Week10 | 11月14日 CIN@IND 17-23 |
このゲームは本格的に(うむ、これだと録画失敗の心配は無い。良かった良かった。)TV放送の予定が無いので、スタッツだけの感想でお茶を濁したいと思います。ピントがずれていても、許してネ。 試合内容は、HOU戦に続いてヘイデンのINT・リターン・TDが出ての快勝。前回のコルツ戦の記事で書いたとおり、今現状のコルツが勝つとしたら、これしかないという形での勝利となった。ターンオーバーからの得点を、ターミやウェインへのちまちまちまちましたパスで時間を削り、逃げ切るという、およそマニングらしからぬ、およそポリアンらしからぬ戦術での勝利だが、今はこれしか勝つ方法がないので仕方が無い。ちまちまフットボールでちまちまちまちま勝利を重ねてくれ。 でも、今調べたら、タイム・オブ・ポッゼッションは10分近く負けているのね。ボールコントロールが出来ていた訳ではないのか。純然たるディフェンスの勝利か、インターセプト3つ、ファンブルロスト2つを奪っているし。まあ、勝てりゃあ何でもいいや。 しかし、カーソン・パーマーは今のコルツ相手に17点しか取れないとなると、レシーバー陣の豪華さも考え合わせると、言い訳できない状況に追い込まれているのではないだろうか。責任問題浮上だろう。はっきりいって、現時点ではアベレージのQBである。 んなとこか。試合を見ていないから何も言えない。しかし、これで6勝3敗、何気に地区首位浮上。他のチームのファンには大変申し訳ないが、順位表を横目にシーズンを送るって、こんなに楽しいのネ。実に新鮮。今まで、プレイオフ・ツリーはしげしげと眺めていた事はあるが、順位表をじっくり見るなんて今季が初めて。レギュラーシーズンって、こんなに楽しいのネ。正直、今まではレギュラーシーズンなんて、単なる助走期間、プレシーズンの延長みたいなものでしかなかったから、今季初めて、コルツファンとして、充実した4ヶ月間を過ごしています、つーか、過ごせそうです。16ゲームを一喜一憂するって、こういうことなのネ。今まで、一喜一憂するのはプレイオフの一ヶ月だけだったし、つーか、一憂すれば、それで終わりだったし。 そういえば、ジャバリース・ジェームズがまたタッチダウンをあげているが、これで今季ここまで17キャリーで3タッチダウンの荒稼ぎ。ショートヤーデージ&ゴール前に結構強いのネ。たまたまかもしれんケド。おじ(なんか、よく分からんが、とにかく親族。)のエッヂさんがショートヤーデージ&ゴール前に結構弱いイメージがあったので、結構意外。 2010/11/16 |
11月14日 NYJ@CLE 26-20 |
HOU@JAXの試合を見ていたが、さすがにあれはヒューストンファンは怒るな。つっても、その怒りの矛先を何処に向ければよいのか分からないだろうけど。そのままインターセプトしなかったグローバー・クインが悪いちゃあ悪いけど。一応、エンドゾーンの外には弾じき出しているしなあ。Week8のコルツ戦はコルツに引導を渡す予定のゲームだったが、逆に引導を渡されちゃったか。恐いな、勝負事って。 Week10はコルツ戦のTV放送が無いので、何か他のゲームのレポートをしようと思って、いろいろと物色してみた。さすがにシーズン中盤ということで、全米各地で激闘続きなようである。上記のHOU@JAXに加え、BAL@ATLとかNE@PITとかPHI@WASとか、いろいろ目移りしたが、ここはまさかのNYJ@CLE、ブラウンズ2連発である。 先週の記事で、ヒリスの本質はオープンランナーであるとか、ジェッツ戦でマッコイのメッキが剥げるとか書いちゃったので、その答え合わせというか、確認の意味で、ブラウンズ2連発のレポートと洒落込んでみたい。 では、まず、そのヒリスの本質から。もしかしたら、やっぱりインサイドをガンガン衝くタイプなのかなあと正直ヒヤヒヤしながら観戦したのであるが、やっぱり彼の本質というか真骨頂はアウトサイドランのようである。外へ外へ逃げるというよりは切れ上がるように走っていき、最終的にはサイドライン際を激走するというのが、彼の最も特徴的な、活きるスタイルであるように思われる。この試合のタッチダウンもピッチからスイープ気味にサイドラインを激走したものであるし、このピッチとかスイープ、オフタックル、ゾーンブロックなどが彼を最も活かすプレイのように思われる。ブラウンズはゾーンブロックを多用していないようであるが、もっと使ってみても面白いように思う。逆に、ヒリスの走路が無くなるか。 一方で両タックル間のランはあまり得意でないというか、アウトサイドほどの生産性は無い様である。