SuperBowl LVI | 2月13日 LARvsCIN @LA 23−20 |
中日の新監督の立浪が「長髪、ヒゲ、茶髪」の禁止を宣言して、物議を醸している。「野球には関係ない」とか「個性が無くなる」とか「身だしなみは大事」とかである。 これは、大昔からの議論で、かつて南海時代の野村監督が、長髪に固執する江本に対し、「髪を長くすると、髪に栄養がいって、頭が悪くなる」なんて言って諭した故事も残っている。また、「髪の長さは頭の悪さに比例する」なんて言葉もあるしね〜。 そこで、不肖私めが、この問題に関する完全な解答を提出したいと思う。 それはつまり、「長髪、ヒゲ、茶髪はプロレスラーの悪役のスタイルだからだ〜〜〜。」である。これが完全な解答である。 分かり易く言えば、上田馬之助のスタイルである。いや、逆に分かりにくいか。 厳密に云えば、上田馬之助は茶髪ではなく金髪であるが、それはともかく、要するに、「長髪、ヒゲ、茶髪」は悪役、すなわち「負ける側」のスタイルであり、「勝つ側」、すなわち馬場や猪木は、そんな恰好はしていない。七三とまでは云わないけれど、平凡な、あるいは一般的な髪型、スタイルである。 日本人のみならず、外国人も同様で、ブルーザー・ブロディは長髪で、ザ・ファンクスは一般的な髪型である。タイガー・ジェット・シンやブッチャー、ロードウォリアーズあたりは、何をか況やであろう。 また、勧善懲悪モノの頂点であろう「北斗の拳」のケンシロウは、やっぱり普通の、あるいは平凡な髪型であり、敵役は、皆さんご存じの通り、モヒカントゲトゲである。まあ、敵役も階級が上がれば、長髪ぐらいに留まるが、下っ端になればなるほど「長髪、ヒゲ、茶髪」、あるいはモヒカントゲトゲ、要するに、珍妙な格好をしている。 「プロレスにしたって、マンガにしたって、そんなのフィクションじゃないか。」と異論を唱える向きもあろう。だがしかし、フィクションだからこそ、そこに何らかの、あるいは多大は現実が必要なのである。たった1つのウソのために、99の真実を用意する、それがリアリティである。 実際、ケンシロウがモヒカントゲトゲ、下っ端悪役が七三だったら、読者が首をひねる前に、厳格居士のジャンプの編集部から、真っ先にダメ出しを喰らうであろう。Dr.マシリトなら、「ボツ!!!!!!」である。 「いや、それは、現実の世界で、そういう格好をしている人達に苛められているので、フィクションの世界では仕返しをしたいという欲求の顕れでは。」という反論もあろう。 いや、そんな事は無い。そういう格好、いわば珍妙な格好をしている人達は、当人たちがどう思っているかはともかく、現実世界でも敗者、少なくとも、社会的には敗者である。思わぬとばっちりを喰らうのは嫌なので、具体名を挙げるのは避けるが、そういう人達である。 スポーツの世界なら、具体名を挙げても支障は無さそうなので(?)、何名か実名を挙げよう。例えば、横浜つうか昔の大洋の選手たちにヒゲが多かった。で、実際、万年Bクラスである。一方で、長嶋や王が、そういう格好をしないのは、申す迄もあるまい。巨人やヤンキースの正しさである。 髪を染めていた野球選手といって、パッと思い出すのは、中村紀洋であろうが、髪を染め始めたあたりから、ジプシー選手である。 先に挙げた江本も、結局は、ああいう形で球界を去っている。 また、将棋界で髪を染めていたのは、橋本崇載であるが、やっぱり、ああいう形で棋界を去っている。 また、この手の珍妙な格好のスポーツマンの頂点、あるいはチャンピオンと云えば、何といっても、ロッドマンであろうが、結局は、敗者である。 ピストンズ時代に2回優勝しているけれども、これは、歴史的に見れば、マイケル・ジョーダンの露払い的優勝という形になってしまっているし、そのジョーダンの下で甘えていたビルズ時代はともかく、その後は、あっさりNBAから去っている。つか、ほぼ追放である。あるいは脱走。 一方で、プロスポーツ界における究極のベイビーファイスであろうマイケル・ジョーダンは、そんな格好はついぞしなかった。 マイケル・ジョーダンは、当時黒人スポーツマンの間で流行っていた、所謂「アフロジャラジャラ」を決然と拒否して、イタリアン・スーツに身を包んだ。 