インディアナポリス研究会ペーサーズ局

歴史

戦評 '08-'09シーズン

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 2009年
4月
プレイオフ
展望
 うむ、前回の書き込みからまるまる2週間か。仕方が無い、追い込まれているしな。

 という訳で、今回は、ついさっきまでDAL@SAを見ていたっ事もあるので、プレイオフについて、あれこれ無茶な予想をしてみたい。

 しかしNBAも見始めて私も10年以上経つが、今季ほどゲームを見なかったシーズンは他にない。10試合も観ていないんじゃないだろうか。それでいて、予想しようっつうのだから無茶にも程があるが。まあ本を読まずに読書感想文を書くのは得意なので、いっちょ書いてみるか。

 まずは、今季なぜか見る機会の多いヒューストンについてから。
 ガード陣に難があるといえば難があるが、結構いい所まで行くのではないでしょうか。ヤオは今現在、明らかにNo.1センターだと思う。ヤオの退いている時間をしのげさえすればファイナル制覇も見えてくると思う。ポートランドとの初戦も完勝したみたいだし。T−MACなあ。

 そのポートランドであるがブリズビラがセンターやっているうちは厳しいと思う。オデンが本格始動する来年、というか来年からが勝負だと思う。
 しかしいつ見ても凄い名前だ、ブリズビラ。ブリズビラ対ゾンガイラ、大映映画で見てみたい。正確にはプリズビラ対ソンガイラか、まあ、どっちでもいいや。

 で、観戦していたDAL@SAであるが、老いたなあ、というのが率直な感想である。フィンリーなんか、とっくに引退していたのかと思った。ダンカンなどは、まだまだインサイドを支配できるだろうが、ジノビリ次第かな、ファイナルは。
 ノウィツキーなどは、年齢的には、まだ30歳と充分に若いのであるが、えらく老け込んでいるように見えた。貴公子のようだった若かりし日の姿を知っているからか、随分老け込んでいるように見えた。単に私が飽きただけなのかもしれないが。チームを変えるのもひとつの手か。
 しかしこの試合、私が何より驚いたのは、ドリュー・グッデンがいつの間にかスパーズにいた事だ。確か全体3位のプレイヤーだったが、いまやすっかり典型的なジャーニーマン。帯に短し襷に長しの代表選手である。でもまあ、ダンカンの合間に出すには手頃かもしれない。誰でも務まるけど。

 それと、この試合で私が個人的に注目した選手はマブスのBASS、クロマティの項でも書いたが、私が20年来捜し求めていたランディ・バース以外のバースを遂に見つけた。日本のアナウンサーはバスと発音していたけれど、これが正しい発音みたい。バースは登録名らしい。Wikiに書いてあった。そして2008年の楽天ゴールデンイーグルスにもBASSという選手がいたみたい。一度に二人もだ。by安西監督

 それはともかく、このバース(当然のように、こう呼ぶ。)という選手、今時珍しいタイプのPFとみた。オーティス・ソープとかチャールズ・スミス(名前、違うかも。)とかを私は思い出した。ペイント内で肘で金を稼ぐ、昔かたぎのパワーフォワードである。ほすぃ。

 評判のレイカーズであるが、去年のファイナルを見た限りでは、これで噂のバイナムが一定以上の力を発揮すれば、無敵だと思ったが、一定以上の力を発揮しているのだろうか。なにしろ、そのゲームを1秒たりとも見ていないので、サッパリ分からん。

 でもファーストラウンドで一番面白いカードはDENvsNOだと思う。これは見たい。ビビビビラップスvsCP3、カーメロvsジェームズ・ポージー、K−マートvsデービッド・ウェスト、ネーネvsタイソン・チャンドラー(永遠の未完の大器対決)、舌なめずりしてしまう。意外に勝負を分けるのは地味なSG勢か。
 あっ、ストやん、忘れてた。思い出す必要はないけど。ここぞという時はまったく役立たないからな、このひとは。A−ロッドか、原辰徳か、ストやんかっつうぐらいだからな。レジー様の反対、オーリーの反対。
 あとライアン・ボウエンもいる。
 マクダイスがいれば、デンバーが勝っていたかな、と嫌味のひとつも言ってみたり。

 長くなってきたので、イーストとペーサーズについては次回っつう事で。

                                                            2009/4/20

 イーストとペーサーズについて書くとか言いながら、ちょうどUTH@LALを見たので、その感想。

 いやあ〜強いね、レイカーズ。開始5分でその強さはすぐに分かった。今季というより、ここ10年くらいのNBAでも、No.1とまではいかぬものの、屈指のチームではないでしょうか。死角が見当たらない。
 これなら、コービーはディフェンスとボール運びだけで勝ててしまう。プレイオフの得点アベレージが20点越えていなくても、優勝できちゃうんじゃないでしょうか。

