インディアナポリス研究会コルツ部

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2018シーズン

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2019年9月 シーズン展望  ラック電撃引退により、「スーパーボウル・コンテンダー」から「捨てシーズン」へと自由落下、つうかジェットエンジン2基でのフルスロットル急降下と相成った今季のコルツであるが、それでも、従順なコルツの犬である私は今季のシーズン展望を書いてみたりするのである。

 しっかし、危なかったなあ。ラック引退前にゲームパスを契約しておかなくて。結構微妙なタイミングだったぞ。
 つう訳で、今季はさすがにゲームパスは見送り、あるいはシーズン最終盤での貧乏契約にしようかと思う。昨季のゲーム評でちょこっと書いたけど、ゲームパスに入っちゃうと、どうしてもコルツ戦中心の観戦模様になってしまうので、今季はG+やNHKBSを中心に多くのチームのゲームを見たいと思う。ダゾーンにも惹かれるものがあるし。

 しかっし、過去10年で3度目の捨てシーズンか。うち過去3年で2回目。多くネ。

 つう訳で、例年通り、ポジション別にチェックしてみたいと思う。


 【QB】
 ストロングポイントからウィークポイントへのフルスロットル急降下。ファン的には不安しかないポジションではあるが、コーチ陣経営陣は案外ブリセットに自信を持っている様子。なんとシーズン開幕前に2年3000万ドルの大型契約。しかもサインボーナスが1300万ドル。

 そりゃアメリカの少年たちがQBになりたがる訳だよ。俺だってなりたい、金だけの目的で、フットボールへの愛情皆無で。純粋な金目当ての結婚。

 普通、フットボールに限らず、この世の報酬というものは、原則的に「過去の実績」に対して支払われる。スポーツでいえば、前年30本塁打したとか、1500ヤード走ったとか、何らかの「過去の実績」に対して支払われる。
 ところが、ある種のQBには、「将来の実績」、しかもそんなに蓋然性が高いとは云えない「将来の実績」に対して支払われる。そりゃ、なりたいよ、QBに。他にそんな職業ないよ。

 かつて、NBAでは7フッターに対して、ただただ背が高いというだけの理由で、そこそこの給料を支払っていた時期があったけれども、これは7フィートという実績、というかあからさまな体躯がある訳だから、「将来の実績」ではなかろう。
 また、NFLに限らず、ドラフト上位選手に対しても、ある意味「将来の実績」に対して支払っていると言えなくもないが、よくよく考えてみれば、それはアマチュア時代の実績に対して支払っているのだから、これらQBのように「将来の実績」に対して支払っている訳では無い。あくまで、「過去の実績」に対しての報酬であろう。

 こんな「将来の実績」に対して報酬を支払うのは、NFL、それもQB業界だけであろう。いろんな意味で特殊な業界ではある。

 QB業界では、このブリセットみたいな、なんつーかいろんな状況が絡んで大金をゲットするQBが数年に一度現れる訳であるが、大概成功しない。でも、うらやましい。

 そのほか、ブライアン・ホイヤーとも契約。両者ともに、所謂「ベリチックのおさがり」であるが、両名ともに似たようなタイプであるし、WCO的なプレイブックを用意してシーズンに臨むのであろう。


 【RB】
 今季のコルツの命運を握るユニット。マーロン・マック一人で2000ヤード走れとまでは言わないが、ユニット全体がかなりの数字を叩き出してもらわないと困る。彼らの数字が、そのままコルツの数字となろう。さて、吉と出るか凶と出るか。


 【WR】
 最も未知数なユニット。なにげにヒルトンもアラサーだし、ヒルトン以外は何の実績もないし、QBはブリセットだし、不安しかないちゃあ不安しかないユニットではあるが、ドラフト時から評価の高いパリス・キャンベルに期待大といったところか。あと、謎の男、ディオン・ケインもな。


 【TE】
 無風ユニット。可もなく不可もない結果を出してくれるであろう。コルツの中では、最も安心安全ユニットとも云えるかな。


 【OL】
 最強ユニット。リーグ最強とまでは云わないが、間違いなくリーグ・トップクラスのユニットである。何度も言っているが、フットボールというゲームにおいて、最強のオフェンスラインというのは絶対的な武器である。ここが炸裂すれば、捨てシーズンからスーパーボウルまでの逆噴射も十分有り得る。

 また、ラック引退にともない、ネルソンは無論の事、ライアン・ケリーもドジさえ踏まなきゃ大型契約は間違いないので、奮起して欲しいところではある。まあ、安全運転に徹されても困るけど。


