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L.Tomlinson | ![]() がっかり。 |
ラディニアン・トムリンソンには失望した。’07シーズンAFCチャンピオンシップを観ての感想。 どうして試合に出ないのか。ベットから起き上がれないとか、歩く事ができないとか、そういうことなら分かる。しかし試合会場に来ているのである。それどころか2回キャリーしているのである。それなのに、どうしてゲームに出ない。 いったい何を恐れているのだろう。RBとして歴代トップの成績を獲れなくなる事か。これから得るであろう50億程度の金を得られなくなる事か。 いったい彼は何の為に今までフットボールを続けてきたのか、厳しい練習に耐えてきたのか。それらはすべてこの試合に出場する為ではなかったのか。試合に欠場するのは、それ以上に価値のある試合に出場するために欠場するのである。これを温存という。 しかしトムリンソンにとってこのAFCチャンピオンシップ以上に価値のある試合が今後訪れるというのであろうか。わたしははっきり断言できるが、そんな試合はない。この試合を欠場してしまったトムリンソンにそんな重要な試合は二度と絶対やってこない。 この試合に欠場しないなどという決断がどうして出来たのか、私には理解しかねる。過去を振り返ってみても、このような試合、スポーツマンは必ず出場してきた。M・ジョーダン、I・トーマス、R・ミラー、A・アイバーソン。日本に振り返ってみれば、山下泰裕、岡林洋一、貴乃花。とりわけ後ろの二者はその一戦のために残りのキャリアをほとんどすべて失ってしまった。しかしながら、それら以上にかけがえのないものを彼らは得た。 わたしはNFLを見始めてから日が浅いので、そのような例をNFLから提出する事は出来ないが、例えばファーブなどはどうでもいい試合でもケガを押して無理やり出場してくる。 マイケル・ジョーダンならばコーチやトレーナーをぶっとばしてでも出場しただろう。そうして信じられないパフォーマンスを発揮した筈だ。うちの根性無しのマニングでも出場していただろう。(たぶん。) 実際、チームメイトのリバースやゲイツは出場しているのである。ましてや、このサンディエゴ・チャージャーズというチームはラディニアン・トムリンソンのために作られているチームなのである。その当の本人が出場しないとは何事か。理解しかねる。わたしがGMならば即刻リリースする。そのような男と、共に戦う事はできない。 百歩譲って、純粋に戦力的に怪我をしているトムリンソンより怪我をしていないターナーやスプロールズの方が上という判断もあったかもしれない。しかしレッドゾーンでTDを取れなかった最大の要因はLT不在である。 また、そのような純粋に戦力的な判断というのならばリバースを引っ込めてヴォリックを出すべきだっただろう。しかしながらリバースは出てきた。 千歩譲って、体がまったく動かないとしても、あのサイドラインの態度は何なのだろう。うちのマニングもひどいが、それを越えてトムリンソンははるかにひどい。チームを鼓舞するわけでもなく、ベンチの隅に座って、ダウンコートを着込み、恥ずかしいのか悔しいのか、それとも耳が冷えるのか、アイシールドをがっちり下ろして、身動きをとらない。自分の出場しないチームの敗北を願っていたのであろうか。わたしがヘッドコーチならば、試合中にぶっとばしている。 ラディニアン・トムリンソンに栄光はない。 サンディエゴやトムリンソンのファンには辛い事を書いてしまったが、わたしのフットボール観やスポーツ観を現わすにはいい機会だと思ったので書きました。 2008/1/26 |
M.Jones=Drew | ![]() こんなに大きく なりました。 |
ボブ・サンダース永遠のライバル(今のところ。)モーリス・ジョーンズ=ドリューさんである。 ドラフト時点では、どっちかつうとリターナーとしての能力を買われていたプレイヤーであるが、NFL入り後は完全にランニングバックとしてその名声を確立した。ちなみに、その年のリターナーの目玉はあのデビン・へスターなのであるが、こちらは完全にリターナーとしてその名声を確立した。この年は他にレジー・ブッシュやローレンス・マロニーなどもエントリーしているから、今から考えるとリターナーの当たり年だったとも言える。 さて彼、モーリス・ジョーンズ=ドリューを語る上で避けては通れないのは、何といってもその小さくて強いという独特のプレイスタイルだろう。小さくて速い選手(バリー・サンダースをはじめ、ウォリック・ダンやレジー・ブッシュ等々。