Week14 | 12月9日 IND@TEN 30−28 |
気が付けば、ランディ・モスって、もの凄く身近なところにいたのね。今までは、遠くにいる怪物というイメージだったが、これからは年に2回戦わなきゃいけないの。 さて、気が付けば、ここまで3連敗、この木曜日のゲームに負けてしまうと、単に4連敗というのみならず、週2敗になってしまうので、それは避けたい。 で、勝てました。試合展開的には二つのファンブルリカバーを活かしての勝利といた印象が強い。コルツが勝ったというよりは、より調子の悪いテネシーが負けたというべきゲームだろう。ターンオーバーが無ければ勝てないという、今のコルツのチーム状態は変わっていない。 コルツのチーム状態が悪いというのは、メンバー表を見れば一目瞭然なのであるが、テネシーの調子の悪さの原因はいまひとつ良く分からない。DLに怪我人が集中しているようであるが、そんなに大きな影響があるとも思えない。シーズン中盤で両QBが怪我して、ラスティ・スミスを先発させざるを得なくなったというのが、調子を崩した原因かと思われるが、元々QB頼みのチームでもないので、主因とまではいかないだろう。オフェンスの核、クリス・ジョンソンは健在だし。 同地区ライバルチームのファンの目からすると、ここ数年でチームを去ったヘインズワースやヴァンデンボッシュ、キース・バラックの不在が大きいように思われる。ここ最近の不調は得点力不足が原因の様に思われているが、真の敗因はむしろディフェンスの側にあるように思う。元々、強力ディフェンスと、それをベースにしたクリス・ジョンソンのランで勝ってきたチームである。ディフェンスが弱体化し、ジョンソンのランを思うようにコールできなくなったというのが実情だろうと思う。 特にインディファンの目からすると、バラックの放出が何より痛いように思う。私は彼ほどパスカバーの上手いQBを他に知らない。LB界のポラマルといっても良いくらいである(なんじゃそりゃ。)。ベテラン選手の放出というのは、単なる実力以外の、いろいろな要素が複雑に絡み合って決定するものであるから、部外者は一概に非難できないけれど、純戦力的には、バラック不在はかなり響いていると思う。少なくとも、この試合はバラックがいなくて、コルツファン的には助かった。 試合内容的には特筆するような事もないので、個々の選手評を。 個々の選手評とかいって、いきなりOL陣の評になって申し訳ないが、この試合はおそらく今季初めてコルツOL陣が敵DLと互角に戦えたゲームである。テネシーDLに怪我人が多かったというのが、その主因であろうが、まずは良かった。このゲームの勝因のひとつでもあろう。 LTのチャーリー・ジョンソンが怪我で引っ込んで、後半からリンケンバックがLTに入っていたが、むしろジョンソンより良かったくらいである。SD戦で、あの惨めなサックを喰らったリンケンバックが、である。リンケンバックは、あくまでOT、それもLTとして起用するのがベストだと思う。だからといって、もちろん彼が将来フランチャイズLTになるとは断じて言わないけれど。まあ、分からんけど。 さて、いよいよ本格的な個人評。 まずは、タッチダウンマシーンことジャバリース・ジェームズ。この試合でも、得意のショートヤーデージでタッチダウンを上げ、これで。ここまでシーズン45キャリー6TDs。この調子で、来シーズン、300キャリーしてくれれば、シーズン40TDsも夢じゃない。任せたぞ、ジャバリース・ジェームズ。 そんな戯言はともかく、ジェームズがショートヤーデージに強い事だけは確かみたい。ハンドオフされるまで、ハンドオフされてからが抜群に速い。ランニングレーンとかギャップとか、全然考えていないような速さである。あとまあ、ごちゃごちゃしている所に突っ込んでいくのも好きみたい。いろいろな意味で、ドナルド・ブラウンとは対極にあるようなRBなので、この両者はワンセットで使うのがよろしかろうと思う。 んで、ジェームズの将来はというと、さすがに武器がショートヤーデージ&ゴール前に強いだけでは、NFLに生き残っていくのは難しいかもしれない。とはいえ、このショートヤーデージ&ゴール前というシチュエーションで苦労するチームは、毎年1チームぐらい必ずあるので、渡り鳥的に生き残る可能性も無くはないと思う。