 【DL】
 コルツファン的にも対外的にも不安の多いユニットではあるが、コーチ陣経営陣は妙に自信を持っているユニットではある。シェルドン・リチャードソン、ジェラルド・マッコイ、ンダマコン・スーとFA・トレード市場をにぎわせた大物が結構いたにもかかわらず、フロントはまるで無視。アウト・オブ・眼中。ドラフトでの指名も無し。

 唯一の補強はジャスティン・ヒューストンのみ。まあ、こちらも純粋な戦力補強というよりはバラードの人脈的補強という意味合いも強い。期待はしてます。

 コーチ陣経営陣はデニコ・オーツリーに結構自信を持っているようであるが、オーツリーがプロボウルどころかオールプロ級の活躍をしない限り、結構厳しそうなユニットではある。カバー2というのは、言わずもがな、4メンラッシュが一切の基本なので、ここが崩壊したら、ディフェンス終了である。今季のコルツ・ディフェンス陣のカギを握る、つうか全てといってよいユニット。つかデニコ・オーツリー


 【LB】
 顔ぶれ的には一抹の不安は残るが、レオナルド様という絶対的な支柱がいるので、そんなに不安はない。あとは、レオ様の相方待ちであろう。それがウォーカーなのかオケレーケなのかスピードなのかは分からん。


 【CB】
 対外的には不安視されているユニットであろうが、コルツファン的には不安の無いユニット。顔ぶれ的スキーム的に万全に近い。

 個人的には、ロック・ヤ・シンのハードヒットを見てみたい。あと、マーベル・テルの大化けにも超期待。


 【S】
 マリク・フッカーが無事でさえあれば最強ユニット。それが全てとさえいえる。ケリー同様、ラックの引退にともない、フッカーの大型契約も確定的なので、奮起して欲しい。ケガすんな。


 【スペシャルチーマー】
 まあ盤石。


 とまあ、ポジション別に書き上げてみると、まずまずのチームであるように思われてきた。そりゃ元々スーパーボウル・コンテンダーだったのだから、ラック一人抜けただけで、ってデカい事はデカいけれど、いきなり捨てシーズンは言い過ぎだったかもしれない。反省。

 考えてみれば、2017シーズンも同じくブリセットで4勝していたのだから、当時のチームよりは戦力的には上昇、コーチ陣は比べるまでもないのだから、7,8勝しても全然おかしくはない。最強オフェンスラインという絶対的なアドバンテージがある訳だし、上手くはまれば10勝くらい挙げて、プレイオフも十分有り得るだろう。まあさすがに、プレイオフを勝ち抜く力はないだろうが。

 0勝16敗で全体1位を獲得してQBゲットというのも悪くないシナリオであるし、コルツファン的には、どっちに転がっても良い、お気楽なシーズンと云えるかもしれない。

 実際、このタイミングで大物新人QBをゲットできれば、キャップヒット的には最強チームが作れるだろう。

 しかし、手元にあるイヤーブックが空しい。「空しい」って、こういう感覚をいうのね。ン十年生きてきて、初めて実感した。


                       台風接近中。 2019/9/9(月)
Week1 9月8日
IND@LAC
24−30(OT)
 コルツ開幕戦は強豪チャージャーズ相手にオーバータイムで惜敗。おおよそ失わないで済んだ失点、ほぼ取れた得点を合計すると、ヴィナ様のFGミス2本とXPミス1本の計−7点、FGシチュエーションでのオーツリーのアンネクサリ―・ラフネスからのドライブ継続によるタッチダウンでプラマイ(?)−4点、イーブロンのエンドゾーンでの捕球ミスで−6点あるいは−7点で、結局17点か18点損した計算になる。

 「それらがことごとく成功していたら勝っていた。」とまでは云わないし、スポーツがそんなに甘いものじゃないって事は重々承知しているので、オーバータイムで一発でタッチダウンを奪われたのが現状のコルツの力量だと思っていた方が、精神衛生上良いであろう。

 で、今回は、開幕戦だからという訳でもないけれど、シーズン展望同様、ポジション別にレポートしてみたい。


 【QB】
 QB、つかブリセットな訳であるが、十分及第点、WCOっぽいプレイブックなら十分やれることが証明された。コーチ陣経営陣の自信のほども証明された。このゲームのファーストプレイがノーバックだったというのは、その自信の顕れであろう。