後半このランを多用した、というか、させられたのもヒリスの数字が伸びない、ひいてはブラウンズの敗因のひとつになったように思う。ヒリスのランはなかなか止められないと各地で評判であるが、さすがに真正面からタックルすれば、止まる。インサイドのランには細かいステップワークが要求されるので、それの無い馬力一辺倒のヒリスだとブレイクはどうしても難しい。 馬力一辺倒でも、アウトサイドのランであると、タックルは基本的に横から来るので、その強さで弾き返せる、というか受け付けない。仮に正面から来ても、それは大概体格で劣るCBなので、これも弾き飛ばせる。そして体重の乗ったランは、ますますスピードが増しロングゲインにつながる。これがヒリスのランの本質だと思う。ファンブルが多いというのも、タックルを横から受ける機会が多いということで説明がつく。トーマス・ジョーンズのように、ボールを胸に抱えるというのもひとつの手だろう。逆に、得意のスピードを失うか。 このヒリスのアウトサイドがマークされたら、今度は反対側にマッコイのブーツレッグやロールアウト、更にはクリップスのターンアラウンドやリバースを絡める、という謂わば左右の揺さぶりが今のブラウンズ攻撃陣の基本だと思う。ここにスピードスターのディープスレッドがいれば面白いが、悲しい哉、今のブラウンズ・オフェンス陣にはそれがない。レシーバーは基本的にポゼッション・タイプばかりである。スタッキーやクリッブスは、速いには速いが、あくまで彼等はRACでヤードを稼ぐタイプであり、ディープでの捕球力は無い。今のブラウンズに必要なのは、それこそスティーブ・スミス(CAR)やサンタナ・モスのような典型的なディープ・スレッドだろう。デローム人脈で連れて来るか。問題はそこに投げ込む力がマッコイにあるかどうかであるが。 また、左右の揺さぶりというのが、フットボールにおいて、特にNFLにおいて、オフェンスの軸になるかというと、私にはそれははなはだ疑問である。それは結局、この試合でジェッツが見せたように、ディフェンスがコンテイン中心、すなわち包み込むように守れば、そんなに大ケガをしないからだ。シャナハン(しかし、今季はこの名がよく出るな。オレ的トレンドか。)のオフェンスが結局成功しなかったのも、それが理由のように思われる。 そのほか、ブラウンズで気になったのは、OLBにスコット・フジタの名が見えることである。一方でILBにはクリス・ゴーコングの名が。一般的にOLBにはタテの動きに強いプレイヤー、ILBにはヨコの動きに強いプレイヤーを配置するものであるが、ここはそのイメージと逆である。 ただまあ、最近は、特に3-4を採用しているチームは、DLも含めて、フロント7にポジションを特徴を超越した動きを求めるので、デプスチャートのポジション表記はあまり意味が無いのかも知れぬ。実際、この試合でもゴーコングは内から外から自在にブリッツを掛けていたし。このスタイルが、これから数年、あるいは10年くらいは、大きな潮流になるだろう。そして、その潮流の最先端にいるのが、なによりジェッツということになるだろう。ブラウンズは、その第2グループといったところか。ちなみに、我等がコルツはその最後尾、ドンケツである。 特に、ブラウンズ・ディフェンスは、ジェッツの影に隠れてはいるものの、なかなか強力であると、このゲームを見て、強く思った。この試合の現地放送で、ブラウンズディフェンスは、今季、ファーストシリーズで失点していないとか、前半では17失点が最多であるとかいうような豆知識が紹介されていたが、なるほどそれもむべなるかなと思った。強力かつ変幻自在なフロント7にマンツーマンに長けたCB陣まではジェッツにそっくりである。ただ違いは、やや力の劣るセイフティ陣ということになるだろう。セイフティというポジションは、チームが弱い時にはどーでもいい、というかあまりクローズアップする必要のないポジションであるが、チームが強くなるにつれて、どんどんその価値の増すポジションである。この試合でも、両セイフティ陣の力の差が敗因のひとつになったと思う。 イーラムのINT失敗やT・J・ウォードのホームズへのタックルミスはそのまま直接敗因になっているだけに、ここのポジションのグレードアップが今後のブラウンズ・ディフェンス陣の課題だろう。つっても、そんなに難しい課題じゃないけど。 T・J・ウォードというのは、この試合初めてじっくり見たけけど(前の試合は、あまり目立っていなかったように思う。)、なかなかの元気者で、よろしい。ただまあ、LBと違って、Sというのはその元気が裏目に出やすいポジションなので、その元気をコントロールする術を身に付けてもらいたいものである。 前回の記事で、ブラウンズは下克上しつつあると書いたけれども、完全に下克上宣言したといってもよいのではないだろうか。