Week7 | 10月24日 SNF IND@SF 30−18 |
今週は恒例の「ダ・ゾーンとともに行くNFLお礼参りの旅」はお休みして、「G+で送るコルツ情報」をお送りしたい。 敵地サンフランに乗り込んでの一戦は、苦戦の予想に反して、30−18で快勝しました。パチパチパチパチ。 勝因は2つあって、ひとつは悪天候。ひとつはキトル不在である。コルツ側どうこうは、残念ながら、あんまない。 サンフランシスコの悪天候には助けられた。これで、サンフラン御自慢のWCOは封じる事が出来た。 で、毎度思うのであるが、サンフランシスコなんて、雨が多いのは最初から分かっているのだから、何故に「ドーム球場」にしないのだろう。 他にも、グリーンベイとかシカゴとかフォックスボローとかフォックスボローとかフォックスボローとか、雨風の多い地域の割には、なぜか「屋外球場」。 テキサス州やルイジアナ州の球場は、「雨除け」というよりは、どっちかというと「虫除け」のための「屋内球場」であろうし、ミネソタは、完全に「寒さ対策」。「雨風にビビって、フットボールが出来るかっ。」といったところなのであろうか。 かと思うと、我らがコルツは「屋内球場」。近隣のセントルイスも「屋内球場」だったし、基準が分からん。「ゲームの健全な運営」という観点に立てば、全て「屋内球場」にすべきだろうけどね。興行的にもプラス面しかないだろうし。泥だらけのゲームを見たい人たちが、一定数いるって事か。 それはともかく、リーバイス・スタジアムが「屋外球場」であったために、このゲームを勝利できた。やりぃ〜。 つー訳で、ゲーム内容的には語るべきところは、あんま無かったので、選手評をちらほら。 ウェンツは150ヤード2TDs。天候を考えれば、上出来の数字であろう。ウェンツの関しては、シーズン前は多少の不安もなくはなかったが、ここまでの7ゲームではっきりしたのは、「OLがしっかりしていれば、きっちり仕事ができる。」という事である。長中短距離万遍なくコントロールは良いし、レシーバーやディフェンダーも良く見えている。判断も良い。た・だ・し、OLが崩れると、いきなり怪しくなる。持ち過ぎや無理投げも多いし、スクランブルすると、頭から突っ込む悪い癖がある。ウェンツの出来はOLの出来次第といってよいだろう。まあ、そういった意味じゃあ、OL的にはやりがいのあるQBといえるかもしれん。 あと、我が愛しのキキ・キューティー、出てきたねえ〜。しょっぱいレシーブ決めてたね〜。使ってくれ〜。使って使って使い倒してくれ〜。実力的にはパスカルと遜色ないんだから、エコ贔屓起用してくれ〜〜。 あと、キッカーのバグリー、ビシッと決めてたね〜。しかもイケメンだし。やはり、ヲタクはジョックスに敗れ去るのか〜。 でもまあ、このキッカーの就職闘争を見ていると、毎度思うのは、これ「運」だけだって事である。まあ、おそらくNFLのキッカーと同じ技量を持った人間は、アメリカ中に1万人は大袈裟にしても、1000人くらいはいると思う。その中の32人が、ン千万円の年収を得ることになる訳だが、これって、完全に「運」でしょう。就職活動の成否も含めて。このバグリーだって、完全にチャージャーズ人脈だし。 私もNFLを20年近く見てきたが、その間、もっとも技術的に進歩したのがパントだと思う。飛距離、コントロール等々、格段の進歩である。 一方で、全然進歩していないのが、プレイスキックだと思う。飛距離も成功率も20年前と変わっていない。というか、もうほとんど進歩する余地がないのであろう、ドーピングでもしない限り。いや、もうやってんの。 ドーピングはともかく、技術的に進歩の余地がもうないとしたら、そこからはもう「運」だけだよね。サッカーのPKみたいなもんか。 あと、ペイ―、「なんちゃってサック」決めてたね〜。記録されてないけど。シーズン中盤に来て、未だノーサック。デヨーの足音が聞こえてきたで〜。 あと、これは、このゲームとは直接関係ないが、シーズン中盤に差し掛かり、シーズンアウト情報もちらほらしてきたので、それらについて。 まずは、ブラックモン。ケガ自体は仕方ないが、こうなる事も想定できていたのだから、フッカー保険を掛けておくべきだったか。まあ、本人が嫌がるだろうけど。 んで、そのオハイオ・ステイトつながりではないが、パリス・キャンベルも得意のシーズンアウト。この3年間で出場14試合。もうサヨナラだね〜。 いやもう、いらんよ、オハイオ・ステイトは。先のフッカーも含めて、ケガばっかじゃん。しかも、ゲーム中の激しいヒットでケガしたというなら、諦めもつくけど、なんか「えっ」っていうケガばっかり。「いつ、ケガしたん。」みたいな。カルシウム足りてないんじゃないの。 つか、オハイオ・ステイトのプログラムに問題あるんじゃないの。プロに耐えられる肉体を作れていないんじゃないの。それとも、コルツだけなのか、オハイオ・ステイトのケガ祭りは。詳細な調査を期待したい。誰に?。 あと、これはシーズンアウトじゃないけど、イーソンがシーホークス入りしちゃいましたね〜。ウェイブしたので、そのままPS行きかと思いきや、まさかのシーホークス・クレーム。サヨナラしちゃいました。「ダブルE問題」、まさかの決着。 ラムズ戦の、あの場面での緊急登板なので、酷ちゃあ酷だけど、1投目インコンプリート2投目試合を決めるインターセプトじゃあ、印象悪いよね〜。 まあ、キャンプ段階で、この「ダブルE問題」は結論が出ていたと思うけど(というか、エーリンガー指名の時点で、結論は出ていたのかもしれんが、)、あのドライブを決めてりゃ、運命変わったかもね。人生、どこに分岐点があるか分からんもんだよね。チャンスやピンチは突然やって来る。 でも、ドラフト4巡122位での指名と考えると、ちと腹立つ。122位は、タイトエンドやラインバッカー、セイフティをスマッシュヒット出来る順位だしね。「1000円のラーメン食ったら、不味かった。」みたいな感じか。 んで、来週は、ビルズ、チーフスを撃破して(でも、ジェッツに負けとる。)、勢いに乗る、つうか、勇躍スーパーボールコンテンダーに名乗りを上げたタイタンズとの、早くも今季第2戦。 ここで勝てれば、ドラフト渉猟状態から、やや脱せられるが、厳しいだろうなあ。フリオが合体して、なんかチームが完成したって感じだもんなあ。残酷ショーか。 って、死んでも勝て〜〜〜〜。 って、お約束はこれくらいにして、今季恒例のプロ野球ネタ。 日本ハムの新監督が新庄で決まったらしいが、それはともかくとして、前回の記事で、優勝経験のある外野手出身監督に秋山の名を付け加えるのを忘れていたが、他意はありません。完全なド忘れです。秋山監督及び秋山ファンの皆様、ゴメンナサイ。 でも、新庄か。