インディアナポリス研究会コルツ部

歴史

2018シーズン

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Week2 9月16日
IND@WAS
21−9
 つー訳で、今まで頑なに拒否していたゲームパス、入っちゃいました。まあ、さすがに、NHKBSが週一、G+が週二という放送体制では、私のNFL慾を当然満足させられる訳もなく、ゲームパス入っちゃいました。ダゾーンという選択肢も無くはなかったが、一月あたり2千円くらいという意味では、負担も変わらないので、ゲームパス入っちゃいました。陥落しちゃった。

 ゲームパスを見ての第一の感想はというと、遂に放送コンテンツもこういう時代に入ったかつうものである。どういう時代かというと、放送コンテンツごとに直接に代金を支払うという時代である。今までのように、代金を支払わない、つうか広告費という形で間接的に代金を支払う時代は、おそらく近い将来、完全に終わってしまうだろう。NHKも、おちおち受信料なんか徴収している場合ではない。実際、私の周囲でも、テレビを見ない人、テレビを持っていない人は確実に増えてきている。

 テレビ、ちゅうか所謂地上波というメディアの最大の特徴は、代金を支払わない、少なくとも代金の支払いを意識レベルでは実感していないという点にあると思うが、そういう放送コンテンツは、これから20年後30年後には、完全は言い過ぎにせよ、ほとんど無くなってしまうと思う。となると、今、テレビ番組の大半、つうか、ほとんどを占めるテレビタレントによる温めのバラエティというのは完全に、あるいはほとんど淘汰されてしまうであろう。

 広告費という形で間接的に代金を徴収するという意味では同じい、新聞や一般雑誌も同様の憂き目に遭うであろう。つか、もう遭っているか。

 まあ、娯楽に対する、つうか万事に対しても、代金の支払いは、無論、間接的より直接的の方がより正しい、あるいはより正統的な方法であるのだから、放送コンテンツに対しても直接的に代金を支払えるように技術的に進歩したとみるべきだのだろう。今までのように、間接的にしか代金を支払えなかった方が変則的だったのかもしれない。映像産業や出版産業はともかくとして、広告産業は大きな曲がり角に来ているのかもしれない。

 とまあ、そんなテレビ産業についての感慨はともかくとして、本題のコルツである。まあ、第1週のゲームをリポートしてもよかったのだけれど、ゲームパス一発目という事で、負け試合よりは勝ち試合の方が縁起が良かろうという訳で、第2戦の@WASの感想を書きまーす。

 シーズン前、今季のコルツの私の見立ては、「オフェンスはそれなりに進むであろうが、ディフェンスは苦しむであろう」というものであった。
 しかし、この開幕2試合を見た結論からすると、むしろ逆で、「オフェンスは苦しむが、ディフェンスはそこそこやる」である。特に、オフェンスは武器、とりわけタレント的な武器が少ないなあというのが率直な感想である。

 ではまず、思ったより良かった方のディフェンスから。

 このゲーム、つうかこの開幕2試合のチームMVPと言ってもよいダリアス・レオナルド。各所でも絶賛されているが、このゲームでは、15タックル、1サック、1ファンブルフォース、1パスディフレクトの大活躍。また、記録には残っていないが、ビデオ判定で覆されたファンブルフォースも、多分レオナルド。しかも、このサックやファンブルフォース、いずれも大事なところで決めているので、まさしくMVP。

 今ドラフトでコルツが2巡36位で指名した時、私には正直「えっ?」て気持ちはあったし、今でも少なからずあるけれども、その指名順位はともかく、この選手に関しては完全にアタリである。オールプロ級かはともかくとして、ケガさえなければ、プロボウル複数回級の選手である事は間違いないと思う。

