インディアナポリス研究会コルツ部

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2021シーズン

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1/2/3/4/5/6/7/8/9

Week12 11月28日
IND@TB
31−38
 さて、日本シリーズである。第4戦第5戦は仕事で観戦できなかったのであるが、第6戦は観た。第6戦は屋外球場で行われたのであるが、私も長年プロ野球を観戦してきたが、この12月も近い時期に、屋外球場でプロ野球の公式戦が開催されるのは、初めて見た。摂氏5度ぐらいだったそうである。しかも球場の名前は、ほっともっと・フィールド神戸。

 オープン戦や3月下旬4月上旬で似たような気候でのゲームはあろうが、所詮オープン戦やシーズン序盤のゲームである。重要度が低い。日本シリーズ、しかも勝敗の決するかもしれない第6戦を、このような天候の中、開催して、どういう結果になるのか、私はちょっと楽しみだった。楽しみは言い過ぎだが、興味津々であった。

 そもそも、ベースボールというのは、夏のレクリエーションとして始まったものなので、運動量が少ない。バッテリーを除けば、大部分はじっとしているスポーツである。ピッチャーはともかく、野手のパフォーマンスには影響が出るのではないかと思っていた。

 で、実際、ゲームを見たところ、やはり打てなかった。物理的に打球が飛ばないというのもあろうが、この寒さは野手のパフォーマンスに影響を与えていたとは思う。当たり前ではあるが、オープン戦や3月下旬、4月上旬のゲームに似ていた。

 で、結果は、皆さん、ご存じの通り、ヤクルトが2−1で制して、優勝である。

 延長戦に入った段階で、ヤクルトサイドは心理的にはかなり有利になっていたと思う。ここで引き分けて、第8戦が実施されたら、奥川が使えるからである。第7戦高橋、第8戦奥川で2連敗するとは考えにくい。引き分けが勝ちに等しいヤクルトと、引き分けが負けに等しいオリックスとでは、心理的には差があったと思う。その差が勝利を引き寄せたとまでは云わないけれど。

 日本シリーズ全体で、印象的だったのは、やはりマクガフの使い方である。第1戦で酷い打たれ方をして、第5戦でも決勝ホームランを喫しているのに、それでも第6戦で使うというのは、いかにも「大胆かつ細心」な高津らしい采配だったと思う。

 まあ、もちろん、技術的心理的に十分ケアして送り出しているのであろうが、マクガフが打たれて、日本シリーズに敗退していたら、相当叩かれるポイントである。私が監督だったら、恐くて、とても使えない。「大胆」を通り越して、「豪胆」な采配だったと思う。高津がクローザー出身だった事も大きかろう。マクガフは生涯高津に足を向けて眠れまい。

 そのマクガフの「豪胆かつ細心」な起用法も含めて、日本シリーズ全体を通して、ヤクルト側の研究の成果は目立っていたと思う。吉田への高低の揺さぶり、杉本へのインコースの徹底など、研究の跡は、素人目にもはっきり見てとれた。中嶋監督が「接戦をしている気がしない」と零したそうであるが、それはこの辺を指しているのであろう。26年前、野村監督が「中嶋は、出てきて欲しいキャッチャー。」と述べていたのを、私は思いだした。

 その研究の中心、ヤクルトの中村が、優勝決定後、ホッとしたように泣いていたのは、根を詰めてやっていた証拠であろう。私は、中村にはかなり不満があり、私が監督だったら、起用しない選手なのであるが、この1週間が彼を成長させてくれるであろうか。

 中村への不満は山ほどあるのであるが(「山ほど」は言い過ぎかな。)、そのうちのひとつは、「チームを引っ張る姿勢が見えない」である。中村の大先輩、古田には美点が山ほどあるけれど(こちらは、実際「山ほど」ある。)、その一番目は、その「溢るるリーダーシップ」である。古田は、一年目、それも初登場のゲームから(多分見ていたと思う。いずれにしても、ルーキーイヤーの序盤から。)、野手にガンガン指示を出していた。「角、三塁線閉めろー。」とか、「杉浦ー、前々ー。」とかである。勿論、さん付けくらいはしていたと思うが、諸先輩にルーキーイヤーからガンガン指示を出していた。その指示の正否はともかく、これを見た瞬間に、「ああ、いいキャッチャーだな。」と私にはすぐに分かった。つかまあ、古田の場合は、座った瞬間にすでに分かっていたけどね。

 いずれにしても、これがキャッチャーの「リード」の第一歩目である。最近のキャッチャーは、中村に限らず、「配球配球」をやいのやいの云われるためか、これの出来ないキャッチャーが非常に多い。いっつも、うつむいている。何故、キャッチャーだけが、チームメイトの方を向いているのか、考えて欲しい。シリーズMVPが中村に自信を与えて欲しいと思う。

 あとまあ、外国人の差が出たなというのは感じた。オリックスの勝った2試合は、いずれも外国人の活躍した試合だったし、一方のヤクルトの両外国人は、最終的な成績はともかく、シリーズを通して、どちらかが打っていたので、その差は出たと思う。

