インディアナポリス研究会コルツ部

歴史

2025シーズン

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/2/3/4/5/6/7

Week4 9月25日
SEA@ARI
23−20
 国連でパレスチナ国承認問題を扱っている。んで、承認していない国は、アメリカをはじめ、ドイツ、イタリア、日本等々。

 アメリカはともかく、どっかで見た覚えのある三国一組があるなあ。いや、お前ら、イスラエルの意に反する事は出来んよな。

 そんな国際問題はともかく、待望のマーヴィン・ハリソンJr.様である。

 待望のカージナルス戦が、ようやっと日本でテレビ放送されたので、勢い込んで見た。でも、寝ちった。しょっぱい試合だったから。

 第1クォーター中盤あたりで寝落ちして、目が覚めたら、というか、気が付いたら、第3クォーター終盤だった。「なんか、いきなり得点入っとるなあ。」と思ってたら、丸々2クォーター分寝落ちしてた。寝落ちしている事にすら気が付かなかった。歳を取るって、怖い。

 このゲームは録画していたのを見たので、巻き戻して見る事も出来るのではあるが、それはしなかった。その間、ハリソンJr.様がレシーブしてなかったからである。第1クォーター序盤、というか最初のプレイでレシーブ、その後、私は寝落ち、目を覚ました頃、この日2つ目のレシーブ。う〜ん、実に効率がいい。ムダを省いた観戦。Z世代に自慢できる観戦スタイル。

 で、この日、ハリソンJr.様は6レシーブ、66ヤード、1TD。

 初めて、そのプレイっぷりを見た感想はというと、「デカいな。」である。

 ドラフト時のスカウティングレポートの比較対象がA.J.グリーンだったので、ある程度、大柄な選手、長身レシーバーである事は分かってはいた。けど、デカい。予想よりはるかにデカい。長身というより、デカい。

 A.J.グリーンのようにひょろっとした選手なのかなと思っていたが、そんな事は全然なく、むしろカルヴィン・ジョンソンン。周りの選手、とりわけ敵コーナーバックより頭一つ二つ分くらい大きく、その大柄ゆえか、ルートランニングにもっさり感があるところも、まさしくカルヴィン・ジョンソン。いや、お前、ホントにマーヴィン・ハリソンJr.?。カルヴィン・ジョンソンJr.じゃねーの。ハリソン父は早速、探偵事務所を検索しているだろう。嫁を見る目が変わった。

 でも、ハリソンの息子が「デカい」とはねえ。意表突かれた。他の2世選手も軒並みデカいし、そういうもんかもしれん。元々運動能力の高い血筋が美味いもん食って育つと、デカくなるのかもしれん。そういえば、一茂もデカかったしな。

 でも、マーヴィン・ハリソン父唯一の弱点は、「体の小ささ」、「華奢な体格」だったんだよね。そう考えると、感慨深いものがある。

 例のプレイオフでも、ペイトリオッツ、というかアサンテ・サミュエルの野郎にばんばんバンプされて、全然活躍できなかったんだよなあ〜〜。

 んで、そのオフ、審判会議みたいなのでダンジーがギャーギャー言って、それからパスインターフェアを厳しく、つうかマジメに採るようになったのだ。今の若いファンは知らんかもしれんけど、それ以前はそんなにパスインターフェアはうるさくなかった。そういえば、アンキャッチャブルなんていうルール、つうか判定基準もあったよな。あれもだいぶ前に廃止されたと思う。あのポーズ、つうかシグナル、覚えている人いる?。

 んで、パスインターフェアが厳しくなったのはいいが、そしたら、ペイトリオッツ、つうかベリチックはそれを利用、つうか悪用してきたのは、みんなが良く知る話。あのインターフェア狙いのパスって、ブレイディ、つかベリチックが元祖、開祖だからな。

 それ以外は、あんま話す事が無いかな。前述したように中抜きしちゃったっていうのもあるし、何よりゲームがしょっぱかった。しょっぱかったから、中抜きしちゃった訳である。

 で、そのしょっぱい要因は色々あるだろうけど、その最たるものはカイラー・マレーであろう。カイラー・マレーのしょっぱいクォーターバッキングである。

 「いや、マレーはお前のQB判定基準であるところの『レッドゾーンからのタッチダウンパス』決めてるじゃん。」って声が聞こえてくる。

 いや、確かに決めてるけど、それも二つ決めてるけど、第4クォーター終盤じゃん。6−20からのタッチダウンパス2つじゃん。いや、あのシチュエーションからなら、タッチダウン決めるよ。つうか、投げ込むよ。投げるしか選択の余地が無いのだから。うちひとつはオープンになっていないマーヴィン・ハリソンJr.様が上手くレシーブしてタッチダウンにした訳である。