特にディフェンス陣はかなり強力である。マニングやブレイディ・・クラスじゃないと、その攻略はなかなか難しいのではないだろうか。 HCのマンジーニもその雰囲気がベリチックに良く似てきたように思う。素人目には意味不明なプレイコールが最後に活きてくるところなども、そっくりである。最終的に1点でも勝っていれば良いというゲームプランも、そっくりである。NEに最も近いところにいるのは、KCでもDENでもなく、意外にこのブラウンズかもしれない。あとは、ブレイディか。 私はブレイディが出てきたころはよく分からないので、何とも言えないのであるが、このコルト・マッコイはブレイディが出てきたころの雰囲気とよく似ているのであろうか。エースQBがケガで欠場、たいして期待されずに、代わりに出てきてチームを勝利に導くところなどは、良く似ているように思う。この試合の第4クォーター終盤の同点ドライブでのショート・ミドルへのクイックリリース連発なども、ブレイディを髣髴とさせる。ただまあ、マッコイは、ブレイディと違って、大学時代は大スターであったけれども。 この試合でマッコイのメッキが剥がれると私は前回の記事に書いたのであるが、どうもこの試合ではメッキは剝がれなかったようである。私の予想に反して、もしかしたら純金なのであろうか。 一般論はこのくらいにして、この試合自体の感想に写ろう。このゲーム自体の感想はニック・フォークの不調が全てである。フォークがFGを全て決めていれば、ジェッツの完勝だったゲームである。FG2/5で24ヤードまで外しているのだから、スランプ以外の何者でもないだろう。 キッカーといえば、話題のンダマコン・スーが、キッカー負傷退場で、代わりにXPを蹴って外していたが、もしかしたら、あれは意外に難しいのかもしれぬ。プレイ経験(なんかエロいな、この響き。)のない私には、何とも言えないが、FGって、素人が考えるより意外に難しいのかもしれぬ。まあ、確かにサッカーボールを20メートル前に正確に蹴るって意外に難しいからな。私なんか、学生自体、しょっちゅうトッチラカッテいた記憶がある。私はかつて、なんかの記事で、キッカーのミスは全て精神的なものだと書いた記憶があるが、もしかしたら技術的なミスもあるのかもしれない。キッカーのみなさま、覚え無き中傷をして、ごめんさい。 あと、スタッキーがOTでのファンブルの後、やたら画面に映されていたが、別にFG圏内でのファンブルロストでもないので、あそこまで大写しする必要は無いと思う。あそこは一歩でも前に進むべき状況だし、ファンブルロストもゲームの一部だろう。 さあて、IND@NEでも観るか。2010/11/22 |
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Week11 |
11月21日 IND@NE 28-31 |
デバン、ナイス挑発&ナイス悪口。私は全盛期のロッドマンを思い出した。デバンという選手には、そのスターターの奪い方といい、何かドス黒いものを感じるので、その調子でドンドンいって欲しい。OL、特にインサイドの選手には、その手のドス黒さは私は必須だと思っている。今回、アンネクサリー・ラフネスを引き出したのは、もしかしたら彼じゃないかもしれんけど。遠くて、つーか小さくてよく分からん。 デバンのドス黒さはともかく、黄昏のNE戦、試合内容的には完敗であったのであるが、第4クォーター序盤でNEがタッチダウンを獲り損なってFGに終わったあたりから、なぜか分からんが、突如コルツ側にモメンタムが雪崩れのように雪崩れこんできて、まさかの追い上げ、あわや勝利か、というところまでいったところで、まさかのインターセプト、試合終了となった訳である。This is FootBall 。試合内容的にはともかく、なかなか面白いゲームではあった。個人的にも、結構至る所でガッツポーズしちゃったし。ウェインのタッチダウンとか、ホワイトのタッチダウン二つとか、ギャルソンのミラクルキャッチ&イージー落球とか(こっちは、殺す連呼。)、デバンのナイス挑発&ナイス悪口とか。 まあ、ゲームとしては面白かったものの、試合内容的には完敗だったので、それぞれ指摘したい。 試合内容的に悪かった理由の第一としては、まずはパット・アンゲラー。全然ダメじゃん。典型的なカバー2LBという触れ込みで入団してきたのに、ゾーンカバー全然ダメ。NE最初のタッチダウンはこいつの責任である。二つ目のタッチダウンは、諦めてブリッツにいったのであるが、当然ちゅうか、全然届かず。パスカットも出来ず。 