 大昔、野村のヤクルト監督1年目のオフ、当時は、今現在と違って、野村は世間から完全に無視されていたのであるが、テレビ東京の「スポーツTODAY」が秋季キャンプの取材に来ていて、解説の古沢と二人で球場の土手みたいなところに座って、野村が、「あんまこういう事は云いたくないんだけど、やっぱ外国人なんだよな。」と語っていたのを、私はちょっぴり思い出した。プロ野球が出来て100年近く経過したが、いつまでたっても、この差は埋まらない。

 まあ、もっとも、その外国人が、ああいう状態で優勝したという意味では、オリックスは立派であったと称えたいところであるが、今季のパ・リーグ、どのチームも外国人に苦労してんだよねえ。働いたのは、ロッテの両外国人ぐらいなんだよね。それも微妙な感じの活躍だし。つかまあ、セ・リーグも同様なんだけど。

 阪神の前半の快進撃、後半の失速も、とどのつまりは外国人だし。そういった意味では、ヤクルトだけが外国人の当たったシーズンだったとも云えるかもしれない。もっとも、両外国人ともに、クセの強いバッティングだけに、来季はどうなるかは微妙なところであろうが。実際、オスナは、シーズン終盤、抑えられてたしね。

 あとそうそう、川端がヤクルトの優勝を決める、所謂決勝打を放ったわけであるが、この川端、5年前くらい、それこそ首位打者を獲ったシーズンに、私がトレードを勧めた選手である。3番手4番手クラスの先発とトレードしたら面白かろうと書いた記憶がある。

 その時、トレードしていたら、この決勝打は幻になっていた訳であるが、「川端をトレードすべき」という当時の私の考え方は、今でも間違っていないと思っている。実際、その後の川端はケガがちだったし、今から振り返っても、最高の売り時だったと思う。

 まあ、その川端の幻のトレードはともかくとして、最近のプロ野球はトレードが本当に少なくなったと思う。特にレギュラークラスのトレードって、21世紀に入って、成立しているかしら。
 それまでのプロ野球界は、古くは山内・小山のトレードから、田淵や落合のそれ、そうして秋山・佐々木と、大型トレードは10年に1回くらいはあったものであるし、中型トレードも、それなりにあった。あと、小林・江川とかね。でも、ここ10年くらいというか20年くらい、トンと聞かなくなった。何かあったっけ。

 最近は、野村再生工場を模してか、他チームに捨てられた選手に手を出したがるけど、他のチームでダメだと思われた選手なんて、大概ダメだっつの。まして、トライアウトの選手が主力になったなんて話は聞いた事が無い。せいぜい、そこそこの活躍止まりである。トライアウトに手を出すなら、ドラフト選手にチャンスを与えたほうがマシだろう。

 そもそも、その野村再生工場の野村にしたって、トレードも上手なのである。山内・富田とか、江夏・江本とか、吉井・西村とか、トレード時は評判の悪かったトレードを、おしなべて成功させている。
 今の球界は、もうちっと積極的にトレード、特にレギュラークラスのトレードをすべきだと思う。FAと違って、確実に獲得できるのだから。

 閑話休題、今季はセントラルリーグのヤクルトが日本シリーズを制した訳であるが、昨年一昨年のDH論争パ・セ・レベル論争は虚妄だったという事が、これで完全に証明されたと思う。原特有の幼稚な言い訳である。

 日本シリーズは、ハッキリ言って、事前研究、すなわちスカウティングが、ほとんど全てである。これで、ほぼ決まるといって良い。残るは、運不運、調子ぐらいである。

 「スカウティングの良し悪しなんていうのは、シリーズのみならず、シーズンでも同様ではないか。」という疑義もあろう。確かに、シーズンもスカウティングは重要である。ただ、シーズンの場合は、スカウティングのスカウティング、すなわち「対策の対策」、そうして「対策の対策の対策」、更に「対策の対策の対策の対策」と、謂わば「対策のイタチごっこ」状態になるので、シーズン全体で均してしまうと、選手の実力とか調子とか、何よりケガとかが、大きく残ってしまい、スカウティングの比率が小さくなってしまう。

 ところが、シリーズは1週間しかない。「対策の対策」を施す前に勝敗が決してしまう。野村が「シーズンは山、シリーズは川」と述べたのは、それも指しているのである。

 最近の日本シリーズにコクが無かったのは、ひとつにはこの理由があろう。総じて、スカウティング下手なのである。特に、巨人は顕著であろう。その象徴が「2年連続4連敗」である。

 巨人も、森や牧野がいた頃は、スカウティングのノウハウも豊富であったろうが、長嶋や原が長く監督をした結果、そのノウハウを失ってしまったのであろう。そのスカウティングのノウハウを濃厚に持っているのが、野村直系の高津ヤクルトという事になるのであろう。