どういう結果になるかは、神のみぞ知るだけど、前回の記事にも書いた通り、統計的には、「外野手出身は監督に向いていない」。しかも、日本ハムの場合は、栗山に続いて2者連続だし。ヤクルトみたいに、21世紀に入って、古田と現行の高津を除いて全て外野手出身監督という異様な例もあるけれど(まあ、それでも2度リーグ優勝しているが、)、危険な採用ではあると思う。 ところが、その新庄監督に期待する声が多いのには正直驚いた。理想と現実の区別がつかないのであろうか。小説や映画というような所謂「フィクション」の娯楽と決定的に異なって、「現実は厳しい」という重大かつ忘れられがちなこの世の鉄則を教える、というか「突きつける」のがスポーツ観戦の最大の醍醐味であるにもかかわらず。 暗い話はともかくとして、2021のセ・リーグはヤクルト・阪神の争いの末、たかっつぁんに軍配が上がった訳であるが、ヤクルト・阪神の優勝争いといえば、オールドファン(でもないかな。)なら直ちに思い起こすのは1992シーズンであろう。 この年のセ・リーグはこの両チームの優勝争いに限らず、色々なことが起こったシーズンで、当時、巨人の監督だった藤田が、シーズン終了後、「今年は異常なシーズンだった。10年くらいで起こる事が、1年間でまとめて起きた。」と語ったぐらいである。 新庄・亀山フィーバーに始まり、大久保効果、原のバット投げに荒井ポカリ(同一ゲームでの9回表裏での事件である!!!)、ヤクルト優勝目前にしての9連敗、八木の幻のサヨナラホームラン、荒木復活、そうして「帰れ」コールの中、ようやくヤクルトが優勝したかと思ったら、長嶋茂雄監督誕生、日本シリーズでは杉浦の代打サヨナラ満塁ホームランに岡林の死投、で、西武優勝でようやっとシーズン終了と思いきや、貴花田宮沢りえ婚約発表と、ウルサ過ぎるセントラル・リーグであった。 私も長年プロ野球を見てきているが、これほどのシーズンは他になかったと断言できる。ちなみに、この年の巨人にキャンプからシーズン最終戦まで密着取材した「巨人日記」という面白い、というか異常な本があるので、興味のある方は読まれたい。なかなか珍しい、というか唯一の体裁の本であろうし、巨人ファン以外にとっても貴重なドキュメントだと思う。 さて、この1992セ・リーグで白眉とまでは云わぬが、忘れ得ぬ事件としては、「八木の幻のサヨナラホームラン」があろう。 そもそも、この幻のサヨナラホームランは、そんな事、フェンスのラバーの水平部分で跳ねて、そのままスタンドインという、そんな事が物理的にあり得るのかという面白さがある。前後で同じような事例があったのだろうか。 そうして、何より、この事件の面白さは、一度下ったホームランという判定が覆されたという点である。現代のようにビデオ判定という制度があるならともかく、それがない当時に一度下された判定が覆るというのは、非常に珍しい事だと思う。というか、これだけではないであろうか。他に記憶にない。 日本シリーズでの大杉のホームランも、上田監督があれだけ食い下がったにもかかわらず、判定は覆らなかった。当然な話である。いちいち抗議を受け入れて、判定を覆していたら、ゲームが進行しなくなってしまう。「判定は覆らない」というのが、ゲーム進行の鉄則であろう。ビデオ判定導入以前において、判定の覆った事例は、日本のプロ野球に限らず、ありとあらゆるスポーツにおいて、無かったと思う。だからこそ、ビデオ判定を、各スポーツ界で導入した訳である。体の腫れを示して、デッドボールに覆ったなんて事例はあったかもしれないが。 そんな中で、ビデオ判定が無い時代において、唯一、判定の覆った事例、それが、この「八木の幻のサヨナラホームラン」だったのである。当時の責任審判は平光さんだったと思うが、何を根拠に判定を覆したのだろう。今となって考えると、実に不思議である。こっそり、ビデオで確認したのであろうか。 しかも、この覆った判定を、しかも「勝ち」を取り消される、しかも優勝争いをしているライバルからの「勝ち」を取り消される、「有利になる」ではなく「勝ち」の確定する判定を取り消される事を、当時の中村監督は受け入れたのである。今から考えると、これも不思議である。いくらでも、突っぱねる事は出来たろう。 先に例を出した上田監督の状況は、「不利」か「より不利」かで、猛烈に抗議していた訳であるが、中村監督の場合は、「勝ち確定」と「有利」である。2アウト・ランナー2・3塁の状況は残るとはいえ、えらい差である。なんで、あんなに簡単に受け入れてしまったのだろうか。2アウト・ランナー2・3塁でも勝てると思っちゃったのかなあ。でも、結果的には延長同点引き分け。あまりに大きな「判定覆り」になった訳である。 そう、この「判定覆り」は、今から考えると、あまりに大きな、巨大過ぎる「判定覆り」になったのである。日本プロ野球史にも大きな影響を与えたし、そこに関わる色々な人の人生も変えたのである。ただのレギュラーシーズンの1試合ではなかったのである。 もし、ここで阪神がサヨナラ勝ちをしていたら、勢い的に、そのまま優勝していた可能性が高い。ヤクルトは69勝、阪神は67勝でシーズンを終えているのである。これが「勝ち」ならば、単純に68勝で並ぶし、勢い的にも優勝していたであろう。 もし、阪神が優勝していたら、荒木復活&古田逆転2ラン(3ランだったかな)も無かったし(いや、これはあったかも。)、伊東のピョンピョン&帰れコールも無かったし、杉浦の代打サヨナラ満塁ホームランも無かったし、岡林の死投も無かったろう。ついでに、秦のサヨナラホームランも。 そうして、1993年も、そのまま西武が日本一になっていたかもしれず、そうすれば秋山のトレードや森監督の退任も無かったかもしれない。 そうして、なにより野村克也&サッチ―の社会的地位の向上も無かったかもしれない。92年が優勝できず、93年も優勝できなければ、そのまま退任、「なんとか野球で頑張ってた人だよね〜。」ぐらいで、球界から、少なくともマスコミからは消えていたかもしれない。 となれば、その後の阪神やシダックス、楽天での監督も無かったかもしれない。すると、21世紀に入ってもダメ虎のままだったかもしれない(92年の優勝で風向きは変わっているかもしれんけど、)、赤星や野間口、武田勝はプロ入りできなかったかもしれない、山崎や田中のキャリアは変わっていたかもしれない。 そうして、もうひとつ、新庄のキャリアの復活も無かったかもしれない。というか、無かったろう。「そう云えば、そんな人もいたよね〜。」ぐらいで、球界から消えていったかもしれない。とすると、その後の日本ハムの優勝はあったろうけど、監督就任の話はなかっただろう。 そうそう、稲葉もまた、野村がヤクルト監督を退任していたら、違ったキャリアを歩んでいただろう。