インディアナポリス研究会コルツ部

歴史

2017シーズン

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2018年
3月
俺オールプロ’17  かつての記事で、ちょいと話題にした羽生竜王対藤井新六段の公式戦初対局、藤井新六段が勝ちましたね。この一局を含めた計三局、1万円の価値があったのでしょうか。まあでも、あったか。藤井新六段の記念すべき棋戦初優勝を生で見れた訳だし、決勝の広瀬八段との一局の桂打ちも見事だったし、将棋ファンなら大満足の1万円だったのかな。山口恵梨子女流二段の電話番号も貰えるし(って、ウソウソ、信用しないように。)。

 しかし、この藤井新六段、公式サイトによると、ここまで通算成績が68勝11敗。もちろん見事な成績なのであるが、三段リーグは13勝5敗なんだよね。って、何なんだよ、三段リーグって。プロより実力が上なのかよ。まあ勿論、高校野球の地方予選決勝みたいなものだから、異常な馬鹿力が発揮されているる訳だけど。

 でも、ここで藤井君に勝利して、プロになれず消えていく人たちは、その勝利を生涯の思い出として生きるんだろうなあ。「僕は藤井○○(好きな称号を入れよう)に勝った事がある。」って。まあ、それが良い思い出か悪い思い出かは微妙なところだろうけど。

 で、話は変わるが、先日プロ野球のオープン戦を見ていたら、今季から導入されるという所謂「深刻敬遠」もとい「申告敬遠」のシーンがあった。
 私はかねてから、あの4球は無駄という考え方だったので、この新制度は大歓迎である。「敬遠のボールを打つとか(クロマティや新庄)、敬遠暴投(小林繁)とかも、野球のシーンの一つなのだから、それらを失ってはいけない。」という考え方も分からないではないが、でも、それらは技術的な問題というよりは偶発的な事故みたいなものなのだから、そういう偶然で勝負が決まってしまう事の方がゲームとしてつまらないと思う。だから、面白いという説も勿論あるけれど。

 ちなみに野球には、もう一つ無駄なシーンがあると私はかねてから考えているのであるが、それはホームランを打った際のベース一周である。あれ完全に要らないだろ。完全に時間の無駄だろ。完全なウィニングランだろ。完全なホームラン・セレブレーションだろう。

 敬遠は、上述したように、まだいくらかゲームへの影響はあるけれど、ホームランの際のベース一周は、プレイではなく、完全にセレモニーだと思う。まあ、ベースを踏み忘れた御仁もおひとりいるけれど。

 でもまあ、この一周をオミットしろっちゅう意見は出てこないだろうな、さすがに。世界中で猛反発されると思う(ピッチャー以外)。理由は、書くまでもないであろう。

 さて、いよいよ本題の俺オールプロ’17である。一昨年と昨年は忙しくてパスしてしまったので、2年振りの俺オールプロである。腕が鳴る。つうのはウソで、今季もガッツリ見初めたのは12月以降なので、プレイオフ進出チームからの選出が多くなります。他のチームのファンの皆様、ごめんなさい。ではまずは、オフェンスから。


 《オフェンス》

 QB:ケース・キーナム(MIN) いや、やっぱこの人でしょう、今年は。
 RB:アルヴィン・カメーラ(NO) ルーキーセンセーション。
 FB:トミー・ボーナム(JAX) やっぱ、好きなんだな、このポジション。
 TE:トラヴィス・ケルシー(KC) ここ数年充実してきたポジションであるが、俺的にはコイツ。
 WR:アントニオ・ブラウン(PIT) 選ばざるをえない。
    アダム・シーレン(MIN) ザッツ叩き上げ。
 OL:イーグルスの面々(PHI) スーパーボウル真のMVP。


 《ディフェンス》

 DT:カイル・ウィリアムズ(BUF) 今季最高のタッチダウン。
    マリク・ジャクソン(JAX) 運動量豊富。
 DE:ブランドン・グラハム(PHI) ようやく、ここまで来た。
    ヤニック・ンガコワ(JAX) 当たりだったか。ま、チームに恵まれたとも言えるが。
 LB:マイルズ・ジャック(JAX) 私が今まで見た中で最も速いLB。
    ディオン・ジョーンズ(ATL) 好みは分かれるところであろう。私的には好み。昔、チャー
                    ジャーズにいたドニー・エドワーズを彷彿とさせる。
    デリック・ジョンソン(KC) まだ、やってたんかい。
 CB:ジャーレン・ラムジー(JAX) 2年目にして、すでにシャットダウン。
    A.J.ボーウイ(JAX) の反対側もシャットダウンって。
 S:アントワン・ベシア(ARI) 何気に5インターセプトしとる。
   テショーン・ギプソン(JAX) 前々から思っていたが、何故にギブソンではなくギプソン。


 《スペシャルチーム》

 K:ジェイク・エリオット(PHI) NEをズンドコに叩き落した功績は大きい。あまりにも大きい。
                   コルツファン的に。
 P:リゴベルト・サンチェス(IND) 2017インディ唯一の希望。
 LS:該当者無し
 RS:同上


 《三賞》

 MVP:ケース・キーナム(MIN) いや、やっぱこの人でしょう、今年は。
 新人王:アルヴィン・カメーラ(NO) ルーキーセンセーション。
 コーチ・オブ・ジ・イヤー:マイク・ジマー(MIN) いや、やっぱこの人でしょう、今年は。
 裏コーチ・オブ・ジ・イヤー:ヒュー・ジャクソン(CLE) 後述します。

 流行語大賞:ゴア・アップ・ザ・ミドル(IND) 
 効果のない努力、あるいは効果のない努力をしている人達に用いる。例えば、結構勉強している割には、テストの結果の悪いクラスメートに、「お前、ゴア・アップ・ザ・ミドルだな。」

