Week16 | 12月23日 NYG@IND 27−28 |
「生き残っっっっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 最後のフッカーのインターセプトの出た瞬間、PCモニターの前で叫んじゃいました。ご近所の皆さん、朝っぱらからスミマセンでした。 15年ちかくコルツファンやってて、こんなの初めてかも。悔しい負けは数あれど、嬉しい勝ちというのは、あんまり無かったチームなので。マニング時代は、この時期、例年高みの見物だったし。 嬉しさの度合いという意味では、あのカンファレンス決勝のペイトリオッツ戦以来だろうけれども、あれは「生き残った」というのとは違う性質だし。この「生き残った」という感覚を味わったのは、コルツファンやってて今回が初めてかも。 でもまあ、この感覚を味わえるのは、スポーツのファンだけ、とりわけフットボールのファンだけの醍醐味だなあと、今回しみじみ思った。こんな感覚をしょっちゅう味わうのは、カイジみたいな異常な人生だけだろうし。 今、「スポーツのファンだけ」と書いたけれども、この「生き残った」という感覚を味わえるのは、やっぱりフットボールのファンとプレイヤーだけだろうなあ。フットボールというスポーツの絶妙なゲームバランスやスケジューリングがなせる感覚だと思う。これが例えば、1シーズン100ゲームもあったら、この「生き残っっっっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」という感覚は、なかなか味わえないだろう。1ゲームの価値が薄まっちゃうからね。 さて、ゲーム評であるけれども、このゲームのMVPというか最大のプレイは、なんといっても、第3クォーター終盤ゴール前15ヤードでのラックのサックからのファンブルロストを帳消しにしてくれたジャノリス・ジェンキンスのディフェンシブ・ホールディングであろう。10点差だっただけに、あそこでボールを失っていたら、このゲーム、ちゅうか今シーズンを失っていたろうと思う。そういった意味では、このジェンキンスは今シーズンのコルツにとって最大のMVPだと思う。あと、このファウルを採ってくれた審判も。いやホント、感謝します。有難うございます。 まあ勿論、丸々1クォーター残っての10点なので、何が起こるか分からないし、ラック得意のバカ力で何とかしてしっまたかもしれないけれど、技術的物理的にはともかく、心理的には、あそこでボールを奪われたら終わっていた。少なくとも、私は終わっていた。第4クォーターは絶望的な気分でゲームを見ていた事だろう。そういった意味では、このファウルを犯してくれたジェンキンスと、このファウルを採ってくれた審判には感謝します。いやホントにホント。有難うございます。 でもまあ、このままコルツがひょいひょいと勝ち上がって、スーパーボウルを制覇しちゃったりなんかりしちゃったら、両者には何かプレゼントしないとあかんなあ。アーセイ、準備しとけよ。2億円相当の贈りものを。俺は出さん、ビタ一文もな。貧乏だから、極貧だから、屋根のない家に住んでいるから。 ゲーム評的には、これくらいであるが、気になる選手について幾許か感想を。 まずは、ドントレル・インマン。 このインマン、このゲームでもいいレシーブを見せていたが、シーズン通して、結構渋い活躍をしている。何と言ってもキャッチが物凄く上手い。自身の半径1メートルぐらいに来たボールはことごとく獲ってしまう。昨季までいたモンクリーフもレシーブが物凄く上手かったけれども、彼を彷彿とさせるところがある。 もっとも、ハンド以外、「脚が速い」とか「密集に強い」とか「RACがある」とかいった特長は無さそうだけれども、ライアン・グラントより、このインマンの方にプレイ機会を多く与えてみたいと私は思う。グラントも悪くはないけどね。チェスター・ロジャースは安定感が無いからなあ。RACはあるけれど。 次は、マシュー・アダムスとザイール・フランクリンの新人ドラフト下巡ラインバッカー(長い)コンビの二人。 このゲーム、アンソニー・ウォーカーの欠場に伴い、両者ともにプレイ機会を増やしていたが、正直かなり厳しいと云わざるを得ない。何つーか、両者ともに、絶対的なスピードが不足している。この試合負けていたら、戦犯に数えられていたと思う。少なくとも、私は数えた。 ドラフト下巡のプレイヤーに多くを期待する方が間違っているというのは重々承知しているが、ラインバッカーとしてはちょっと厳しいと思う。アダムスの方はタテの動きが強いので、シチュエーション限定で使えそうであるが、フランクリンはちと厳しいかなあ。まあ、もともとシラキュース枠だしな。 