「いや、スキンヘッドじゃないか。」とツッコム向きもあろうが、マイケル・ジョーダンのスキンヘッドは、あくまで「若ハゲ隠し」の為であって、ファッションではない。というか、当時ナンバー1のスーパースターだったマイケル・ジョーダンがスキンヘッドだったので、それがファッションになったと云うべきであろう。主客が転倒している。 「若ハゲをからかわれた」というのだから、当時のマイケル・ジョーダンは、若ハゲの分かる髪型、普通の髪型をしていたという事になる。実際、当時のマイケル・ジョーダンは普通の黒人の髪型である。 所謂「黒人ファッション」になびかなかったというのは、マイケル・ジョーダンの数多い美点のひとつであろうし、その商業的成功の大きな要因であろう。その後の、あるいは、それ以前の黒人スポーツマン・スターの、なかなか真似できなかった点である。ある意味、特殊な黒人だったと思う。 また、歴史上の人物においても、珍妙な格好をするのは敗者である。織田信長なども、若い頃は珍妙な格好をしていたが、長ずるに及び、あるいは日本の支配者になるにつれて、平凡な格好になっていった。せいぜい、ヒゲくらいだろう。 そうそう、ヒゲの支配者といって、パッと思い出すのに、ヒトラーがいるが、やっぱり、彼も敗者である。それも、歴史上1,2位を争うくらいの敗者である。チャプリンがからかうのも無理はあるまい。 ヒゲの政治家と云えば、19世紀の政治家は、大概ヒゲを生やしていたけれども、これは、それこそファッションであり、むしろ、ヒゲでない方が異常だった。そういう時代である。それを、20世紀にぶり返したヒトラーはやっぱり、時代遅れというか、そういうセンスの人だったのだろう。 という訳で、長嶋や王、マイケル・ジョーダン等々、スポーツの世界、あるいは、それ以外の世界においても、勝者は珍妙な格好をしない。珍妙な格好をするのは敗者である。 珍妙な格好をするから敗者になるのか、敗者だから珍妙な格好をするのか、その因果関係は分からない。単なる認識根拠にすぎないのかもしれない。ただ、いずれにしても、珍妙な格好をする、あるいは、したがるのは敗者であり、勝者の格好は平々凡々である。それ故に、「カッコイイ」のである。「カッコよくなろうとさえしなければ、誰もがカッコよくなれるのに、」 つう訳で、スポーツ等の指導者は、これを問われた場合は、こう言い放ったれ。「長髪、ヒゲ、茶髪なんて、敗者の格好だ。お前、負けたいのか。俺は負けたくない。だ・か・ら、そういう格好をしている選手は要らない。」。 あっ、クーパー・カップ、ヒゲはやしてやがった。例外もあるって事で。そう云えば、ラックもヒゲだったな。そこが敗因か。 さて、スーパーボウルである。今季恒例の野球ネタを最後の最後でもぶちかましてみました。ゴメンナサイ。 で、スーパーボウルを観戦したのであるが、戦前にも、ちょろっと書いたけれども、このゲームを見ていて、しみじみ思ったのは、「この両チーム、よく似ているな。」って事である。 レシーバー陣にタレントを揃えていること、パスラッシャーにタレントを揃えていること、(この二つ、よく覚えとけよ、バラード。)、ヘッドコーチが若いこと、ホント似た者同志のスーパーボウルである。こういうマッチアップは、案外珍しいのではないだろうか。 唯一の違いは平均年齢ぐらいである。ラムズが高めで、ベンガルズが低めである。 私の持論として、「戦力的に同等ならば、フットボールは、平均年齢の若い方が勝つ」というのがあるが、この理論によれば、ベンガルズ勝利になるのだけれど、結果はラムズ勝利。持論を変更せざる得ないかな。 まあ、最近はトレーニング方法が発達して、20代と30代の間に、さほど肉体的相違が無くなってきているのかもしれない。 似たようなチーム構成で戦力差も無いという事で、接戦が予想され、「思わぬ事」で決着がつくかなと予想していたのであるが、その「思わぬ事」が何だったかは、よく分からない。ベッカムが負傷退場したので、そこで差が付くかなと思ったけど、ラムズ勝利だったし。 解説の村田さんは、終盤の突然のフラッグ乱舞に異議を唱えていたが、それも多少あったかな。私は、審判の笛はビデオ判定があるので、あまり影響ないかなと思っていたが、そのパターンがあったか。