 私もコルツファン歴15年前後になるが、このレベルのラインバッカーは初めて、あるいはマイク・ピーターソン以来だと思う。ドクェル・ジャクソンとかパット・アンゲラーとか、しょっぱいのが多かったし、活躍したのはブラケットとかフリーマンみたいな、どちらかというと頭脳派タイプ、あるいは戦術特化型タイプだし。所謂ラインバッカーらしいラインバッカーで、かつ実力者は初めて、あるいはマイク・ピーターソン以来だと思う。

 ドラフト時の評価は、ディオン・ジョーンズみたいにパスカバーに長けているという評価だったけど、この2ゲームは、まさしくタックリングマシーン。今度はパスカバー能力を見せて欲しい。つう訳で、5インターセプトよろしく。

 その強力ラインバッカーが後ろに控えているからか否かは知らぬが、ディフェンスラインはこのゲームでは、なかなかの健闘。シーズン前では、かなり不安なユニットだったけれども、まずまずの仕事はした。
 このゲーム、オフサイドやエンクローチメントが多かったけれども、これはおそらくコーチ陣からの指示なのだと思う。反則取られてもよいから、出足重視で思い切って行けという指示が入っていたのだと思う。これは良い指示だったと思う。単純な作戦だけれども、相手OLからすれば、やはり嫌なものである。実際、後半フォルススタートが増えてきていたし。

 とはいうものの、タレント的にはやはり厳しいと云わざる得ない。一番目立っていたのが、マーガス・ハントじゃねぇ〜。シアードやケメコも、プレミアパスラッシャーとはとても云えないし。ブラッドリー・チャッブがこれからどういうキャリアを残すのかは皆目分からないけれども、コルツファン的には気になるところではある。

 プレミアパスラッシャーと云えば、今オフのカリル・マックトレード騒動の末席を我らがコルツも汚した訳であるが、1巡二つぐらいでマックが獲れるのだったら、勿論欲しい。つうか欲しかった。極端な話、全体1位2連発だって、あのクラスのパスラッシャーを獲れる保証はないのだから、1巡二つぐらいなら、むしろ安いぐらいであろう。
 ただまあ、問題はキャップヒットであろう。それでなくても、ラックの大型契約を抱えているコルツなので、それプラス6年141億円はさすがに無理。20億円レベルのキャップヒットが二人って、それは無理。ルーキー契約で当たるのを気長に待つしか方法はないか。

 次はセイフティ、つかマリック・フッカー。フッカーのプレイを1試合丸ごと見るのは、なんだかんだ言って今回が初めてである。昨シーズンはテレビ放送のある前にシーズンアウトになっちゃった筈。

 では、その初見の印象はというと、ドラフト時、さんざんフリークフリークと云われていただけあって、さすがに動きはハンパ無い。全コルツの選手中、間違いなくナンバー1の運動能力の持ち主だと思う。

 ただまあ、そのフリーキーな運動能力が、本来縁の下の力持ち的ポジションであるセイフティで活きるのかというと、多少の疑問はある。WRとかRB、CBの方が、そのフリークと称される運動能力が活きるのではという気もしないではない。マンカバーに慣れてきたらCB転向もひとつの選択肢だと思う。

 その最適ポジションはともかくとして、現時点のセイフティとしても、私はあまり好きになれないけれど、シングルハイという戦術をこなせるリーグでも数少ないひとりである事は間違いないと思う。レオナルド、フッカーの並ぶ中央はQBにとっては投げづらいゾーンになっていると思う。実際、このゲームでもほとんど投げられていなかったし。

 そういった意味では、コルツ守備陣のカギを握るのは両コーナーバックになる訳であるが、このゲームに限っては上出来だったと思う。
 ただまあ、アレックス・スミス独特の保守的なクォーターバッキングに助けられたという側面もなくはないので、ある程度ディープに放り込んでくるQBと対峙した場合、どういう結果になるかは大いに不安が残る。つかまあ、ダルトン、グリーンコンビにはやられていた訳だし。