個人的には、ロースター枠に余裕があるならキープしておきたい選手ではある。実際、コルツもエッジさんの晩年、このシチュエーションに苦労した。アダイ入団で解決したけど。 ショートヤーデージ&ゴール前っていうのは、意外に、戦術ではなくタレントのシチュエーションなのである。そういった意味では、フットボール的には珍しいシチュエーションである。 次はヴィナティエリ様、クラッチな場面では、もしかしたら今季初めてかもしれないが、第4クォーターで2つ、特に2つ目の47ヤードFGをガッツリ決めて頂きました。まだまだNFLナンバー1キッカーですなあ。 タイタンズ側では、まずはフィネガン。結構いい様にやられていたが、さすがにあれだけ派手な乱闘をしてしまうと、必殺のバンプはやりずらかったか。そんな調子で第17週もお願いします。 そして最後にランディ・モス。まさかのノーレシーブ。一体何の為に獲得したんだ、テネシーは。そもそもテネシーがモス獲得の一報を聞いた時から、私は意外な気がしていた。最もランディ・モスが活きないチームの様な気がしたからである。QBがヴィンスであるにせよコリンズであるにせよ、モスに投げ込む力があるとはとても思えない。そもそもテネシーのオフェンスの中心はクリス・ジョンソンである。意外なチームに行ったなというのが、私の第一感だった。 そもそもウェーバーなので、モスに選択の余地はないのであるが、モスが活きそうなチームは他にいくらでもあった筈である。パッと思いつくだけでも、WASとかCHIとかSTLとかCLEとか、そして何より我等がコルツとか、モス一人入るだけでチーム力がガラリと変わるようなチームがいくらでもあった筈である。それを何故に最も活用しないであろうテネシーに、というかテネシーが。トレードの駒に使う心算なのか、そういうことは最もしなさそうなチームであるが。それともコルツ入りを妨害したのか。謎な獲得劇ではある。そして、その答えは未だに出ていない。とりあえず、第17週もそんな調子でお願いします。 という訳で、これでコルツは7勝6敗、次週のJAX戦が事実上のAFC南決勝となる訳である。まあ、勝った方が優勝とまではいかないが、勝てば優勝に大きく前進する事に間違いはない。特にJAXはほぼ優勝といって間違いないだろう。 しかしJAXなあ。デルリオもしぶといよな。いよいよ今季限りかというと必ず結果を残すんだよなあ。ここでコルツに勝てば、とりあえずあと2年は首がつながるだろう。実にしぶとい。今季にしても、力は勿論あるのだけれど、例のヘイルメアリーとかスコービーの59ヤードとか、奇跡的な勝利も多いもんなあ。それも二つとも地区内対決。実に悪運の強い男である。ただ、それがJAXファン的に喜ばしい事なのか否かは微妙だろうだけど。 今季苦戦が予想されたコルツであるが、まさかこの第15週のJAX戦が今季の大一番になるとは、さすがに予想できなかった。シーズン終盤に二つ組まれているテネシー戦のどちらかが大一番になるかなとは思ってはいたが、まさかこっちとは。スポーツって、分からんもんだのお。 眠くなってきた。2010/12/15 |
Week15 |
12月19日 JAX@IND 24−34 |
前回の記事で、このゲームに勝てばJAXはほぼ優勝決定と書いたけれども、「ほぼ」ではなく、「完全に」優勝決定だったみたい。直接対決2戦2勝なのだから、そりゃそうだよな。薄々そうだろうなと思っていたけれども、もしかしたタイブレークのややこしい条件が絡んでいるかなあと思って、表現薄めちゃいました。調べるのもめんどくさかったし。読者諸氏の皆さん、なんかこの記事おかしいなあと思ったら、読者の皆さんの方が正しいです。あんまり、私の書くことを信用しないよーに。いいのか、それで。 正直言って、コルツファンになってこのかた、タイブレークの条件なんて、まともに考えた事がなかったので(他チームのファンの皆様、傲慢で御免なさい。)、いい加減な事を書いちゃいました。で、このゲームにインディが勝利して、条件はますますややこしくなったようです。インディが有利になったらしいですが、詳細は不明です。皆さんで調べて下さい。断言します、私は調べません。「共通対戦相手での勝率」あたりが分かれ目か。 ゲームのレポートに関しては、TV放送後に書こうと思います。しかし、今季はコルツ的に重要なゲームに限って、放送が遅れるのお。