でも、ファウルはファウルだしね。 ベンガルズの敗因はともかくとして、このスーパーボウルに限らず、今季のプレイオフでしみじみ思い知ったのは、フットボールにおいて接戦で勝つ事の難しさである。終盤1ポゼッション、特に、このゲームみたいに、残り5分で3点差なんていうのは、もう人智だけでは、どうにもならない。コントロールできない。天命とまでは云わないけど、あとは運否天賦である。 極端な話、今季リーグ最下位のジャガーズやライオンズでも、残り5分3点差だったら、ラムズやベンガルズに勝つチャンスは十二分にある。勝率50%である。 それ故に、残り5分で2ポゼッション、理想的には3ポゼションというのが、フットボールの基本戦略になると思う。逆にアンダードッグは、そうさせない、つまり残り5分で1ポゼッションを目指す戦略を採るべきだろう。 まあ、もっとも、ベリチックあたりは、残り5分1ポゼッションでも高確率で勝つ方法を知っているのかもしれないが。 ゲーム評は、こんな感じかな。その他選手評はというと、 まずは、ラムジー。チェイスに一発派手にやられていたが、それ以外は、チェイスを良く抑えていたと思う。MVPはカップだったけれど、影のMVP、あるいは真のMVPはラムジーだと思う。カップを結局抑えられなかったベンガルズと、チェイスと結局抑えたラムズ、つかラムジー、そこもラムズの大きな勝因だったろう。 前々から分かっていた事であるが、やっぱり現役ナンバー1CBだと思う。ひとつ前のダレル・リーヴィスと比べても上なんじゃないかな。更にひとつ前のチャンプ・ベイリーと比べてどうかというと、タイプが違うだけに、優劣をつけるのは難しいけど。 あと、あん時のドラフトのローガン・ウィルソン、スターター奪ってたか。典型的なカバー2MLBという評価だったけど、実際、そんな感じだった。このゲームで、敗因かもしれないファウルしてたけど。 まあ、勿論、コルツにはレオナルドとオコリーキがいるので、あん時のドラフトでローガン・ウィルソンを指名する可能性は皆無だったが、ティー・ヒギンズといいローガン・ウィルソンといい。私的には、胸がモヤモヤする。 次はジョー・バロー。2年目でスーパーボウル出場という事で、あとは栄光のキャリアが待っているだけみたいな雰囲気であるが、それはどうかな。あと数回スーパーボウルに出て、何個かスーパーボウルリングを入手出来ると皮算用しているかもしれないが、それはどうかな。油断してっと、これが最初で最後だったってパターンもあるからね〜〜。所謂「前田智徳パターン」。 って、軽く脅したけど、数年前のゴフと違って、実力的には間違いないと思われるので、スーパーボウルリングは、ある程度運否天賦かな。 で、そのゴフと入れ替えでラムズに来て、スーパーボウルリングをゲットしたスタッフォードさん。まさか、スーパーボウルリングがスタッフォードの手に落ちるとはねえ。5年前は考えもしなかった。人生、何が起こるか分からんねえ。獅子より羊の肉の方が上手いという事か。 あと、ボン・ミラーも、何気にリング二つ目。ペイトリオット以外で複数リング所持は結構珍しい。上手くやりやがったな。マニング兄弟もそれぞれ二つ持ってけどな。あと、ジェイソン・ピエール=ポウルとかか。 そんで、アーロン・ドナルドは遂に悲願のスーパーボウルリングをゲッッッッッッッット。えがったね。どんなスーパースターでも、スーパーボウルリングが無いと、画竜点睛を欠くって感じがするもんね。 んで、優勝監督のショーン・マクベイ。なんか解説者転向を考えているらしい。近々結婚を予定しているので、それが理由らしい。 まあ、確かに、ちっちゃな子供を抱えて、あるいはローティーンの子供がいて、NFLのヘッドコーチ職は厳しいかもしれない。因果関係は不明であるけれど、ダンジー家の悲劇もあるしね。エバーフェルズじゃないけど、子供が大きくなってから、大学生とか社会人になってからじゃないと、NFLのヘッドコーチは厳しいのかもしれない。30代のヘッドコーチが少ないのは、これが理由のひとつ、それも大きなひとつかな。マクベイの解説者転向は、NFL的には寂しいけれど、賢明な判断だと思う。 