキープしていたら、おそらくボストンは2連覇3連覇していたと思う。それほどの選手なのに、何故かベンチウォーマー。

 今季のペーサーズは久方振りにプレイオフに出場するので(ヒャッホー)、デリック・ローズ封じに是非とも使ってもらいたいものである。使えば、やってくれる筈だ。

                          祝・プレイオフ進出 2011/4/7