どーでもいい試合は生でするくせに。 話は全然変わるが、今CSで「翔べ!必殺うらごろし」という番組を放送していて、たまに見ているのであるが、市原悦子が恐すぎ。「必殺」シリーズ的には異色作らしいのであるが、なかなかに面白い。雰囲気的には、語弊があるかもしれないが、実写版「妖怪人間ベム」といった趣きである。 2010/12/22 しっかし、「翔べ!必殺うらごろし」って、改めて見ると、凄いタイトルだな。短いタイトルの中に、「殺す」が二つも入っている。どんだけ殺したいんだか。自主規制で雁字搦めになっている現代のエンターテインメント業界では、絶対有り得ないタイトルではある。 さて、問題の大一番のTV放送を見てみたのであるが、その第一印象はというと、両チームにとって大一番の割にはイマイチ白熱度が低いなあというものであった。消化試合とまではいかないが、ごく普通のレギュラーゲームの一戦という感じである。その理由は、いろいろと考えてみたが、いまひとつ正解にたどり着けない。まあ、私だけの印象かもしれないけれど。コルツファン的には、とりあえず勝てて良かった。 ゲームの特徴としては、まずはモーリス・ジョーンズ=ドリューの不調であろう。15キャリー・46ヤードに終わった。vsコルツではキャリア最低の数字だそうである。100ヤード台なら抑えた部類に入るとさえいわれるジョーンズ=ドリューの対コルツのスタッツで、この数字は異常である。尋常ではない。まあ、それなりにコルツディフェンス陣も良く頑張ったと言えるかもしれないが、これは、ジョーンズ=ドリュー自身の不調ということに尽きるだろう。元々、怪我も抱えていたようであるし、何らかの体調不良が原因であるように思われる。そうでなければ、そもそも15キャリーの説明がつかぬ。 その次のゲームの特徴としては、両チーム共にスペシャルチームの活躍した試合ともいえるかもしれない。両チーム共に、スペシャルチームでのリターンTDが出たし、JAX側にはファンブルロストもあった。まあ、それがゲームを左右したという訳でもないが、コルツ的には結構珍しいゲームではなかったろうか。特に、最後のオンサイドキックからのリターンタッチダウンなどというのは、コルツ的のみならず、フットボール的にも珍しいプレイだったと思う。私は初めて見た。タイジュン・ハドラー的にもNFLのキャリアで最初で、そしておそらく最後のキックオフ・リターン・タッチダウンになると思う。というか、フットボール人生的にも最初で最後ではないだろうか。コルツに戻ってきた甲斐があったというものである。 んで、週刊パット・マカフィー。なんかもう、あいつのパント、滅茶苦茶だぞ。平均22.7ヤードって何。僕って何。リターンTDを喰らったのも、高さはまずまずだったが距離が無かった。まあ、それでリターン喰らった訳でもないけれども。そのほかにも、このゲームでは、そういうパントが多し(オードリー春日風に。)。あいつのパントは意図が分からん。つうか、この試合ではキックオフでも47ヤードっていうのがあるし。第4クォーター残り10分くらいでスクィーズキック?。意図が分からん。いよいよキックオフもハチャメチャになってきたか。ただ、不思議と敗因にならないので、誰も責めない。 さて、3つ目のこのゲームの特徴としては、何といっても、オースティン・コリー。このゲームは、前後半で分けるよりも、コリー怪我以前コリー怪我以後で分けるべきゲームといっても良いくらい、影響力があった。 コリーに関しては、私はこのゲーム以前にIR入りするのかと思っていたのであるが、何故かIR入りしないので、まだどうにかしようと思っているのかなと思っていたら、このゲームにいきなり登場、そして大活躍、すぐに脳震盪。そして、ゲーム後、いよいよIR入りである。 IR入りに関しては、大賛成である。上にも書いたとおり、むしろ遅すぎるぐらいである。コルトとして出る限り、コリーはスロットでの起用になり、スロットとして起用されれば、件のポストパターンを走る事になり、マニングがガンガン放り、また三者にヒットされて、脳震盪、その繰り返しになるだろう。ヘルメットを改良するか、ヒットされる時の姿勢を改良しない限り、試合に出すべきではないと思う。どうも見ていると、コリーはヒットを受ける直前に頭を下げる癖があり、それが脳震盪を誘発しているようである。