 まあもっとも、課題もある。例えば、球速が、ちと速い。ドイルが顔面受けしていたのは、その弊害だろう。あとまあ、ラックやマニング、そうして対戦相手のリバースが大得意にするディープにピンポイントで落とすという技術が無いのも気にはなる。それらは、要するに、「タッチ」が無いという事である。まあ、仕方あるまい。それがあったら1巡指名だし。

 イメージ的にはマグナブが一番近いかな。あと、もうちょい脚があると嬉しい。ラックより遅い気がする。

 しかし、「ベリチックのおさがり」は相変わらず安定してんな。この調子だと、ホイヤーも大丈夫であろう。


 【RB】
 マーロン・マック、25回174ヤード1TDという訳で、いきなり勇躍ファンタジー業界に殴り込みをかけた訳であるが、私的にはイマイチ不満。
 なんつーか、昨季からの課題であるが、もうちょい、この絢爛豪華なOLを美味く使ってほしい。相変わらず、スクリメージに突っ込むのが早い。もうワンテンポ遅らせてブロッキングが完成してから突っ込めば、もっとロングゲイン出来る筈。それこそファンタジー王、つかリーディングラッシャーも夢じゃない。

 あとまあ、これは指導方針なのか何なのかよく分からんが、カットバックをしないのは不思議。技術的に出来ないのか、それともチーム方針として禁止しているのかは不明であるが、「カットしていれば、」というシーンが散見された。カットバックができないのか、カットバックをしないのか、それが問題だ。

 この二つ、同じことはネイハイム・ハインズにも云える。私がGMならRB陣は改造するんだけどなあ。考え方が違うみたい。


 【WR】
 ヒルトンは通常運転。相変わらず頼りになる。

 ファンチェスは、大型レシーバーという事で、ヘイワード=ベイの悪夢も蘇らないでもなかったが、割とレシーブやルートランニングはまともだった。一安心。でも、動きはタイトエンドっぽい。個人的にはインマンやモンクリーフの方が好み。このゲームで怪我してIR入り。ついていない男。

 ディオン・ケインとパリス・キャンベルはお披露目程度かな。次戦以降期待。


 【TE】
 イーブロン、エンドゾーンで得意の落球。まあ、大事なところで落とすのは今季に始まった事では無いけれど、まあ、それは要するに技術が無いという事である。
 「大事なところ」で落とすというと、精神的な問題のようにも思えるが、実際は大概技術的な問題である。実際は、「大事でないところ」でも落としているのであるが、それらは「大事でないところ」なので目立たないだけである。

 イーブロンの場合、ルートラン二ングや捕球に難があるのである。このゲームでも胸でキャッチしていたし。

 私がGMなら、来オフでリリース。んで、2巡か3巡でTEを指名する。

 ジャック・ドイルは通常運転。相変わらず頼りになる。目立たないが、ブリセットの最初の3rdダウンはドイルのナイスレシーブである。技術的に確かな選手は、「大事でないところ」でも活躍するのだ。


 【OL】
 さすがの完成度。グロウィンスキーとブレイディン・スミスが、それぞれ1サックづつ献上しているが、それくらいは仕方あるまい。イングラムとボサだし。

 ネルソン、鬼。ゲームを通じて左側のランが良く出ていたのは、当然ながらネルソンの功績である。そうして、とりわけ最後の2ポイント・コンバージョンは圧巻。あれで2点取れるのなら、毎回2ポイントした方が良いとさえ思った。ネルソンの後ろなら、2ヤードは堅い。カッチン鋼より硬い。カッチン鋼はともかく、5割以上は堅いと思う。


 【DL】
 個人的には、開幕前不安視していたユニットであったが、不安的中とまでは云えないが、不安解消とも云えない。
 
 その不安の中心オーツリーは、件のアンネクサリ―・ラフネスはともかく、本職のDTとしてもイマイチの出来。まあ、カバー2のDTというのは、本来恐るべきタレント、それこそウォーレン・サップ級のタレントが必要なポジションなので、オーツリーには荷が重いのかもしれないが、頑張って欲しい。

 とはいえ、DL全体としては、結構4メンラッシュはかかってはいた。ダンジー時代より上かもしれない。とりわけ、ジャスティン・ヒューストンはさすがの出来。ポジションが一つ前になって、不安も無くはなかったが、さすがの内容。スキームもスキームだし、ディフェンス機会も増えるだろうから、最終的なスタッツはKC時代より良くなるんじゃないかな。サック王も夢じゃない。