つかまあ、解説者も、ヘッドコーチ同様、つかヘッドコーチ以上に、NFL的には重要な仕事だけどな。 んなとこかな。 そう云えば、試合前にザ・ロック様が煽ってたね。さすがマイク持たすとプロレスラーは一流だね。ただ、プロレス会場と違って、観客席が遠すぎて、会場的にはイマイチ盛り上がってなかったけど。貧乏席に座っている(っつても、50万円くらいするらしいけど、)人からは、ミクロマンにしか見えなかったろう。 あと、ハーフタイムショーで出てきたチェーンスモーカーズって何。チェッカーズのまがいもん?。アメリカで許されるんかい、そのネーミング。 あと、今回は近藤・村田の副音声コンビで視聴していたので、分からないのであるが、綾部は出てたの?。遂にリストラ?。最近は竹山が猛プッシュしてるからな。あの小さい小さい枠に。芸能界も大変だな。 私はガメラ派。2022/2/17(木) |
2023年 4月 |
俺オールプロ | 今季のプレイオフの記事に、「過去14年間で、NFC西とNFC南は全てのチームがスーパーボウルに進出している。」みたいな事を書いたけれども、改めて、それを過去16年間(全16チームだからね。)で調べてみたら、何と12チームがスーパーボウルに進出、すなわちカンファレンス・チャンピオンになっていた。出場していない、すなわち優勝していないのは、ダラス、ワシントン、ミネソタ、デトロイトの4チームのみである。 一方、複数回優勝しているのは、ニューヨーク、サンフランシスコ、シアトル、ロスアンゼルスの4チームで、いずれも2度優勝である。 まあ、なんつーか、見事な偏りの無さである。正16面体(んなものは無いよ。あくまで架空だよ。)のサイコロを振った方が、まだ偏るんじゃ無いかと思うほどの、見事な機会平等である。不気味ですらある。 私は、コルツファン、すなわちAFC中心にNFLを観ていたので、この事実に全然気付いていなかったのであるが、ペイトリオッツ王朝に隠れて、NFCでは見事な機会平等が達成されていたのである。機会均衡制度を作った人たちは大喜びであろう。 でも、改めて考えてみると、この機会均衡制度はともかくとして、過去56回のスーパーボウルで未出場は4チームのみ、最多のペイトリオッツの11回はともかくとして、それに続くのは、ピッツバーグ、ダラス、デンバーの8回なので、ペイトリオッツを除けば、それこそサイコロを振ったのと同じ程度のばらつき具合だと云える。ここ20年のペイトリオッツというか、ベリチックの異様さが際立っているとも云える。まあ、昨シーズンのブレイディも、ある意味、ペイトリオッツだしね。 他のスポーツでは、どうかなと考えてみたが、まず日本のプロ野球であるが、まあ、おおよそ10年周期で強いチームが入れ替わっていると云えよう。最近だと、ソフトバンク、ちょっと前だと西武、その前だと巨人みたいなかんじである。 メジャーリーグはというと、ここ最近は、所謂「王朝」を築いたチームは無い。せいぜい90年代のヤンキースぐらいである。 これの理由は簡単で、70年代以降、FA制度が導入され、それにともない選手の移動が活発になり、というか、なり過ぎ、同じチームを5年維持するのも難しくなっているからである。NFLとは逆の方法で、戦力均衡、あるいは機会均衡が成立しているとも云える。 実際、FA制度が導入される以前は、ぶっちゃけヤンキース一強である。 一方、サッカーはどうかというと、私はサッカーはほとんど見ないので、詳しい説明は出来かねるが、Jリーグの30年の歴史で「王朝」を築いたチームは無さそうである。鹿島の8度優勝が際立つが、それでも、巨人の「V9」的なものではない。5年周期ぐらいで強いチームが入れ替わっているみたいな感じである。 では、ヨーロッパのサッカーはというと、国内リーグは、各国ともに、その制度上、強いチームというか、勝てるチームは限られているので、参考に出来ないので、まあまあ平等な条件の下で戦っていると云える欧州チャンピオンズリーグを参考にすると、レアル・マドリードが万遍なく勝ってはいるが、「王朝」という程ではない感じである。最初期のレアル・マドリード5連覇が目立つだけで、それ以外は、全チームが万遍無く、あるいはムラなく優勝している感じである。 