 「第4クォーターでの2ポゼッション差なんていうのはセイフティリードではない」というのは、ひとつにはこういう心理が働くからである。

 私の主張する、あるいは判定基準とする「レッドゾーンからのタッチダウンパス」というのは、もっとフラットな状況で決められるかである。「タッチダウンは欲しい。でも、インターセプトは嫌だ。」、そんなシチュエーションで、ビシッとタッチダウンを決められるのが、マホームズでありダニエルズであり、ロジャースである訳だ。プレイオフを駆け上がっていくQBな訳である。

 でも、多くのQBというのは、そういうシチュエーションではインターセプトを恐れ、投げ捨てちゃうか、逃げまくって被サックや自身のラン、あるいはセイフティバルブになる訳である。カイラー・マレーとかダニエル・ジョーンズ等々、数多くのQBである。

 そういうフラットなシチュエーションでバシッとタッチダウンを決めるには、正確無比なコントロール、彼我の動きを予測する知性、オープンを見逃さぬ目、リスクとリターンを瞬時に判断する計算力、そうして何より実行する勇気が求められる。そんなQBはなかなかいない。現今のNFLで10人くらいであろう。

 そうして、こういうプレイ、何より始末が悪いのは数字に残らないんだよね。この日のマレーのタッチダウンもある日のダニエルズのタッチダウンも、同じタッチダウン1として計上されてしまう。中身は全然違う、いや外見だって全然違うものなのにね。数字的には、同じタッチダウン1。

 こういうのはスタッツだけでは絶対に分からない。現場で見ていないと絶対に分からない。それが最も極端な形で出たのが長嶋と王であろう。スタッツ的には王が長嶋を圧倒しているけれど、でも現場的には、やはり長嶋なんだよね。欲しいところで一本打ってくれたのは、王ではなく長嶋だった。「打って欲しいところで打ってくれる男」である。

 そういうのは、「同点打とか「逆転打」とか、そういう事じゃないんだよね。試合の雰囲気というのがある。現場感覚というのがある。5−0でリードしていても安心できない試合はあるし、2−4でリードされていても不安のないゲームもある。また、選手起用上の有利不利もあるだろう。「ここで打たないと、後のバッターに左が続き、そこで永射や清川のような左キラー(例えが古くて、スマン。)が出てきて厳しい。だから、どうしてもここで打って欲しい。」、なんてシチュエーションもある。

 この手の事を書くと必ず思い出すのは、以前もどっかで書いたけど、かつてのヤクルトの土橋である。今のファンは全然知らないであろうが、当時のヤクルトファン、そうして当時のセントラルリーグのファンは、必ず土橋を覚えている。当時のヤクルトファンでは、古田より好きだという人も多い。本当に多い。そうして、以前「ニュースステーション」での事をここに書いたけれども、その久米宏をはじめ、ヤクルト以外のセントラルリーグの選手とファンは土橋を嫌っていた。それは、「讃えている」と同義であろう。

 それくらい、「打って欲しいところで打ってくれる男」だった。それくらい、「打ってほしくないところで打ちやがる男」だった。それが土橋である。

 でも、それはスタッツや通算成績だけでは絶対分からない。今のプロ野球ファンも同様だけど、これから30年後くらいのプロ野球ファンが90年代のヤクルトを調べてみても、絶対に土橋は浮上しない。古田や池山、広沢やハウエルやオマリー、ホージーや飯田、岡林や伊藤、石井、高津等々は浮上しても、土橋は見えない。土橋の通算成績は、1464試合出場、1121安打、79本塁打。

 その時代にリアルタイムで見なければ分からない選手って他にもいると思う。最近もおそらくいるだろう。かつてだと、南海の堀井とかね(父親の方)。

 ちなみに、この土橋勝征、千葉県出身である。千葉県出身って、こういう選手、多いよね。スタッツ、あるいは実力よりも高く評価される選手。つまるところ、人気のある選手。
 その頂点にして至高は、申す迄も無く、長嶋茂雄だけど、その他だと、篠塚、掛布、谷沢、石毛等々、スタッツや実力以上に高く評価されている、あるいは人気のある選手である。古屋なんかも、その一人かもしれん。勝負強さのみならず、いろんな意味で印象深いのであろう。