 【LB】
 ヴィナ様のミスキックはともかくとして、このゲームの真の敗因はココかもしれない。カバー2ちゅうのは、4メンラッシュが基本で、スクリーンに対しては、高速ラインバッカー、あるいは大型コーナーバックがそれを処理するちゅうスキームである訳だけれども、レオ様はともかく、アダムスとウォーカーにその絶対的なスピードがない。私が相手DCなら、このチャージャーズの方法を踏襲する。

 まあ、チャージャーズというのは、トムリンソンとかスプロールズとかウッドヘッドとかスプロールズとかスプロールズとか、スクリーンがお家芸のチームではあるので、その辺は差っ引いて考えなくてはならないが、にしても、やられ過ぎ。オケレーケやスピードで解決するのか。


 【CB】
 無難な出来。カバー2なんだから、もうちょい勝負しても良さそうではあったが、ウラ取られるのもなんだし、こんなもんでしょ。ヤ・シンのハードヒットも見られたし。


 【S】
 フッカーはワンハンド・インターセプトでフリーク振りを見せつけたが、反対側のギャザーズがやっぱり問題。

 まあ、なんつーか、やっぱりフッカーとプレイスタイルが被っとる。ギャザーズのナチュラルポジションはやっぱりフリー・セイフティだと思うので、チーム的にもプレイヤー的にも無理がある。カリー・ウィルスがどの程度なのかは分からないが、ストロング・セイフティには、スカウティング・レポートを読んだ限りでは、ウィルスの方が向いていると思う。ウィルスにSSが務まるのならば、フッカーはもっと活きてくると思う。

 でも、ギャザーズはチームキャプテンだし、使わざる得ない。痛し痒し。

 話をフッカーに戻すが、やっぱスゴイ。あんなワンハンド・インターセプトは誰にも出来ない。パスカバーだけなら、それこそエド・リード以上かもしれない。ケガだけだ、コワいのわ。


 【スペシャルチーマー】
 FGミス2本にXPミス1本、ヴィナティエリでなければ、カットされてもおかしくない結果ではあるが、ヴィナティエリなのでカットはされない。

 まあでも、昨季の最終戦でも2本外しているし、それが年齢的な衰えなのか、技術的な問題なのか、それともメンタル的なものなのか、それは私には分からない。まあでも、来週も似たような結果だったら、さすがにヴィナティエリといえどもカットだろうなあ。本人から引退を申し出る可能性もあるし。要注目。

 一方、サンチェスはさすがの出来。オールプロ級じゃないの、もはや。デズモンド・キングのファンブルを誘ったパントは、あれはわざとボールに不規則回転を与えていていたように見えた。いよいよ、そこまで来たかパント技術は。
 
 サンチェスはともかく、NFLで、この15年間で最も進歩した技術は、このパントだと思う。15年前はただ飛距離やハングタイムを争っていただけだった。それがいつの間にか、ピンポイント降下させたり、バックスピン掛けたり、そうしていよいよ不規則回転。こりゃ、パントはリターンしない方が、いよいよ正解かも。


 っていうのがポジションごとの雑感であるが、まあいずれにしても、結構戦えるチームである事は間違いないと思う。0勝から15勝まで、どの結果も有り得ると思うが、少なくとも2011や2017のようなフン詰まりオフェンスのウンコチームでない事だけは確かだと思う。仮に0勝で終わっても、ゲームパスに加入した人が「金返せ。」と怒鳴り飛ばすようなチームではないと思う。

 ゲームパスの話が出たついでに、ダゾーンについて小言。

 この開幕戦、ダゾーンで生放送があるというので、お試し加入してみた。しかし、ヒドイぞ。やたら止まる。15年前ならともかく、いまどき、こんなに止まる動画サイトは珍しい。つか、他にないんじゃないの。まあ、私のパソコンの側に問題があるのかもしれないけど、昨年のゲームパスではこんなストレスは感じなかった。どーいうこと。

 と、コルツとダゾーンだけで終わるのも何なので、対戦相手のチャージャーズについて一言二言。

 チャージャーズ戦というと、マニング時代は、それこそ毎年、つうか年2試合ぐらいは戦っていた気がするが、なんか久しぶり。チャージャーズのゲーム自体、三年振りぐらいに見たという印象。隠れ黄金カードはいま何処。

 選手も、当時とは、両軍ともにだいぶ変わってしまったが、リバースだけは健在。つか、その先輩格のブリーズも健在。リバースはともかく、ブリーズなんか、体も小さいので、すぐ引退しちゃうと思っていたが、当年40歳で未だ現役。ラングラーのコマーシャルをファーブから奪うとは当時は全く思わんかったなあ。世の中分からん。