それでも、オリンピック金メダルや日本ハムGM就任はあったろうか。 という訳で、もしあの時、平光さん(違ったか)が判定を覆していなければ、その後の色々な事が変わっていたかもしれないのである。まあ、「今この瞬間の一切は、次の瞬間の原因の一切である」訳であるが、それはともかく、ちょっとした判断が、未来を大きく変えていくんだよねえ。 もっとも、当時の私は、そんな事は思いもよらず、「なっがい試合だなあ。」とか思いながら、ラジオを聞いていたように記憶している。テレビの記憶もなくはないんだけど、これはスポーツニュースの映像とごっちゃになっているのかもしれない。 ただ、ダン野村は、この「判定覆り」があろうがなかろうが、野茂をメジャーリーグに送り出していたと思う。ここは変わらん。良かったね。 白状するが、って、それほど大袈裟なことでもないが、私は諸般の事情から、当時ヤクルトを猛烈に応援していた。「私の力で優勝させてやる」ぐらいに力んでいた(完全に無力だけどね。)。それだけに、この1992シーズンの事はよく覚えている。大袈裟でなく、私の血肉になっている。ハウエルの三振は、今でもはっきり目に焼き付いている。 豆腐は木綿派。2021/10/31(日) |
Week8 | 10月31日 MTA@BUF 11−26 |
今週の「ダ・ゾーンとともに行くNFLお礼参りの旅」はマイアミvsバッファロー。 マイアミの注目はといえば、ツア・タゴヴァイローアである。昨季から気になっていたのであるが、じっくり見るのは今回が初めて。 一目見て、まず気になるのは、何といっても「左利き」という点であろう。「左利き」のQBは、私がNFLを見始めた頃、すなわち20年くらい前はちらほらいて、ブルネルとかヴィックとかヴィックとかヴィックとか。他にも一人いた気がするが、思い出せない。ただ、それ以降は、あのティーボーを最後に一人もいなくなってしまったと思う。いたら、ゴメン。 ティーボーも、なんだかんだで10年前の選手なので、タゴヴァイローアは10年振りの「左利き」のQBという事になる。ブルネル以前だと、スティーブ・ヤングがいたので、それなりに「左利き」のQBはいたのであるが、ここ10年は不在だったという事になる。 私は私の嫌いなQBとして、「走るタイプ」「チビ」「左利き」を度々論っているけれど、私が「左利き」QBを嫌う理由は、無論OLの問題もあるけれど、もう一つの理由は「ボールの逆回転」である。 プロなのだから、「逆回転のボール」もちゃんと捕球すべきなのは無論だけど、プロだからこそ、「逆回転のボール」は微妙に捕りづらいのではないかとも思う。 それが理由なのかどうかは分からないが、NFLでは、この10年間「左利き」QBは不在で、それを埋める久々のQBが、このタゴヴァイローアなのである。一体、いかなるキャリア送るのであろうか。 その「左利き」以外で、タゴヴァイローアの気になった点としては、「スモールウィンドウに結構投げ込む」である。まあまあプロなのだから、スモールウィンドウに投げ込むのは決して悪い事では無いけれど、「恐くないのかな」とも思う。ファーストターゲットしか見ていないという風にも受け取れるが、どうだろう。実際、タゴヴァイローアとよく似たクォーターバッキングはフィッツパトリックのそれである。 タゴヴァイローアの未来はともかくとして、この日の敗戦でマイアミは1勝7敗。昨季、チヤホヤされたフローレスの首は早くも危うくなっているという。ベリチック門下不勝伝説は続くのか。 一方、対戦相手のバッファロー・ビルズは順当。チーフス不調、デリック・ヘンリー負傷で、スーパーボウルに向けて視界良好といったところか。でも、そういう時に限って、スティーラーズあたりに足元掬われたりすんだよね〜。 そうして、ビルズといえば、コルツファンにとってはジェリー・ヒューズ。まだ、やってんだ。しかも、このゲーム、結構活躍していた。ポリアンがドラフトした選手としては、現役最後の生き残りであると思うので、ガンガレ。 んなとこかな。で、今週の「コルツ罵倒コーナー」はタイタンズ戦。 タイタンズ側はともかくとして、コルツ的には何気に正念場の一戦であったが、31−34であっさり、というか、やっぱり敗戦。一瞬見えたプレイオフの灯は、完全に消えた、かな。 試合開始早々あれよあれよという間に14−0とリードできたのであるが、その後はあっさりやっぱり敗戦。なんつーか、地力の差を見せつけられた恰好ではある。 今更あれこれ言うのは野暮というものであろうが、第4クォーター最終盤のピック6について。 まあ、分かってはいたけれど、OLが崩れると、いきなり悲惨な結果となる。どこかのゲームでも、自陣ではなく、敵陣2ヤードくらいで、同じような事やってたしね。 イーグルスがウェンツを手放したのは「怪我の多さ」を嫌気したのかと思っていたのであるが、真相はコッチだったのね。「ラインが崩れると、パニくってしまう。」を嫌気して、放出に踏み切ったのね。ババを引いたか。 この欠点がコーチングで改善されるのかは分からない。ただ、今年も含めてガッツリ4年間、年平均30億円くらいの契約が残ってんだよね〜。どげんかせんといかん。 年平均10億円くらいだったら、今のままでも良い。戦術や戦略で、なんとかゴマカシゴマカシ出来るかもしれない。でも、年平均30億円だと、そうはいかない、自身で解決してもらわんと。 マニングにしても、ブレイディにしても、ロジャースにしても、年俸30億円貰うQBっていうのは、ラインが崩れても仕事ができるからなあ。ラインが崩れたら、それで終了だったら、30億円払う意味がない。まあ、10億円も大概だけどね。 ウェンツ問題はともかく、コルツはこれにて3勝5敗。強いチームにはきっちり負けるが、弱いチームにはきっちり勝つという、なんか負のスパイラルに陥っているような気がするなあ。どうしましょ。 そういえば、デリック・ヘンリーがまさかのIR入り。テイラー様、リーディングラッシャーが見えてきたでーー。 って、今週はこんな感じで、今季恒例のプロ野球ネタに入りまーーす。 前回、「今から考えると、云々」をやったけれども、そのネタをもう一つやります。 今までリアルタイムでテレビ観戦したプロ野球で最高のシーンは何かと問われたら、私は躊躇なく「ブライアント3連発あるいは4連発」と即答する。プロ野球云々というより、ありとあらゆるスポーツの中で、私的には最高のシーンだった。 ちなみに、バックスリーン3連発は、残念ながらリアルタイムでは見ていない。勿論、その時代に生きてはいたけれど、違う事してたみたい。ナイターは観戦していなかった。寝てたかも。そもそも、このゲームは4月だか5月だかの話なので、試合前からの注目の一戦という訳では無い。