まあ、この両者に関しては、元々ドラフト下巡であるし、元来デプス要員であるので、そんなに厳しく当たるつもりはないが、ジャバール・シアード、お前には厳しく当たる。 このゲームも含めて、丸々1シーズン、シアードのプレイを見てきたけれども、まるで良いところが無い。反対側のタイクァワン・ルイスはたまにヒットするので許せるが、シアードは「たまに」すら無い。 長年、フリーニー・マシス・コンビを見てきた私からすると、こんなディフェンシブエンド、信じられない。サックどころか、ハリーすらない。一応、今シーズンここまで5.5サック記録しているけれども、これ全部カバレッジサック。自力のサックは一つもない。 そのくせ、キャリアを調べてみると、スターター経験だけは豊富なのである。今季のコルツでも、ここまで15試合全試合スターターである。しかも、ほとんどフルタイムで出場している。でも5.5サック。嫌がらせで引用しておくと、アーロン・ドナルドは、同じく15試合で19.5サック。コルツのデニコ・アーツリーは11試合出場で9サック、DTなのに。我らがレオナルド様は、14試合出場で7サック、実質MLBなのに。 とにかく、このシアードがゲームに使われる理由が私には皆目分からない。それとも、素人にはうかがい知れない何かがあるのか。まあ、コンテインはしっかりやっているけれども、そんなもんで、DEを評価してもしょうがないし。 パガーノが残した負の遺産は数あれど、その最大の負債が、このジャバール・シアードだと思う。また、お得意のブラウンズ人脈で連れてきたっつうのも、余計に腹立つ。火に油を注ぐ。そうして、何より腹立つのは、あのフリーニー様の栄光の背番号93を、いけしゃあしゃあと付けているって事である。フリーニー様とコルツファンに対する冒とくである。 この負債を返済するためには、次のタイタンズ戦、100サックな。そうしてプレイオフ4試合で500サックな。つか、アル・クァディン・ムハマド、使ってくれ〜。そっちの方が、精神衛生上まだまし。 ゲーム評&プレイヤー評はこれくらいにして、プレイオフレースについてであるが、この2週にわたって、私はごちゃごちゃややこしい事を言ってきたけれども、この第17週、つまり最終週にいたって、実に単純、簡単になりました。1分けとか他地区の動向とか一切関係なし。次の最終週タイタンズ戦に勝てば、順位はともかく、プレイオフ決定。うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜、キタキタキターーーーーー。 開幕6戦で1勝5敗、特にジェッツ戦にまで負けた時には、プレイオフなんて想像だにせず、まさに霞の彼方であったけれど。まさかここまで来るとわ。 もう、ここまで来たら何も言う事はない。勝てば進む、負けたら終わりのプレイオフみたいなもんだし。このワイルドワイルドカード・プレイオフ(←私が勝手に命名)を思いっきり戦ってくれい。でも、負けたら怒るけど。 しかも、この一戦、勝てば進む負けたら終わりのプレイオフ仕様になったので、NFL側の計らいで、つうかNBC側の打算で「サンデー・ナイト・フットボール」に格上げ(時刻的には下がってけどな、)、全米中のファンの目に曝される事にあいなった。って、何その言い方。 まあ、不人気チーム同士の一戦なので視聴率的には不安もなくは無いが、両チームのファンにとっては嬉しい限りであろう。そうして何より、コルツファンにとっては、ダリアス・レオナルドを全米に披露する日曜日となるのであーる。全米よ、よーーーく見されせ、ダリアス・レオナルド様を。そうして、プロボウルの投票をやり直せ。 まあ、レオ様の一件はともかくとして、テネシーサイドは主力どころにケガ人が出ているし、前回の対戦でも勝っているので、十分勝つチャンスはある。一番の不安材料は敵地テネシーでの開催っていうとこかな。でも、ぜっっっっっったい勝〜〜〜つ。 2018/12/25(火) 上の記事で、「生き残っっっっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」と書いて、よく考えたら、なぜ「生き残った」という感覚が生まれたのか、その状況を記しておくのを、うっかり、というか興奮のあまり、忘れていたので、数年後、この記事を読んだ時、『「生き残った」はいいが、なんで、そんなに興奮できるのか分からん。』と突っ込まれない、つうか自らツッコまないように、その状況理由を記しておこうと思う。 まず、このゲームの開催された日曜日の前日、土曜日に、WAS@TENとBAL@LACという、コルツのプレイオフレース当該チームの2ゲームがきっちり組まれており、その2ゲームを、コルツのプレイオフレース当該チームの2チームがきっちり勝って、コルツは、その両チームに謂わば1歩づつリードされた形で、この日曜日のゲームを迎える事となる。 