 タッチダウン・セレブレーション・オブ・ジ・イヤー:イーグルス(PHI) 
 ボーリングは笑った。こういう事やらせると、イーグルスの右に並ぶ者はいない。さすが、永遠の中学生集団。


 《総評》

 ジャクソンビルの選手が数多く選ばれているのは、致し方ないところであろう。今年はジャックスの年だったという訳だ。

 2年振り選んでみて、感じたのは、数年前まではTEが人材難、つかグロンコ一人勝ちで、選考に難儀していたのであるが、今回は楽しくすんなり決まった。ケルシー以外も選びたいプレイヤーは多い。

 一方で、セイフティは3年前と変わらず、人材難が続いている。選考に難儀した。「該当者なし」にしようかなとも思っていたが、ちょっとスタッツ調べをしているうちに、ベシアの5Intsを発見して、ぶち込んでみた。で、ひとりだけ選ぶのも芸が無いので、面白ネームのギプソンもぶち込んでみた。やっぱ、困った時の占いババア、もといベシアだね。頼りになる。

 以前もどこかで書いたと思うが、セイフティはここ数年、ものすごく複雑化したポジションなので、なかなか素人目には善し悪しを区別するのが難しい。エド・リードやポラマルのような素人目にも分かり易いセイフティのいた時代が懐かしい。ここ数年、リーグを代表するセイフティといわれているエリック・ウェデルやハハ・クリントン・ディックスなども、素人の私には、その良さがよく分からない。

 話は変わってワイドレシーバー。今回はアントニオ・ブラウンとアダム・シーレンのドラフト下位&外コンビを選んでみた。ギャルソンの項目でも書いたけれども、このポジションは下位&外でものし上がってくる奴が結構多い。ここに挙げた3人のほかにも、ボールドウィンとかウェス・ウェルカーとかコルストンとか、結構いる。

 そういった現実を見ると、ドラフトに対する考え方もちょっと変わってしまう。私はかつて、「ドラフト5位以内は、QB、DE、LT、およびナンバー1評価のWRに限る。」みたいな考え方を持っていたのであるが、このうちLTとWRは除外しても良いような気がしてきた。LTを除外する理由は、かつて書いたので、ここでは省く。WRに関しては、「下位&外」でも十分に戦力になる、スタッツを稼げるプレイヤーが沢山いるのだから、ドラフト上位を使う必要はないと思う。

 一方で、その反対側のCBであるが、こちらはなかなか「下位&外」がのし上がってくるのは難しいポジションのように思う。歴代のシャットダウンコーナーを振り返っても、チャンプ・ベイリー、ダレル・リービス、パトリック・ピーターソン、そうして現在のラムジーと皆一様にドラフト上位プレイヤーである。リチャード・シャーマンは特異な事例であろう。あくまで、「レジオン・オブ・ブーン」のパーツの一つであって、個人単体のシャットダウンとはまた違うと思う。といいつつ、ボーウイはドラフト外だけど。

 技術やフットボールIQがあっても、絶対的な運動能力が無いと、どうにもならないポジションなので、カレッジ時代その飛び抜けた運動能力で目立っていたプレイヤーでないと厳しいのかもしれない。

 と考えると、ドラフト5位以内で指名する価値のある数少ないポジションの一つなのかもしれない、と私は最近考え方を改めました。

 さて、最後はこの2年間で1勝31敗のヒュー・ジャクソン。これって、あんまり騒がれていないけど(いや、騒がれてんの?)、何気に凄い記録のような気がする。それこそ、前代未聞、難攻不落だと思う。ここ最近の全敗記録といえば、2008年のライオンズが挙げられるが、一応翌年2勝しているので2年間で2勝30敗である。っても、2勝だけど。でもヘッドコーチは交代しているので、ヒュー・ジャクソンのように一人で1勝31敗ではない。
 
 16戦全敗にせよ、1勝15敗にせよ、そんな成績だったら、その時点でヘッドコーチは解任されるので、ひとりで1勝31敗というのは相当珍しい記録だと思う。

 また、先のライオンズのジム・シュワルツのように、前年度全敗したチームを受けての2勝というのは、ある程度仕方ないと思う。ヘッドコーチ初年度は、どうしてもチーム状態の把握に使わざるえないからである。チームの事を理解していくうちに1年間は終わってしまう。しかも、元々全敗してしまうようなチームなのだから、その中で2勝はむしろ良くやった部類であろう。というか、そんな最悪の状況でも、2勝ぐらいできるのがフットボールである。マニング抜きの2011年のコルツも、同じく2勝している。フットボールとはそういうスポーツなのである。

 ところが、ヒュー・ジャクソンは、1年目1勝で、2年目全敗って。1年目、何してたんだって話である。16戦全敗では、言い訳無用であろう。しかも解任されずって。まあ、チーム事情があるので一概に批判はしないけれども、とりあえず、この2年で1勝31敗って、何気に凄い記録だと思う。
 たとえば、その裏側の2年で31勝1敗と比較した場合、達成困難度でいえば、1勝31敗の方が難しいと思う。達成しちゃったけど。

 ちなみに、16戦全勝した2007年のペイトリオッツは、前年が12勝、翌年は11勝(ブレイディ、事実上全休シーズンだけど、)である。

 これにて、本稿は終わりとするが、例年だと、この後、ドラフトについての記事を書いてシーズン終了と相成る訳であるが、今季からは、この俺オールプロを以ってシーズン終了の記事としたい。ドラフトは新シーズンの頭の記事としたい。そちらの方が座りがよいうような気がするし、NFL公式スケジュールとも符合しているように思われるからである。

 つう訳で、2017シーズン、アディオス。って、なんだそれ。

                    2018/3/3(土) おっさんのひなまつり

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