 その一人が、宇野である。宇野の場合は過小評価なのか過大評価なのかはさっぱり分からないが、とにかく印象は強い。みんな憶えてる。つか、あのエラーが全てなんだけど。40年以上経つけど、いまだにアレを超える「珍プレー」は出て来んからな。比類なき「珍プレー」、唯一無二の「珍プレー」。
 また、星野がいい仕事してんだわ。叩きつけたグラブを拾い上げて、もう一度叩きつけるというね。グラブの二度叩き。たぶん、これもプロ野球史上唯一のプレイだと思う。助演男優賞。

 でも、ショートの本塁打王って、なんだかんだ言って、つか、なんだかんだ言わずとも、宇野だけだからな(2リーグ制以後。1リーグ時代はいるみたい。)。そういった意味では、その実績をあの「珍プレー」ですべて失った、は言い過ぎだけど、その多くを覆った選手だとは云えるかもしれん。

 話がちょいと逸れたが、宇野はともかくとして、長嶋や土橋のような選手、あるいはその手のプレイというのは、ボックススコアやスタッツを見ても、絶対に分からない。相当優れた頭脳の持ち主が、詳細に具に検討すれば、まずまずの解答を導き出せるかもしれないけど、並の頭脳にはまず不可能である。数字の高下で一切を断定してしまうだろう。まさしく、「どんなバカでも数字の高下は分かる」である。

 このへんについての不満や抗議、反論、愚痴等々は「打順論」で書くつもりなんだけど、いつになる事やら。首をなが〜〜〜〜〜〜くしてお持ちください。折れちゃうかもね。コラコラ。

 んなもんかな。しょっぱい試合でした。でも、どーするんでしょ、カイラー・マレー。あと、プレスコットとか。このへんのQBを使っている意味が、私には全然分からん。


 そうして、今週のコルツ〜〜〜〜。

 ラムズに20−27で敗戦。ロケットスタート終了〜〜。メッキが剥がれた。たいそうなメッキじゃねーけどよ。

 で、この試合は例によって例の如く文字ライブで観戦してたんだけど、第3クォーター終盤で寝た。寝落ちではなく、眠くなってきたので横になったら、そのまま寝ちった。目覚めたら、試合終了。敗戦。歳を取るって、怖い。バスケットボールはともかく、フットボールは寝ちゃう事なかったんだけどね〜〜。先のハリソン戦といいコルツ戦といい。

 その言い訳ちゅう訳でもないが、先週にも書いた通り、今週は所用で日々のスケジュールがちょいと違ってた。

 普段だと、日曜日のアーリーゲーム、すなわち日本時間2時開始ゲームは文字ライブで追うのが厳しく、というか不可能で、レイトゲーム、5時開始ゲームなら文字ライブで追えるというスケジュールであった。

 ところが、今週は所用で2時開始は楽勝、5時開始はちときつい、みたいなスケジュールであった。

 で、そんな週に限って5時開始だよ〜〜。正確には5時5分だけどさ。

 私は2時開始だと勘違いしてて、パソコンの前に座ったら、この仕打ち。

 仕方ないので、他の試合を見たり、ゴロゴロしたりして、コルツ戦を迎えたのであるが、第3クォーターあたりで睡魔に勝てず、寝た。

 いや、毎年あるよね、これ。NFLの気ままスケジュールに振り回される奴。2時だとか5時だとか冬時間だとか。木曜日とか日曜日とか月曜日とか、はたまた土曜日だとか。毎年1度は泣かされて、3年に一回こんな愚痴を記事に書いているような気がする。みんなちゃんとビシッとチェックしてんの。オレだけ?。

 営業上の理由があるのは重々承知しているので、「全部統一せえ」みたいに詰問する気は無いけどさ。毎年振り回される。泣かされる。

 つう訳で、試合の感想批評は無いっす。第4クォーターに色々ドラマがあったみたいだけど、ライブで追ってないので、よー分からんしね。先にも書いたけど、スタッツだけではゲームは見えん。

 あと、ハイライト映像があるけど、これも全然分からん。

 選手の個々の動きぐらいは分かるけど、それ以外は全然分からん。特に試合の雰囲気とかムード、これが全然分からん。内容的な有利不利とか、モメンタムの有り無しとか、試合全体を通じた駆け引きとか、そういうのは全然分からん。しかも、フットボールというゲームはそれらが全てとまでは云わないけど、ゲームの大部分を占めるスポーツなので、それらが全然分からんハイライト映像だけでは、ゲームを批評罵声しようがない。「そんなもんかなあ〜。」ぐらいの感想が全てである。