 いかにもフィル・ジャクソンのチームらしい、流れるような、ごく自然な、言葉の正しい意味でケミストリーの良い、ひとつひとつが過不足無く有機的に組み合わさった、非常に良いチームだと思う。
 これなら、コービー嫌い、レーカーズ嫌いの私もレーカーズに張らざる得ない。優勝候補筆頭、つうかほぼ優勝決定だと思う。危なげなく勝ち進むだろう。怖いのはケガぐらいか。特にバイナムがケガすると一気に崩れてしまうと思う。コービーが80点取らざる得なくなるだろう。

 対抗馬は強いて挙げればヒューストンだろうが、ガード陣に難があるしなあ。T−MACがいればまだ分からなかったろうが、おらんしなあ。スパーズもダンカン一人ではバイナム、ガソル、オドムのフロントラインに太刀打ちできないだろうし。
 イーストだとキャブスしかないだろうが、あそこは再三再四書いているとおり(また、書くけど、)、構造的な弱点抱えているからなあ。

 う〜む。しかし、オドムは6thマンやらしたら、最高だな。

 つうわけで、イーストとペーサーズについては次回っつう事で。今週末はNFLドラフトもあるし、こりゃ、忙しいわ。

                                                              2009/4/21 

 ほんで、イーストとペーサーズについて。

 イーストはパッと見、クリーブランドで固いだろう。ライバルらしいライバルも見当たらない。ベンがあと5才若ければ、より鉄板だろうが、衰えの激しいベンの代わりに元気だけが取り柄のパレジャオでもそんなに力は変わらないだろう。
 唯一の欠点を挙げるとすれば、私がかねてから再三再四述べている通り、レブロンのSF(SFのレブロンではない。)だろう。私はどうしてもSFがオフェンスの中心になるスキームが好きになれない、認められない。
 その欠点を差し引いても、イーストは、特別な事件でも起きない限り、クリーブランドが制するだろう。それだけの力がレブロンには、ある。

 そのレブロンと、もといクリーブランドとファーストラウンドを闘っているデトロイトであるが、優勝した頃の面影はまるで無い。あの時はスペシャルなチームだった。それがいまやグレイトですらない。単なるグッドチームである。アベレージといっても良いかもしれない。年々少しづつ、補強をするたびに弱くなっていったという印象である。ここ最近、補強をするたびに弱くなっていったチームといえば、西のサンズ、東のピストンズといってよい。ジョー・デュマースの成功は偶々だったのかもしれない。

 さて、話を戻して、そのレブロンの対抗馬と目されているオーランドであるが、ラシャード・ルイスがPFをやっているうちは厳しいだろう。ハワードの相棒がどうしても必要。誰かは、分からないけど。

 レブロンの対抗馬としてはホークスとヒートの方が、まだ目があるだろう。私はホークスを買いたい。ただ、惜しむらくはこの両チーム、ファーストラウンドで当たってしまうんだよなあ。こうした点もレブロンには追い風である。

 そのヒートに我等がジャマーインちゃんがいるのにはびっくり。まさかのオニール to オニール。ウェイドとハスレムは口を揃えて、「またオニールか。」とつぶやいた事だろう。

 さすがに今年のボストンは無い。ポージーとKG抜きで勝てるほどNBAは甘くない。でもグレン・デービスは好き、好みのタイプ。

 で、わからないのが76ersとブルズ。76ersの試合は昨シーズンから1試合も見ていないが、一体何が起こっているのか、サッパリ分からん。メンツ的には、どう考えても、プレイオフに残るようなチームには思えないのだが。メンツ的にはバックスの方がマシだろう。コーチング?

 で、ブルズ。デリック・ローズって、そんなに凄いのか。でも、スコアラータイプのPGつうのは、バロン・デービス然り、ギルバート・アリーナス然り、チームをプレイオフに導けても、そこから先へは導けないからなあ、この辺が限界と見る。

 ファイナルはレイカーズ対キャブスで固いと見る。んで、レイカーズ。う〜む、残念至極。


 さて、本題のペーサーズ。またやっちゃったよ、第9位。これで来シーズンもまた9位確定。9位地獄から抜け出せず。ブルズみたいに、派手に負けてスーパースター獲れっちゅうの。今チームに必要なのは、いい選手、ではなくスーパースターである。なんならポートランドのように5シーズンぐらい負け続けてもいいくらいだ。
 救いはネステロビッチのキャップ枠だが、って来る訳ねえよ、スーパースターがFAで。スーパースターの獲得にはドラフトかトレードしかないのがNBAである。

                                               2009/4/22 今度はNFLドラフトだ。
2009年
5月
プレイオフ
感想
 カンファレンスファイナルを直前に控えて、ちょいと感想をば。

 まずはレイカーズからかな。
 結局のところは、バイナム次第という事ですな。バイナムが調子良ければスペシャルなチームになるし、駄目ならただのグットチーム止まりという事になる。バイナムがいないと、ガソルはまったく機能しないもの。