 しかし、彼らに比してラックは、って、それは言わない約束でしょ。

 でも、当時のチャージャーズはというと、ブリーズの親友トムリンソン、薬物疑惑のメリマン、パントでゲームを支配した男サイファーズ、彼等を束ねたショッテンハイマーは今頃何してんのかなあ。集中治療室にいたりして。ウソウソ。ゲイツは昨年引退。って、もしかしてまだ引退はしてないんかい。

 昔のプレイヤーばかり並べても爺臭くなるので、現役についても、ちょいと。

 噂のジョエイ・ボサは今回初めてじっくりと見たけれども、思ってたより元気が無いという印象。スミスをぶち抜いて、スパコーンとワンサック決めていたが、それ以外は消えていたように見えた(変な言い方)。常時プレッシャーのかかるJ.J.ワットの方が格上のように感じた。あくまで、このゲームだけの印象だけど。

 あと、キーナン・アレンはやっぱりいいなあ。

 んなとこか。

                           2019/9/12(木)

 すんません、訂正します。前回の記事の冒頭で、コルツがこの試合でミスにより損した点数は17点か18点と書いたけれども、投稿後12時間後ふと思ったが、ヴィナティエリのミスキックのうちの一つはイーブロンのエンドゾーンでのキャッチミスの後のFGによるものなので、イーブロンのレシーブが成功していたら、ミスキックは消滅している。XPを更に失敗したかもしれんけど。

 という訳で、損した点数は、結局14点か15点という事になる、多分、きっと、計算能力の自信縮小。

 謹んでお詫び申し上げます。ゴメンちゃい。

2019/9/13(金)おっ、13日の金曜日。ジェイソン君出番だ。ヤワなカップル、いちゃついてんなよ。
Week5 10月6日
SNF
IND@KC
19-13!!!
 いや〜、やっぱ秋はTVゲームやってまうな。昨秋は「大航海時代V」にハマっていたが、今秋は、まさかの「ゼルドナーシルド」。「読書の秋」、「食欲の秋」等々、世間ではいろんな秋があるけれども、私にとっては何故か秋は「TVゲームの秋」。他の季節ではあんまりゲームはしないのに、不思議。

 つー訳で、ホントは先週のレイダース戦のレポートを書いて、今秋のチーフス戦はパスするつもりだったのだけれども、1週ずらして、チーフス戦をレポートしまーす。

 レイダース戦のレポートを書いて、チーフス戦はパスする予定だった理由は勿論、レイダース戦は必勝、チーフス戦は必敗予定のゲームだった訳であるけれども、まさかの逆の結果。いや〜、スポーツって恐ろしいもんですね〜。

 勝ちゲームのレポートの方が、やっぱ楽しいので結果オーライで〜す。

 このゲームの勝因敗因はいろいろあるだろうけれども、その最たるものはやっぱり今季より導入、つーかやむを得ず導入したWCOであろう。

 WCOの功罪は色々あるだろうけれども、その功の最たるもの、真の効果は、やはり「ごく自然にボールコントロール・オフェンスが出来る」つう事であろう。
 しかも、今季のコルツのディデンスはカバー2なので、こちらも時間を消費するタイプのディフェンスなので、攻守ともにダラダラ時間を使ってしまう。結果、チーフスのようなハイパーオフェンス相手でも接戦になり、上手く勝ちを拾える。つか、拾えた。チーフスは負けた気がしないであろう。

 もっとも、ハイパーオフェンス相手に接戦になるという事は、すなわち弱いチーム、つうたら語弊があるけれども、どのチームに対しても接戦になる可能性が高いタイプのゲームプランなので、ひとつ間違えると、必勝予定だったレイダース戦を落としたりもする。
 開幕戦のチャージャーズ戦もOTのコイントスで勝っていたら、コルツ勝利の目もあった訳で、その辺は痛し痒しであろう。

 まあでも、ブリセットをQBに据えるという前提条件の中では、ベストのゲームプランだと思う。

 そのブリセットであるが、ここまで5ゲーム見た印象からすると、まあさすがに、ディープにボールを落としたり、スモールウィンドウにパスを通したりする力はないようである。がっつりオープンにならない限り、パスは通せないように思う。その辺は、マホームズとの彼我の差をはっきり感じた。

 一方、ブリセットの美質としては、総合的なボールセキュリティの高さだと思う。「サックの受け方」も、マニングを参考にしたのかもしれないが、非常に上手いし、「投げ捨て」の判断も正確である。「早過ぎる」という批判もあるかもしれないが、ブリセットの場合、「早過ぎる」ぐらいでちょうど良かろう。このブリセットのボールセキュリティの高さは、ここまで3勝2敗のひとつの小さな要因だと思う。