まあカバー2のMLBのパスカバレッジというのは独特の難しさがあるので、ルーキープレイヤーを責めるのは厳しいかもしれんが、そのパスカバーより問題なのは、タックルである。上から覆い被さるようなタックルなんだもん。あれじゃあ、止まらないって。ブロックにも滅法弱いし。 パスカバー駄目でタックルも甘いとなると、現状MLBのスターターはかなり厳しいと思う。ブリッツだけは得意なようなので、SLBで修行を積ますのがベストの選択だろう。つーか、修行して改善すんのか、これらの弱点は。LBとして致命的なものばかりだと思うが。ブロックに弱いとか、タックルが甘いとかは。 とりあえず、ブラケット復帰までは、MLBには帰ってきたタイジュワン・ハグラーでも入れておいた方が、まだマシだろう。 で、タックルが甘いといえば、アーロン・フランシスコ、これもアンゲラーと同じく、上から覆い被さるようなタックル。あれじゃ、止まらないって。パスカバレッジもイマイチなので、控えの控えだったのも、むべなるかな、である。もしかしたら、タイト・エンドのマンカバーが上手いのかもしれないけど。この試合でも、NE自慢の両ルーキーTEがあまり活躍してなかったし。1TDは奪われているが、それぞれ1キャッチづつ、合計2キャッチに抑えているし。 このフランシスコにアンゲラー、そして例によって例の如くのヘイデンを徹底的に狙われて奪われたのがNEの3TDs1FGだったと思う。さすがにスカウティングの鬼は見逃してくれないね、弱点を。どっかピントのずれているNFCのチームとは全然違うわ。さすがベリチックだわ。 しかし、今となってはボブ・サンダース(憶えてる?)の超低空タックルが懐かしい、実に懐かしい。てか、今あいつ何やってんだ。のんびりと渓流釣りとかしてたら、大笑いだけど。悠々自適か(タカ&トシ風に)。 しかし、ボブボブのこの3年間の総労働時間は何時間だ、つう話だよ、50時間か。サマーキャンプとか入れても、総拘束時間は1000時間くらいじゃねえの。電通の社員だったら、時間外労働時間一ヶ月分だっつの。んで、10億円くらい貰ってんのか。随分時給のいいバイトだな。 サンダースへの悪態はそれくらいにして、ゲームの敗因に戻ろう。今度はオフェンスの敗因である。まあ、これは直接の敗因とは言えないかもしれないが、やはりマニングのインターセプトである。この試合で3つ、シーズンでここまで7つ(えれえ少ねーな、さすがに。)のINTをマニングは喫している訳であるが、そのほとんど、つーかおそらく全てがレシーバーのアサイメントミスというかルートランのミスというか、専門用語が良く分からないのであるが、とにかくマニングとのミスコミニュケーションによるものである。もしかしたら、マニングが間違えているのかもしれないが、おそらくは多くがレシーバーのミスだろう。とりあえずギャルソンは全部。 今季はパスプロがイマイチなので、どうしてもマニングが最後の一確認が出来ないままに、パスしちゃっているというのもあるのだろうが、これは例年にはあまり見られなかったINTパターンである。 まあ、レシーバー陣も若いし、タレント的にも目一杯でやっているので、あまり厳しく責める事はしないが、やはり、そう考えると、ハリソンは偉かったなあと思う、ウェインやダラス・クラークも。間違えた事はまず無かったもんな。マニングの思っているところに必ずいたもんな。ハリソン、復帰しねえかな。ハリソンなら、まだマジメにトレーニングしてそうだし、榎本喜八みたいに。怪我も癒えただろうし。逆に、デブデブに太って、飲んだくれていたら大笑いだけど。 悪いところばかり指摘していても、気が滅入るので、良いところもひとつばかり。それはRB陣である。 まずはドナルド・ブラウン。ランにレシーブに良いところを見せた。走りがやや軽いのが気になるが、逆にその軽さを生かして、するするとブロッカーやタックラーを抜けていくのは、今までのコルツに無かったもので、実に貴重である。現コルツRB陣の中で最も一発の可能性を秘めているるのは彼だと思う。 またレシーブも上手い。アダイよりも上手い。もしかしたらトムリンソンやロニー・ブラウンより上手いかもしれぬ。第2クォーター・コルツ14点目のドライブでのレシーブなどはマーシャル・フォーク級である。それはちと褒め過ぎか。マーシャル・フォークはともかく、このゲームのコルツMVPは彼、ドナルド・ブラウンだったと思う。ショート・ヤーデージに弱いのが玉に瑕であるが。 一方、そのショート・ヤーデージで強さを見せているのが、ジャバリース・ジェームズである。このゲームでも良い所を見せた。もう一人のジェームズともども、頑張れ。今季のジェームスはややこしいぞ。 