 ちなみに、このアレックス・スミスを追い出した形になったパトリック・マホームズはエライことになっとる。2試合で10タッチダウン(!!)、0インターセプト、レーティング143.3って。
 こういうのを見ると、アンディ・リードやホルムグレンといったウォルシュ門下生のQBを見る目の確かさ、QBを指導する能力の確かさを痛感せざる得ない。

 さて一方で、我らがコルツのオフェンス陣であるが、冒頭に書いたように、タレント的な不足を強く感じた。

 このゲーム、ラックは二つのインターセプトを喫しているが、うち一つはディフェンダーにディフレクトされたものなので致し方ないが、もう一つは他が空いていないのでスモールウィンドウのヒルトンに無理矢理通そうとしたところをインターセプトという風に私には見えた。

 で、風当たりはこのゲーム、2捕球30ヤードのライアン・グラントに向かう訳であるが、確かにルートランニングもしっかりしているしハンドも良いので好感は持てるのであるが、それだけという感じもなくはない。RACやディープに走り込むスピードは感じられない。1年契約のFAに過度の期待をする方が間違っているのであろうが、典型的なジャーニーマンという感じもする。おそらく、練習態度も真面目だし、アサイメントもキッチリ覚えるし、ブロックも献身的だしという事で、コーチ陣としては使ってみたい選手なのであろうが、使いどころがないみたいな選手のように私の目には映った。

 3人目のチェスター・ロジャースに関しては、ルートランニングやハンドといった基本的なところで技術不足なのだろう。

 今年ドラフトしたケインはシーズンアウトでファンティンはPS、WR陣は結構厳しいと云わざる得ない。ドーセットやモンクリーフがいたらなあと何度か思った。

 そうして、レシーバー的にはヒルトンに続く2番手格のイーブロンであるが、なんつーか、こっちは「気まぐれ」といった印象を受けた。この2試合で7捕球77ヤード2タッチダウン、能力的にはにはもっと数字を残しても良さそうであるが、ライオンズ時代もこんなペースなので、こういうプレイヤーなのだろうと思う。

 「気まぐれ」に近い概念に「ムラがある」があるけれども、「ムラがある」は、プレイの向き不向きやマッチアップに左右されるという事であり、こちら「気まぐれ」は単純にプレイの好き嫌いやシュチエーションのテンションに左右されるという事なので、ちょっと違う。要するに、「気分屋さん」である。ブロックもやったりやらなかったりという感じなのだろう。
 1巡でドラフトしたにもかかわらず、ライオンズがリリースした理由が分かったような気がした。もちろん、「気まぐれ」の頂点にはトニー・ゴンザレスがいた訳であるから、頑張って欲しい。

 ジャック・ドイルについては、近いうちに選手紹介の項目で書く予定なので、ここでは割愛する。

 で、ランニングバック陣である。マック、ハインズ、ウィルキンスの3者を今回じっくり見たけれど、まあなんつーか、被り過ぎ。3人共に同じタイプ、皆オープンに出してナンボの選手であることが気になった。せっかく強力なインサイドラインメンを備えているのだから、彼らを活かすようなタイプのランニングバックが欲しい。かつてのデマルコ・マーレー、現役だったら、シカゴのジョーダン・ホワ―ドのようなブロッカーをうまく使うタイプ、ランニングレーンが完成してから走り出すようなタイプが欲しい。
 今のコルツの3人は、み〜んな、エクスチェンジした瞬間、スクリメージに突っ込んじゃうんだもの、折角のインサイドラインメンが猫に小判豚に真珠状態である。

 で、その強力インサイドラインメンのひとり、コルツファン注目のクェントン・ネルソンであるが、さすがの完成度である。このゲームおそらく最長のランもネルソンのオフガードだった筈である。このネルソンのオフガード、これからしばらくコルツの切り札&保険になると思う。