 来季以降のブリセットの処遇に関しては意見の分かれるところであろうが、私的には態度保留である。フロント陣コーチ陣の判断に委任といった感じかな。

 でもやっぱ、この勝利は嬉しいな。過去15年間のコルツファン歴の中で、レギュラーシーズンのゲームでは最も嬉しい勝利だったかもしれない。都合10回ぐらいはガッツポーズしちゃった。
 ポストシーズンの懸かっていた昨季終盤も結構うれしい勝利が続いたけれども、それ以上かもしれない。少なくとも、そういう謂わば役のつかない、只のシーズン中のゲームとしては、間違いなく最も嬉しい勝利だったと思う。

 過去15年くらいのコルツつうのは、アップセットとは無縁というか、そもそもアンダードッグだった事がほとんどないチームだったので、こういうあからさまなアップセットは珍しいと思う。ラックのルーキーイヤーのパッカーズ戦以来かも。でも、喜びはその時以上。QBがブリセットだし。サンデーナイトのTV放送用の冒頭のマホームズ・フィーチャーの映像が空しいぜ。でも、喜び度でいったら、プレイオフでの対KC戦の大逆転劇以上かもしれん。

 そのマホームズの過去先発試合での最低得点は26点。半分に引き下げてやったぜ。

 サンデーナイトの制作サイド的には、ラック引退でウンコカードになってしまっただろうけれども、結果的にはかなり面白いゲームになったんじゃないかな。数字的にも悪くなかったと思う(調べてないけど、)。えがった、えがった。

 前回の開幕戦の記事では、気まぐれで全ポジション総ざらいみたいな事をしてみたけれども、今回は例年通り、思いつくままに選手評をしてみたいと思う。

 まずは、このゲームのMVPとも言ってよいジャスティン・ヒューストン。1サック、2ロスタックルの大活躍。特に試合を決めたロスタックルには大興奮したぜ。やっぱ、芝があってんのか。この1ゲームだけでも契約した価値がある。プレイオフで再選したら、その時も、ヨロシク頼むぜ。

 ジャスティン・ヒューストンが表のMVPだとしたら、裏つうか真のMVPは、サンデーナイトの放送陣もフィーチャーしていたが、やっぱりこのひとクエントン・ネールソン。まあ、この人の場合は、この試合つうか全試合MVP確定なんだけど、コルツ史上、つうか私のNFLファン歴史上、こんなガード見た事ない。私が見た中では、間違いなくナンバー1ガード。対面のDTがスナップ前にすでに負けを覚悟しているもの。やる気が全然感じられないもの。テレビで見ても、はっきり伝わってくる。

 今現在、おそらく、オフェンス、ディフェンス通じて、全ラインマン最強だと思う。全ラインマン対抗相撲大会とかがあったら、楽々優勝すると思う。全取組、寄り切りで楽勝だろう。アーロン・ドナルドにも、体格で楽勝だろう。

 私はフットボールは見る専門でプレイ経験もないし、これからやりたいとも思わんが、前にも述べたかと思うが、やってみたら面白そうなポジションが、パンターとこのガードである。ちなみに絶対やりたくないのが、キッカーとQB、あとLTも。
 体格的体力的に恵まれてたら、ガードはやりたい。つか、ネルソンになりたい。痛快だろうなあ。体格体力にモノを言わせて、手当たり次第にブッ飛ばす。しかも怒られない。むしろ褒められる。あまつさえ、大金をゲットできる。なりたいなあ〜、クェントン・ネールソンに。

 ラインマン話が出たついでに、KCのタックル、キャメロン・アーヴィングについて。あれ、今回のKCの敗因の一つでしょう。ミスター・アオテンの本領発揮といったところか。

 んで、コルツに話を戻すと、オケレーケ改めオコリキ(現地発音風)であるが、レオナルドの相方(石倉三郎の事では無い。)の座は掴んだと思う。私がコーチならそうする。幻のインターセプトが示すように、ポジショニングが良い。フットボールIQが高いのであろう。タイプ的にレオナルドと同タイプなので、その点は気にはなるが、オコリキで決まりだと思う。