 ただひとつだけ、アドナイ・ミッチェルのアレな。このミスがゲームを左右したか否かは、先に書いた理由で私には全然分からないけれども、ああいうミス、去年もやってたよな、ジョナサン・テイラーが。

 つかまあ、他のチームもやってるよね、ああいう凡ミス、つうかチョンボ。つか、他のスポーツでもやってるよな。例えば、昨年のワールドシリーズ。外国も同様だと思う。ヨーロッパのサッカーシーンは私には全然分からないけれども、たぶん同様だと思う。日本とか韓国もな。

 あんなの一昔前では絶対考えられなかった。例えば、レインビアのいるピストンズで同様のミスをしたら、まず間違いなく殺されるだろう。メタファーではなく、生命活動が停止するという意味で殺されるだろう。まさしく、命取りのミスである。

 でも、今は何でもかんでも「パワハラパワハラ」だからね。夢遊病者のように呻いている。怒られるの嫌々、叱られるの嫌々である。結果、ユルフン。

 ユルフンの時代である。

 でも、仕方ないのかなとも思う。文明の行く末、文明の結末なのかなとも思う。ユルフンは。

 それが証拠に、かつて文明の栄えた地域の末裔は皆ユルフンである。ギリシア、ローマ、インド、中国。その末裔は、皆ユルフン。モラルや倫理の低い人ばかり。エジプトは、よー分からん。

 優れた文明は、肉体の富貴と引き換えに、精神を腐らせていくしていくのだと思う。悪貨は良貨を駆逐す。イデオクラシイが文明の結末、帰結なのだろう。ヨーロッパもアメリカも日本も、そこに着々と向かっている。

 あと最後に、昨季の超大物新人ライアツ・ラツ。今季初サック、キターーーーーー。

 残り13試合で9サック、ノルマな。

                                    2025/10/4(土)
Week5 雑感  今サイトでは、NFLの日本でのテレビ放送があったゲームについて、論評感想罵倒罵声をしているのであるが、今週、日本で放送されたNFLのゲームは、ナイナーズ@ラムズとペイトリオッツ@ビルズの2試合。

 またビルズかよ〜〜〜。なーんか、ビルズのゲーム優遇されてない?。チーフスが優遇されているのは致し方が無いというか、当然だろうけど、ビルズとかレイブンズとかも優遇されてる気がする。しょっちゅう見る。見かける。

 いまいち書く気が起きないんだよねえ〜、ビルズとかレイブンズとか。私はマニング育ちなので、どうしてもクラシカルなポケットパサーを好む。その反動という訳でもないけど、スクランブルQBみたいなのは好きになれん。食指が伸びん。つか、ロジャースやマホームズようなポケットから脱出しがちなQB、WCOタイプのQBですら好きになれん。せっまいポケットからピンポイントで射貫くような、今や絶滅危惧種のデューク東郷みたいなQBが大好物なのである。

 表現が分かりづらい?。あえて分かりづらくしてみました。

 とにかく、ジョシュ・アレンとかラマー・ジャクソンみたいなQBは好きになれんのである。まだ、カーソン・ウェンツの方が好みだったりする。そのウェンツ君、今調べたら、ミネソタで先発している。

 かつての強敵(とも)ペッツの今についてレポートしてみたい気持ちも無くは無いが、もうちっと後に回すかな。今季は、もう1試合くらい放送があるかもしれん。

 で、もうひとつのゲームはナイナーズ@ラムズ。こっちも既視感ありありだしなあ。食指が伸びん。「親の顔より見た」とまでは云わないけど、ここ5年くらい、この両チームについては書き散らかしてる。

 木曜日ゲームとサンデーナイトの放送のみという事で、ゲームの選択権の無いG+を責めるつもりは全くない(サンデーナイトはあるのかな?)、というか責める事は出来ないけれど、もちっと放送カードに幅が欲しい。


 つう訳で、我らがコルツ速報。

 40−6でレイダースに大勝利〜〜〜。

 まあ、ゲームを見ていないので、どんな内容かは全然分からないけど、とりあえずスコア的スタッツ的には大勝利で〜〜す。

 コルツが強いのか、レイダーズが弱いのかは分からんけど、今のコルツに6−40で大敗するって、大丈夫か、レイダース。

 って、QBを調べたらジーノ・スミス。って夢も希望もないな。レイダースファンはどーゆう気持ちで今のレイダースを、ジーノ・スミスを見てるんだろ。同じ事は、ダニエル・ジョーンズの我らがコルツにも云えるが。