まあ、WAS@TENはともかくとして、BAL@LACは、この時点で11勝3敗ア〜ンド、プレイオフ初戦バイの懸かるLACが勝つと私は予想していたので、このBAL勝利は、私にとって、結構心理的に痛かった。相変わらず、チャージャーズには直接的間接的に苛められる。 この時点で、テネシー、レイブンズ共に9勝6敗、コルツ8勝6敗である。 そうして、必勝態勢で臨まざる得なくなったジャイアンツ戦、試合開始早々、タッチダウン2連発を喰らって、第1クォーター終了時14−0、私の気持ちは絶望的とまではいわないが、相当に暗くなっている。 で、ゲーム中ず〜〜〜〜〜〜〜っとリードされたまま、最終盤で同点タッチダウン、ア〜ンド逆転エクストラポイント。で、残り55秒タイムアウト残り一つからジャイアンツのドライブ、3プレイ目でフッカーのインターセプトが出れば、 「生き残っっっっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 になるでしょう、ふつう。 ちなみに、その後のプレイオフレースの行方はというと、同時間帯に行われていたHOU@PHIはコルツのゲーム終了後にイーグルスが勝ち、コルツの南地区優勝の可能性が残り、レイトゲームで行われたPIT@NOは、セインツが勝ち、「コルツ最終戦勝利でもプレイオフに行けない」という可能性は消え、コルツ的には万々歳の状況を得る。コルツのプレイオフレース当該チームの2チームが、今度はきっちり負けたわけですな。 つう訳で、最終戦はぜっっっっっったい勝〜〜〜つ。 あと14時間後 2018/12/30(日) |
Week17 | 12月30日 IND@TEN 33−17 |
「勝っっっっっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 色々書きたいこともあるが、これから、年越しそばを食べるのに忙しいので、取り急ぎ勝利の報告まで。勝利の報告、う〜〜ん、いい響き。 それでは、皆さま、よいお年を〜〜〜。って、コルツファン的には、よいお年に決まってっか。 2018/12/31(月) 皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。 さて、運命のゲームはつつがなく勝利した訳であるが、その勝因、つうかMVPはというと、やはりクェントン・ネルソンという事になるであろう。終始圧倒していた。 まあ、ネルソンの場合は、このゲームに限らず、今季通じてのMVPといっても良いかもしれない。ドラフト時から、最もリスクの少ないピックと評され、そのまま全試合、そうしておそらく全スナップ出場。オールプロ間違いなしと評され、ホントにそのままルーキーイヤーからオールプロ。もはや、ラックを差し置いて、チームの顔といっても良いかもしれない。もはやコルツの至宝である。 しかし、こんな凄いガードを擁しながら、マーロン・マックは今季、195回、908ヤード、9タッチダウン。1000ヤード走れないのかよぉ〜。これじゃあ、トレードの駒に使えないじゃん。まあ、12ゲーム出場だから、16ゲーム換算すれば1000ヤードラッシャーだけど。どうですか、残り31チームのGMの皆さん。 このゲームでも、「抜けた。一発タッチダウンだ。」というシーンがあったが、結局追いつかれタッチダウンならず。「脚が遅い」あるいは「脚が速くない」というのは、オープンランナーとしては致命傷だと思う。 デリック・ヘンリーがいたらなあ〜。対戦相手のRBが欲しくなる平成30年の秋なのであった。 とまあ、第一の勝因はネルソンなのであるが、第二の勝因というか、テネシーの敗因というか、それはやっぱり、ブレイン・ギャバートであろう。コルツファンの私ですら、「マリオッタがいたらなあ〜。」という禁断の仮定をせざる得なかった。 この一試合丸々、ギャバートのクォーターバッキングを拝見したけれども、「まあ、さすがに先発のお鉢は回ってこないだろうなあ〜。」というのが率直な感想である。とにかく、「判断スピードが遅すぎる」、この一語に尽きると思う。そのお粗末なインターセプトをはじめ、まるでボールが進まないのは、「判断スピードが遅すぎる」からである。 しかも、この判断スピードというのは、このギャバートを見れば一目瞭然なように、経験や練習で身に付くものではない。ほぼ、つうか完全に素質である。 しかも更にタチが悪いのは、この「判断スピード」というのは、カレッジのプレイをどんだけ見ても、その良し悪しが判別つかないという点である。