 LTのレレーベン・クラークは何度かスコーンと抜かれていたけれど、これはカスタンゾ待ちかな。

 つう訳で、来ドラフトは、WR、RB、CBの補強を強く望む。望みます。

 つー感じかな、あともうひとつ言っておくと、ディフェンスオフェンス共にコールが凄く良くなったのが、当たり前であるが、安心した。パガーノ時代の、頭の悪いガリ勉みたいなコールにはほとほとウンザリしていたので、これは精神衛生上すごく良かった。勝っても負けても納得できる。

 コールの良くなった一つの証拠としては、この開幕2試合でいずれもオフェンスのファーストシリーズで得点しているという点が挙げられると思う。厳密に言うと、開幕戦はファーストシリーズではないけれども、実質ファーストシリーズで得点している。これは、コールの、少なくとも理論的には正しい証拠だと思う。パガーノ時代にはほとんど無かった事だ。

 あとそうそう、ラック様。こちらは完全復帰。去年はズル休みだったのね。まあ、いいけど。あとスクランブルは控えるように。


                     大航海時代3に夢中 2018/9/21(金)
Week8 10月28日
IND@OAK
42−28
 うむ、およそ1ヶ月ぶりの書き込みか。シーズンインして、まさかの更新頻度低下である。ここ1ヶ月、私事で忙しかったのと大航海時代3に夢中(世界50周はした。)だったのとで、更新できませんでした。スンマヘン。

 あとまあ、やっぱりコルツの負けが込んでいたっていうのも頻度の落ちていた理由かな。やっぱ負けっと頻度落ちんな。

 つー訳で、ここまで3勝5敗、ここ2試合は2連勝しているので、一時は1勝5敗。NE戦とNYJ戦はともかく、残りの3つは、内容的にはともかく展開的には勝ちの目もあったので、上手くいけば、ここまで6勝2敗だったかもしれない。でも、現実は3勝5敗。これをどう見るか。厳しい現実と見るか、偶然の結果と見るか。私は前者と見る。内容的には完敗だったゲームをラックのバカ力で接戦に見せかけたと見る。

 その理由は、第2週の記事に書いた通り、主にタレント的な問題である。WRとRB、そうして何よりパスラッシャーである。

 まずはWRであるが、ここはやっぱり、ヒルトン以外にもう一人、ディープスレッドが欲しい。ヒルトンがいないと、いきなり機能不全に陥ってしまう。TE勢も皆それぞれ頑張っているけれど、イーブロン以下全員RACがないし。カスタンゾの復帰、スミスのRT定着で、パスプロが強固になってきたので、それを活かす意味でも、ディープスレッドが欲しい。ドーセット返してくんないかなあ。ブリセットとの再トレードも可。

 次はRB。ここ数試合、マーロン・マックが復帰&活躍し始めたので、この問題は解決したかのように見えるが、私はそうは思わない。このマックは、典型的なオープンランナーなので、コルツオフェンス最大の武器である豪勢なOLがまるで活きていないのである。数字的には派手になっているので、チームに大きく貢献しているかのように一見映るが、構造的にはあまり貢献していないと私は見ている。

 とにかく、マックはインサイドのランが下手すぎる。つか、向いてなさすぎる。ランニングレーンが出来る、すなわちブロッキングが完成するのを待っていられないし、それよりなによりタックルに弱すぎる。小指一本で倒れちゃうんだもの。

 そういった意味では、ハインズの方がむしろインサイドをこなせるプレイヤーであるし、この2連勝への貢献度は、むしろハインズの方が高いと私は見ているのであるが、しかし、このハインズこそ外で使ってナンボの選手だしなあ。この選手は典型的なスプロールズ・タイプ、スクリーンさせてナンボの選手である。それをインサイドで使ってどーする。