 このオコリキとレオナルド、フッカーの揃うセンターラインはリーグ最強だと思う。もう、タイトエンドにパスはさせねーぜ。

 で、その復帰の待たれるフッカーであるが、なんかケガしとる。怪我おーいよ。ボブ・サンダースの再来かっつの。しかも、サンダースのように、明らかにゲーム中のプレイで怪我しているならともかく、なんかよく分からんタイミングで怪我がアナウンスされる。もしかして、ガチ・スペランカー体質なんか。リンゴをかじったら、アゴを骨折するとか、彼女を抱き寄せたら、ヒジの靭帯を損傷するとか、そのレベルなのか。お願いだから、ロードランナーになってくれよ。ビルの十階から落下してもケガしないみたいな。

 やっぱ、オハイオ・ステイトとは相性悪いのかなあ。こうなると、再契約は悩むなあ。んで、リリースしたら、他チームで健康優良児になって大活躍みたいなパターンか。

 んで、同じく怪我のレオナルドとギャザーズは仲良くコンカッション・プロトコール。今現在、全NFLファンが最も忌み嫌う言葉が、この「コンカッション・プロトコール」であろうが、コンカッションはともかく、プロトコールつう言葉がなんか腹立つ。イライラする。

 あと、フッカーとはちょっと意味が違うが、同じくゲーム中のケガでは無いところも、なんかイライラする。「歩けない」とか「三角巾を巻いている」みたいな明々白々なケガなら、諦めもつくが、見た目五体満足なので、なんか納得できない。
 いや、分かってますよ、全てのNFL選手の負傷の中で、死亡(ケガとは言えんが、)の次に深刻なのが、このコンカッションだというのは重々承知しているけれども、気持ちが納得できない。せめて、プロトコールを別の言葉に変えてくれ。

 ケガ人の話ばかりしてもつまらないので、次はカリー・ウィルスについて。来たな、こちらこそ、本当の意味でボブ・サンダースの再来である。どっからともなく現れて、タックルを決めるっていうのは、ホンット、ボブ・サンダースによく似ている。しかもこちらは、サンダースと違って、健康タックルなのでその点も安心。パスカバー能力はイマイチ不明であるが、ギャザーズが復帰しても、スターターSSはウィルスで決まりっ。

 あと、ヴィナティエリ様、さすがの復活。一時のテンションでカットしないで良かった〜〜。

 選手評はそんなとこかな。あと忘れてはならないのは、フランク・ライクのコール。ホッント素晴らしい。チャジンスキーのウンココールと違って、実に清々しい。アトランタ戦などは芸術的ですらあった。昔、野村克也の云っていた「セオリーに則った奇策」という言葉を私は久しぶりに思い出した。

 まあ、このチーフス戦では、パント・シチュエーションやFGシチュエーションでスペシャルプレイを見せても面白いかなとも思ったりしたが、それは乞うご期待といったところか。

 ってのが、個々の選手評コーチ評であるが、この5試合を見た限りでは、今季のコルツ、攻守ともに実に素晴らしい仕上がりである。コーチング、タレントともにかなりレベルが高い。極上と云っても良いかもしれない。フッカーやレオナルドをはじめ、主力に怪我が無く、ラックが引退していなかったら、パーフェクトシーズンでもおかしくないくらいの仕上がりである。

 でも、それを分かっていてラックは引退したのだから、そのケガはかなり重症だったのかもしれない。私がラックだったら、多少無理してもプレイする。パトリック・ウィルスやジョー・トーマス、カルヴィン・ジョンソン等々、最近は早期引退する選手は多いが、彼らの引退する理由は、ケガの他に、チームが思うように勝てないというのもその引退の理由のひとつになっていたと思うが、今季のコルツに限っては、それは理由にならないであろう。よっぽど、痛いケガだったのかなあ。

 でも、ラックのいない今のコルツ、私は結構好きです。歴代コルツで最も好みのチームかもしれない。これからも、楽しみ。

                           2019/10/13(日) 台風通過中
Week16 終戦  う〜む、およそ2ヶ月ぶりの書き込みか。シーズンに入ると、書き込み頻度が落ちるという。
 この間、書き込みが無かったのは、この2ヶ月間、私自身が、忙しいというよりは、妙に疲れていて、テンションが下がっていたというのもあるが、やはり最大の要因は、コルツ自体に負けが込んでいたという事であろう。やっぱ、負けっと、テンション下がるな。分かり切っていた事だけど。

 前回の記事のWeek5までで3勝2敗、その後5勝2敗まで星を伸ばし、「プレイオフいただき」みたいな空気のなったが、そこから悪夢の2勝6敗、計7勝8敗で今季終了です。もうすぐ最終戦が始まるが、勝てば5割、負ければ負け越し。って、まっ、そんな事はどうでもよいか。