トムリンソンもこのカテゴリーだろう。)や大きくて強い選手(エディー・ジョージをはじめ、ラリー・ジョンソンやブランドン・ジェイコブス等々。)はたくさんいる。しかしながら小さくて強い選手はおそらく彼が初めてではないだろうか(昔は知らんけど。)。そういった意味では画期的なプレイヤーである。 割りに近いといえるのはジェローム・ベティスであろうが、彼は大きくはないだろうが小さくもない。それにプレイスタイルも微妙に異なる。彼の真骨頂は強さというよりむしろ俊敏性である。太い体に似合わぬすばしこさである。太ってるレジー・ブッシュとでもいうべきだろう。M・ジョーンズ=ドリューの力任せのプレイスタイルとは微妙に異なる。 彼の登場から私はこういった選手がこういった選手が増えるのかとも思っていたが、あに図らんや、以後似たようなプレイヤーは出てきていない。反対に、今年のルーキー(’08)では大きくて速い選手が続出した。ダレン・マックファーデン、クリス・ジャクソン等々である。昨年のエイドリアン・ピーターソンのようなでかくて強くて速いというとんでもないのもいるけれど。 彼モーリス・ジョーンズ=ドリューの、その独特のプレイスタイルの秘密は、当然の事ながらその体重にある。身長は170cm足らずであるのに体重は100Kg近くある。しかもデブではない。こういうことはあまり書きたくないのであるが、合法か違法かはともかく、何らかの薬を使っている事はまず間違いあるまい。とりわけ、その首周りと太ももの筋肉の付き方は異常である。 ちなみにウェス・ウェルカーもおそらく薬を使っていると思う。 この重さこそ彼のプレイの根幹を成すものである。この重さというものは一般に、とりわけ日本人に、軽視されがちなものであるが、スポーツの世界に於いては、普通に考えられている以上に大きな価値を持つ。体重は重ければ重いほどよい。 仮に全く同じ運動能力の人間がふたりいたとする。ただし一方は体重50Kg、他方は100Kgとする。まあ、まったく同じ運動能力のチビとデブ、と考えてもらえればよい。 このふたりが何らかのスポーツをした際、よい成績を残すのは、まず間違いなくデブの方である。チビは大概デブに負ける。仮にLBをしたとしても、ちびのタックルはデブに劣る。また野球のバッティングをしたとする。デブの打球はちびの打球より、より遠くへ飛んでゆくだろう。なぜなら、エネルギーはスピード×重さだからである。 日本のプロスポーツにおいて最も欠けているもの、それはこの体重だと思われる。そうして体重は身長と違って、このモーリス・ジョーンズ=ドリューのように、容易に増やす事ができる。力士のようにそれを脂肪で増やしてもよいが、このモーリス・ジョーンズ=ドリューのようにそれを筋肉で増やせば、それはその重さだけでも大きな武器になる。 さてモーリス・ジョーンズ=ドリューでもうひとつ忘れてならないのは、その妙ちくりんな名前であろう。確かドラフト時点では、普通にモーリス・ジョーンズだった筈である。それが入団後、モーリス・ジョーンズ=ドリュー。ドリューって何。 その変更の最大にしておそらく唯一の理由は、同じチームにマット・ジョーンズという表記上、Ma.Jones まで同じ選手がいた事であろうが、それにしてもドリューって何。 その理由は確かどこかで、聴くなり読むなりした記憶もあるのであるが、その内容はすっかり忘れてしまった。 そうしてコピーキャットリーグであるNFLでは、それを早速真似する奴がいて、ドミニク・ロジャース=クロマティ。ただしクロマティを着けたくなる気持ちは、私にも分かる。 ロンドン・フレッチャーも一時期何か着けていた気がするが、今季は着けていない。カッコ悪いことに気がついたか。 フルネームはMaurice Christopher Jones-Drew.。クリストファー。これを使った方が良かったんじゃねえの。 2008/10/1 |
クロマティ兄弟 | ![]() これ。 ![]() これ。 ![]() これ。 ![]() そして、これ。 |