 今のコルツに必要なRBのタイプは、ラギャレット・ブラントとかレオナルド・フォーネットとかまでは言わないけれど、前回の記事で挙げたジョーダン・ホワードとか、敵のレイダースにいたダグ・マーティンみたいなタイプの選手である。すなわち、ブロッキングを待てて、タックルに強いタイプである。
 こういうタイプがいれば、シーズン当初苦しんだゴール前5ヤードなんていうのは、今のOL陣をもってすれば、簡単にタッチダウンできるであろう。

 マーロン・マックは、今季は数字をタップリ稼いでもらって、来オフトレード要員というのが仮想GMである私の悪のシナリオである。分かってるか、バラード。

 んで、次はパスラッシャー。ここはもう答えが無い。FAなりドラフトなりで当たるのを待つしかない。とりあえず、現状のシアードやシアードやシアードでは話にならん。タックルとがっぷり四つに組んじゃっているんだもの。
 ここまで一応、4サック挙げとるが、私の見る限り、すべてカバレッジサックである。ここまで5敗の最大の要因である。でも、ここはタレントで解決するしかないからなあ。先日、セインツ戦を見ていたら、ダペンポートがサック決めとったけど、ああいう感じが欲しい。欲すい。ケメコちゃん、覚醒するかなあ。

 と、ここまで欠点ばかり論ってきたが、美点も勿論ある。

 まずは、何と言ってもDB陣の奮闘である。開幕前、ネームバリューのない、すなわち実績のないDB陣、とりわけCB陣を私はかなり不安視していたのだけれど、それは杞憂に終わった。ここまでほとんど破綻していない。無論5敗なので、それなりに失点はしているけれど、それはほとんどパスラッシュ不足による失点でDB陣のカバーミスはほとんど無い。

 なにより、メンツが変わっても、パフォーマンスが変わらないのが素晴らしい。コーチングが良い証拠だと思う。これが今季前半のコルツの私にとって最大のサプライズ、嬉しい誤算である。そうして最大の収穫である。

 次にOL陣。こっちはDB陣とは打って変わって、サプライズなどでは全然無く、まったくの予想どおり、思惑どおりの活躍である。何度か書いたけれども、ランブロックで蹂躙するというのがフットボールにおける最もチョロイ勝ち方なので、この調子を続けて欲しい。このOAK戦の第4クォーターはまさしくそれだった。ケガだけは気を付けろよ。

 んで、おまっとうさんのレオナルド、この試合でも9タックル1ファンブルフォースの大活躍で守備新人王驀進中と言いたいところなのであるが、今季はディフェンスのルーキーに良い選手が多いので油断は出来ん。がんがれ。

 あとまあ、このレオナルドを見ていると、「コンビを組ませるLBが欲しいなあ」なんて贅沢な悩みも持ってしまう。スピード型でも頭脳型でも良いのでもう一人欲しい。欲すい。

 以上、こんな感じの感想であるが、ゲームレビューというよりはコルツ前半戦の総括みたいになってしもうた。まあ、仕方あるまい。

 ここに挙げた、今季のコルツの欠点は、いずれもコーチングや戦術的なものではなく、タレント的なものだけに、今シーズン中の解決は難しいと思う。逆に云えば、オフシーズンで簡単に解決できるとも言えるが。プレミアパスラッシャー以外はな。

 ライヒ以下のコーチングや戦術には私は大変満足しております。この調子で続けていって欲しい。

 あとまあ、この8試合を観て、つくづくしみじみ思ったのは、パガーノはこの6年間でチームに何にも残さなかったんだなという事である。遺産何にもなし。ダンジーやコールドウェルの退任時と比べても、ヒド過ぎる。コルツのヘッドコーチ職を自身の人脈作りのためだけに利用したんだなとつくづくしみじみ思う。まあ、本人的にはコルツの為に尽くしたんだろうけれど、結果的には自身の人脈拡大以外、何もない6年間であった。