当たり前の話であるが、カレッジのプレイは、どこまでいっても、カレッジの判断スピードで実行されてしまう。そのQBがNFLレベルの判断スピードを持っているか否かは、彼をNFLのフィールドに挙げてみない限りは絶対分からない。 まあ、確かにアラバマ大あたりだったら、NFLレベルのスピードを持っているのかもしれない。しかし、そんなチームは、あくまで一握りであるし、全てのチームがアラバマ大と戦える訳ではない。 まあ、勿論、NFLレベルの判断スピードを持っていなくても、一切の判断を全面的にOCに委ねて、自身はその実行役に徹するというクォーターバッキングもない訳では無い。現役ではライアン・フィッツパトリック、そうして、その最高峰は、かのカート・ワーナーであろう。 でもまあ、彼らはドラフト下位ないし外のQBであるので、そのやり方も両者、すなわちQBとGMともども納得済みであろうが、ギャバートのような全体10位のQBが、このやり方を採用するというのは如何なものかという経済的倫理的問題が無くはない。また、このやり方を採用しても、OCがヘボなら、それまでである。カート・ワーナーの物語というのは、ほとんど唯一の幸福な結末である。 所詮他人事のギャバートの話はこれまでにして、話をコルツに戻そう。我らがレオナルド様の話である。 この全米注目の一戦では、派手な活躍は出来なかったレオナルドであるが、最後の最後、ほとんどバゲージタイムで、インターセプトを記録。まあ、ゲーム的にはどうでもよいインターセプトであるが、とりあえずスタッツ映え、今シーズンのインターセプトを2つとした。 んで、結局、今季のレオナルド様のスタッツがこれ、 163タックル、7サック、10パスディフレクト、2インターセプト、4ファンブルフォース、2リカバー。 まあ、さすがにディフェンシブプレイヤー・オブ・ジ・イヤーは20.5サックのアーロン・ドナルドであろうが、十分ディフェンシブプレイヤー・オブ・ジ・イヤー級である。10サックぐらいしていれば、可能性も無くは無かったかもしれない。 でも、オールプロ・ファーストチームには、上記のネルソンともども選ばれた。ラックは、まだ選ばれた事が無いのに。 しかしまあ、ドラフトのファーストピックとセカンドピックがルーキーイヤーでいきなりオールプロつうのは、なかなか珍しい事だと思う。クリス・バラードはさぞかし鼻高々であろう。ボーナス請求か。 で、プロボウル投票、やり直せ。 ゲームの話は、このくらいにしたいが、最後にひとつだけ。ヴィナティエリ様が最後の最後のどうでもよいエクストラポイントを外していた。相変わらず、どうでもよいところは外すのお〜。そのくせ第2クォーター終盤の、展開的に苦しい中での53ヤード、それも屋外はきっちり決めるし。相変わらず、銭になる仕事しかしないのお。という訳で、通算何回目のプレイオフ出場かは分からないけれど(そこそこの記録だと思う。)、頼んますよ、ヴィナティエリおじいさん。 さて、そのプレイオフであるが、初戦は@HOU。ヒューストンとは、今季2戦して、34−37@INDと24−21@HOUと完っ璧に拮抗しておる。両ゲーム合わせて58−58、このスコアがそっくりそのまま両者の力関係だと思う。諸々の点を考慮しても完っ璧にイーブンである。類稀なくらい均衡している。となると、最後にモノを言うのはホームフィールド・アドバンテージか。って、云わねえよ、バカ。 ぜっっっっっっっっったい勝〜〜〜〜〜〜〜〜〜つ。 まあ、テキサンズ戦は絶対勝つとして、その後のプレイオフ展望も一応書いておくか。 シーズン当初の記事で、私は「今季のコルツにはプレイオフを勝ち抜く力はない」と書いたけれども、修正する。上手くやれば、勝ち抜く可能性はあると思う。コルツがシーズン当初に比して、見違えるほど力を付けたという訳ではさらさらなく、他のチームのファンには大変失礼だが、プレイオフのメンツ的に、ゲームプラン一つで何とかなりそうだからである。 AFCの本命と目されているのはチーフスとチャージャーズの両者であろうが、この両チームもかつてのペイトリオッツや一時期のナイナーズやシーホークスのような、どうにもならない感じはない。真正面からぶつかると、さすがに厳しいだろうが、ゲームプラン一つ、戦術一つで何とかうっちゃれそうな感じである。 また、ペイトリオッツも、さすがにかつてほどの力はないというもっぱらの噂である。まあ、今季のペッツのゲームは1試合も見ていないので、なんとも言えないけど。 また、そのペイトリオッツ以上に、コルツ的には歴史的に相性の悪いスティラーズがエリミネートされているというのも、コルツ的には超デカい。いや、無茶デカい。いや、鬼デカい。 という訳で、上手くはまれば、ホントにスーパーボウルもあるんじゃないかと思う。やべっ、テンション上がってきた。つう訳で、明日は、って、もう今日か。 ぜっっっっっっっっったい勝〜〜〜〜〜〜〜〜〜つ。 2019/1/5(土) |