 と、ここまで、私はその高津ヤクルトを褒めてきて、接戦が多かったことから、今年の日本シリーズを評価する向きも多いようであるが、日本シリーズとしては低調だったと私は思う。
 両チームともに、細かいミスも散見したし、スカウティングを活かしきれないシーンも目立った。意地の悪い言い方になるが、全盛期の西武ライオンズと戦ったら、両チームともに、ひとたまりも無かったであろう。まあそれは、残りの10球団にも同じ事が云えるのだけど。

 日本最高レベルのチームを決める戦いなのだから、かつての西武ライオンズが見せたような、素人玄人ともに唸るような守備や走塁、そうして打撃や投球を見せてもらいたいものである。

 んで、今週の「ダ・ゾーンとともに行くコルツお礼参りの旅」である。先週のビルズ戦、私は「ダ・ゾーンの配信があって良かった」みたいな事を書いたけれども、今週は逆で、「ダ・ゾーンの配信なんかいらねー」みたいな気分で、しぶしぶ生配信を観戦した。

 んで、予想どーり、つーかなんつーか敗戦。前半あれよあれよという間にリードしながら、後半あれよあれよという間に失点を重ね、得点は重ねられず、逆転負け。なんつーか、ラムズ戦やレイブンズ戦、タイタンズ戦で見せた今季コルツ得意のパターンである。

 これが実力といってしまえば、それまでだけどさ。一回ぐらい、そのリードを守って、勝利してくれ〜。

 って、これ、ラックは物凄く上手かったんだよね、前半のリードを守りきって、そのまま勝っちゃう奴。ラックといえば、逆転のラックが有名であるが、その裏芸として、逃げ切りのラックも上手かったんだよね。

 これは要するにどういう事かというと、自他の状況が良く見えている、すなわちラックが状況判断に長けたQBだったという事である。置かれた状況の中で、自分のやるべき事、やってはならない事が、はっきり整理されているQBだったという事である。そんなQB、まずいない。マニングやブレイディ、ロジャースにも、そういう能力は無い。

 ほんと、得難いQBだったと思う。HCがパガーノでさえなければ、5連覇はともかく、3連覇ぐらいはしていたかもしれない。例えば、今のチームにラックがいたら、楽勝とまでは云えなくても、スーパーボウルは見えていたと思う。返す返すも惜しい事をした。

 まあ、死んだ子の年を数えても仕方がないので、現実を直視する。先に述べた能力はウェンツには望むべくも無いし、これから獲得できそうにもない。ウェンツ独特の単純なクォーターバッキングを我慢するしかない。このクォーターバッキングでも、イーグルスが証明したように、スーパーボウルは見えるのである。かなりのスカウティングとマネジメントが要求されるけど。

 そのほか、このゲームの不満点といえば、やっぱりピットマンのアレかなあ。アレが無ければ勝てたとまでは云わないけど、個人的には、今季一番のガッカリプレイだった。捕れないのは仕方ないにしても、インターセプトだけは防いでくれ。

 2巡34位の選手なんだしさ、競い合いに強いとまでは云わなくとも、「長身」が長所の選手なんだしさ。ほんと、あれにはガッカリした。私がGMなら、「ルーキー契約後、サヨウナラ」を決めるプレイである。

 先週、私は「今のコルツにディープスレッドがいたらなあ」なんて書いたのであるが、その矢先、デュリンがディープを決めて、「おっ」と思わせて、次のディープがアレだもんなあ。心底ガッカリした。

 なんつーか、ピットマンとパスカルを同時にフィールドに出すのは、もうやめて欲しい。完全にキャラ被ってる。どっちか一人に、ディープ要員、スロット要員という構成にして欲しい。まあ、ブロック力を買われているのかもしれないけど、二人同時にフィールドにいると、オフェンスに夢が無くなる。今季の中日打線みたいになってしまう。つか、キキ・キューティー。デマイケル・ハリス。

 そのほか、思うところもなくは無いが、愚痴はこれくらいにしておくか。

 んで、対戦相手のブレイディであるが、いろいろ批判もあるようだが、こんなもんじゃないの。NFCでは、やはりスーパーボウル最右翼チームだと思う。ちとレシーバー陣が心許ないが、グロンコウスキーがなんとかするでしょ。

 でも、これで「ブレイディ対ベリチック」のスーパーボウルになったら、嫌だなあ。萎えるなあ。初めて、スーパーボウルをキャンセルするかも。

                            私は岩鬼派。2021/12/1(水)
Week13 12月6日
MNF
NE@BUF
14−10
 先々週の記事で、「IND@BUFのダ・ゾーンの配信は有り難い」みたいな事を述べたが、それに引き続き、ダ・ゾーンの配信に感謝したのが、このゲーム、NE@BUFである。