つう訳で、現コルツRB陣は、レシーブ&一発のブラウンに、ショートヤードのジェームズ、ギャップ突っ込み型のマイク・ハート、パスプロの鬼のアダイ、結構キャラも被らず、なかなかヴァーサタイルな陣容になったと思う。彼らを使いこなすのが、OC&マニングの腕の見せ所だろう。つーか、いよいよアダイはLT転向か。練習場に来たら、いきなり69番のジャージを渡されて、「お前今日からOTな。」とか言われたら、アダイもビックリだろうけど。 そして、コリーか。第2クォーターで引っ込んだけど、大丈夫かのお。これが医師による判断か、本人による申告かは分からないが、外的にはともかく、内的にはかなり重症なようである。このゲームでも、確か第2クォーター中盤、以前のコリーなら楽々捕れるパスを落球していたが、これが件のポストルート。脳震盪を起こしたときとは違って、3人のディフェンダーはそれぞれ10ヤードくらいづつ離れていて、謂わばその正三角形の重心にコリーはいた訳なのであるが、3人に囲まれる形でのハードヒットを喰らう可能性かなり低い。しかし落球。恐怖に身がすくんだのだと思う。そのドライブでは、その後にも2回ほどレシーブを決めているので、単なるドロップだったのかなとも思ったが、次のドライブからは欠場、やはり恐くなったのだと思う。 今季は残り全休してもよいと思うが、あんまり休んじゃうと、今度は恐怖が凝固するしなあ。難しいところである。また、そういう内的な問題はともかく、常に頭がギンギンする、また、ヒットを喰らうと頭痛がするというのなら、そのときは仕方が無い、引退した方が良いと思う。 んなとこかのお。今季は別にスーパ出るとか出ないとか、そういうレベルのチームじゃないので、この敗戦も悔しくないといえば悔しくないが、でも内容的にはともかく展開的には、もうちょっとで勝てた試合だけに、やっぱり悔しい。最後のがせめて、インターセプトじゃなくてパスカットだったらなあ~。悔しい~。 2010/11/24 |
Week12 |
11月28日 SNF SD@IND 36-14 |
ゲーム自体は月曜日の夜に録画したものを見たので、その晩にでもレポートを書こうと思えば書けたのであるが、あんまり書くことも無いので、2,3日待ってみる事にした。なんか書くことも出てくるかと思ったからである。しかし何も出てこない。むしろ薄らいでいるくらいである。私は都合の悪い事はどんどん忘れてしまうのだ。 試合内容つうか試合結果は、大方のコルツファンが予想したとおり、完敗である。これだけの完敗は随分久し振りの気がする。ここ数年のコルツは、試合内容が悪いなりにも、それなりのゲームをしていたからである。これだけの完敗つうと、5年前くらいのAFC決勝の冬のフォックスボローで3-20くらいでNEに負けたとき以来ではないだろうか。それくらい、完敗感が物凄い。 ゲーム展開的には、第3クォーター序盤、19-15、インディ最初のドライブでのINTリターンTDが痛かった。あれが無ければ、まだ少しは勝負になっていたかもしれない。まあ、あれが無ければ勝てたとは、とても言えないけれど。 ウェイン、転んじゃうんだもんなあ。まあ、確かにインターフェアちゃあインターフェアだろうが、転んじゃいかんよ。せめてリターン・タッチダウンは止めないと。 前半でも、ウェインはまさかの顔面レシーブしちゃってるし。おめーは、じーさんか。その他にも、結構イージーなパスをまさかの空振り。シュアハンドだけが唯一の持ち味の選手なのに、なにやってんだか。その後、戦犯扱いで、現地の放送局にサイドラインでのアップを抜かれまくっていたが、やむなしであろう。つーか、コルツファンの怒りは、それくらいの罰では収まらず。 この試合に限らず、今季のウェインは実に精彩を欠く。それが、たまたま不調というだけなのか、スランプなのか、体力的技術的な理由があるのか、部外者の私にはさっぱり分からない。今年で32歳だから、年齢的な衰えがあるとは思えない。同じ頃のマーヴィン・ハリソンは現役バリバリだったし、他のレシーバーも同様である。35歳を越えると、さすがに年齢的な衰えを感じるが、まだ32歳である。30歳を過ぎると衰えの目立つCBと違って、WRは常に主導権を握れる訳だから、まだまだ出切る筈である。この調子だと、来ドラフトは、いよいよWR三連打か。 ウェインがこの調子で、ギャルソンは例によって例の如く。ホワイトやターミには過度の期待は掛けられない。現状コルツ・オフェンスの武器はドナルド・ブラウンのスクリーンしかなく、最初のドライブは、一時のトムリンソンの如く、ブラウンを使いまくってタッチダウンを奪った訳であるが、所詮スクリーンは裏のプレイだしなあ。遅かれ早かれ行き詰まるのは自明である。4インターセプト、1ファンブルロストはその結果か。 