 今から思うと、Week9のスティーラーズ戦でのブリセットの怪我がつまずきの始まりだったという事になる。んで、10−3からのピック6、そうして最後はヴィナティエリのFGミスで敗戦と。ここが今季のシーズンの分岐点となってしまったように思う。もちろん、技術的にはいろいろあるのだろうけど、象徴的には、このゲーム。あと、勝ちを計算していたマイアミ、タンパの両フロリダ勢に負けたのも痛かった。

 ホイヤーに関しては、私はシーズン前に、ブリセットと同等の結果を残せるみたいな書き方をしたのであるが、あれだけターンオーバーを犯してしまうとなあ。
 接戦を拾っていくというのが今季のコルツのスタイルである以上、ターンオーバー連発というのは、今季のコルツのQBが絶対やってはいけない事だった。

 焦りがあったのかなあ。年齢的にもスターターを奪える最後のチャンスだし。どうしても数字が欲しかったのかもしれない。でも、結果裏目。チームも大失速。

 あとまあ、ヴィナティエリのキックがもうちょっと決まっていれば、違った展開もあったかもしれない。ヴィナティエリの来季に関しては、まだ流動的といったところか。本人的には、このまま引退っていう訳にはいかない気分になってきたかもしれない。案外、他チームのユニフォームを着ているかも。

 とまあ、ホイヤーとヴィナティエリに敗戦の責を負わせようとしているが、本当に痛かったのはヒルトンの怪我である。ヒルトン出場のゲームは6勝3敗、欠場は1勝5敗と、はっきり数字にも表れている。
 試合の映像を見ていても、ヒルトン欠場だと、パスプロは完璧、ブリセットも全レシーバーをチェックしているのに、どこにも投げられず、プレイが崩れるという場面が多い。はっきり、レシーバーがオープンを作れていないのであろう。

 力不足のレシーバー陣にも問題はあるけれど、三十路のヒルトンに続くエースを用意できなかったフロント陣に責任がある。キャンベル、フォーティエン、ファンチェスは怪我、ディオン・ケインはサヨウナラと、ここ数年の補強は軒並み失敗。来季は、ヒルトンに続くエース、つうかエース級を2,3枚は揃えたい。何としても揃えたい。

 また、ついでにランニングバックに話を移すと、個人的には追試の1年扱いだったマーロン・マックであるが、「やっぱ、厳しい。」というのが正直な結論である。相変わらず、この強力オフェンスラインをうまく活用できていないし、何より1ヤードが全然獲れない。「マックが、あと1ヤード獲れていれば、」というシーンが、今季何度あったか。
 まあ、もともと4巡指名の選手であるし、そういった意味では、この3年間よくやってくれたけれども、「エースとしては厳しい」というのが私の結論である。なにより、今のコルツに、そのプレイスタイルが全然合っていない。そこが最大の問題。相性でいえば、むしろジョナサン・ウィリアムズの方であろう。

 つう訳で、今季のコルツは、オフェンス陣に、戦術的というよりはタレント的に多くの問題を抱えている。まあ、逆に考えれば、FAなりドラフトなりで補強すれば、簡単に解決する訳で、容易な課題とも云える。

 で、そうそう、そのオフェンスのタレントの中心、ブリセットであるが、今シーズン、じっくり見た限りでは、来季もそのままスターターで私的には不満はない。まあ、ドラフトやFAでQBを獲得しても、それはそれで不満はないけれど。1シーズン、結果を残した訳であるし、もう一年チャンスを与えても良いと思う。プレイスタイル的にも、今のコルツのゲームプランにどハマリだし。

 そのゲームプランを構築したフランク・ライク以下コーチ陣は、当然残留。理由付けてカットしたら、殺す。

 特に、現ディフェンス陣を構築したエバーフルズ以下ディフェンス・コーチ陣は素晴らしい仕事をしていると思う。私の過去15年間のファン歴でベストのディフェンス陣だと思う。でも、何人か引き抜かれちゃうかな。

 という訳で、ゲームプランというか、チーム体制は来季も現状維持を強く望みます。

 でも、やっぱ、昨年のこの時期と比べると、テンションは100万分の1以下ですな、やっぱ。昨年のお正月が懐かしい。まあ、開幕直前にラックに引退されたことを思えば、よくやった部類か。KC戦も大興奮だったし。でも、ブリセットとヒルトンがケガしなきゃ、ヴィナティエリが外さなきゃ〜〜。うらめしい。

 それでは、皆々様良いお年を〜〜。

                            2019/12/30(月)

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