これらの事実が何を意味しているかというと、それぞれのスポーツにおける「偶然性」の程度だと思う。この「偶然性」というのは、言葉だけでは分かりにくいかと思われるが、要するに、「人智の及ばぬもの」と理解されたい。「人間の努力ではコントロールできないもの」と言ってよい。スポーツの世界でいえば、「天候」とか「審判の笛」とか「ボールの転がり具合」とかである。 この「偶然性」の高いスポーツほど「優勝が偏らず」、「偶然性」の低いスポーツほど「優勝が偏る」のだと思う。サッカーやフットボールに比べ、野球の方が、「偶然性が低い」故に、特定のチームに優勝が偏り易くなる。具体的には、「審判の笛」の影響を受けにくいスポーツであるし、サッカーやフットボールに比べ、ボールをコントロールしやすいスポーツだからである。サッカーが「手を使えない」競技である事、フットボールが「楕円」である事、野球に比しての大きな「偶然性」、あるいは「コントロールのしにくさ」、あるいは「アンコントローラブル」である。 また、同じ球技でも、野球同様、「手を使え」、「ボールの丸い」バスケットボールは、野球同様というか、野球以上に「優勝が偏り易い」。「屋内スポーツ」だからである。すなわち、「天候」の影響を受けない。 実際、NBAは、10年周期ぐらいで「強者」が入れ替わる。ここ最近のウォリアーズ、ちょいと前のレイカーズとスパーズ、その前のブルズ、その前のレイカーズとセルティックス、その前のセルティックスである。レブロンをどう考えるかは、ここではひとまず省く。 そういった意味では、バスケットボールは、野球以上に、強者、すなわち戦略・戦術・選手の力量等々を含めた、所謂「実力」が結果に反映されやすいスポーツであると云えよう。 あと、バスケットボールが「実力が結果に反映されやすい」理由としては、その他に、「人数の少なさ」もある。人数が多ければ多いほど、所謂「チームワーク」でミスが起きやすいし、また、「戦術」のレパートリーも増える。ここの実力差のムラを突くという作戦である。もっとも、これは「偶然性」とはちょいと異なるが。 野球が、サッカーやフットボールに比べ、「強者が勝ちやすい」のには、「偶然性の低さ」の他に、これも理由の一つであろう。単純に、9人と11人だから、人数的に少ないというのもあるが、野球の場合は、チームスポーツではあるものの、個人スポーツ的要素の強いスポーツだからである。チームプレイの非常に少ないチームスポーツである。 従って、「人数の少ない」、そうして「偶然性の低い」スポーツほど、アップセットが起きにくい、強者が勝利を独占しやすいと云える。 そうして、「人数が最も少なく」「偶然性の最も低い」スポーツ、というか競技は、何といっても囲碁・将棋であろう。「一人で」プレイし、「偶然性が低い」というか「皆無」に近い競技が囲碁・将棋である。 従って、囲碁・将棋の世界では、常に絶対的な強者が存在し、その強者が勝利を独占し、それが10年どころか20年くらい、すなわちその強者が肉体的、というか脳髄的に衰えるまで勝ち続ける。将棋の世界でいえば、最近の藤井、その前の羽生、その前の中原、その前の大山といった具合である。 とまあ、ここまで書いていたら、「ライアン入団(涙)」等々、色々な事が起こって、なんやかんやで、そのまま一年間放置プレーとなってもうた。 ちなみに、ここまで、つうか、1年前の文章に、ちょいと説明を加えておくと、「過去56回のスーパーボウルで未出場は4チームのみ、云々」の下りがあるが、56回だから、出場チームは56回×2で112チーム。NFLのチーム数は一定していないが、ざっくり30チームで計算すると、1チームあたり平均4回弱くらいの確率で出場できるという事になる。で、実際、多くのチームがそういう数字。 さて、この1年前の文章に続いて書こうと思っていた事は、何とはなしに覚えているのだが、細かな構成が全然覚えていないんだよなあ。 こんな感じだったかなあ。 そういう「絶対的な勝者」の様相、あるいは勝ちっぷりを見せ続けているのが、所謂「将棋界」なのであるが、もう少し工夫、プロなのだから、魅せる工夫があっても良いと思う。「将棋そのもの」にとって良い事か否かは分からないけれど、それは「偶然性」の加味である。 