 そのレイカーズに惜しくも敗れたロケッツであるが、ヤオ、シーズンアウトの一報が入った時には、私もさすがに終わったと思ったのであるが、その後はまさかの健闘。
 何試合か観たが、ことアーロン・ブルックスに関する限り、ヤオの不在が、良い結果を生んだと思う。ヤオが健在の時には、ヤオにボールを入れるのがあまりに下手なのに、私は閉口していたのであるが、ヤオがいなくなって、本来的にスラッシャーである彼の良さが十二分に引き出されたと思う。
 でも、来季はやっぱりヤオにボールを入れるのが上手いPGをヒューストンは獲得すべきであろう。アーロン・ブルックスは6thマンとして生きるタイプだと思う。大物センターにボールを入れるというのは一種独特の才能とテクニックを要する。結構空いているのに、ブルックスはボールを入れられないんだよなあ。

 ヤオ同様、彼がいれば、また違った展開になっていたであろうと言われているムトンボであるが、まさかのシリーズ中の引退。彼がいたらどうなっていたのかについては、よく分からぬが、ひとつ思ったのが、私がNBAを見始めたころからプレイしていた選手は、彼が引退してしまうと、もはやシャックとジュワン・ハワードぐらいしか残っていないという事だ。ジュワン・ハワードも引退してたっけ。ほかは皆ルーキーイヤーから知っている選手ばかりである。なんか感慨深い。

 レイカーズとのシリーズ序盤、ロン・アーテストがフレグラント取られて怒っていたけれど、そりゃあの髪型してたら、どんなファウルもフレグラントだって。試合後の記者会見も何の説得力もないもの、あの髪型では。

 そのアーテストと共にコービーを抑えて、またまた大いに株を上げたショーン・バティエであるが、グリズリーズファンが観たら泣くわな、このシリーズは。このバティエに、ガソル、カイル・ローリーと元グリがよく出てくる。コービーも一時期、グルズリーズ入りの噂があったし。泣ける。

 さて、反対サイドは、予想以上に簡単にナゲッツが出てきたのであるが、マブスはともかく、ホーネッツが意外に簡単に敗退していったのは、私には意外だった。ゲームをあまり見る機会がなかったのであるが、C.ポールは小型PGの弱点がもろに出たか。それを補うだけの力が彼にはあると思っていたのだけれどなあ。

 そのナゲッツとレイカーズのカンファレンスファイナルになった訳ではあるが、ナゲッツをファイナルに送り出したい気持ち(昔のあの派手なユニフォームで、)、やっぱりレイカーズかなあ。アーテストとバティエのいるヒューストンと違って、デンバーにはコービーを抑える術がないものなあ。ジェームズ・ポージーがいればなあ。
 バイナムが駄目なら、ナゲッツにも勝機はあるか。

 あと、マブスとスパーズについても、ちょっと一言よろしいかしら。この両チーム、メンツ的には優勝しても十分におかしくないのであるが、何といっても時宜を逸している感がものすごく強い。いい女であるのに違いないのだけれども60代、みたいな。どんなスポーツに於いても、優勝するためには、熱と謂うか、タイミングと謂うか、そういうものがもの凄く重要だということを再確認した。完全に時宜を逸しちゃっているもの、この両チーム。

 で、東ですが、こちらは予想通り、勝ちあがってきたチームにしても、その内容にしても、至極順当だったと思う。
 ただひとつ注文をつけたいのはホークス。同じ負けるにしても、あの負け方は無いだろう。ヒートが泣くよ。つーかウェイドが泣くよ。ジョー・ジョンソンがエース、つうかSGをやっているうちは、この辺が限界だと思う。彼を6thマンに固定できて初めてファイナルへの道が見えると思う。ジョー・ジョンソンは、サンズ時代のように、へそを曲げるだろうが。

 東の勝敗予想であるが、こちらもさすがにキャブスかな。レブロンを止める術がマジックには無いし、一方のハワードはZを守るだけで精一杯だろう。いざとなればベン・ウォレスも出てくるし。キャブスに死角は無いと思う。
 しかしZはものすごく過小評価されているプレイヤーだと思う。レブロンレブロンレブロンでみんなZを忘れている。イルカールガスを忘れている。