 まあ、別に、ビルズを注目しているという訳でもないけれど、一NFLファンとして、今季一番の注目カードのように思えたからである。

 で、結果は御覧の通り、14−10でペイトリオッツの勝ち。

 な訳であるが、そのスコアや結果より何より衝撃なのが、ペイトリオッツ・オフェンスのラン・パス比率である。なんと、驚異の46:3。
 私も10ン年間フットボールを見てきて、1000試合はともかく、500試合くらいは観戦してきたと思うが、こんなゲームは初めてである。現地の実況が、「これで20ン回(正確な数は忘れた)連続ラン〜〜。」みたいな事を絶叫していたけれども、これだけ極端なラン・パス比率のゲームを初めて観た。MADDENでやっときゃ良かったと思ったぐらいである。

 アーミー・ネイビーのゲームがこんな調子だと、どこかで読んだ記憶があるが、あれは戦略的というよりは、どっちかつうと、というか、はっきり宗教的な理由なので参考にはなるまい。純粋に戦略的な理由での、この異常な、というか、クレージーなラン・パス比率のゲームは、私は他に記憶がない。まさしく、「狂気のプレイコール」、「狂気のゲームプラン」である。

 パス比率の極端に高いゲームは、マニングが何回か演出しているが、あれはオーディブルなので、はっきりシチュエーション的な理由であるが、今回のペイトリオッツのラン偏重オフェンスはシチュエーション的な理由でも何でもない。3rd&7や3rd&8どころか3rd&ロングでもランをコールしているんだもの。

 その極めつけは、第3クォーター終盤の敵陣の37ヤード地点での3rd&5からのスニークで4ヤード前進、残り1ヤード、すなわち4th&1を更にスニークで奪ったシーンであろう。そもそも連続スニーク自体、私は初めて観たし、何より3rd&5からのスニークである。ワタシ、こんなの初めて。まさしく「狂気のプレイコール」であろう。

 この戦略の真意は分からない。ベリチックは色々インタビューされたであろうが、本当の事は、口が裂けても、云わないだろう。

 確かに、第11週のIND@BUFみたいに悪天候下でのゲームだったので、ランが有効と見たのはあると思う。でも、雨は降っていなかったし、風も、試合終盤はともかく、それまでは強風というほどでもなかったと思う。まあ、天候に関しては、現地にいた訳では無いので、何とも言えないが、第11週のIND@BUF程には悪天候ではなかったと思う。プロならば、十分パッシング可能な天候だったと思う。実際、ジョシュ・アレンはアテンプト30だし。

 あとは、ビルズのオフェンス力を恐れての所謂「ベリチックお得意のボールコントロール・オフェンス」という事であろうが、にしても、である。46:3は異常、というか狂気の数字だと思う。自陣10ヤード台とはいえ、2nd&12とか3rd&16とかでもランをコールしてんだもの。

 あとは、先を見据えて、第16週やプレイオフを見据えての、餌まきという事も考えられるが、にしても、である。3:46は異常、というか狂気の数字だと思う。

 本当に恐ろしい男だよ、ベリチックは。ペッツ対バックス戦の記事で、「ベリチックはおじいちゃんだから、勝つ気は薄まっているだろう。」みたいな事を書いたけれども、全然どうして、勝つ気マンマンである。まさしく、「狂気のおじいちゃん」である。

 勿論、実際にコールしたのはマクダニエルであるが、このゲームプランは、どう考えたって、ベリチックのものであろう。これがマクダニエルのゲームプランだったら、まさしくベリチック卒業である。コルツ入りを、諸手を挙げて歓迎する。かなり、太ってたけど。

 まあでも、こういうゲームがあるから、NFLは辞められないよねえ〜。NFLファン、フットボールファン必見のゲームです。お薦めします。私は、映画でも、小説でも、マンガでも、食事でも、自分が面白いと思うものは人には進めない主義、すなわち、嗜好は人それぞれという考えの持ち主なのであるが、このゲームは勧めます。NFLファン、フットボールファン必見です。

 でも、このまま行くと、ベリチック対ブレイディのスーパーボウルになってしまうよなあ。先週、「そんなスーパーボウルは、一コルツファンとして、キャンセルする。」みたいな事を書いたけれども、よく考えたら、アメリカプロスポーツ史上最高のマッチアップかもしれん。決勝戦、チャンピオンシップのカードとしては史上最高だろう。対抗馬が、ちょっと思い浮かばない。バード対マジック、ジョーダン対マジックでも、このレベルでは無いだろう。古いワールドシリーズでは近いカードがあったのかなあ。

 日本のプロ野球でいえば、野村対古田の日本シリーズになる訳だけど、これは実現しなかったし、多分、これでもベリチック対ブレイディには勝てないだろう。あとは、長嶋対川上か。川上がパリーグのチームを優勝させて、長嶋巨人と激突したら、これに匹敵するカードだったかもしれん。長嶋対王は実現しているが、カードとしては、ちょっと弱い。