ここを改良しない限り、命を失うという事はまず無いだろうが、コリーはこのまま一種の廃人になってしまう。脳震盪というのは、手術や投薬で治癒できないだけに、慎重を期すべきだと思う。 また、言葉は悪いが、あのくらいのヒットで毎回、脳震盪を招いていたら、相手チームの選手に対しても失礼だと思う。「失礼」という言葉の使い方は間違っているかもしれないが、これでは相手プレイヤーはうかうかタックルも出来ないと思う。変に手加減して、自分が怪我をしてしまう可能性すらある。そういう意味でも、何らかの対策が施されない限り、コリーはゲームに出場すべきではないと思う。何らかの対策が施されなければ、インディファンとしては残念至極であるが、涙を飲んで引退すべきであろう。現状では、インディ的にも相手チーム的にも、ゲームにならない。 しかし、コリーなあ。ここまで、シーズン58レシーブ・649ヤード・8タッチダウンなんだよなあ。出場は9ゲーム、でも前半で引っ込んだ試合が3試合あるから、実質は7.5ゲーム。んで、このスタッツを16ゲームに換算すると、123レシーブ・1382ヤード・17タッチダウン。ウェス・ウェルカー級どころか、MVP級なんだよなあ。誰か脳震盪を起こさないヘルメットを発明してくれんか。 こんなところか、あと個々のプレイヤーとしては、ドナルド・ブラウンか。ここ数試合鳴りを潜めていたが、遂に爆発。彼は、典型的な一発かロストヤードかみたいなタイプなので、この調子で3試合に一遍くらい爆発して下さい。仮に爆発しなくても、コルツでいる限りは、OLの責任に出来るので、そういった意味でも気は楽です。でも、やっぱり、一発のあるランナーは魅力だなあ。スカッとするもんな。アダイのような燻し銀タイプも捨てがたいが、やっぱ、RBの魅力は一発独走タッチダウンだよなあ。WRの独走タッチダウンよりは一段上の爽快感である。 んでRBといえば、究極の出戻り野郎、ドミニク・ローズが帰ってきた(又々)。お前は大家族の長女か。背番号33奪られてやんの。しょうがないから30着けてやんの。正直言って、ジャバリース・ジェームズで十分だと思うが、何故か復帰。リターナーとして期待か。 という訳で、次戦は(あと3時間ほどであるが、)レイダース戦。しかし、いくら苦戦が予想されたシーズンとはいえ、このWeek16のレイダース戦に、これほどの緊張感を持って臨む事になろうとは。例年だったら、第16週のレイダース戦などは、ソージでも出そうかなあ程度のスケジュールだったのに、今シーズンは十分に負けも覚悟のゲームである。諸々の要因を考え合わせると、14−39くらいで蹂躙される可能性すらある。とにかく、なんとかせえ。 2010/12/27 |
Week16 | 12月26日 IND@OAK 31−26 |
マニング、あそこまで走ったのならタッチダウンしちゃえばいいのに。シチュエーション的にファーストダウンを獲れれば、それで試合終了の場面だったけど、だったら、あそこまで走るなっての。いかにもマニングらしい、人をイラッとさせるプレイでした。 例によってハイライト映像しか見ていないけど、オークランドに何とか勝った模様です。これで、最終戦まで首がつながりました。良かった良かった。やっぱ、消化試合は詰まんないもんな。まあ、負けても、JAXが負けているので、首はつながっているのだけど。 ハイライト映像しか見ていないのだけど、なんかコルトの面々がなんか妙にテンションが高いように感じた。最後のマニングのゾーンブロックからの反対サイドへのランも、そんなテンションに推されてのものだったのだろうか。プレイオフの懸かった一戦だからか、それともオークランドという地が人の気持ちを高ぶらせるのか。 TV放送は金曜日になるのであるが、年始は実家に帰る予定なので、レビューは出来ないかもしれません。時間に余裕があったら書くけど。良いお年を〜。 2010/12/29 新年明けましておめでとうでござりまする。 このゲームのレビューを書く予定は無かったのだけど、TV放送を見たら、なかなか面白いゲームだったので、実家に帰る直前に、書いてみるでござりまする。 このゲームのポイントは、まずは何といっても、デバンですね。出て来たね、ドス黒いものが。