5ターンオーバー2リターンTDの割りに36失点で済んだというと、ディフェンス陣が頑張った感じもなくはないが、これもちょっと違う。SD側がレッドゾーンで無理してタッチダウンを獲りにいかなかっただけの結果である。今のコルツにはターンオーバーさえ奪われなければ自然に勝てると言わんばかりの、リバースのクォーターバッキング、SDのゲームプランだった。んで、その通りである。 あとリンケンバックなあ。思いっきり押し込まれて、サック奪われていたけど、さすがにありゃねえだろ。高校生じゃないんだから。マニングもビックリだよ。根本的にOT向きの選手だから、OGやらせている事自体に無理があるんだろうだけど、さすがにありゃねえだろ、高校生じゃないんだから。 ここのところのケガ人続出で、棚上げされがちの、コルツOL問題であるが、ああいうのを見ると、やはり根深いのお。なんつーか、習練度とか技術とか言う前に、基礎体力、運動能力の段階で負けている様な気がする。根本的に、人員総入れ替えしない限り、問題は解決しないんじゃないかなあ。 んなとこか。ちなみに天敵サイファーズは力を発揮するまでもなし。ちょろっと遊んで帰っていった。インディアナポリスのナイトライフ(んなもの、あるのか。)を満喫しに来たようなもんである。 これで6勝5敗。いよいよ地区内の残り3戦がプレイオフレースの命運を握る展開になったようである。3戦全勝なら、もちろんプレイオフ決定。2勝1敗だと展開次第か。1勝2敗だと、奇跡が起こらない限り、苦しいか。 でも次は、地区外どころか、カンファレンス外のダラス戦。パッシングゲームに於いて大事なのはQBなのかレシーバー陣なのかという、実にどーでもいい事がテーマになる一戦である。パッシングゲームファンは刮目して見よ。って、アホか。 でも、この試合も日本で生放送があるんだよなあ、このSD戦に続いて。確かに、このゲームは、シーズン前の段階ではは、一部のコルツファンを除いて、好カードになると予想しがちなゲームであったが、今となっては糞カード。スケジューリングって、難しいのお。 2010/12/3 |
Week13 |
12月5日 DAL@IND 38-35 |
前週はTV放送観戦後、敢えてしばらく時間を措いてみたが、何の効用も無い事がわかったので、今週は速攻レビュー。速攻っつても、丸1日以上経過しているけど。 このゲームはマッカフィーのキックオフから始まった訳であるが、ボールが宙にある間、私は「奇跡が起きんかなあ~。」と軽く叫んでいた。もちろん、このキックオフリターンで奇跡が起きる事を期待している訳ではなく、このゲームのどこかで奇跡が起きる事を期待しての発声である。すなわち、奇跡でも起きん事には勝てないと私は踏んでいた。 んで、奇跡は起きた。第4クォーター序盤のパントブロック・リカバー・タッチダウンである。しかも逆転タッチダウンである。 なんでも、このパントブロックだか、パントブロック・リカバー・タッチダウンだったかは忘れたが、とにかくコルツ的には1989年以来の、実に21年ぶりのプレイだそうである。確かに、私がコルツのファンになって以来、このプレイは初めて見た。フットボール的に見ても、おそらく最も珍しいプレイだろう。 そもそもパントブロック自体、NFL全体でも、年に1度あるかないかのプレイである。32チーム×16ゲーム÷2=256ゲームで1回あるかないかのプレイである。20年振りも、むべなるかなである。しかも、このパントブロックというのは、仮に成功しても、大概パンターがボールをエンドラインに蹴り出して、セイフティというパターンが多い。リカバーよりは蹴り出す方が、はるかに簡単なので当然である。 しかも、このパントブロックの面白いところというか、悲しいところは、リターンチーム、すなわちパントブロックに成功した側が、ボールに触れながらリカバーに失敗し、パントチーム、すなわちパントブロックされた側にリカバーされてしまうと、そのままパントチームのボールになり、1stダウンからオフェンスが続行になってしまうことである。つまり、リターンチームのファンブルロストと同じ扱いになってしまうのである。数年前、そういうシーンを私は見た記憶がある。パントブロックは成功しているのに、チーム的にはマイナスという実に悲しい結果に終わる。 つーか、これはルールを変えた方が良いと思う。パントでもFGでもキックをした時点でポゼッションを放棄しているのだから、その後、リターンチームのプレイヤーにちょっと触れたくらいでフリーボール扱いになるというのは止めた方が良いと思う。リターナーが完全捕球した後からファンブル扱いにした方が良いと思う。マフはパスインコプリートと同様の扱いにすべきだろう。 