 NFLだったら、ウォルシュ対モンタナだが、これは夢と散ったしね。あるか、ベリチック対ブレイディ。

 あと、ペイトリオッツの37番のハリスというと、ついロドニー・ハリソンを思い出しちゃうよね〜、コルツファン的には。細かい嫌がらせか。サブリミナル嫌がらせか。

 んで、そのコルツファンのための「今週のコルツ罵倒コーナー」であるが、テキサンズ相手に31−0で楽勝しました〜。パチパチパチパチ、ってバカ。

 そりゃ勝つよね。完全に勝つ気無くなってるもんね、今のテキサンズ。つか、むしろ「勝ってはいけない」状態だもんね。打倒ライオンズだもんね。

 んで、確認している訳では無いが、おそらくウェンツの総スナップ数が規定値を超えて、目出度く1巡を失いました。イーグルスファンの皆様、オメデトウゴザイマス。パチパチパチパチ、ってバカ。

 で、結局、ウェンツ・トレードの収支は去年の3巡と今年の1巡。う〜ん、微妙。1巡の最終的な順位にもよるが、気持ち損した感じ。5000円のラーメンを注文したら、不味くは無いが、美味くもない感じ。とりあえず、次は無い、みたいな。

 しょーがない、プレイオフ目指すか。でも、プレイオフに入っちゃうと、2巡が50位台とかになっちゃうんだよなあ。さすがに、ファーストピックが50位台はキツイ。ほとんど3巡だもんね。かといって、今更「打倒ライオンズ」という訳にもいかんし。RPGでリセットしたいようなしたくないような感じといったところか。

 んで、来週はバイウィーク。コルツは、例年、7週8週あたりでのバイウィークが多く、第14週でのバイウィークなんて、ちょっと記憶にない。まっ、単に私のド忘れかもしれんけど。

 という訳で、来週は大型って程でもないが、まさかの中型企画発動で〜す。

              私はリーボック派。段々きつくなってきた。2021/12/8(水)
Week15 12月18日
SNF
NE@IND
17−27!!!
 林家三平が「笑点」をリストラされるらしいが、5年7ヶ月レギュラーを務めて、一度も座布団10枚を達成しなかったとの事である。

 「笑点」なんて、それこそ20年以上見ていないので、現状どんな調子でやっているのかは知らないが、20年前と同じ調子でやっているのだとしたら、「5年やって座布団10枚達成しない」って相当でしょう。
 
 毎週1枚なら10週で達成してしまう数字である。まあ、勿論、円楽の気持ち(今、司会誰やってんの?)ひとつで座布団引かれる事もあるだろうけど、年間1回ぐらいは達成できる数字である。それを5年でゼロって、一体。

 世の中、結構勘違いしてる人がまま見られるが、「面白い」というのは、「面白い事を言う」では更々なくて、「面白おかしく言う」って事だよね。「面白い」は「目的語」ではなく、「副詞」だよね。これを勘違いしている人は結構多い。

 「面白い事を言う」為にジョーク帳を持ち歩くなんていうのは、それこそそれ自体が一つのギャグであるし、インターネット上でも、ネットスラングを使う事が「面白い」事だと思って、乱発している人も多い。
 また、日常生活でも、誰かの話した「面白い」事を、そっくりそのまま別の場面で使って、周りがドン引きするぐらいスベる人がいる。それでも、それを機械的に笑う人もいるけどね。

 また、所謂「芸人」の世界でも、「面白い芸人」というのは、「面白い事を言う」芸人ではなく、「面白おかしく言う」芸人の事である。
 まあ、全盛期のビートたけしみたいに、ネタそのものが面白い人もいるにはいるけれど、志村けんでも小松政夫でも松本人志でも、「面白い芸人」のほとんどは、「面白おかしく言う」芸人である。極端に云えば、ニュース原稿をそのまま読んでも「面白い」のが、「面白い芸人」である。小松政夫なんかは出来そう、というか、お得意であろう。

 ましてや、落語である。観客の多くは「噺」を知っているのである。「面白おかしく言う」のが、落語家あるいは噺家の技術の全てであろう。それが、所謂「芸」である。それこそ、三平の父親は、「謝る」だけで笑いを取っていた男である。

 しかも、林家三平(もちろん、つまらない方)は51歳だそうである、いい加減気付けよ、才能のない事に。つか、おせーよ。

 まあ、私は、「笑点」にも「落語界」にも、ましてや「海老名家」にも全然興味は無いけれど、「5年やって、座布団10枚一度も達成しない」が、それこそ「面白過ぎた」ので、つい書いちゃった。もしかして、これが林家三平の持ちネタなのか。

 まあ、「お笑い」に限らず、あらゆる言語表現で、「何を」同様「いかに」も大事だよね〜。文学なんか、それがほとんど全てといっても良いくらいである。ところが、「何を」ばかり研究している文学研究者がいかに多い事か。「おもしろくて、為になる」、これがあらゆる言語表現の理想である。

 つか、絵画や彫刻でも、「何を」ばかり研究しているバカがいるよねえ〜。

 さて、本題の「NE@IND」である。このゲームは、「多分、負けんだろーなー。でも、展開次第なら、勝てっかなー。」みたいに私は考えていた。現状のコルツは、オフェンス力のあるチームと戦うと、点取り合戦には連いていけないので、分が悪い。それこそ、天候でも味方してくれない限り、きつい。
 ただ、現状のペイトリオッツは、ここまで7連勝と絶好調ではあるが、オフェンス力は平均レベルなので、展開次第では勝ちが転がって来るかなあ、とは予想していた。