 って、今調べたら、HCは今季からピート・キャロル。その絡みでQBの職を得たのね、納得。ちなみに、OCはチップ・ケリー。う〜む、何とも微妙、実に微妙。ピート・キャロル、チップ・ケリー、ジーノ・スミス。絶妙なトリオ。論評は差し控えます。でも、ピート・キャロルは実績あるし、チップ・ケリーも実績があるちゃあ、あるからな。ささやかな期待は出来るかな。いくらかの夢と希望はあるかな。でも、このゲーム、6−40。ここまで1勝4敗。ベアーズにも負けてる始末。

 でも、ほんと難しいよな、QBって。ここにきてジーノ・スミスやダニエル・ジョーンズに先発させなきゃなんないんだからな。

 NFLの歴史、ちゅうかフットボールの歴史はそれこそ100年を超えるけれども、いまだに答えが出ていない、どうしたら良いかが全然分かっていないのがQBである。

 他のスポーツ、例えば野球のピッチャーとかバッターとか、バスケットボールのガードとかセンターとか、それぞれのポジションに関しては、それなりの答え、どうしたら良いかは分かっている。あとは、その人材を得られるか否かだけの問題である。

 しかしながら、QBに関しては誰が良いのか、どういう人材を選べばよいのかがさっぱり分からん。まるで分かっていない。いまだ手探り状態である。その結果、NFLレベルで先発が務まるQBはいつの時代でも10人程度しかいない。

 従って、100年近い歴史を誇る各チームにおいても、フランチャイズQBはせいぜい2,3人しかいない有様である。コルツだと、ユナイタスとマニングの二人だけ。安定して勝っているスティーラーズでもブラッドショーとロスリスバーガーのみ。アメリカズチームのカウボーイズがストーバックとエイクマンの二人だけ。

 なかには二人いないチームすらある。ベアーズなんかも長い歴史を誇るが、フランチャイズQBといってよいのは、かろうじてマクマホーンぐらいである。シド・ラックマンとかもいるけど、ここまで遡っちゃうと、よく分からんしな。現今のQBと単純に比較してしてよいのかという問題もある。

 また、スキンズなんかでもサイズマンやダグ・ウィリアムズあたりがフランチャイズQBという事になるのだろうけど、成績的には微妙な感じではある。

 まあ、フランチャイズQBの定義自体が難しいし、この定義に関しては、ある意味十人十色だろうけど、ランニングバックや野球のエースピッチャーなどと比べると、その数がはるかに少ないのは事実だと思う。

 そこがフットボールの、最大かはともかくとして、大きな面白さ、大きな魅力な訳である。フットボールファンは、QBに苦しみ、QBに喜ぶ。

 今回はこれくらいで堪忍な。

 あっ、そうそう、忘れてた。昨季期待の超大物新人(しつこい)、ライアツ・ラツ様が、この試合もインターセプトを奪取。今シーズン2つ目。

 いや、お前、何やってんだ。何やらされてんだ。CB転向か。

 とりあえず、残り12試合で9サックノルマな。


 そういえば、フィリーズがマヌケなエラーでプレイオフ敗退しましたな。

 んで、ベンチで慰めてんの。あんなの殴れっつの。殴れば、エラーしなくなるよ。前回の記事でも書いたけど、どこまでユルフンなんだか。あそこで怒っちゃうと、自分がエラーした時、怒られるから、慰めてんだよな。

 慈しみふと分けあって、傷を舐めあう道化芝居〜〜。

                                    2025/10/11(土)
Week6 本の感想と
コルツ情報
 ドジャースがワールドシリーズに進出しましたね。んで、大谷がシリーズMVP。普通に考えたら、山本がMVPだと思うけど(スネルって説もあるが、)、あんなことされちゃあ、ねえ。

 「普通に考えたら、」っていうのもどういう考えだって事にもなるが、まあ、普通に考えたら、第2戦のあの厳しいところ(前のゲームは勝利したものの、ブルペンがおたおたしてる。)で1失点完投した山本がMVP最有力候補だったと思う。あそこで負けていたら、とりわけ内容的に悪い負け方をしていたら、シリーズの趨勢は変わっていただろうからだ。

 それに比して、この第4戦は、ドジャースサイド的には、第5戦以降、更にはワールドシリーズまでを視野に入れながら、「勝てそうなら、勝ちにいく」ぐらいのスタンスのゲームである。それこそ、「大谷の調子回復」が最優先課題のゲームだったかもしれん。

 んで、あの大爆発。

 ん〜、なんつーか、大谷ってこういう選手だよね。時折、大爆発する試合がある。で、その印象が強い、というか強烈なので、実際の実力より高く評価されるきらいがある。まあ、全体的にも優れた選手だけどな。