例えば、囲碁に倣って「ペア将棋」を導入してみるとか、「団体戦」、「チーム戦」の導入も面白かろう。 最近は、「団体戦」みたいなものも導入しているけれど、ああいう「大将副将」的なものではなくて、「ペア将棋」の進化形みたいなものも、面白かろうと思う。1手づつ数人で指してみたり、序盤、中盤、終盤で指し手交代も面白かろう。20手ぐらい指したら、指し手を交代してしまうのである。羽生や藤井といった強者を、どこに投入するかがポイントとなる。また、序盤が得意な棋士、中盤が得意な棋士、終盤が得意な棋士を組み合わせてみるのも面白かろう。 序盤、中盤、終盤で、どこが重要なのかが判明するだろうし、また思わぬ発見もあるかもしれない。大昔に実験した「ボクシング・チェス」よりは、はるかに面白いと思う。 また、駒の配置や数を変えてみるのも一興だと思う。初期配置を自由にしたら、所謂「振り飛車党」の劣勢も幾分改善されるのではないだろうか。 あと、「駒落ち」も、プロ棋士が絶対に指さない、禁断の「カナゴマ落ち」を是非ともやるべきであろう。 ちなみに、将棋とチェスの違いについて、しばし議論されるけれども、その決定的な違いは「カナゴマの有る無し」だと思う。「取った駒を使える」とか「ポーンの動き」よりも、重要かつ決定的な相違点だと私は思う。「カナゴマ」は、良くも悪くも将棋を、チェスに比して、楽にしていると思う。楽しくしている、とも云えるが。よりシビアに将棋を楽しみたい人は「カナゴマ無し将棋」を試みるべきであろう。 将棋に限らず、囲碁やチェスも、十年一日どころか、百年一日、あるいは千年一日で、同じルールで競技しているけれども、もう少しいろいろ工夫したらよいと思う。麻雀なんかは、割と自由にルール変更している。新しい発見もあるだろう。まあ、変わらぬ事の良さもあるだろうけど。 さて、ようやっとようやっと(2年越し)本題の俺オールプロ'21である。 ではまず、オフェンスから。 【オフェンス】 QB:マシュー・スタッフォード(LAR) 優勝したのに、評価低くね。 RB:ジョナサン・テイラー様(TND) リーディングラッシャー。 ニック・チャッブ(CLE) 実力の割に、話題にならんよね。 WR:クーパー・カップ(LAR) 三冠王。 ジャスティン・ジェファソン(MTN) 逃がした魚はデカイ。いや、ほんとデカイ。 TE:マーク・アンドリュース(BAL) 両雄の陰に隠れがち。 OL陣:該当者無し 忘れた。 【デフェンス】 エッジラッシャー:ワット兄弟 ボサ兄弟 エッジラッシャー界は一人っ子政策禁止。 DT:アーロン・ドナルド(LAR) ノーコメント。 ハリソン・フィリップス(BUF) 影の実力者その1。 LB:マット・ミラーノ(BUF) 影の実力者その2。 ミカ・パーソンズ(DAL) ミカちゃん。 CB:ジェーレン・ラムジー(LAR) ノーコメント。 トレヴォン・ディグス(DAL) 11インターセプトって。 S:ミカ・ハイド(BUF) 影の実力者その3。 ジョーダン・ポイヤー(BUF) 影の実力者その4。 【スペシャルチーム】 K:ジャスティン・タッカー(BAL) 史上最高キッカーなんとちゃう、いや、マジで。 P:該当者無し 甲乙つけがたし。 リターナー:該当者無し 職そのものが無くなりつつある。「リターナー」というより「キャッチャー」 に呼称変更すべきかも。 【各賞】 MVP:クーパー・カップ三冠 新人王:ジャマ―・チェイス(CIN) コーチ・オブ・ジ・イヤー:ショーン・マクベイ(LAR) んな感じかなあ〜。今回は、結構所謂「影の実力者」を多く選んだと思う。特にマット・ミラーノは、もっと評価されていいLBだと思う。 まあ、もっとも、この手のタイプ、アンソニー・ウォーカーとかマット・ミラーノのような、所謂「ナンバー2LB」というのは、「過小評価されていると過大評価されがち」という側面も無くは無いが。何を言っているのか、自分でもよく分からんが。 あと、スタッフォードは、もっとチヤホヤされていいよね。スーパーボウルで決勝ドライブも決めてるしさ。 2年越しの俺オールプロは、やはり楽しい。早速、俺オールプロ'22を書かんと。 ジョジョは第4部派。2023/4/16(日) |