そうでなければ、ヘルメットの中にパンチなんて、なかなか喰らわないだろうから、相当、陰に陽に、というか陰に陰に仕掛けているのだろう。マイアミのインコグニトも相当性質が悪いらしいが、このデバン様も、負けず劣らず、性質が悪いと見た。ストックトン&ホナセックタイプか。陰湿そのものという、私がいっちゃん好きなタイプである。デバンには、その調子で、ガンガンいって貰いたい。 第2クォーター終盤でのデバンが誘発したアンネクサセリー・ラフネス、それをディームが自身のアンネクセサリーで引き継ぎ、とどめはギャルソンがパス・インターフェアを誘発、私がいっちゃん好きなタイプのドライブである。このゲームのハイライト映像を見た時、妙にテンションが高いなあと思っていたが、そういう事だったのね。ナイス・デバン、インテリア・ラインマンには、これが無くっちゃ。 まあ、デバンのドス黒さはともかく、このゲームの第一の勝因は、何といっても、このデバンを中心とした(しつこい。)としたOLだったと思う。パスプロも合格点だし、ランブロックでもなかなかの機動力を見せた。フリーニー&マシス&その他大勢にメロメロだったオークランドOL陣とは好対照だった。ラインを制するものはフットボールを制するという典型的なゲームだったと思う。 シーズン序盤からインディファン&マニングを散々苦しめたユニットであったが、ここにきて、まずまずまとまってきたと思う。このユニットがまとまれば、プレイオフでもそこそこの勝負が出来ると思うので、この調子を維持してもらいたい。 そのOL陣の健闘に支えられた訳でもないが、ドミニク・ローズが17キャリー・98ヤード。って、何故にドミニク・ローズ。何故に、ここに来て、ドミニク・ローズ優遇。先週の殊勲者、ドナルド・ブラウンを何故に干す。プレイオフに向けて、温存しているのか。この日のOLの出来だったら、ドナルド・ブラウンならば、一発ロング・ゲインもあったと思う。ローズの走りを見ていて、歯痒い思いをしていたのは私だけではあるまい。リターナーでも使っとるし。そんなに優遇するなら、開幕前にロースターに加えとけば良いと思うが、なにゆえ。なんか裏の事情でもあるのだろうか。それとも対レイダース用の秘密兵器だったのか。「この恨み、晴らさでおくべきか〜」作戦か。で、ケン・ハムリンをBAL戦に使うの? 日本の実況陣がドミニク・ローズは痩せた・引き締まった・スピードが増した等々評していたが、私の目にはむしろ、太った・体が一回り大きくなったように写ったが、どうであろう。まっ、どうでもいいか。 一方、レイダース自慢のRBコンビ、マックファーデン、ブッシュは不発。もう少し細かいステップワークを使えば、また展開が違っていたようにも見えたが、両者共に何故かスピード一辺倒、コルツ・ディフェンス相手にステップワークを使うのはバカらしいと考えたのか、それとも元々そういうタイプなのかは分からないが、この試合は両者共に単純にスピードでちぎるばかりだった。 このRB対決はコルツが制したが、このゲームの裏の注目点である、NFLナンバー1パンター対ナンバー35位パンターの対決は当然の事ながら、レッヒラーの圧勝。さすが、コルツの天敵サイファーズを差し置いて、プロボウルに選ばれるだけのことはある。しかし、63ヤードって一体。一方、我等がマカフィー君は(春日風に、)余裕の37.5ヤード。わーい、先週より12ヤードも伸びた、ってバカ。本格的にアイツのパントが分からなくなってきた。第4クォーター中盤での、敵陣35ヤードからの一直線の余裕のタッチバックには、本気で萎えた。一応、彼もドラフティーのパンターなんですけど〜。私は、はっきり断言できるが、今NFL最低のパンターはこのパット・マカフィー君である。マチガイナイ。 そのほか、目の付いた選手というと、これはこの試合に限った事ではないが、やはりコーネリアス・ブラウンか。実にいいマンカバーしよる。もはやレイシーより、こっちの方が上かも知れぬ。確か一年契約だった筈だが、来季はどーするんやろ。個人的にはキープしたい選手ではある。NE好みの選手っぽいし。 今季のコルツには、このコーネリアス・ブラウンを始め、ジャスティン・タイロンとかタジ・スミスとか、あとここ最近ナイスなパスカバーを見せているタイジュン・ハグラーとか、なかなか良い働きをしているノーネーム軍団(ハグラーは元スターターだけど、)が多いが、来季の契約をどうするのか、個人的には見物である。 