Wildcard Playoff |
1月5日 IND@HOU 21−7 |
「勝っっっっっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 色々書きたいこともあるが、これから、SEA@DALの観戦に忙しいので、取り急ぎ勝利の報告まで。勝利の報告、う〜〜ん、いい響き。 とまあ、ホントはこんな速報を出す必要はないのであるが、先週を真似て、ゲン担ぎで書いてみました。でも、うれしい事に変わりはな〜〜〜い。 2019/1/6(日) つう訳で、勝ちました。プレイオフ初戦突破です。 内容的、リアルタイム観戦の心情的にはともかく、スタッツ的には完勝です。 勝因は、つうと、いつもの事ながら、コルツOL陣がテキサンズのフロント7を圧倒した事でしょう。散々っぱら言ってきた事だけれど、「OLで圧倒する」つうのは、フットボールにおける最もチョロイ勝ち方だというのを、この試合でも再確認した。 あと、このゲームを見ていて思ったのは、3−4、とりわけテキサンズのような軽量気味の3−4はコルツ的OLに対しては構造的に厳しいという事である。 そもそも、6,7年前、猖獗を極めていた3−4、あるいは3−4ハイブリッドに対しての解答として、それまで流行していたゾーンブロック型のOLに変えて登場してきたのが、このアサイメントブロック型のOLであり、その嚆矢がジム・ハーボーのナイナーズであり、それに続いたのがカウボーイズやシーホークス、イーグルス等々だった。 それが、よぅぅぅぅぅぅやく我らがコルツにも到来し、ひとつの結果を出したのが今季だと思う。それに未だ気付かず、旧来の3−4、10年前のペイトリオッツ式の3−4を続けているというのは、いかにも石頭のロメオ・クレネルらしい。そういった意味では、この結果は当然だったとも云える。 ちなみに、このアサイメント型のOLの対抗策として復活したのが4−3であり、その嚆矢は、おそらくピート・キャロルのシーホークスであろうし、その現時点における最強型がジャガーズであろう。コルツが完封されたのも当然至極である。 そんなDLOL攻防史はともかくとして、この今季のコルツのプレイオフ初戦のMVPもやっぱりクェントン・ネルソンなのであった。この試合でも、クラウニーに名刺代わりのパンケーキブロック決めてたし。しかし、このサイトで「パンケーキブロック」なんつう言葉を使う日が来るとは、10年前は予想だにしなかったなあ。時間って怖い。 しかい、ネルソンを褒めるのも、いい加減飽きてきたので、今回はその反対側、ブレイデン・スミスを褒めてみたい。 カスタンゾの復帰と足並みを合わせるかのようにRTに入り、そのままスターターとして定着してしまったブレイデン・スミスであるが、ドラフト時の「タックルは無理」という評価はどこ吹く風、十二分にこなしている。まあ、確かに腕は長くなはいけれども、それを補うクイックネスがある。今季のコルツの表のMVPがネルソンなら、裏のMVPは、このブレイデン・スミスといっても良いかもしれない。コルツ永年の懸念だったライアン・ディームの後釜がバシッと決まった。。ドラフト時の評価なんて当てになりませんね〜〜。って、お前、昨オフ何言ってた。 私のオフ企画はともかくとして、一昔前だと、REはパスラッシャー、LEはランストッパーと相場が決まっており(多少の例外はあるが、)、結果、RTはランブロック重視で起用されていたのであるが、昨今のNFLはそんな定石は吹っ飛び、どっからでもパスラッシュがすっ飛んでくる。RTといえども、パスプロ能力は必須である。 その点、スミスは多少のお漏らしはあるとはいえ、十分及第点の出来である。で、もともとガードとして嘱望されていたのであるから、ランブロックも十分。正ライトタックルの誕生である。 一方、そのスミスにRTの職を奪われた形のジョー・ハーグであるが、これにてお払い箱と思いきや、エキストラブロッカーとして、ちょこちょこゲームに出場してくる。 ハーグが、そのエキストラブロッカーに適任か否かはともかくとして、この「エキストラブロッカー」という新ポジションは、結構面白いと思うので、どしどし使ってって欲しい。あんまり、他のチームもやっていないみたいだし(私の知らないところで、ガンガンやってかもしれんけどな。)。かつてのフルバックやHバックを、よりランブロック寄りにしたポジションだと思われるが、こうした新戦術は大歓迎である。時代の一歩先を行って欲しい。 とまあ、このOL陣がこのゲームでもやっぱり第一の勝因であろうが、第二の勝因はやっぱりデショーン・ワトソンのコントロールかなあ〜。