 最後に今季の今後のコルツについて、ざっと占うと、ここまで3勝5敗という事でプレイオフレース的には崖っぷちかもしれないが、幸いAFC南は順調に星を伸ばしているチームは無いし、そうしてAFCもKCとNE以外は順調に星を伸ばしているチームも無いので、AFC南優勝やワイルドカードでのプレイオフ滑り込みも十分あり得ると私は思う。
 もっとも、プレイオフを勝ち抜く力はとてもないと思われるので、出来るだけ負けて、ドラフトレースで優位に、そうしてニック・ボサというのはファンにはあるまじき態度かな。

 つう訳で、GO COLTS !! なにじゃそりゃ。

                  大航海時代3熱、やや冷める。2018/11/3(土)
Week14 12月9日
IND@HOU
24−21
 選手紹介にうつつを抜かしている間に、シーズンはズンズン進み、いつの間にやらWeek14、すっかり佳境である。我らがコルツはここまで6勝6敗、幸いプレイオフレースは渾沌としており、コルツにも十分可能性は残っている。んで、今週は、地区内ライバル、つうか地区首位を快走するテキサンズとの一戦。開幕3連敗だったテキサンズが息を吹き返して、ここまで9連勝のきっかけとなったのは、コルツファン的には何と言っても、Week4のあの一戦なので、落とし前を付けるためにも、ここはきっちり勝っておきたい。

 で、勝ちました。パチパチパチパチ。

 試合内容的には、あまり特筆すべきところは無いのだけれども、まずとりあえず書いておきたいのは、事実上、最終プレイとなったクラウニーのニュートラルゾーン・インフラクションである。

 あれは仕方がない。クラウニーは責められない。あのシチュエーションで、ハードカウント喰らったら、そりゃ行っちゃうわ。まして、ラックの大声だし。

 まあ書きたい事はこれくらいしかないのであるが、勝因を挙げるとすれば、やはり両タックルかな。前回の対戦でちんちんにやられたクラウニーとワットを事実上完封したのは何より大きい(ワットに1サックは許しているけど、)。このゲームに限らず、カスタンゾとブレイデン・スミスが両タックルに定着して以降は、ほとんどサックを許していない。これは今季最大の収穫だと思う。OLはしばらくこのメンツでいくんじゃないかな。年齢的にも若いし。何より、固定して欲しい。

 ゲームについてはこれくらいにして、プレイオフレースについて触れたい。

 我らがコルツは、この勝利で7勝6敗となった訳であるが、すでに行われたWeek15のLAC@KCがLACの勝利で、迷惑な話であるが、ワイルドカードの一枠が既に消えており、残り一枠を、我らがコルツを含め、結構な数のチームが争う状況となっている。テキサンズとは勝ち星的に3つ離されているので、さすがに地区優勝は厳しいと思う。

 で、残り対戦カードは、ダラス、ニューヨーク・ジャイアンツ、テネシーという微妙な、つうか計算しづらいメンツ。全勝から全敗まで十分有り得るメンツである。この土壇場で他カンファレス二つは痛い、つうかムズイ。いろんな意味で。

 そうして、プレイオフの一枠を争いそうなメンツは、ボルチモア、マイアミ、テネシーあたり。もしかしたら、ピッツバーグ、クリーブランド、デンバー、シンシイあたりも絡むかも、である。
 マイアミには直接対決で勝っており、テネシーとはすでに1勝しているので、直接対決的な比較でプレイオフを落とす可能性は低そうであるが、今季のコルツは対戦カードが弱いので、対戦相手のストレングスでの比較となると、かなり分が悪いと云わざる得ない。

 こうなってみると、開幕戦のシンシイ戦やジェッツ戦、フィラデルフィア戦や先に挙げた第4週のヒューストン戦など、これら勝ってもおかしくない試合を落としたのが、大変悔やまれる。引き分けに持ち込めたヒューストン戦が、最後の最後でモノを言ったら、泣くに泣けないなあ。

 とまあ、胸突き八丁のゲームが続くが、プレイオフを一か月早く楽しめると思って、楽しみますか。GO COLTS !!!!