 つー訳で、「生放送があれば、見たいなー。」と思っていたのであるが、G+にもダ・ゾーンにもない。仕方ない、文字ライブで我慢かと思っていたら、前日だか当日、突如ダ・ゾーンで生配信が決まったみたい(多分)。前日までの、NFLの日本版公式ページには予定は無かった。

 んで、観戦、ショーリーーーー。いやこれもう、来年からは、ダ・ゾーン一本槍だね。こういうフレキシブル、つうか私のための配信予定変更は非常に有り難い。大歓迎。つか、好き、愛してる。ゲームパスは、何だかメンドクさくなってるし。これで、NBAも配信してくれたら、生涯ダ・ゾーン派。まあ、さすがに、インディアナポリス・インディアンスのゲームは配信しないだろーが。

 っと、ダ・ゾーン賛歌はともかくとして、コルツ戦である。展開自体は、前半20点リードしながら、後半ジリジリと迫られるという、例のアレであったが、そこで、テイラー様テイラー様テイラー様の一発が出て、辛勝。

 で、迫られる「起因」という訳でもないが、「きっかけ」的なのはウェンツのインターセプト。いや、あれは無いっしょ。時間を潰す事だけが目的のドライブで、あんなトリプルカバーのスモールウィンドウに投げんでも。投げるんだったら、その奥で1on1になっていたデュリンでしょう。あれは、ガッカリした。

 まあ、なんつーか、ここまで14試合、ウェンツのゲームを見てきて、はっきり分かったのは、ウェンツはノリでクォーターバッキングしてるって事である。

 マニングが読み、つうかパズルを解くような楽しみでクォーターバッキングをし、ブレイディが指導、つか厳命でクォーターバッキングしているのに対し、ウェンツはノリでクォーターバッキングしとる。その象徴が、あのインターセプトだと思う。

 いつかも書いたけど、そういうクォーターバックに年俸30億円は払いづらいよなあ。10億円、いいとこ15億円だと思う。この30億円のウェンツをQBに据えて、スーパーボウルに届くためには、ルーキー契約下にある選手が、それこそ10人くらいプロボウル級にならないとと厳しいと思う。

 ちなみに、現コルツのロースターにおける、私の優先度はというと、上から、バックナー、ネルソン、テイラー、レオナルド、ムーア、ケリー、ウェンツみたいな順番である。
 バックナー、ネルソン、テイラーがトップグループ、それに続くのがレオナルドで、ムーア、ケリー、ウェンツが第3グループである。それに続くのが、オコリーキ、ハインズかな。あっ、ヒルトンは御大枠ね。

 ウェンツ話はこれくらいにして、次はペイ―。この日もノーサック。ここまで12試合出場3サック。う〜む。しかも、スナップ数は結構多い。でも3サック。まあ、1巡下位なのだから、こんなもんだとも云えなくも無いが、寂しい。ツーレイを使った方がいいんじゃねーの。つか、思い切って、フランクリンを1列目に。突破力だけはありそう。

 まあ、テレビで見るのと、現場で見るのとは、また違うのかもしんないけどさ。

 ちなみに、今ドラフトで同じような順位で指名されたエッジラッシャーのここまでの成績はというと、

 18位 ジェイレン・フィリップス 14試合 8.5サック
 21位 キウティ・ペイ― 12試合 3サック
 28位 ペイトン・ターナー 5試合 1サック
 30位 グレゴリー・ルソー 14試合 3サック
 31位 オダフェ・オワー 14試合 5サック
 32位 ジョー・トライオン−ショーインカ 14試合 4サック

 まあまあ、そんな感じの数字ではある。ちなみに、ルーキーで最もサックを奪っているのは、12位のミカ・パーソンズで12サック。エッジラッシャーは、ドラフト時の評価がそのまま当てはまるつう訳である。

 で、最後は、いよいよ真打ちジョナサン・テイラー様。ジョナサン・テイラー様。ジョナサン・テイラー様。

 17−20と、例によって例の如くの追い上げを喰らっている最中、第4クォーター最終盤、2ミニッツ直前で、試合を決定づける67ヤード一発タッチダウン・ランヤッホー、PC画面の前で叫んじゃった。

 まあ、なんつーか、全コルツファンの留飲を下げる一発、大一発である。このゲーム、あるいは今シーズン、に限らず、過去のパッツ戦、つーかベリチック戦の呪いを解く一発であった。

 嬉しさでいえば、アダイ、つーかサタディのアレの次であろうが、「してやった感」はこっちの方が上である。パッツ戦で「ザマーミロ」と思ったのは、ここ20年間でコレが初めて。「ザマーミロ」と思わされたのは、山ほどあるけど。トホホ。