そうすれば、マフを恐れてのリターン放棄も減り、観客も喜ぶ。ボール捕球体勢へのハードヒットが増えるような気もするが、これもよく考えると、ハードヒットして捕球を妨害してもポゼッションは奪えないし、かえってアンネクセサリー・ラフネスを取られる危険性が高まるだけなのであるから、逆に減ると思う。 キックというのは、フォワードパス同様、フットボールにおいては特殊なプレイなのだから、ルールもいくらか特殊にしても良いと思う。実際、現行のルールでもキックブロックは触れた事としてカウントしていないのだから。 まあ、この辺の問題に関しては、ルールブックを精読玩味した訳でもないので、もしかしたら見当外れの事を主張しているのかもしれないけれど。ルールブックに関しては、いずれ日本語訳を試みてみたい。10年先か20年先になるだろうけど。 ルール問題はともかく、現行のルールにおいては、以上のような理由から、パントブロックに成功した後は、リターンチームはリカバーしないように、おそらく指導されている筈である。FGブロックでも同様だろう。今回のように、そのままリカバー・タッチダウンというのは、相当珍しいプレイなのである。まさに奇跡は起きたのだ。でも、負け。 敗因はいろいろとあるだろうが、ひとつには、このパントブロックの出た直後のダラスのドライブでズルズルと後退し、最終的には逆転タッチダウン&2ポイント・コンバージョン成功を献上してしまったという点だろう。20年に一度の珍しいプレイが決まったのだから、モメンタムは思いっきり引き寄せられている筈なのに、3&アウトどころか、8点献上。しかも、一旦はFGにまで持っていったのに、そこで「敵の背中に乗っちゃった」アンスポーツマンライク・コンダクトでファーストダウン献上、それでも2ndダウンまで粘りながら、最後はウィッテンヘのTDパス。まあ、一生懸命やっての結果だから、ぐだぐだ言わないけど、そりゃねーだろ、ディフェンスチームさんよお。 これなら、それこそセイフティでインディ・ボールにした方がまだ良かったかもしれん。そしたら、そしたで、インターセプトとか喰らっちゃうんだよなあ、今のコルツは。永遠の悪循環。 以上はゲーム展開的に痛かった敗因であるが、全体的な、最も大きな敗因としては、何といってもマニングの4INTsに尽きるだろう。そのひとつひとつについて、ここで詮索はしない。ただここでひとつ言いたいのは、マニングの、というかフットボールにおけるパスプレイというのが、実に微妙なタイミングの上に成立しているという事だ。レシーバー、OL、バックス陣まで含めて、オフェンスのメンバーがちょこちょこ変わったぐらいで簡単に崩れてしまう程、絶妙なバランスの上に成立しているという事である。ここ数試合のマニングのINT連発を見て、私はそれを、イヤっていうほど思い知った。こういうのはプレイ経験の無い人間には、なかなか分かりづらい事である。今まで軽々しく批判してきて、QB、レシーバー陣、その他のオフェンスプレイヤーの皆様、ごめんなさい。パスって、本当に難しいのね。でもまた、軽々しく批判するけど。 そういえば、MADDENでも(なつかしのMADDEN話で恐縮であるが、これが私の唯一のフットボール体験なので、お許し下さい。)、ある程度慣れてくると、私もレシーバーの状況など見ず、タイミングだけでパスを出していた。スナップの後は、ゾーンで守っているのかマンツーマンなのか確認し、パスラッシュの状況を見ながら、後はタイミングだけでパスを放っていた。それで、そこにいないレシーバー、すなわちルートランニングが出来ていないレシーバーはガンガンカットしていた。パスプレイって、そういうもんなのね。 MADDEN、やりたいなあ。もう3年くらいやっていない。PS3を買う金も、ゲームをやる暇も無し。また、MADDENに迂闊に手を出すと、それらの全てを失うし。恐ろしいゲームだ。 という訳で、舌の根も乾かぬうちにマニング批判。ここ数試合、チーム状況が悪い中でのマニングのクォーターバッキングというのを、私がコルツファンになって以来初めて見ているのであるが(というか、マニングがコルツ入団以来初めてといってよいくらいのチーム状況の悪さかもしれないが、)、このひとのクォーターバッキングって、チーム状況お構い無しなのね。まあ、ゲーム状況関係無しの常に一本調子のクォーターバッキングというのが、良かれ悪しかれマニングの特徴のひとつなのであるが、それはチーム状況が悪くても同じなのね。 今のコルツのチーム状況からすると、とにかくターンオーバーを完全に排して、どこかで相手のミスを誘い、それに付け込む様な形での勝利しかないと思うが、マニングはそんなこと、露ほども念頭に無いのね。