 で、山本やスネルがとばっちりを食らう。まさに大谷ハラスメント。

 更には、ジャッジに「今から、ピッチング練習始めろ。」とか、スキーンズに「今オフはバッティング練習に専念しろ。」とか言い出す奴が出る始末。まさに大谷ハラスメント。

 ちなみに、堀内は「ノーヒットノーラン&3本塁打」、江夏は「ノーヒットノーラン(11回!!!)&サヨナラホームラン」はやってけどな。ポストシーズンじゃないけど。

 その大谷ハラスメント絡みではないが、最近、というか、つい先日、とある本を立ち読みしたので、その感想を書きたい。

 中村計の「さよなら、天才 大谷翔平世代の今」という本である。

 中学生や高校生の頃、大谷と出会った、あるいは交錯した野球少年、それこそ各地の怪物、天才野球少年のその時その後、その心境が描かれている本である。その元天才野球少年には、私の知らない無名選手(?)も数人いるが、藤浪やロッテの田村、元阪神の北條などもいる。

 この筆者、中村計の本は、これ以外にも数冊読んだことがあるのだけど、どれも取材や思索がひとつやふたつどころか、みっつもよっつも足りない、それなりの本なので、過度の信用は出来ないが、この件に関しては暫く措く。

 で、この本を一読しての感想は(立ち読みだけど、)、「なんつーか、諦めの早い連中だな。」である。

 もちろんスポーツの世界だから、どこかで諦めねばならない。中学で諦める人もいれば、高校で諦める人、大学で諦める人もいるだろう。それは仕方がない。才能の限界があるからだ。ちなみに、私は中学で諦めた(トホホ)。

 でも、この本に取り上げられている人達は、小学生中学生レベルではあるものの怪物や天才と評された人たちである。「プロには間違いなくなれる」と自他ともに認めていた人たちである。それがあっさり高校レベル大学レベルで諦めちゃっている。で、その理由は、「思うように背が伸びない」とか「自分よりスゴイ奴に出会った」程度の理由なのである。

 しかも、その「スゴイ奴」は必ずしも大谷ではない。大谷は、中学高校レベルでは、かつての尾崎や江川、清原、松井ほどには飛び抜けた存在ではなかったらしい。実際、ドラフト時点では「現時点でのピッチャーとしての完成度は、藤浪の方が上」って評価だったしね。

 ところが、いともあっさり諦めて、進路変更する。それも「野球を辞める」、あるいは「野球を捨てる」ではなくて、進路変更、というよりは目標変更をする。

 ロッテの田村なんかは中学時はピッチャーで全国レベルであったにも関わらず、高校でバッター転向、プロ入りするもの、プロではバッターとしては諦め、キャッチャーに専念、守備の人として生き残ろうとする。

 全国レベルの才能のあった人たちが、プロ入り後伸び悩み、25歳くらいで、進路変更、目標変更するのは致し方ないと思う。スラッガーを諦めて2番バッターとして生きていくとか、速球派を諦めて変化球投手になるとかである。あるいは、ピッチャーを諦めてバッター転向とかである。

 25歳くらいになると、才能の伸びというか運動能力の伸びはほぼ期待できなくなるからだ。むしろ、運動能力は落ちていく一方であろう。そこでの進路変更目標変更はやむを得ない。むしろ、積極的に「変化」すべきであろう。

 ところが、この田村をはじめ、この本に取り上げられている連中は中学高校レベルでいともあっさり「諦める」のである。んで、あっさり進路変更目標変更をする。田村に至っては「勝てない勝負はしない。それが合理的なんです。」なんて事を云ってやがる。

 そんなの「合理的」じゃねーよ。そういうのは「貧乏くさい」って言うんだよ。主婦やサラリーマンが少ないお小遣いをやりくりしてんのと同じだよ。お小遣いが少なかったら、それを増やすことを考えろっつの。

 その昔、棋士の先崎が米長の内弟子だった頃、学校の先生から「お小遣い帳」を渡された。先崎少年はそれを面白がって、「今月のお小遣い300円」とか「チョコ10円」「消しゴム50円」とか、そのお小遣い帳に入出金を記載していた。

 すると、それを後ろから見ていた米長がそのお小遣い帳を取り上げ、一喝、「こんなの男のする事じゃねえ。」。先崎少年は万事を解したそうである。以降、先崎はお金の計算は辞めたという。

 また、こんな話も思い出した。

 元ヤクルトの広沢がどっかのYouTube番組で語っていたのだけど、広沢は引退後、どこぞの少年野球リーグの理事みたいな事をしていた。そこで、現代の少年野球の指導法教育法を見た。