あくまで、レギュラーシーズンの只の1試合である。 ちなみに、1985年のタイガースという意味では、私は後楽園で巨人阪神戦を観戦している。生バース、見た〜〜〜。バッティング練習では、インコースを全部、スタンドにぶち込んでた(多少盛ってます。)。ちなみに、ゲームは、あの仁村薫が巨人時代に唯一活躍したゲームだったりする。先発はカムストックだったと思う。 また、北川の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定釣銭無しホームランは、リアルタイムでテレビ観戦しているのであるが、ブライアントほどの感動や興奮は無かった。確かに、同じく優勝の懸かる一戦ではあったけど、北川の場合は、仮にこの一戦を落としても、近鉄の優勝は固かったのに対し、ブライアントの場合は、この一戦を落としたら、ほぼ間違いなく西武優勝という状況下での3連発ないし4連発である。しかも、6−5というスコア全てをブライアントのホームランで叩き出しているのである。北川には悪いが、価値が全然違う。 ちなみに、そのスコア経過は、まず0−4から追撃のソロ、しかし西武が追加点を挙げて1−5になってからの同点満塁ホームラン。そうして、ブライアントを抑える、つうかブライアントのホームランを防ぐためだけに登板してきたナベQ(懐かしい表現)から、とどめのソロホームランで6−5である。 8回での1点差なので、「とどめ」ではないように思われる方もいるであろうが、あのゲームをリアルタイムで見ていた人は全員、「これがとどめ」だと思ったであろう。西武の監督・コーチ・選手・ファン、全ての西武関係者の、汚い表現になるが、「ケツの毛まで抜くような」ホームランだった。西武に反撃の力は1ミリも残っていなかった。で、続く第2試合もズルズルと敗戦。ペナントの行方は決まった。 「一人の選手のパフォーマンスで、ペナントの行方が決した。」のは、これが唯一の事例だと思う。少なくとも、私は他に知らない。 また、1試合3ホームラン、4打数連続ホームランというのは、それなりにあるけれど、ペナントの行方を決したのは、これだけだと思う。少なくとも、私は他に知らない。 ノーヒットノーランがペナントの行方を決した事例としては、石井一久のがあるが、衝撃度はブライアントの方がはるかに上である。このノーヒットノーランも、私はラジオで聞いていたので(テレビだったか?)、これも断言できる。 このノーヒットノーランは確かにインパクトはあったけれども、これは仮にノーヒットノーランでなくても、ヤクルトが勝ちさえすれば、ペナントの趨勢は大方決していたので、そこは違うと思う。近鉄の場合は、負けたら即終了、勝って初めて首がつながるみたいな状況だった訳である。まあ、ノーヒットノーランで、横浜ナインが「欠の毛を抜かれた」という意味では、ブライアントのそれに近いかもしれないが。 石井のはテレビかラジオかは記憶が定かではないが、ブライアントははっきりテレビである。テレビ朝日だったと思う。学校から帰ってきて、テレビを着けたら放送していたのである。1本目は見ていなかったと思うが、満塁弾とナベQのあれははっきり覚えている。目に焼き付いている。 ちなみに、前年の10.19もテレビ観戦していたので、それもダブルイメージになっているのであろう。 つう訳で、このゲームそのもののインパクトも強烈なのであるが、ただ「今から考えると」、この3連発ないし4連発が無かったら、おそらくそのまま西武が優勝していて、当時の巨人に負けるとも思えないので、日本シリーズもそのまま制していただろう。 とすると、西武はリーグ10連覇かつV7という事になってしまうのである。ちなみに、1982年と1983年も優勝しているので、13季中12回優勝となってしまうのである。V9は1962年から数えると、13季中11回優勝なので、それをしのぐ事になってしまう。 しかも、V7である。ここまで来たら、V9達成するでしょう。あるいはV10もあったでしょう。それは大きなモチベーションになったと思う。 90年代に入って、西武が日本シリーズで苦戦したのには、色々な要因があるだろうが、その中の大きなもののひとつとして、モチベーションの低下はあったと思う。所謂「勝ち疲れ」である。2連覇はともかく、3連覇の最大の障壁は、この「モチベーションの低下」だと誰かが語っていた。選手は無論の事、監督やコーチも、「勝ちたい気持ち」が失せてくるという。あの、究極の勝ちたがりであるマイケル・ジョーダンでさえ、3連覇後は、モチベーションを失っていた。仕方あるまい。それが、人間ってもんである。 ところがV7である。ここまで来たらV9を目指すでしょう。あるいはV10を目指すでしょう。西武ナインの大きなモチベーションになったに違いないし、V9やV10を達成していたかもしれない。 それをぶった斬ったのが、「ブライアント3連発あるいは4連発」だった訳である。ちょうど3連覇2回なのである。V9ははるか遠い。 そういった意味では、日本プロ野球史を変えた3連発ないし4連発だったと云える訳である。プレイ自体のインパクトで、みな忘れがちであるけれど。 コーヒーはネスカフェエクセラ派。2021/11/4(木) |
Week9 | 11月4日 TNF NYJ@I ND 30−45 |
ちょうど今、セ・パ両リーグともにクライマックスシリーズを開催しているが、あれ、毎年思うのであるが、何故、セ・パで同時刻に開催してんの。昼と夕方とか、昼と夜とか、前後に分けて、開催すれば良いのに。どうせ、野球ファンは両方見るんだから。無益な横並びだと思う。 という訳で、今年は、結構久しぶりに、両リーグのクライマックスシリーズをじっくり、という程でもないけれど、何とはなしに観ていたのであるが、最近のプロ野球って、あんなにゆるゆるなの。あんなに淡白なの。送りそうなところでも送らないし、盗塁できそうなところでも盗塁しないし。勝っても喜ばないし、負けても悔しがらないし。これが「ゆとり世代」か。この世は弱肉強食だよ〜。そんな調子だと、みんな負けちゃうよ〜。社会が老成してきたとも云えるが。 大谷のホームランダービーとかホームラン王とか、村上の40号とか、ああいうのを見ていると、こういうのを「ゆとり世代」っていうのかなとも思う。あれがマイケル・ジョーダンだったら、ホームランダービーもホームラン王も40号も全部奪取していただろう。あんなのは技術や運ではなく、気合いだけの問題である。 また、将棋の藤井君の快進撃は未だ続いているけれども、10代20代の棋士たちは、何故にあれをムキになって止めようとしないのだろう。羽生が出てきた時、羽生世代は、それこそ向きになって、っていうか死活問題で止めに行っていたのに。