普通に力勝負で勝てると思っているらしい。 まあ確かに、その一本調子が第4クォーター終盤での同点ドライブを生んだのも事実ではあるけれども、でもそれでは、まず勝てないと思う。 その第4クォーター終盤での同点ドライブでも、ウェインにパスが集中、それが結果的にOTでの最初のドライブでのウェインの落球につながったと思う。通るところにパスをガンガン通すというのはマニングのひとつの特徴であり、確かに通るのだから通した方が良いという事になるのだろうが、受け手のレシーバーの側からすると、なかなか難しいところがあると思う。連続でレシーブする事でリズムも生まれるだろうが、一方で疲労も増す。今回のウェインの落球なども、連続でパスレシーブをして疲労が溜まっているところに、一旦オフェンス終了でリズムを失い、そしてその後、敵オフェンスのニーダウンひとつ挟んでのOT突入、つまり疲労も回復しないままに、ほとんど連続しての自軍のオフェンス、そして落球。無理も無いと思う。体力的には、プロスポーツプレイヤーなのだから、そんなに問題は無いと思うが、心理的な疲労は確実にあると思う。「おいおい、また俺かよ。一回くらい休ませてくれよ。」みたいな心理は確実に働いていると思う。 更に敵ディフェンス側から見ても、あれだけウェインにパスが集中すれば、プレイデザイン的にはともかく、心理的にはどうしたってウェインにマークが集中する。試合を決めた四つ目のインターセプトはターミに投げられたけれども、ウェインのいる左側だったというのは、それの象徴だと思う。あれがギャルソンのいる右側だったら、デフレクト止まりでINTは無かったと私は思っている。 マニングの勝負弱さに関しては、いろいろな理由が挙げられているけれども、こういう心理面への鈍感というのも、その理由のひとつだと思う。勝負事というのは、土壇場になればなるほど心理に左右される。このへんの鈍感、すなわち心理を上手く利用できないというのも、マニングの勝負弱さの一因だと思う。ベリチックだとか、NBAのフィル・ジャクソンなどは、この辺の心理を利用するのが実に上手い。仕方ない、マニングに「アカギ」全巻、送付してやるか、商品代引で。 そのほか、敗因はいろいろあるだろうが、またそれは別の機会ということで。もう負けること前提だな。ただひとつ言いたいのは、パット・アンゲラーをスターターで使うのは、もう止めれ、という事だ。ここ数試合見る限り、効果的なプレイはひとつも無い。完全にディフェンスのキズになっている。将来的にはともかく、現時点ではスターターは厳しいと思う。ウィーラー、ブラケット、ハグラーでいいんじゃねえの。 あんまり敗因ばかり書いていても詰まらないので、良いところをひとつだけ。それは、パントブロックを決めたタジ・スミスを始め、コーネリアス・ブラウンやジャスティン・タイロンといった、謂わばノーネーム軍団の頑張りである。ブレア・ホワイトなんかも、その一人かもしれない。彼らの場合は、チーム状況に関係なく、自身がNFLに生き残る事のみを考えてプレイしているので、そう見えるのであろうが、私はこういう連中が大好きである。将来的にコルトである続けるかはともかく、がんがれ。私は彼らの事は忘れない。 あと、ジャバリース・ジェームズ(とりあえず、彼はノーネームでは無い。)は、これでシーズン28キャリーで5TDs。究極のタッチダウン・マシーンか、お前は。こういうのって、なんか記録があるのだろうか、PARキャリーでのTD率というカテゴリーで。でもレシーブは下手っぽい。 んなとこか。あと、詳細は不明であるが、OAKにSDに28-13で完勝している。申す迄も無く、OAKはWeek7にDENに59-14で記録的に大勝している。んでコルツは、SDには為す術も無く完敗、DENには何とか快勝、でもコリーとクラーク付き。ここで単純三段論法を活用すると、Week16での@OAKはコルツ惨敗という事になる。ん~む、いくら多難の予想されるシーズンとはいえ、開幕前はこの第16週のレイダース戦は完全ノーマークだった。イージーで勝利を予想していた。第16週が恐い、チョー恐い。スポーツって、チョー恐い。 あと、先週のジョンソン対フィネガンの映像を、今週になって始めて見たが、こりゃ凄いわ、永久保存版だわ。バンプしてないもの、いきなり殴り合っちゃてるんだもの。でも、私はそういうフィネガンが大好き。あんなガタイのいい男にケンカ売っている段階で、最高だわ。 そういえば、DALについて何も書いてなかったが、今はとてもそんな余裕無し。 そういえば、今回初めてA.J.グリーンの顔写真を見たが、あれ、完全にシンシィ顔じゃねえか。マーヴィン・ルイス預り決定。 2010/12/8 |