 曰く、「俺たちの頃とは全然違うわ。あんな指導教育をしていたら、そりゃ大谷や将棋の藤井君みたいなのが出てくるわけだわ。ものすごい天才・怪物は出てくる。でも、それ以外はみんな消える。みんなクズになる。」。

 また、他の元プロ野球選手、元コーチが語ってた。「今の選手は、自己肯定感が異常なほど強い。」。

 また、私は「ワンピース論」を書こうと思って用意はしてるんだけど(いつになる事やら、)、「ワンピース」を読んで育ったような人達、「ワンピース」を面白いと思って読んでいるような人達、すなわち最近の人達、今の40代以降ぐらいの人たちが、こういう田村的な考え方、生き方になるのもむべなるかなと思う。違和感はない。

 なんつーか、全てをお膳立てして貰ってないと何もできない連中って感じである。勝利が確定しているゲームしかしない。以前どこかで書いたけど、私の大嫌いな言葉、「出来る事から始めよう」、「自分に出来る事をやる」である。違うだろ、大谷見てみろ。出来ない事をやるのが人間だろーーがーー。

 野球に限らず、あらゆるスポーツに勝敗は付き物である。勝者がある以上、必ず敗者がいる。勝者と同じ数だけ、敗者がいる。それ故に、負けるには負けるなりの美しさ、敗者には敗者の美しさがある。

 ところが、田村以下、この本に描かれている連中に敗者の美しさは無い。なぜなら、負けてすらいないから。そりゃそうだろう。「勝てない勝負はしない。」のだから。

 故に、彼らの顔は醜い。この本にはご丁寧に、こうした連中の写真が全員掲載されている、つまり晒されているけど、どいつもこいつも皆一様に醜い。モノ欲しげな、「なんか、うまい汁吸えねーか」つうような顔をしている。そこには、勝者の険しさも敗者の美しさも無い。藤浪も、この本には描かれていないが佐々木朗希も同様の顔をしている。

 あと、もひとつこの本に描かれている連中で気になるのが、この世代には「大谷」という素晴らしい、それこそ最初で最後のようなスーパープレイヤーが同時代にいるにもかかわらず、どいつもこいつも「大谷」と勝負しようとしない事である。

 「負けてらんねえから、二刀流をする」とまではいかなくとも、バッターとして、あるいはピッチャーとして大谷と勝負しよう、勝負したいって声がまるでない。皆一様に、「アイツは別物」「アイツは別」と自分と違う世界の住人のように解しようとしているのである。「大谷」を敬して遠ざけている。何それ、新たな精神安定剤。

 今回の10奪三振&3本塁打に活躍に、シャーザーやソーサが「出来る事なら、大谷と勝負したい」とコメントしているのとは、あまりに対照的である。

 また、それ以前の日本の野球選手ともあまりに対照的である。

 ルーキー長嶋のチヤホヤっぷりに激怒した金田。

 長嶋に立ち向かっていく村山、王に立ち向かっていく江夏。

 江川の全盛期には、全国の高校が「江川対策」を練ってきた。

 清原に対しては、渡辺智男が、中山が、それこそ全身全霊を傾けて勝負した。結果、渡辺は勝ち、中山は負けた。

 松井への5打席連続四球は、勝負したとは言い難いかもしれないけど、これも一つの「対策」ではあろう。結果、チームとしては勝った。

 また、羽生世代は、あの手この手で羽生善治に挑んでいった。
 
 かつて、丹下段平が矢吹丈に次のような事を云った。「同じ時代に力石君のようなスゴイ選手がいたのは、お前の不運だ。」。それ受けた丈の返答は、「何を言ってんだ、おっちゃん。そんなの不運でもなんでもない。むしろ、あんな力石のようなスゴイ奴と対戦できたのは何よりの幸運だぜ。」。

 ところが、ここに描かれている連中にはそんな気持ちはひとつも無い。「勝てない勝負はしない。」だから。将棋界も同様である。いいように藤井七冠に勝利を独占されている。老いた羽生世代が唯一対抗している有様である。

 しかも、その一方で、辞めようともしない。「大谷に勝てない」「大谷に勝つ事は諦めてる」くせに、それなりに才能はあるので、何とかプロ野球選手としてメシを食えないか、模索してる。かといって、猛練習をする訳でもない。

 それどころか、「中学の頃、高校の頃、あーすれば良かった、こーすれば良かった。」なんて反省してる。「もうちっと練習しとけば」とか「ピッチャーを続けてれば」とかである。