クロマティ兄弟という名の芸人はきっといる。何なら私がなってもいいくらいだ。 スーパーボウルを直前に控え、全然関係ないことを書くシリーズ第2弾はクロマティ兄弟です。第1弾はミークス辞任ね。ドミニクはスーパーボウルに出場するのでまったく関係ないわけではなくはないが。 クロマティ、クロマティとあちこちで書いている割には当人たちの項目が無かったので、ここに改めて記事を書きます。 あらかじめ、念のために断っておくが、この3人は兄弟ではない。アントニオとドミニクははとこぐらいの関係らしい。巨人の人ははとこですらない。遠い遠い親戚ぐらいではあろうけど。アリゾナ・カージナルスの公式ページのドミニクの項から、その辺の関係を引用すると、 Is the second cousin of Chargers All-Pro cornerback Antonio Cromartie, Last name is derived from both his mother, Melissa Rodgers, and his father, Stanley Cromartie. つう事らしい。 そもそも私が何故にこれほどまでにクロマティにこだわるかというと、今を去ること20年ほど前、クロマティ全盛時代に、ふと「そういえばクロマティって、ほかにあんまり聞かない名前だなあ。アメリカでも珍しいのだろうか。」と思った事がきっかけで、爾来ずっと、クロマティという名前を探していたのであるが、20年近く見つからず、初めて見つけたクロマティが、数年前のドラフト誌にあったアントニオ・クロマティその人だったからである。大げさに言えば、狂喜した。 その前後であろうか、クロマティが例のクロマティ高校騒動で(ややこしい。)で、「クロマティというのはアメリカでも珍しい苗字で、アメリカにいるクロマティという名のつく人間は皆、私と親戚関係にある。」と発言していたのも、私を刺激した。 私の知るすべてのクロマティ3人がプロスポーツマンである事を考え合わせると、この主張はおそらく正しいのだろう。どことなく顔つきも皆似ているし。それぞれバカっぽいところも皆似ている。4つめのクロマティはぶっちぎりのバカだし。 何だかややこしくなってきたので、この項に現れる4人、つうか3人とひとつのクロマティを整理しておくと、 アントニオ・クロマティ…サンディエゴ・チャージャーズのCB ドミニク・ロジャース=クロマティ…アリゾナ・カージナルスのCB ウォーレン・クロマティ…楽をしてもクロウ 魁・クロマティ高校…野中英次の描いたバカ漫画 つう事になる。 ちなみにバースという名も私は20年来探しているのであるが、こちらは未だに見つからない。そもそもこのバースにしてもクロマティにしても、どこの国の名前なのかがまず分からない。クロマティというのはなんとなくイタリア系っぽいが、バースにいたっては皆目分からず。イランだかイラクだかにバース党というのがあった筈だが、それとは何か関係あるのか。いそうでいないんだよな、両方ともホントに。 これで終わらせても良いのであるが、折角なので彼らのプレイヤーとしての評価も書いておこう。 アントニオ・クロマティ。 テネシーのコートランド・フェネガンと双璧を為す現役最強コーナーバック。体格と運動能力を兼ね備えた恐るべきCBである。足りないのは経験だけか。最後まで身に付かないという説もあり。 ドミニク・ロジャース=クロマティ。 ドラフト時には上のアントニオ・クロマティのバッタ物、便乗商法などと言われたものであるが、なかなかどうして、ドラ1CBの名に恥じぬ働きを見せる。とりわけプレイオフに入ってからの活躍はめざましく、オフェンスのMVPがフィッツジェラルドであるとするならば、デフェンスのMVPは彼、ドミニク・ロジャース=クロマティであろう。どちらかを選べと言われたならば、このドミニク・ロジャース=クロマティであろう。彼のインターセプト連発はアリゾナにとって大きかった。アリゾナのスーパー進出に最も大きな働きをした。 しかしながら、弱点はそのインターセプトを獲りに行きたがるところにあろう。テクニシャン系のWRには弱いと見た。全盛期のマービン・ハリソンが最も得意にしたタイプである。もちろん今現在対決したら、しおしおだろうけど。 ウォーレン・クロマティ。 クロマティという名を日本で最も有名な外国人の名前にした男。その活躍は今更説明するまでもないであろう。 っつても、今の20代から下の人には分かりづらいかな。今の日本の球界には似たようなタイプはいないしな。アレックス・ラミレスともちょっと違うし。今の若い人には分かりづらいかもしれないけど、昔の外国人というのはもっと輝いていたんだよね。外国人自体が珍しかったし、球界にも日本全体でも。 クロマティクロマティと書いてきたが、アメリカでの発音はクロマーティみたい。マにアクセントがある。日本人にとってはあくまでクロウだけど。ちなみに私は巨人ファンではありません、念の為。どっちかというとアンチ巨人。 恒例のフルネームはアントニオの方は分かりませんでした。ドミニクはDominique Reshard Rodgers-Cromartie 。ウォーレンは Warren Livingston Cromartie 。 2009/1/31 |