そのノーネーム軍団の一人、ブレア・ホワイトもこの試合活躍した一人であるが、この試合に限らず、なんかやたらにダイビングしているイメージがある。変なプレイスタイルではある。ダイブしちゃうと、当然RACが無くなる訳であるから、WRというポジションにとってはマイナスだと思うのであるが、ピート・ローズ崇拝者?。 ダイブ好きはともかくとして、コリーの後釜として、ここが人生の頑張り時でもあるので、いっちょ張り切って欲しい。コリーと比べると、スピード、ルートランニング、ハンド等々全てにおいて一枚劣る感は否めないが、コルツのスロットというのは、もの凄く大事なポジションなので、マジ頼む。ただ、マニングとは、なんか性格的には合わないっぽい。そこがコリーとの決定的な違いか。 張り切って書き出した割には、いまひとつ盛り上がらなかったが、こんな感じか。 さあて、お年玉むしってくるか。もちろん私は大人です。 2011/1/1 |
Week17 | 1月2日 TEN@IND 20−23 |
STL@SEAのゲームを見ていたら、ラヒーム・ブロックを発見。年齢的プレイスタイル的にNFLに残るのは難しいかなあと思っていたら、こんなところにいたのね。しかも、シーズン32タックル・9サック・1FF、大活躍じゃん。 さて、ゲームの方は、希望の有るチーム対希望の無いチームの典型的なゲームで、希望の有るチームの方が勝ちました。ただまあ、試合内容的には、あまり見るべきものも無く、プレイオフにはかなり不安の残る内容でした。 プレイオフも明日に控えているので、ゲームの細かいことを言っても仕方ないので、気になった点を何個か。 このゲームも、何故かドミニク・ローズ優遇。まあ、両タックル間を衝けるランナーが欲しいというのは分かるが、にしても何故にドナルド・ブラウンを干す。1巡指名のRBを2年続けて干すとは。干物にして味わうつもりか。わしがブラウンの代理人だったら、怒るよ。 あとマニング。この試合どうこうという訳ではないが、今季のマニングは本当に良くやったと思う。感動的と言ってすら良い。元々、ディフェンスとOLがしょぼいところに、更にバックス&レシーバー陣にケガ人続出。並のQBだったらシーズン1勝ないし2勝止まりでも全然おかしくない陣容である。今季2勝に終わったCARと比較しても、スティーブ・スミスのいる分だけ、CARの方が上だと思う。その戦力で10勝とは。 過去4度シーズンMVPを獲得しているマニングであるが、その4度は、正直どうかなという獲得も多かったのであるが、今季こそMVPにふさわしい活躍だったと思う。まあ、今季の獲得はまず無理だけど。 シーズン被サックもまさかの16、驚異的ですらある。 でまあ、一応プレイオフ進出となった訳であるが、どうせ勝てないのだからプレイオフには出ないでドラフト順位を上げたほうが良いという意見も無くはないが、わたくし個人的には、プレイオフ進出出来て、素直に良かったと思います。これで9年連続進出となり、70年代のダラスに並ぶNFL記録になったようですし。素直に良かったんじゃないでしょうか。また、まだコルツは強いというイメージをチーム内外に残せた事も良かったと思います。意外にこの手のイメージは勝負事では重要ですし。 軽くプレイオフ展望でもしてみますか。 まずはAFCから。NEの評判が非常に良いようであるが、個人的には正直そこまで強いのかなあという気もしなくはない。コルツ戦の印象からすると、やはりディフェンスに難を抱えている事は事実だと思う。ブラウンズ戦にも負けているし。ジェッツ戦やシカゴ戦の滅茶苦茶な勝利がイメージを増幅しているが、あれらは特殊なゲームで、あまり参考にはならないと思う。 つうわけで、私の予想はジェッツ。シーズン前、あれだけ腐しておいて、そりゃなんだという声もあるだろうが、NE、NYJ、PITの3強の中では、最も新しいし勢いもあると思う。新しさとか勢いというのはプレイオフでは意外に重要である。旬という奴である。そこを買う。 BALと我等がコルツはさすがに厳しいか。BALはどうもフラッコーが駄目っぽい。私は彼に関しては見切りをつけつつある。コルツの惨状に関しては、インディファンならご承知の通りなので、これは割愛。でも死ぬ気で応援する。 あとKC、これは無い。