ホントに全部奪われちゃうよ。 このへんの「ゆとり世代」のメンタリティは昭和世代には理解しがたいものがある。平和なら、それで良いのか。 で、羽生ついでに、先日、NHK杯で羽生が解説していたけど、あいかわらず羽生の解説はポンコツだね〜。「そっかー、そっかー、なるほど、なるほど。」ばっかし。たまに大盤をいじるかと思えば、「とって、とって、とって。」で、いきなり10手先ぐらいの局面にしちゃうし。頭の中のことを、ちゃんと説明して〜。 羽生のポンコツ解説はともかくとして、楽天は球団創設15年くらい経っていると思うが、いつまでたっても外国人が当たらないよね〜。星野政権時は当たっていたけど、あれは星野人脈だし。リック・ショートはロッテ人脈だし。楽天人脈の外国人はハズレばっか。ユーキリスなんてのもいたよね〜。 楽天の本社は、10年くらい前、「社内公用語は英語」なんてキャンペーンをやってたと思うけど、イーグルスの海外担当まで人材が回らないようだね〜。 と、今季恒例のプロ野球ネタはこれくらいにして、「G+で送るコルツ情報」である。 ジェッツ相手に30−45で楽勝。弱い相手にはきっちり勝つね〜。 ジェッツといえば、同じく「J」チームのジャガーズと並んで、長らく低迷している印象が私にはある。コルツとカンファレンス・チャンピオンシップを争ったのは、早10年以上前の話である。つか、マーク・サンチェスを諦めた理由が未だに分からない。結果出してんのにね〜。まあ、このサンチェスに限らず、現地での、つーか、世界中何処においても、「QBの判定基準」はホント分からん。 で、その後は低迷。つか迷走。まあ、同地区に凶悪なチームがあるだけに、迷走しがちなのは致し方ないけれど。 で、この試合のQBは、マーク・サンチェスから流れ流れて、ザック・ウィルソン、ではなく、マイク・ホワイト、でもなく、まさかのジョシュ・ジョンソン。 「いや、お前、まだやってたんか〜〜〜い。」 全世界8億人のNFLファンが突っ込みましたとさ。 選手寿命の長いNBAやMLBだと、そういうツッコミを甘受する選手はままいるけれど、平均余命(?)の短いNFLでは非常に珍しいツッコミではある。むしろ、「あれっ」と思うと、フェイドアウトしている選手の方が多い。 そんな中にあって、バックアップQBというのは比較的、というか唯一息の長いポジションであろう。ジョシュ・ジョンソンも、そんな一人であった。10年間、細々と頑張ってたんだねぇ。まあ、もっとも、割り切ってしまえば、チョロイ商売とも云えるが。何気に、ここまで757万ドル稼いでどるし。高校のヘッドコーチよりは、余程ボロい商売かもしれん。むしろ、出場を請われて慌てるみたいな。「えっ、俺出んの。」。 そのジョシュ・ジョンソンのこの日のパフォーマンスについては、不問に付そう。 試合自体は、あまり語るところが無いのであるが、ピットマンが、ここのところ好調、とまでは云わないが、安定した数字を残してはいる。今シーズンは、ここまで9試合で、50レシーブ、658ヤード、5TDs。シーズン100レシーブ1000ヤード10TDsも見えてきてはいる。 という訳で、数字的には及第点であるけれど、エースかつったら、そうではない。これは数字的なものではなく、プレイスタイル、タレントの問題なので、いかんともしがたい。ピットマンのそれは、典型的なNo.2レシーバーである。 No.2レシーバーとは何かというと、No.2レシーバーというのは、プレイブックやエースレシーバーにオープンにして貰ってレシーブするレシーバーであり、エースレシーバーというのは、No.2レシーバーをオープンに出来るレシーバーの事である。 要するに、ディフェンスにダブルチームを強いるレシーバー、ディフェンスのバランスを崩すレシーバー、謂わば「バランスブレイカー」である。ピットマンがその器かというと、残念ながら、違うと思う。ベッカム、獲ってこーい。 あと、キキ・キューティー、使って〜〜。 また、そんな脆弱レシーバー陣の一助になるかもと私が期待していたグレンソンは、この日、1レシーブ、27ヤード。そこそこ脚の速いとこは見せた。ルートランニングはタイトエンド並といったところであったが、「スロットとして使ったら面白いかも」とも思わんでもなかった。つか、もっと使って〜〜。アリー=コックスはもういいよ〜。底が見えてるよぉ〜。 また、同じルーキーのペイ―は、この日も余裕の0サック。いや、もうシーズン半ば過ぎてるよ〜〜。ここまで7試合出場で0サックって。この日は、第3クォーター中盤あたりから、モメンタム的にバゲージタイムだったので、数字だけとはいえ、サックの稼ぎ時ではあったが、それでもノーサックって。いよいよ怪しくなってきた。タックルも、7ゲームで12、うちソロが5なんだよね〜。数字だけではない貢献度もあるのかもしれないけれど…。一応、1巡プレイヤーやで〜。 あと、この日のゲームは未出場だが、マックさんは結局売れずじまい。3巡くらいで売れないかな〜と思っていたけど、甘々でした。売れるわけないよね〜。 また、この試合とは直接関係ないけど、一部でコルツ入りが強力噂されていたザック・アーツは結局アリゾナ・”今シーズンにオラの全てを賭ける”・カージナルスへ。いや、獲れよ〜。 こんな感じかな〜。あと、モズリー。赤毛がウザい。毎回、出血と勘違いするわ。 でもって、我らがコルツは4勝5敗。プレイオフが見えているような見えていないような。あんまり負けて、1巡の価値が上がるのも悔しいし、あんまり勝って、2巡の価値が下がるのも悔しいし、痛し痒しではある。 目玉焼きはソース派。2021/11/9(火) |
Week10 | 11月14日 NO@TEN 21−23 |
今週の「ダ・ゾーンとともに行くNFLお礼参りの旅」は、ブリーズ引退にともない迷走中、とまではいかないが、逡巡中のニューオリンズと、フリオ&ヘンリーがIR入りしたものの、まだまだスーパーボウルコンテンダーのテネシーとの一戦をお送りしたいと思います。 試合は、スコア的には21−23と接戦だったものの、内容的にはタイタンズ快勝というべきゲームだったので、ゲームそのものにはあまり触れず、選手評を主にしたいと思う。 このゲーム最大の注目選手は、なんといっても、「お前、まだやってたんか〜〜〜い」第2弾のエイドリアン・ピーターソン様であろう。ヘンリーIR入りの結果を受けて、急遽タイタンズと契約した訳であるが、 「いや、お前、まだやってたんか〜〜〜い。」 もっとも、先週のジョシュ・ジョンソンとは違って、連綿と試合には出続けていたので、リップ・ヴァン・ウィンクル感はあまり無い。つか皆無である。しかし、RBである。平均余命5年といわれるRBである。現役15年目、御年36歳である。 