ワトソンのコントロールがもう少し良ければ、また違った展開もあったかもしれない。デアンドレ・ホプキンスは、おそらくほとんどフリーだったろうし。 考えてみると、今季のコルツは、ここまであんまり一流のパサーとは対戦していない。ダルトン、ウェンツ、ブレイディ、イーライぐらいである。で、彼等との対戦成績は1勝3敗。んで、次戦は、とりあえず今季に限ってはリーグ最凶のQB、パトリック・マホームズ。どういう結果が出るのか、楽しみでもあり、恐ろしくもある。 とまあ、ここまで一流パサーとの対戦が少ないとはいえ、開幕からの1勝5敗以降は、ここまで10勝1敗、何気に凄い勝ちっぷりである。調べていないけど、この間に限っては、リーグナンバー1ではないだろうか。このゲームの後に行われたSEA@DALも私は観戦したけれど、このダラスに我らがコルツは完封勝ちしているのである。ファンである私自身が今のコルツを過小評価していたのかもしれない。 今季開幕時、各メディアのパワーランキングでコルツは30位だ31位だ32位だ32位だ32位だ等々、酷評されており、「何言ってんだ、バカ。ラックが復帰して30位台なんて、あるかっつの。10位台だっつの。」というような、倨傲だか謙虚だか、よく分からない罵声を私は浴びせていたのであるが、それは過小評価だったみたい。ゴメンナサイ、ライク様、私のメガネ違いでした。 で、唐突に話は変わるが、このSEA@DAL戦で、シアトルの(!!!)ジャニカウスキーがゲーム途中に負傷退場し、それがシアトルの敗因の大きな一つになった。 ジャニカウスキー退場後、パンターのマイケル・ディクソンがそれを代行しようとしたのであるが、なんとプレイスキックが出来ず、フィールドゴールどころかキックオフまで、ドロップキック(!!!)をしていた。結果、試合の最終盤、シアトルが2点差に迫り、オンサイドキックを試みた際も、ドロップキックで豪快に失敗。そのままシアトルの敗退が決定した。 いや、そんなに難しいの、プレイスキック。素人考えだと、むしろドロップキックの方が技術的には、はるかに難しい気がするが、違うのか。というか、30ヤード40ヤードのフィールドゴールはともかく、エキストラポイントやキックオフなんて、最低限の運動能力があれば、誰でも蹴れそうな気がするのであるが。まあ、キックオフの飛距離は、素人だとなかなかあの距離は出ないだろうが、ディクソンはNFL選手だし、ましてパンター。意味が分からん。コルツのマカフィーやサンチェスは、普通にプレイスキックしていたし。 つかまあ、毎度思うが、このキッカー、パンター、ロングスナッパー、ホルダーって、そっんなに繊細なの。未経験者なので断定はしかねるけれども、正直、先の3つのポジションに専門家を置く意味がいまだに分からん。他のポジションの兼任でも、何とかなりそうな気がするけど。 かと思うと、リターナーは兼任だし。素人考えだと、むしろ、こっちの方が専門家が必要な気がするのだが。リターナーというと、通常、WRやCBが務めるけれども、同じボールを捕るのでも、QBの投げたボールを捕るのと、キッカーやパンターの蹴ったボールを捕るのでは全然違うような気がするのであるが、どうだろう。 また、肝心のリターンプレイにしても、レシーバーのRACと、眼前に11人のカバーマンと10人のブロッカーのいるリターンでは、全然走りの質が違うような気がするのであるが、どうだろう。まして、インターセプトのリターンとは全然質が違うであろう。強いて云えば、RBのそれに近いような気がするのであるが。不思議。 さて、スペシャルチーマーの不思議についてはひとまず措くとして、本題のコルツ話であるが、次戦はKC戦。まあまあ普通に考えれば、今季AFCトップの成績を収めたチーフスの方が、スタッツ的戦力的に圧倒的有利なのであろうが、コルツファンとして唯一の救いは、チーフス戦、ことにプレイオフでのチーフス戦に関しては、良い思い出しかないという点である。それも超優良な思い出しかないのである。10-38からの逆転勝ちもチーフス戦だったし。戦力的スタッツ的にはともかくとして、心理的には気楽に有利に観戦できる。 あとまあ、先の記事にも書いたように、スタッツ的にはともかく、イメージ的には、今季のチーフスはそんなに強いという感じはしない。かつてのペイトリオッツやナイナーズ、シーホークスのような、どうにもならない感じはまるでない。戦術的戦略的に何とかなるような気がする。って、じゃあ、戦略戦術は何かと問われても、何もないけど。つー訳で、ライクさん、ゲームプランよろしく。GO CROWNS !!!!!! また、個人的には、今やリーグナンバー1TEとの呼び声も高いトラヴィス・ケルシー対レオナルド、フッカー・コンビも楽しみ。