インディアナポリス研究会ペーサーズ局

歴史

戦評 '08-'09シーズン

TOPページへ

ペーサーズ局TOPへ

 1980年 '79/'80シーズン
 FINAL
第6戦
LAL@PHI
スコアは忘れた。ビデオを見返すのはめんどくさいので、気になる方は各自で調べて下さい。
 最近、CSでこの有名なゲームを見た。80年代のゲームはDVDなり何なりで見る機会も多いのであるが、70年代のゲームはこれで2回目である。’70年代っつても行われたのは1980年ではあるが。ちなみに私が映像を見た事のあるもうひとつの’70年代のゲームというのは、このゲームの前年に行われた有名なNCAAトーナメントの決勝である。10年位前、BSで見た。画像があまり綺麗ではなかったので、ビデオテープに保存しておかなかったのが、今となっては後悔しきりである。

 さて、閑話休題、このゲームである。このゲームには名前しか知らない有名プレイヤーがドンドン出てくる。ジュリアス・アーヴィング、ダリル・ドーキンス、マイケル・クーパー、モーリス・チークス等々。Dr.Jのハイライトシーンは勿論何度も見たことがあるけれども、一試合丸々見るのは今回が初めてである。興奮した。ダリル・ドーキンスの動く姿は今回が初めてかもしれない。マイケル・クーパー、モーリス・チークスはどこかで見ているかもしれない。
 実はもうひとり、その姿を見ることを楽しみにしていたプレイヤーがいて、それはモーゼス・マローンなのであるが、まだこの時期には76ersにはいなかったのね、残念。

 しかしこの試合、何より私に強いインパクトを残したのは、マジックでもドクターJでもない。マイク・ビビーの父親、ヘンリー・ビビーである。私はこの試合を見るまで、マイク・ビビーの父親がNBAプレイヤーだということは知らなかったので、そのこと自体にも驚いたのであるが、それより何より驚いたのは、そのルックスである。あれ、反則でしょう。フレグラントで一発退場でしょう。アフロにヒゲでちょっとハゲって。反則としか言いようが無い。
 その画像をググってみたのだが、手頃な画像が見つからないのが、返す返すも残念である。この試合のMVPは、間違いなく彼、ヘンリー・ビビーである。つうかヘンリー・ビビーのルックスである。

 そしてドクターJ、オールタイムの1stチームに選ばれているくらいだから、素晴らしいプレイヤーであることは百も承知なのだけれども、そのプレイを一試合丸々見てその素晴らしさが成程よおく分かった。私が今までイメージしていたよりもずっと良い選手である。私は今まで勝手に、ドミニク・ウィルキンスをより強烈にした感じをイメージしていたのであるが、それは間違いであった。むしろマイケル・ジョーダンをより大柄にして少々アジリティを落としたようなプレイヤーであった。なんというか、上手く言えないのであるが、イメージしていたよりずっとチームプレイヤーであったという感じである。実際のバスケットボールに役立つプレイヤーといった感じである。いま明らかにドミニク・ウィルキンスを批判否定したけれども、それはともかく、マイケル・ジョーダンがその若き日々、彼のプレイを参考にしたというのは非常によおく分かった。ただ、ジュリアス・アービングにとって残念な事は、マイケル・ジョーダンがジュリアス・アービングの後継者ではなく、ジュリアス・アービングがマイケル・ジョーダンの雛形、ないし原型と言われる様になってしまったということであろう。まあ、それでも十分名誉な事ではあるけれども。

 そのほか、ダリル・ドーキンスやマイケル・クーパー、モーリス・チークスについては、まあいいかな。あとマジックジョンソンであるが、若い時からマジック・ジョンソンはマジック・ジョンソンであったと言うのを再確認したというだけかな。

 そのほか面白い事がいろいろあったので点描してみよう。

 レイカーズのベンチにパット・ライリーの姿が見えたが、昔からカッコ良かった訳じゃなかったのね。意外にもっさりしているのに驚いた。言われなければ気が付かなかったろう。

 反対側のベンチにはチャック・デイリーの姿が見えたが、こちらは画面に出た瞬間、「チャック・デイリーだ。」と私は叫んでしまった。その後の経緯を知っているだけに、なぜか感動的であった。

 やっぱパンツはピチピチに限るな。今回再確認した。ストックトンは正しい。エロさが違う。マイケル・ジョーダンは間違えていた。

 リック・バリーによるビル・ラッセルへのインタビューつうのも結構凄かった。貴重かどうかは分からないが、私は凄く感動した。名前しか知らない選手というのは、その声を聞くだけでも感動的である。とりわけビル・ラッセルは今の老いぼれた姿しか知らないので、特に。

 あとレフリーの投げる球、速すぎ。

 試合内容に関していうと、いまのゲームに比べ自由にやっている印象が強いように感じた。あまりシステマティックではない感じである。NCAAに近いという印象も受けた。まあ、あくまで印象なので、なんとも言えないけれど。

 ジ・スペクトラムも懐かしすぎ。ジ・フォーラムとかね。言ってた、言ってたって感じ。

 つう訳で、いま一番見たい選手はピストル・ピート。お願いします。ABAの試合も、映像が残っているのであれば、観てみたい。

                                                           2009/8/11