10年くらい前に、ACLだか何だかを手術して、1年も経たないうちに2097ヤード走ったのも、どうかしているが、それから、10年近く経過して、まだ現役って。どんだけ手術が上手くいったんだか。お前は、RB界のトミー・ジョンかっつの。 ドラフトは、近年では最も豊作であろう、あの2007年、ジャマ―カス・ラッセル様イヤーである。1巡指名どころか、ドラフト全体でも、現役はピーターソンぐらいだろう。キッカー・パンターは、もしかしたら、いるかもしれないが。ちなみに、コルツの1巡指名選手はアンソニー・ゴンザレス(あのオハイオ・ステイト)。今や、下院議員様である。 ゴンザレスが下院議員への道を邁進する間、ず〜〜〜〜〜〜〜と、飽きることなくランニングバックしてたのが、エイドリアン・ピーターソン様である。まさしく、オールデイ。んで、キャリア通算は14862ヤード。エミット・スミス様の18355ヤードは、まだまだ遠い。つか、エミット・スミスは、どんだけ安定して走ってたんだよ。お前は、RB界のハンク・アーロンかっつの。まあ、10シーズンで15269ヤード走ったバリー・サンダース様も大概だけど。 という訳で、走るレジェンド・エイドリアン・ピーターソン様であるが、このゲームを見た限りだと、厳しいというのが、私の率直な感想である。あれくらいのランナーだったら、どこぞのPSにでもいそうだけど、どうだろう。 と、ヘンリー、フリオの2者を失ってしまったテネシーであるが、この試合も快勝で、まだまだスーパーボウル・コンテンダー健在である。同じくコンテンダーのチーフスやビルズ、レイブンズにとっては不気味な存在であろう。つか、最警戒チームかな。まあ、一番不気味なのは、ベリチック、もといペイトリオッツであろうが。 どこが不気味かはともかくとして、このテネシー、去年も書いたとは思うけど、私には、「ガタイ」をキーワードにしたチーム作りをしているように思えてならない。 残念ながらIR入りしてしまったヘンリー、フリオも「ザ・ガタイ」だし、QBのタネヒルも「ガタイ」である。最近、というか、ここ10年くらいのNFLは、どのチームも「スピード」一辺倒のチーム作りをしているけれども、その中にあって、このテネシーの戦略は異彩を放っていると、私は思う。この戦略が正しいか否かは分からないが、現時点では「結果」を出しているし、面白いと私は思う。 一方のセインツの注目は、やっぱりQBのシーミアンかな。いや、シーミアンって。 ヒルがそのまま正QBに繰り上がるのかと思いきや、ウィンストンを連れてきて、そのウィンストンが怪我したら、シーミアンって。 この試合を見た限り、シーミアンでも悪くは無いようであるが、最終的にはどういう答えを出すのでしょ。 でも、ヒルは、このままガジェット系白人QBという独自路線を、ひとり突っ走っていく事になるのか。フォロワーもいなさそうだけど。 あと、セインツのレシーバー陣は皆ルートランニングが上手いね。ルートランニング重視のスカウトなんだと思う。QB問題が解決すれば、あっさりプレイオフ・コンテンダー復帰であろう。 そのほか、この試合でひそかに注目していたのは、ドラフト時、私が騒いだダヴェンポートであるが、このゲームでは2サックと活躍。しかし、キャリア4年間では16サックと、微妙なスタッツ。成功とも失敗ともいえる数字である。まあ、最近はエッジラッシャー受難の時代であるし、及第点ではあるかな。もともとギャンブルピックだし。損はしてないっしょ。 んな感じかなあ。 で、恒例の「コルツ罵倒コーナー」であるが、今週はジャガーズに23−17で辛勝。ジャガーズの最終ドライブはヒヤヒヤしたが、デヨーが値千金のキャリア初サック&初ファンブルフォースを決めて、勝利。シーズン5勝目である。 今季に限らず、ここ数年のコルツは、攻守ともに、最終ドライブはヒヤヒヤするのであるが、理由は簡単、パッシングシチュエーションにおける攻守の武器をそれぞれ欠いているからである。すなわち、エースレシーバーとプレミアパスラッシャーである。 エースレシーバーの話は先週したので、今週はプレミアパスラッシャー。 ペイ―が、このゲームで遂にキャリア初サック。パチパチパチパチ。でも、映像を見ると、バックナーのサックっぽっかったけど、記録的にはペイ―のサック。 で、ライバルのデヨーが、上記の通り、値千金のキャリア初サック&初ファンブルフォース。でも、こっちもバックナーのサックっぽくあった。一応、こちらはスプリットサックで、両者で0.5サックづつ。 そういう記録的な事はともかくとして、両者ともに、特にペイ―はパスラッシャーとしては心許ない状況ではある。どっちかつうと、デヨーに期待かな。まあ、二人揃って活躍してくれるのが一番ではあるが。 で、5勝5敗。一応、プレイオフ戦線に参加はしている。残りは6戦+ブレイディなので、全勝すれば11勝(計算間違いではない!!!)。11勝すれば、さすがにプレイオフ確定だと思うが、プレイオフに出場しても、勝ち進む力は無いしなあ。2巡の順位は上げたいし、1巡の順位は下げたいし、痛し痒しではある。 んで、来週はビルズ戦。ジャガーズに足元をすくわれて、お尻に火が付いているので、必死に来るだろう。虐殺ショーか。 私はこしあん派。2021/11/18(木) |
Week11 | 11月21日 IND@BUF 41−15 |
大谷がMVPを受賞した。それはそれで慶賀すべき事なのだけれども、ここで私がちょいと思うのは、来季以降のMVP受賞基準である。 大谷が普通にプレイすれば、10勝&30本塁打は、そんなに難しい数字ではないと思う。普通にクリアできる数字であろう。となると、「打つだけ」あるいは「投げるだけ」の一刀流選手は、どういう数字を叩き出せば、大谷にMVPレースで勝てるのであろうか。 「40本塁打」のみなら、「10勝&30本塁打」には勝てないだろう。とすると、最低50本塁打は必要となる。また、「15勝」では「10勝&30本塁打」には勝てないだろう。とすると、最低20勝は必要となる。 事程左様に、一刀流選手に過度の負荷を与えるのが二刀流選手である。実際、今季の大谷のWARは飛び抜けちゃっているらしいし。また、MVPレースの対抗馬、ゲレーロJr.への殺し文句は、「じゃあ、お前、何勝してんの。」だったらしいし。来季以降、どうすんでしょ。まあ、私には、肝心要の投票権が無いので、どーでもよい事ではあるけれど。 さて、日本シリーズである。現状ヤクルトの2勝1敗であるが、それはともかくとして、たかっつぁんの現役時代の印象を書いておきたいと思う。 高津のクローザーとしての特徴はというと、その決め球のシンカーはともかくとして、何より、そのクローザー向きのメンタリティだったと思う。 