 この本に描かれている連中に限らず、最近の若い人はこういう事をよく言う。「あの時の自分を」って奴である。もういい加減に気付けよ。確認しろ。時間は帰らないって事を。

 21世紀序盤、00年代10年代に「タイムマシンもの」「タイムスリップもの」の映画やドラマ、アニメが良く作られたからか、最近の若い連中には「あの時に帰って」なんて事を言うバカが本当に多い。ギャグではなく、結構マジに言ってる。

 あと、それ以上に大きいのがテレビゲームの影響な。「上手くいかなかったら、リセットすればいい」「セーブしたところから始めればいい」。現実にはセーブもリセットもねえ。時間は戻れねえ。「純粋理性批判」ぐらい読め。いい加減気づけ。時間は実在しないって事に。

 大谷が若い頃、「僕には時間が無い。時間が無い。」って口癖のように繰り返していたのとはいかにも対照的である。

 ついでに、ジョーダンとも比較しとくか。いつものパターンだけど、ジョーダンはスポーツマンの理想だから仕方ない。

 もし、同時代に大谷のような選手がいたら、ジョーダンはどうしたろう。申す迄も無く、ライバル視をむき出しにした筈だ。「アイツをぶっ潰して、俺がナンバー1になる。」。実際、バードやマジックはジョーダンの標的、餌食になった。

 仮に競技が違ったとしても、ライバル視をむき出しにしただろう。コート上で争えないにしても、サラリーや実績で上回ろうとした筈だ。

 あと、そうそう、この本の中に「身長が伸びなかったので、ピッチャーを諦めた」って奴が出てくるけど、身長は自分の意志で伸ばせるからな。ジョーダンは、高校時代、毎日2リットルの牛乳を飲んで(もっと多かったかも)、鉄棒に逆さづりになって、身長を20cm伸ばしたそうである。

 つう訳で、不愉快な事ばかりの本であったけれども、その中で一服の清涼剤というか、さわやかな言葉があったので、それを紹介して、この稿を締めたい。

 当然ながら、大谷の言葉である。「二刀流で失敗することへの不安は無かったのか。」と問われ、大谷は「失敗したら失敗したでいいんですよ。その失敗が後に続く人のデータになりますから。」。敗者の美しさである。


 いやいや、締めちゃダメ〜〜〜。NFLNFL。

 今週の木曜日ゲームはイーグルス@ジャイアンツ。いや、もうイーグルスのゲームはいらんわ。でも、結果は17−34でイーグルスの敗北。や〜いや〜い。

 ちなみに、ジャイアンツのQBはジャクソン・ダートという謎の男。お前は誰。

 って、調べたら、今ドラフトで1巡25位のルーキー。カレッジでは41試合先発。オールミス出身。イーライの後輩。ダニエル・ジョーンズの後任。期待できるか。試合はほとんど見てないので、感想は次に見た時。

 サンデーナイトはライオンズ@チーフス。またチーフスかよ〜〜。これもよく見てないので、感想はパス。ラポルタが活躍してたような気がする。雑な記憶。

 そうして、今週のコルツ〜〜〜〜。

 カージナルス相手に31−27で大勝利(?)〜〜〜。テイラー様が123ヤード走ったみたいっす。

 これで現下5勝1敗。残り11試合。

 同地区が5試合残っているので予断は許されないが、11試合で5勝しちゃうと、計10勝。十分プレイオフ圏内である。状況に左右されるので、断言は出来かねるが、70%くらいの確率でプレイオフであろう。

 11勝しちゃうと、ほぼ確定、ほぼ確であり、9勝止まりだと、状況次第運次第かな。運が良ければプレイオフ、である。逆に11勝以上で逃したら、「ツイてなかった」として諦めるしかないであろう。

 とまあ、早すぎる「捕らぬ狸の何とやら」でした。

 ジョナサン・テイラー様は現在603ヤードで、当然ラッシングリーダー。シーズン1708ヤードペース。

 爆発的な加速力は無いので2000ヤードは厳しいであろうが、2度目のリーディングラッシャーに向けて驀進中である。贔屓の選手のタイトルを予想&期待するのはスポーツファンの楽しみのひとつやね〜〜。

 以上、二つ目の「捕らぬ狸の何とやら」でした。

 ちなみに、マーヴィン・ハリソンjr.様は、この日、2レシーブ、32ヤード。トホホ。

 更にちなみに、カージナルスのQBは、懐かしのブリセットさん。10年目。

                                   2025/10/19(日)

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