確かに今季10勝してはいるが、スケジュールが緩すぎるもの。弱いところには悉く勝っているが、強いところにはまるで勝てないといった感じである。さすがに、これではプレイオフは厳しいと思う。 次はNFC。NFCに関しては良く分からんのであるが、個人的にはシカゴを買いたい。ハイパーオフェンスにカバー2という組み合わせ、コルツファンなら肩入れせざるを得まい。実際この組み合わせは、やはりなんだかんだ言って、力を発揮するので、そこそこいいとこ行くと思う。恐いのは天候か。 こんなとこかなあ。あとは応援するだけだ。コルツファンになって以来、これだけのアンダードッグでプレイオフを迎えるのは初めてなので、今までとはまた違った気分でプレイオフを楽しみたい。対戦相手からしてみれば、なんだかんだ言ってコルツは不気味だろうし。 2011/1/8 |
Wild Card PlayOff |
1月9日 NYJ@IND 17−16 |
直前にNO@SEAを見ていたので、「2戦連続大アップセットじゃ〜。」と気合入りまくりで望んだゲームだったが、あえなく敗戦。ああいう展開でも負けちゃうというのは、やはりマニングさんの神懸かり的な勝負弱さという奴か。 つう訳で、昨季のスーパー進出両チームがプレイオフ初日に揃って消えちゃいました。なんて素晴らしい世界でしょう、NFLは。 しかし、@SEAといい@INDといい、勝ち星的に劣っていても地区優勝優先でホームフィールドアドバンテージになるのね。プレイオフ進出は地区優勝優先で良いと思うが、ホームフィールドアドバンテージは勝ち星優先にした方が良いと思う。7勝と11勝の対戦を7勝のホームでやるというのは、11勝側がちょっと可哀相な気もする。 まあ、そのルールに助けられて、ルーカスオイルでの開催となったNYJ@INDであるが、善戦虚しくあえなく敗戦。でも試合内容はもの凄く良かった。私は痺れた。こういうゲームはコルツファンになって初めてかもしれない。2度のスーパーボウルや件のNE戦でも、この痺れはなかった。最後は「外せ念」をカメハメ波のフィニッシュの形で送っちゃいました。届かなかったけど。オラの気が足りなかった。 体力的技術的にはともかく、お互いの人知を尽くした良いゲームだったと思います。まあ、コルツサイドの試合開始早々のチャレンジとか終了間際のタイムアウトとか、そこそこ論議を呼ぶ采配もあったけど、総じてミスの少ないゲームだったと思います。特に、最後のマニングの乾坤一擲のロールアウトはもの凄く良いプレイコールだったと思う。[それだーー。」と叫んじゃいました。ブレア・ホワイトが落っことしちゃったけど。 ゲーム前には恒例のライアン対マニングの煽り大会があったらしいが、コルツの代表は当然のようにマニングなのね。誰も、そうして本人自身もコールドウェルとは思っていないのね。 まあ確かに、このゲームはマニング対ライアンというのがひとつの図式だと思うが、私個人的には、真の図式はコルツOL対ジェッツDL、つうかコルツOL+アダイ対ジェッツのフロント7という図式だと思っていた。結果的にはここはほぼ互角の戦いだった。マニングがもの凄く上手くリードしたというのもあるけれど、OL+アダイは本当に良くやっていたと思う。ペイスやテイラーは完全に消していたし。 一方で反対側のコルツDL対ジェッツOLは、思っていたよりやられた印象。いよいよ世代交代が進んだか。 両チームのOLが良い仕事をしたというのが、このゲームが引き締まったひとつの要因だったと思う。 この正月はカレッジのボウルゲームを多く見たが、やはりプロはレベルが違う、そういう印象を強く持ったゲームでもあった。 そのほか、ゲームの感想としては、まずは、ここ数試合続くドミニク・ローズ優遇かな。結局やっぱり、インサイドのランを強調する為の起用だったのだと思う。まあ確かに内を衝くならブラウンよりローズという事になるだろう。コルツの最初にして唯一のタッチダウンも、ローズローズでこれでもかとインサイドを衝いて、1ディープを強い、しかもバンチからの、ギャルソンへのポストパターン。私は大興奮でした。 この手のプレイはあんまりランを強調すると、かえって警戒されて、パスを放るタイミングを失うので、警戒される直前、オフェンス側から見れば、ちょいと早いかなあと思うぐらいで出すのがコツなので、そういった意味でも絶妙のタイミングでのパスだったと思う。