 でも、呪いが解けたって感じはしたね。ラックは結局未勝利だったし。まっ、フォックスボローで勝った訳ではないけどさ。

 プレイそのものは、ネルソンがDLとLBを潰して、1on1になったSをテイラー様が個人技でかわすという、ごく単純なもの。ベリチックも最警戒していただろうけど、単純であるが故に、防ぎにくいプレイだったとも云える。優秀なランニングバックと超優秀なガードがいて、初めて成立するプレイであり、そういった意味では、NFLでは希少なプレイではある。そうして、現状コルツの唯一にして最強の武器。それが、この肝心要のベリチック戦で炸裂した。うれし〜〜〜い。

 という、結果以上に、中身の嬉しい勝利だったのであるが、かといって、プレイオフ戦線を抜け出た訳では無い。8勝7勝チームはうじゃうじゃ、魑魅魍魎としている。胸突き八丁は続く。続くったら、続く。

 で、来週は、日本時間12月26日10時15分からのカージナルス戦。攻撃力のあるカージナルスとの一戦なので、苦戦必至だけど、日本人にとっては観戦しやすい時間だよね。G+の生放送、ダ・ゾーン様の生配信もあるみたいだし(あくまで、予定)。NHK杯将棋トーナメントを見ながら、見んしゃい。

 あと、昔、記事にちょいと書いた、かつての全米ナンバー1高校生、ダショーン・ハンドがコルツのPS入り。試合出てくっかな。

                        柏餅は、みそあん派。2021/12/22(水)
Week16 12月25日
SNF
IND@ART
22−16
 いや〜、寒いですなあ。ここ数年は暖冬だったので、この寒さは身に沁みますなあ。

 まず始めに謝罪しておきます。前回の記事で、今週のコルツ戦は日本時間10時15分開始なので、NHK杯将棋トーナメントを見ながら、見よう、みたいな事を書いたのだけれど、今週は「NHK杯将棋トーナメント」、やってないじゃんか〜〜い。「将棋の日イベント」とか放送しとる。ウソ書いて、ゴメンナサイ。こらっ、NHK、私に恥をかかせるなあ〜〜。

 で、早速、コルツ戦のレビューに行きたいのだけれど、まず、その前に、今季のプロボウル、コルツから7名のプレイヤーが選ばれ、リーグ最多だそうでーす。
 の割には、現在プレイオフレースでアップアップなのは何故かというと、無論、パスゲームの主役、QB、WR、エッジラッシャーは誰も選ばれていないからであります。まあ、GやLBはどうでもよいポジションとまでは云わないけれど、パスゲームの重要性は、こういう側面からも分かるよね。

 この7名プロボウラーが良いニュースだとすると、悪いニュースは、来ました、コロナ祭り。いちいち名前を挙げるのもメンドくさいぐらいの大量感染です。結果、今週来週のゲームは多くの選手が欠場を余儀なくされ、ロースター管理が大童である。

 しかし、まあ、いつまでこんな事やってんのかねえ。恐れる必要もない事を恐れると、マヌケな結果が待っているというのは、20世紀初頭の戦争ブーム、そうして、それに続く冷戦による核兵器濫造で、イヤっていう程、おもいしっている筈なのに、またまた、同じ過ちを繰り返すとは。進歩しないね、人類は。

 20世紀初頭の人々は、奇妙なことに、アメリカ人もドイツ人もフランス人もイギリス人もロシア人もイタリア人も日本人も中国人も、多くの人々が祖国を守るために戦争していたのだから。まあ、ごくごく一部の人々は、外国の土地が欲しくて、戦争していたのかもしれないけど。

 それともうひとつ言いたいのは、テレビや新聞・雑誌といったマスコミ、まあ、なんつーか、情報系エンターテインメントとでもいうものは、みな一様に「危険を煽りたがる」って事である。

 最近、天気予報が、やたら「観測史上最大」を言いたがるのは、視聴者の命や財産を心配しているからでは、更々なく、そう言った方が視聴率が獲れるからである。
 そのほか、「食べてはいけない」とか「ホントは怖い○○」といったテレビ番組や出版物も同様であるし、「ノストラダムスの大予言」的なものも、皆同様である。いつまで、踊らされてんだか。

 ビートたけしが90年代以降、この手の番組に多数出演し、人気を博したのは、「お笑い番組」より安易に数字が獲れるからである。それと、もうひとつ、自身の芸人としての能力の衰えからである。

 大昔、三島由紀夫が、「売れる本には二種類あって、ひとつは『性的くすぐり』、もうひとつは『少々の不安』。」と述べているけれども、もういい加減自覚しないと、これくらいの事は。
 ちなみに、「女子アナ」なんていうのは、完全に「性的くすぐり」だからね。ニュース原稿なんか、今時、機械でも読めるっつの。そっちの方が、よっぽど正確だわ。フェミニストは怒らんのかね。

 また、もう一方の「少々の不安」であるが、これは「質的なもの」と「量的なもの」の2種類がある。要するに、「大きな不安」とか「確実な不安」の反対側である。「毎年、日本では3000人以上の人が交通事故で死んでいます」なんてニュースは誰も喜ばない。もっと「蓋然性の低い不安」や「危険度の低い不安」である。コロナなんて、まさにドンピシャである。もともと中国で流行ってたものだし、大概は発症もしなければ死にもしないしね。