                               2018/12/16(日)
Week15 12月16日
DAL@IND
0−23
 胸突き八丁の続くコルツのプレイオフロードでありますが、第15週は強敵ダラスに完封勝ちしました、パチパチパチパチ〜。って、ゲームの感想を書く前に、一吠えしとくか。なんで、レオナルドがプロボウル落選してんだよーーー、このバカ。

 同じく新人のダーウィン・ジェームスやデンゼル・ウォードは選ばれてんのによ。でも、ブラントリー・チャッブは外れた。12サックもしてんのに。イジメだ、差別だ、パワハラだ、セクハラだ。

 第15週終了時点でレオナルドの成績は(まあ、その前に投票は終了してっけど、)、

 146タックル、7サック、7パスデフレクト、1インターセプト、4ファンブルフォース、2リカバー、だど〜。

 こんなのプロボウルどころかオールプロ級だぞ〜。つうかディフェンシブプレイヤー・オブ・ザ・イヤー級だっつの。

 まあ、不人気チームなので、嫌な予感は薄々していたが、まさか的中するとは。一方で、イーブロンなんかが選ばれてやんの。ドラフト時の知名度だけだっつの。まあ、確かに私も「俺オールプロ」を選ぶ際、ついついドラフト時の知名度に頼りがちではあるので、人を責められないけれど。

 あとまあ、ポジション的な憾みもあるかもしれない。確かにOLBというカテゴリーで7サックだと物足りないかもしれない。選出されたボン・ミラーの14.5サック、ディー・フォードの11.5サックに比較すると、レオナルドの7サックは見劣りする。でも、同じく選出されたクラウニーは8サック。これもドラフト時の知名度か。

 ドラフト時の知名度はともかくとして、レオナルドはMLBないしILBだっつの。プレイスタイル的にはパスラッシャーじゃねえっつの。んで、ILBのプロボウラーは、C.J.モズリーとべナードリック・マッキニー。いちいち数字は上げないが、スタッツ的には比較対象にすらなってない。ヒルトンが言っていたらしいけど、「数字はウソをつかない」である。こういう、ポジション的なカテゴライズも再考して欲しい。

 まあ、いいけどな。誰かさんも言っていたけど、勲章貰って喜んでいるのは軍人と子供だけであるし、ノーべル賞をはじめ、この世のありとあらゆる勲章には何の価値もないけどさ。でも、悔しい〜〜〜〜。ディフェンシブプレイヤー・オブ・ザ・イヤーがレオナルドに受賞されなかったら、AP通信を潰す。私が直々にツブス。

 さて、ゲームへの感想となるが、強敵ダラス相手に、まさかの完封勝ち。コルツの完封勝ちは、いつ以来か、さっぱり記憶にない。興味のある方は、各自お調べください。

 この完封勝ちの主因は、何と言っても、開幕以来、ずっと言い続けていることだけれど、DB陣の奮戦だと思う。ほんと破綻しない。フッカーのシングルハイも大きいけれど、やはりコーチングの賜物だと思う。それの証拠に、メンツが変わってもほぼ同じパフォーマンスを維持できている。

 イーグルス伝来の、つうかシーホークス由来のパスカバー・スキームが遂にコルツにも導入されたという事か。
 しかしほんとに、このピート・キャロルの発明した(もしかしたら、他の人かもしんないけど、)パスカバー・スキームはNFLのパスカバーを劇的に変えたと思う。そういった意味では、キャロルこそ、ディフェンシブプレイヤー・オブ・ザ・イヤー、つかディフェンシブコーチ・オブ・ザ・ディケードだと思う。

 このパスカバー以外で目立ったところはというと、やっぱOLかな。このゲームは完全に敵DLをドミネイトしていたと思う。このへんの力関係も色々あるが、ジャクソンビル辺りのDLだと、なかなかドミネイトするまではいかないけれども、このダラス辺りの平均的なDLだったら、十分ドミネイトできる。いよいよ来季は無双かな。