もっとも、マニングがこの手のパスを出すタイミングを間違う事は、まず無いけれども。 でもまあ、ブラウンをもう少し使っても面白かったかなとも思う。このゲームは、ブラウンに一回もキャリーさせていないが、この日くらいのOLの出来だったら、ブラウンを上手いタイミングで使ってみるのも手だったと思う。ブラウンには一発があるので、また違う展開も有り得たのではないだろうか。まあ今のコルツにはRBを2名使うパッケージが無いので、使いづらいというのもあったのだろうけど。来キャンプではこのパッケージを是非開発して欲しい。スロットにも入れそうな気がするんだけどなあ。レジー・ブッシュみたいに使って欲しい。 ギャルソンは、この日も大活躍。プレイオフは強いね。何から何まで、前任者のマーヴィン・ハリソンに劣るギャルソンではあるが、たったひとつだけハリソンより優れているのが、このプレイオフでの強さである。プレイオフではからっきし、まるで戦力にならないハリソンと違って、こいつはプレイオフには滅法強い。来季ももう一年でギャルソンで我慢してみっか。今ドラフトの一巡はLTかスロット指名でお願いします。 そしてヴィナティエリ様。さすが。幻の決勝50ヤードFGでは、僕、大発狂しちゃった。あれを決められるのは、ヴィナティエリ様しかいないでしょう。もう一生ついて行きます。一生コルトでお願いします。間違いなく、今NFLで最も価値の有るキッカー、つうか最も価値のあるプレイヤー、それがヴィナティエリ様である。47ヤードも痺れたし。 あと、タジ・スミスか。頑張っても報われない男、それがタジ・スミスである。ダラス戦の夢をもう一度とばかりにパントブロックにいったが、失敗、ランニング・イントー・ザ・キッカーでオートマチック・ファーストダウン。幸い、ディフェンスが踏ん張って、攻撃権を取り戻したので、事無きを得たが、危うく戦犯になるところだった。 パント・ブロックが少ない理由のひとつがこれである。ラッフィング・ザ・パンターみたいな反則で攻撃権を戻しちゃう事になるので、特殊なシチュエーション以外は、厳しくブロックにいけないのである。タジ・スミスみたいなプレイヤーは私は決して嫌いではないので、もう一花咲かせて欲しい。でも、さすがにコルトとしては無理かなあ。 一方、完全に戦犯なのはパット・アンゲラー。なんで、コイツを優遇するかなあ。普通にタイジュワン・ハグラーを使えば良いと思うのだが。この試合でもアンゲラーは、1回ロスタックル決めたのみで、他に効果的なプレイはまるで無し。何かっつうと、ブロックされている。最後のジェッツのキックオフ・リターンでも、ものの見事にブロックされていたし。ブロックされ要員、2巡で獲ってんの。今オフは死ぬ気で特訓せえ。 あとはレイシーか。これは直接の敗因ではないけれど、さすがにゾーンで守らせるのはちょっと厳しい。レイシーを使うのだったら、マンカバーさせないと。最後のブレイロンへはマンカバーで付いていたが、これは仕方なし。あの高さのボールを守れるCBはいない。 このゲームでは、マーク・サンチェスは試合序盤と終盤で、これはおそらく緊張から来るものだと思うが、かなりボールが上ずっていた。試合中盤では、コルツにリードされて開き直ったのか、良いボールが行っていたが、終盤競った展開になると、また緊張からか、ボールが上ずってオーバースローばかり。結果的にはそのオーバースローを、正面のボールは取れないが高いボールには滅法強いブレイロン・エドワーズが捕球して、事実上ゲームセット。サンチェスは事無きを得た。インターセプトを恐がっているのだろうが、典型的な2年目のジンクスという奴である。 ウェイン対リーヴィスはリービスの完封勝利。もう少し投げてみても良さそうに思ったが、完全に封じられていたようである。昨年の対戦では、そこそこ空いていた印象だが、今季はこの結果。リーヴィスの成長と見るか、ウェインの衰えと見るか。 んなとこか。 今プレイオフは勝ち上がる可能性が皆無に等しかったとはいえ、やはり敗戦は悔しい。これもスポーツチームのファンの醍醐味といえば醍醐味ではあるが。あとはしょうがない、ブロックとストークリーのいるシアトルでも応援すっか。あと、ジェッツも頑張れ。天候さえ悪くなければ、NEと良い勝負が出来ると思う。 2011/1/10 |