クローザー向きのメンタリティとは何かというと、所謂「大胆かつ細心」である。ちなみに、この言葉は、語源的には「天使のように大胆に、悪魔のように細心に」と「悪魔のように大胆に、天使のように細心に」で諸説入り乱れているようであるが、私は、残念ながら、天使にも悪魔にも出会った事が無いので、いかんとも言い難い。 そんな語源はともかくとして、高津はこの「大胆と細心」がちょうどフィフティ・フィフティで備わっていたクローザーだったと思う。 ちなみに、同時期に活躍したクローザーでは、「大胆」が勝っていたのが岩瀬で、「細心」が勝っていたのが佐々木だったと思う。藤川は、あまり観ていなかったので、よく分からない。 また、「大胆」に過ぎていて、結局、クローザーとして大成しなかったのが、角や吉井だったと思う。また、ベイスターズの山崎が最近不調なのも、「大胆」に過ぎるピッチャーだからだと思う。 「細心」派のピッチャーは、佐々木以外はパッと思いつかないが、赤堀なんかは「細心」派だったかもしれない。楽天の松井は、藤川と同じく、あまり観ていないので、よく分からない。 このように「大胆」派と「細心」派が多くを占める中、この「大胆」と「細心」をちょうどフィフティ・フィフティで備えていたのが、高津というクローザーだったと思う。高津を名球会レベルのクローザーにした大きな要因だったと思う。 ちなみに、この高津の他に、この「大胆と細心」をちょうどフィフティ・フィフティで備えていたクローザーは、私の知る限り、もうひとりいて、それはあの江夏である。その究極が、あの「江夏の21球」であろう。 まあ、クローザーに限らず、ピッチャーは皆「大胆かつ細心」であるべきだろうけど、このメンタリティが最も強く求められるのがクローザーだと思う。フィフティ・フィフティが理想だろうが、先発は「細心」派、クローザーは「大胆」派の方が良いかな。 さて、その日本シリーズであるが、戦前は、先発陣の力量からオリックス有利という声が多く、私もその通りだと思っていたが、いざ蓋を開けてみると、多少考えを修正する必要があるように感じた。 まあ、なんつーか、外国人、特に外国人バッターの差があり過ぎるのである。こんなのは戦前から分かっていたのであるし、外国人の差が決定的な戦力差になるとも思われないが、ちょいと違い過ぎる。一方は二人がスタメン、他方は二人がベンチ。オリックスはこの差を何とかして埋めざるを得ない。 で、日本シリーズから、ちょいと話が逸れるが、最近のプロ野球は、大物外国人が減ったように思う。一昔前だと、外国人がタイトル総ナメみたいな感じであったが、バレンティン以降、そういう外国人はいない。せいぜい、ソトぐらいか。外国人の力が落ちたとは思えないので、スカウティングに問題があるのかもしれない。 で、日本シリーズに話を戻すと、ヤクルトとオリックスの比較で、「ブルペン陣はヤクルトが有利」みたいな評もあったが、ブルペン陣の力量は、日本シリーズでは、全然とまでは云わないが、ほとんど関係ない。過去の日本シリーズでクローザーのMVP受賞は2017のサファテのみであるし、ブルペン陣の活躍した日本シリーズというのは、私の記憶にない。先に紹介した歴代クローザー、佐々木、高津、岩瀬、みな日本シリーズMVPは受賞していない。また、郭源治、宣銅烈、ギャラード、岩瀬、浅尾等々、優秀なリリーフ陣を擁しながら、結局、日本一は一回のみの中日、同じく、JFKを擁しながら、4−33で敗れ去った2005の阪神などは、その最たる例であろう。 シーズンを勝ち抜くためには、「強力なブルペン陣」というのは必須とまでは云わないが、かなり重要であろうが、日本シリーズは、何といっても先発である。かつての稲尾や杉浦のように4戦4勝してくれるピッチャーがいれば文句無しであるが、「2戦2勝してくれるピッチャーを見つける」というのは、今も昔も変わらぬ日本シリーズの鉄則であろう。「2戦2勝してくれるピッチャーが見つかれば、勝つ」とまでは云わないが、「2戦2勝してくれるピッチャーが見つからなければ、負ける」のが日本シリーズである。ちなみに、この「2戦2勝」は力量とはあまり関係なく、調子や相性で決まるといって良いであろう。まあ、「力量」でも良いけどね。今シリーズでは、山本と高橋が、その候補である。 また、「先発重視」という考え方に連なり、日本シリーズにおける継投の原則は、「通用しているピッチャーは、できる限り、引っ張り、通用しないピッチャーは、すぐ諦める」である。シーズン中のようなオートマチックな継投で失敗したのは、初戦のヤクルトである。二戦目は、それを反省して、高橋を引っ張ったのは、正しい判断である。 かつて、野村克也は「シーズンは山、シリーズは川」と喩えたけれども、これはまさしく、その通りだと思う。シーズンは長い目で継投しなければならないのに対し、シリーズは近視眼的に継投すべきである。 一般に、ピッチャーを駄目だと判断したら、即交代すべきである。ただし、シーズン中の場合は、交代しない理由が二つある。 ひとつは、単純に「交代するピッチャーがいない」場合である。ブルペン陣の登板過多等々で、ダメだと分かっていても続投させなければならない場合がある。 もうひとつは、「そのピッチャーに経験を積ませるため」である。ダメならダメなりに、なんとかしろ、である。 以上ふたつが、「ダメだと分かっていても、続投する」理由であるが、日本シリーズに、この理由はない。日本シリーズでは、「ダメなら、即交代」が鉄則である。 また、シーズンでは「通用しているピッチャーを交代する」場面を多々見かけるが、これの理由は一つで、要するに「コンディション維持」である。次回の登板のために、体力温存で交代するのである。これが故に、「ブルペン陣」が必須になり、重要になってくる訳である。 しかし、これも、日本シリーズでは、1戦目2戦目はともかく、3戦目以降では関係ないであろう。通用しているピッチャーは、引っ張るだけ引っ張るべきである。 高校野球に「リリーフ投手」がいないのも、全く同じ理由である。高校野球のリリーフは、あくまで「2番手」ピッチャーである。リリーフというポジションではない。 もっとも、この鉄則に反して、第1戦でオートマチックな継投をした高津を責めるのは酷というものであろう。あの場面で、1年間頑張ってきたマクガフを降ろすというのは、心情的に辛いからである。私が監督でも、続投させていただろう。勿論、シリーズの勝敗を決する4戦目以降だったら、容赦なく交代するが、これは高津も同じだろう。チームもマクガフも納得するはずである ちなみに、この第1戦のマクガフと似たような状況に第7戦で陥り、ものの見事に無失点で乗り切ったのが、あの「江夏の21球」な訳である。 