まあ、ここを封じれば、そのままコルツの勝利になるとは言えないが。でも、楽しみ。 で、話はまたちょっと変わるが、やっぱいいですな、プレイオフ。数年前、コルツのプレイオフ出場の無かったシーズンに、「ファンであるチームの出場しないプレイオフはフラットに観戦できて楽しい」みたいなスカした事を私は書いた記憶があるが、やっぱ、ファンであるチームの出ないプレイオフはダメ〜〜〜。この期待と不安の入り混じった一週間は何物にも代え難い。 あと、今回、コルツ戦にだけ活躍する男、キキ・キューティーの名を初めて意識した。名前、むちゃカッコええな、お前。ラリー・イングリッシュ以来の衝撃。キキ・キューティーになりたい。 あと、個人的にはドントレル・淫乱、もといインマンにハマっている。 つー訳で、 ぜっっっっっっっっったい勝〜〜〜〜〜〜〜〜〜つ。 まさかのゲーム&ウォッチ・ブーム到来 2019/1/10(木) |
Divisional Playoff |
1月12日 IND@KC 13−31 |
「負っっっっっけたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」 色々書きたいこともあるが、これから、しょんぼりする事に忙しいので、取り急ぎ敗北の報告まで。敗北の報告、う〜〜ん、残酷な響き。 とまあ、ホントはこんな速報を出す必要はないのであるが、先週を真似て、ゲン担ぎで書いてみました。いや、ゲン担ぐ必要ないわ。 2019/1/13(日) 前回(対HOU戦)の記事で書き忘れていたが、現地ESPN(だったかな。)の放送ブースにアンソニー・ブーガー・マクファーランドがいた。最近、コルツファンになった人は知らないかもしれないが、マクファーランドは2006シーズン・コルツ優勝時のメンバーなのだ。これみよがしにスーパーボウルリングを見せていたが、あれはコルツ時代のかな。 さて敗戦である。やっぱ負けっと、テンション下がるな。ホントはもうちっと早く記事を作る予定であったが、遅れちった。勝っていれば、今頃気分は最高だった訳であるが、無念。 つう訳で、あんまりゲームも憶えていない。都合の悪いことはどんどん忘れてしまう性質なのである。 で、無理矢理思い出して書いてみる。 試合前の記事で、私は「ゲームプランが大事」みたいな事を書いていたが、ゲームプラン的には正直サッパリだった。 こういうエアレイド的な最強オフェンスに対するゲームプランとしては、素人考えになるが、やはりボールコントロール・オフェンスという事になるであろう。しかも、それを可能にする強力オフェンスラインが今のコルツにはある。 が、しかし、ボールコントロール・オフェンスは無かった。ゲーム開始早々いきなりバンバン失点して、ボールコントロールどころではなくなってしまったのかもしれないが、それでももう少しランに拘って欲しかった。第3クォーター中盤までは、2ポゼッション近く離されていたとしても執拗にランを出して欲しかった。しかも、ラン自体は出ていた訳であるし。ネルソンなんか8ヤードくらい前進していた。ここをコールするだけでも、チーフスは嫌だった筈である。 ランをコールしない象徴のプレイとしては、やはり第3クォーター終盤でレオナルドのファンブルロストからのリカバーで敵陣20ヤード17点差でのオフェンスでの2連続パスのコールである。しかも2回目はノーバックからの被サックそうしてファンブルロスト。ここで事実上の終戦だったと思う。私はここでも、17点差第3クォーター終盤でも、しつこくランを出して欲しかった。 ちなみに、「ターンオーバー後の好ポジションから得点できない」というのは今季のコルツの特徴で、これはシーズン当初から一貫していて、私はどこかで指摘しようと思っていたのであるが、その機会を逸しつつ、その象徴的なプレイコールで、終戦してしまった。残念。 ランをコールしない、あるいはランをコールする時宜を失ったというのが、この敗戦の大きな要因だと思われるが、その一つのきっかけが、こじつけかとも思われるが、最初のオフェンスシリーズでの3rd&3でのイーブロンの落球かとも思われる。ここを更新していれば、また違った展開もあったろう。そういった意味では、イーブロンが第一の戦犯かな。 イーブロンに関しては、コルツ内外、とりわけ外での評価は高いようだけど、わたくし個人的には否定派である。やっぱり、ここぞという時の落球が多過ぎる。その象徴が先に挙げた、ある意味、今季を決したプレイだったろう。 レシービングTEに必須のシェアハンドとRACがないというのが致命的だと思う。第3第4レシーバーとしては面白いかもしれないが、レシービングTEとしては厳しいと思う。 