 ファイナルの予想は直前にまた書きまーす。しかしJ.J.レディックは欲しい、ほすい。

 T−MACがいればヒューストン、優勝してたな。ああT−MAC、つーか、ああアデルマン。

                                                         2009/5/20
2009年
6月
NBA
ファイナル
展望
 NBAファイナルを直前に控えて、ちょっと一言よろしいかしら。

 頭の悪そうな書き出しですみません。 

 と言う訳で、NBAファイナルな訳であるが、う〜む、負けたかキャブス、つか負けたかレブロン。ファイナルには進むと思っていたが、その前で負けてしまうとは。

 ラシャード・ルイスとターコルルーが当たっていたと言うのもあるが、直接の敗因はやはり、しつこいようだが、レブロンのSFという事になるだろう。SFをオフェンスの中心に据える難しさという事になるだろう。同じ事はカリメロにも云える。

 マジックはともかく、レイカーズのSFにはデフェンスに長けたアリーザがいる。やはりこれは優勝するための、ひとつの、そして大きな条件だと思う。SFにオフェンスをさせているチームはどうしても勝てない。至る所にひずみが生まれる。

 キャブスのオフェンスはほんとに酷かったもの。あんな中学校みたいなアイソレーションないもの。全盛期のジョーダンですら、あそこまでは酷くは無かったと思う。確かに、レブロンに独壇場をさせるだけの力があるのを認めるのには私も吝かでないけれども、あのオフェンスは酷かった。残りの4人が完全に死んでいたもの。Zがオフェンスの半分に参加するようになって初めて、キャブスのファイナル制覇への道は開けると思う。

 とは云うものの、チーム1どころか、リーグ1の高給取りをデフェンス専門にする訳にもいかないから、難しいところである。カリメロの場合はPFに転向させるという手があるだろうが、レブロンのSGというのもなあ。いまいちボールハンドリングに難があるし。なんか、すっかり痛し痒しの選手になってしまった感がある。

 デフェンスに関しては、かつてのダグ・クリスティーみたいな選手を連れてくるという手もあるだろうが、オフェンスに関してはなあ。SFがオフェンスの中心にいる限り、レブロンが80点くらい取らないと勝てないだろう。でなきゃ、まったく新しいスキームを開発するか。

 で、ファイナル予想であるが、これもさすがにレイカーズは堅いと思う。マジックにはコービーを止める術が無いし、一方でレーカーズはルイスとターコルルーのどちらかはアリーザで殺せる。バイナムが全試合ファウルトラブルにでも見舞われないかぎり、マジックは相当苦しむだろう。

 しかしアンダーセン、大人気だな。ちょっと前まで日本のアナウンサーに「アンダーソン、アンダーソン」って言われていたのに。

                                                         2009/6/4
 NBA
ファイナル
結果
 あっさり終わっちゃいましたね、ファイナル。正直、この記事も、半ば義務感から書いているみたいなもんス。

 為す術ありませんでしたな、マジック。去年のレイカーズといい、今年のマジックといい、ファイナルに出る力の無いチームがファイナルに出てきたという印象である。最近、J−SPORTSではグレイテストゲームと称してブルズ対ジャズのファイナルを放送しているが、ファイナルというのは、ああいう風に、負けたチームにも勝つ資格のあるチームが出てこなければならないと思う。以上、感想終わり。 

 んで、そのグレイテストゲームで古いペーサーズの試合を放送していたが、懐かしのワークマンが出てきた。「ワークマンは働き者ですよ。なんてったって名前がワークマンていうぐらいですからね。」と島本さんが駄洒落ってたのを私は思い出した。

 ちょっと話は逸れるが、ドワイト・ハワードと組ませるベストのPFはカリメロだと思う。
                                                             2009/6/22
ドラフト
感想
 ふと気が付いたらドラフトが終わっていた。で、ペイサーズの一巡指名はタイラー・ハンスブローだそうです。

 この指名自体は疑問の声も多いらしいが、私はこれで良かったと思う。実力はともかく、人気、つうか知名度は今ドラフトダントツナンバーワンのプレイヤーであるからだ。
 私が再三再四述べてきたように、今のペイサーズに必要なのは実力ではなく、人気である。活気と言い換えても良い。バリバリのスコアラーなら、より良かったが、贅沢も言っていられない。ハンスブローで良しとしよう。ノース・キャロライナ大学史上スタッツ的には最高のプレイヤーの実力、ちゅうか人気を遺憾なく発揮してくれたまえ。でも、ポジションどうすんの。

 しかし、このハンスブローといい、ジュニア君といい、トロイ君といい、これはやっぱりラリバー・ラリバー・ラリバーバーの趣味なのであろうか。明らかにキャラが被っとる。3人、つうか4人ともに。

 しかしラリー・バード、ちょっと見ないうちに随分太ったな。明らかにダメなおっさんの顔になってる。びっくりしちゃった、マジで。半永久政権だから、構わないんだろうけど。

 2巡のA・J・プライスについては、よく分からん。調べる気もなし。名前的にはやりそうな感じもする。プライスだし。マーク・プライスっぽくなって欲しいものである。←超テキトー。

                                                               2009/7/3

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