 一方、5,6年前、同じく無双していたダラスOL陣は、見る影も無し。タイクァン・ルイスに2サックも許しているようじゃあという出来である。OL陣の維持がいかに難しいかという一例であろう。コルツの他山の石であろう。

 さて、そのOL陣の力によってこのゲーム、139ヤード走り2タッチダウンを挙げたマーロン・マックであるが、私的には全然足りない。当然といえば当然であるが、敵のRB、エゼキール・エリオットがほんと素晴らしく見える。なんか、今季は敵ランニングバックが良く見えてばっかりである。欲しくなる。

 いまや、リーグNo.1RBとの呼び声も高いエリオットであるから、当然といえば当然であるが、何もかもが素晴らしい。デライト能力、力強いラン、レシービング、どれをとってもケチの付けようがないのであるが、ここで不肖わたくしがちょっと指摘したいのは、常に前のめりという点である。

 マックと比べると一目瞭然なのであるが、エリオットはタックルされた際に、常に前のめりに倒れ、1ヤード、2ヤード稼ぐ。1ヤード、2ヤードねじ込む。この差は結構デカい。仮に1ゲーム、ランパス合わせて30回キャリーしたとすると、1ゲームで30から60ヤード、1年間で800ヤードぐらい稼いでしまう事になる。理想的な計算であるだけに、そんなの無意味だという説もあるだろうけれども、私は、これはかなり大きな事だと思う。

 そのほかにも、このエリオットには美点は多い。いまや現役No.1のランニングバックだと思う(エイドリアン・ピーターソン御大は例外)。トッド・ガーリーを推す声も多いと思うが、私の個人的な好みでは、こエゼキール・エリオットである。ルックスはともかく、名前もカッコいいし。

 こんなランニングバックに、コルツのOLを組ませたら。夢が広がるなあ。ラックは年間2000ヤードのパッシングでも楽勝だろう。15勝は堅い。カッチン鋼より硬い。

 次戦はその両巨頭に挑む新人セキオン・バークリーとの対戦であるが、こちらも楽しみ。がんばれ、セキオン・バークリー。って、いや違うだろ。がんばれ、マーロン・マックだろ。でもなあ。

 そうして、話はちょいと変わるが、この試合でも同様、シーズン通して言える事なのであるが、マーガス・ハントの出足が、たまにとんでもなく早い時がある。かといって、オフサイド連発という訳でもないので、あれはスナップカウントを読んでいるのだろうか。不思議。

 さて、ゲーム評はこれくらいにして、あと2週間で雌雄が決するプレイオフレースであるが、第15週終了時点で更に渾沌が増している。

 第15週でクリーブランドに負けたデンバーは脱落であろうが、先週言及したその他のチームはまだ皆生き残っている。
 しかし、こうやって、改めて見てみると、この時点でワイルドカードの一枠を奪ったAFC西の両チームはホント迷惑だよなあ、つか邪魔、罪深い。ここが二枠残っていれば、わりに楽、というか分かり易くなるんだろうけれど。ここが一枠なので激戦、つか複雑。

 結局最終的には、最激戦区のAFC北の動向が全てを決するような気がする。最後の最後でピッツバーグの1分けがモノを言ったら、嫌だなあ。言いそうだし。

 いずれにしても、我らがコルツは残り2戦2勝しなければ話にならんので、GO COLTS!!!。

 まあ、最終戦のテネシーはともかくとして、次のジャイアンツ戦は、死に体、つうか最早一つでもドラフト順位を上げたいジャイアンツとの対戦なので必勝。でも、そういう勝つ気の無いチームとの対戦って、意外と落としがちなんだよなあ。しかも他カンファレンスだし。不気味。

                          2018/12/23(日)

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