という訳で、「強力ブルペン陣」というのは、日本シリーズでは、あまり意味を為さないのであるが、例外があるとすれば、「ロングリリーフ」であろう。先発が崩れた試合で、3,4イニング抑えられるロングリリーフは、日本シリーズでは重宝する。かつての東尾とか山本樹みたいな役回りである。もっとも、これはブルペンというよりは、先発5番手6番手くらいの選手の役割になろうが。 日本シリーズの一般論に話がズレてしまったが、この日本シリーズというか、プレイオフから見ていて思うのは、「最近の1,2番バッターは全然仕事しねーな。」って事である。自分が打つ事しか考えていない。しかしながら、1,2番の仕事は一つしかない。要するに「3番4番を打ちやすくする」、これのみである。 この仕事を最高度に完遂したのが、何といっても、V9の柴田、高田、土井といった面々であろう。また、その反面教師は、イチロー、特にマリナーズ時代のイチローであろう。1番バッターが、あんな自分勝手なバッティングをしていたら、そりゃチームは勝てない。オリックス時代だって、7年連続首位打者ながら、リーグ優勝2回日本一一回のみである。また、3割常連の青木が3割を切った今シーズン、初めてチームが優勝したというのも、その皮肉な証左であろう。 史上最高の1番バッター福本が首位打者を獲った事が無い、3割自体が少ないのも、その証左である。西武の辻にしても、3割を打ったのは首位打者を獲ったシーズンと例の1989年のみである。 1,2番の仕事とは、ヒットを打つ事でも3割を打つ事でも無くて、塁上からバッテリーを揺さぶり、3番4番を打ちやすくすることである。それに尽きるといって良い。 1,2番が3割を打ったところで、前を打つバッターは8番9番なのだから得点にはつながりにくいのである。1,2番は塁に出る事、それもファーボールで塁に出て、塁上からバッテリーを揺さぶるのが任務である。ヒットは、あくまで、その手段のひとつであるし、ホームランは論外である。むしろ打ってはいけないぐらいである。 また、最近の野球界では「2番バッター最強論」なんて訳の分からん考え方があるけれども、その根拠をいまだに私は知らない。トラウトや大谷を2番において、全然得点力の上がらないエンゼルスなどは、その典型的な反証だと思う。 2番にスラッガーを置くルーツに関しては、私には思い当たる節があるのだが、それはまた別の機会に述べたいと思う。 この意味不明な「2番バッター最強論」に乗じてか、最近の1,2番は仕事らしい仕事をしないというのが、ここ最近のプレイオフ等を見た率直な感想ではある。送るだけの2番バッターもどうかと思うが、打つだけの2番バッターは、それ以下である。 さて、いよいよ本題の「ダ・ゾーンとともに行くコルツお礼参りの旅」である。このパターン多くて、スマン。 今週のIND@BUFは、ダ・ゾーンでの配信があり、私は、今季初めて、ダ・ゾーンと契約していて良かったと思った。というのも、このゲームは、ビルズ的には只の1ゲームに過ぎないであろうが、コルツ的には今季の大一番のように思われたからである。今季初の貯金が掛かっているというのもあるし、ビルズ相手という事もあり、このゲームに勝てれば、今季の風景が大きく変わるように思われたからである。 んで、ショーーーーリーーー。今季一番の快勝大勝。41−15。ヤッタヤッタヤッタ。 勝因は、ぶっちゃけ雨風である。雨風が両チームのパスゲームを封じ、コルツ側、つかテイラー様だけが一方的に走りまくるという、今季のコルツ唯一の勝ちパターンに嵌ったゲームであった。ナイナーズ戦と同じパターンやね。 という訳で、ルーカスオイル・スタジアムの屋根取り外し工事の契約にサインしときました。3日で取り外せるので、来週のブレイディ戦には間に合うそうでーーす。ヤッタヤッタヤッタ。信じないよーに。 あと、これは勝因という程でもないけど、テイラーが1試合5タッチダウン。フランチャイズ記録だそうです。コルツは、ディッカーソン、フォーク、エッジと殿堂入りRBが在籍していたチームなので、彼等を超える5タッチダウンというのは、何気にスゴイ。 あと、ムーアが毎年恒例の(っつても、2年連続にすぎんが、)変態インターセプト。現地の放送では、バレーボール・インターセプトとベタに喩えられてた。その雄姿がコレ。 ![]() また、Tシャツ作って、売り出す気マンマンだろうな。皆さんは変態商法に引っかからないよーに。 そのほか、気になったところはというと、ペイ―の先週に引き続いてのサック&ファンブルフォースかな。まあ、同じく先週に引き続いて、ごっつぁん感は否めんが、数字が付いてきたのは何より。でも、動きはデヨーの方が良さげ。 あと、これは試合の内容や結果とは全然関係ないけど、試合最終盤、所謂バゲージタイムになって、両チームともに控え選手が出場してきた訳であるが、これ毎度思うが、コールドゲームにして即終了にしてしまえば良いと思う。要するに、負けを覚悟した側が「投了」を宣言するのである。他のスポーツと違って、フットボールは怪我の多いスポーツであるから、バゲージタイムといえども、プレイしない方が良いと思う。謂わば「申告ゲームセット」。 あと、やっぱ、ディープスレッドが欲しいなというのはある。ウェンツに肩とコントロールがあり、ラインのパスプロは強力なのであるから、ディープスレッドさえいれば、得点力は飛躍的に向上すると思う。来ドラフトで指名したい。 んなとこかなー。これで6勝5敗。んで、5勝6勝チームはうじゃうじゃ。プレイオフレースは渾沌としてきたで〜〜。昨季に引き続き、コロナウイルスという超不確定要素もあるしね〜。何が起こるか、分からんで〜。テネシーもヒューストンに足元掬われとるし。 あと、対戦相手のビルズさんであるが、残り7戦中、ベリチック2試合、ブレイディ1試合と、私がビルズファンなら、頭クラクラするようなスケジュールである。卒倒してしまふ。 んで、我らがコルツは、来週はブレイディ戦。仕方ない、私のキングクリムゾンで時間飛ばすか。私のキングクリムゾンは、ディアボロのとは違って、4時間くらい飛ばせちゃうのだ。 あと、カージナルス戦を見ていたら、コルト・マッコイが出てた。んで、今季恒例の、 「いや、お前、まだやってたんか〜〜〜い。」 で、日本シリーズに再び話を戻す。肝心の優勝予想であるが、両チーム実力伯仲ではあるもの、たかっつぁんと云えば、「優勝して、ガー」なので、高津が日本シリーズで敗退する姿が想像できん。日本シリーズ無失点男だしね。 あと、ヤクルトが初戦に高卒2年目の奥川を先発させたが、大昔、トゥナイトの野球コーナーで、野村克也が桑田の高卒2年目での日本シリーズ初戦先発を厳しく批判していたのを、つい思い出してしまった。トゥナイトUだったかな。 私は太陽にほえろ派。2021/11/24(水) |