あともうひとつ、イーブロンについて、私が不満なのは、とにかく体の使い方がへたっぴ(ハンチョウ大槻風に)、という点である。イーブロンはバスケットボール上がりではないけれど、バスケットボール上がりのTEに特徴的なように、TEはその巨体をうまく使って、所謂スクリーンアウト的にボールを捕ってナンボのポジションだと私は思っている。ゲイツやゴンザレスはその代表格であるし、グロンコウスキーも勿論上手い。 ダラス・クラークのような小型のTEは仕方がないかもしれないが、イーブロンのような大型TEが、その巨体を使わないでドースル。その長い腕を使わないでドースル。なんかもう、小型スロットレシーバーみたいな、ウェス・ウェルカーみたいなボールの獲り方するのだもの、そりゃボール落とすよ。その巨体と長い腕がかえって邪魔しちゃっているのだもの。 今季のイーブロンの数字があれば、十分トレードの駒として使えると思うので、積極的に売りに出して欲しい。1巡のトレードアップに使えたら最高かな。それがエッジラッシャーに化けたら、なお最高。 一方、シーズン中ずっと、「トレードの駒に使え」とさんざん言ってきたマーロン・マックであるが、こちらはちょいと考えを変更、つうか留保。シーズン中盤以降の動きを見ていると、ちょいとづつコルツ・オフェンスラインの動きをつかんできたようであるので、もう一年くらい猶予を与えても良いかなと思えてきた。強烈なランニングバックをドラフトなりFAなりで獲得できるならともかく、それができないなら、もう一年マックでいっても良いかなと思えてきた。 つう訳で、ドラフトはエッジラッシャー>>>>WR>TE>DL>RBみたいな感じでお願いします。聴いとるか、バラード。 まっ、ドラフト話はともかくとして、ゲームに話を戻すが、私の主張するランを執拗に繰り返したら、そのままコルツの勝利になったかというと、それはまた話は別問題かもしれぬ。それはそれで、またエアレイドが爆発した可能性も高いし。 あとまあ、フッカーの欠場も何気に痛かったと思う。フッカーがいれば、エアレイドの命綱トラヴィス・ケルシーを完封できていたのではないかと思う。って、それは希望的観測過ぎるか。 さて、そのエアレイドの中心的人物パトリック・マホームズ君を今回初めて(遅っ。)一試合丸々拝見した訳であるが、解説の河口さんも言っていたように、確かに今まで見た事のないタイプのQBだと私も思った。強いて挙げれば、スティーブ・マクネアとかドノバン・マグナブだろう。「ある程度動けながら、正確にパスを投げて、ディープもある。」みたいなタイプ。 「コントロールの良いマグナブ」というのが一番近い感じかもしれない。結構無理目、かなりリーチ気味にドラフトしたという経緯もよく似ているし、欲しかったんだろうなあ、こういうクォーターバック、アンディ・リードは。 そういった意味では、ジョー・モンタナも大きな区分けではこのタイプだし、そうそう忘れていた、ブレッド・ファーブが、このタイプの究極形態とも云える。ファーブは出鱈目だけれども。 そう考えると、このパトリック・マホームズというのは、WCO理想のQBだったのかもしれない。 その理想のQBを擁して、いよいよ怨敵ペイトリオッツとカンファレンス決勝で相まみえる訳であるが、リードにとっては、フットボール人生集大成の一大決戦とも云えるかもしれない。まあ、向こうは単なるワン・オブ・ゼムだろうけど。 今季ここまで無敵を誇っている、このマホームズに、ベリチックが如何なるゲームプランを用意してくるかが、このゲーム最大の見どころとなる訳であるが、解説の河口さんも言っていたが、ブリッツ多用はちょっと面白いと思う。 コルツ戦もブリッツを多用してきた後半、割と苦しんでいた雰囲気があるので、ブリッツ対策はあまり出来ていないのかもしれない。昨今は、ブリッツハッピーのチームが減ってきたので、単に慣れていないだけなのかもしれないが。御自慢のランパスオプションやジェットスィープを牽制する意味でもブリッツ多用は一つの方策だと思う。 こんなとこかな。 残念ながら、今季のコルツはここで終了と相成った訳ではあるが、シーズン終盤からここまでの一か月半の間、結構楽しめた。興奮した。テンション上がった。やっぱNFLはこうじゃなくっちゃ。来季はスーパーボウルじゃあ〜〜〜。 あとまあ、今季初めてゲームパスを導入し、コルツのゲームを1シーズン丸々観戦した訳であるけれど、今までのシーズン10試合程度と、どのくらい違ったかというと、全然違いませんでした。「あんま変わらん。」というのが正直な感想である。 逆に他のチームを見る機会が激減したので、それが大きな副作用だったとも云える。チャンチャン。 2019/1/20(日) |