 また、「不安」の反対の「安心」も誰も喜ばない。先に挙げた「ノストラダムスの大予言」も「恐怖の大王」が降ってくるから、皆が食いついたのであって、「幸福の大王」が降ってきたって、誰も喜ばない。そんな本は売れないだろう。「1999年7月、世界の産油量が10%上がる」なんて予言だったら、誰も食いつかない。

 もういい加減気付いてほしいよ。テレビでも映画でも小説でもマンガでもノンフィクションでも、こういったものは、ごくごく一部の例外を除いて、視聴者や読者を喜ばすため、端的に云えば、「買ってもらう為」に作られているという事を。これの分かっていない人は、意外に本当に多い。

 70年代80年代のヲタクの功績のひとつに、「アニメでもマンガでも、その他何でも、多くのエンターテインメントというのは、作家だけが作っているのではなく、プロデューサーやスポンサーが大きく関与している。」という、ごく当然だけど、多くの人、それも評論家と云われる人でさえ見過ごしていた事実の発見があるけれども、いまだに、これに気付いていない人が本当に多い。それらが、自分たちを喜ばすために作られているという、ごくごく当然の事実に気づいていない人が、本当に多い。

 映画なんて、未だに「映画監督が100%制作している」と思っている人がいるからね。映画なんて、監督にもよるが、大概30%ぐらいしか、制作には参与できないものである。キャスティングすらできないだろう。100%に近い決定権を持っていたのは、それこそ黒澤明とか小津安二郎クラスだけである。

 私がスポーツを好むのには、いろいろな理由があるけれども、最も大きな理由はこれである。「スポーツというのは、プロデューサーやスポンサーの意向に沿わない、すなわち、多くの観客の望まぬ結果になる事もある。」からである。要するに、「現実は厳しい」という事を再確認させてくれるからである。こういう娯楽は他にない。

 閑話休題。

 という訳で、コロナ欠場者多数のこのゲームのコルツなのであるが、私は、さほど心配していなかった。
 
 まず、ディフェンスであるが、こちらはスキーム重視のチームなので、誰が欠場しても、あるいは誰が出場しても、大きく力が落ちる事は無いと思っていた。まあ、バックナー不在は困るが、幸い、バックナーは出場できている。
 レオナルド不在も痛い事は痛いが、レオナルド不在時はオコリーキが輝くので、それもそんなに心配していなかった。

 一方、オフェンスは、こちらは元々しょっぱいので、誰が欠場しても、誰が出場しても、大きな戦力ダウンにはならないと思っていた。OLの弱体化は気になったが、弱いなら弱いなりに、テイラーなら走るだろうと思っていた。
 あと、パスオフェンスは、先述したとおり、誰もプロボウルに選ばれてねーし。関係ねーよ。

 確か、昨季あったと思うが、バックナーとテイラー両者同時不在は、大きな戦力ダウンになるだろうが、両者が出場している限り、さほど響かないと思っていた。で、実際、大きな戦力ダウンは無かった。

 強いて云えば、通常のスペシャルチーマーが、スペシャルじゃない方にも出場しなければならなくなるので、その負荷はちょっと心配した。で、実際、ちょっとしたミスが出た。もっとも、これもレシーバーの小芝居にひっかかったものなので、大きなミスとは云えないだろう。

 つう訳で、コロナ欠場多数は、このゲームに限っては、大きな影響は無かったと思う。実際、勝ってるしね。あと、ダベンポート、まだロースターに残ってたのな。とっくにクビになったと思ってたわ。早速、ホールディングだし。

 でも、このコロナ欠場、今週のコルツに限らず、他のチームにも多く出ているが、これがプレイオフやスーパーボウルだったら、どうするの。ブレイディやロジャース、マホームズがコロナ欠場だったら、ドッチラケだよね。幸い、昨季は無かったけど。それって、プロデューサーやスポンサーの意向?。

 さて、肝心の試合内容であるが、完勝という程でもないが、懸念していたアリゾナのオフェンスが左程迫力がなく、割に楽に勝てた。ホプキンス欠場が痛いちゃあ痛いが、グリーンにカーク、ザック・アーツと駒は揃っていたので、言い訳にはなるまい。

 第4クォーター中盤にアリゾナ陣15ヤードから、決勝タッチダウン・パスが決まった訳であるが、ここでのアリゾナの3メンラッシュは不可解であった。4メン、5メンでラッシュをかけていれば、タッチダウン・パスは無かったと思う。レッドゾーンでのコールというのは、1周回っちゃうことがままあるが、あれはバッドコールだったと思う。もちろん、コルツファン的には有り難かった。シアトルのスーパーボウルでのアレを、ちょっと思い出してしまった。

 つう訳で、第4クォーターで決勝タッチダウン・パスを決めたウェンツではあるが、全体的にはイマイチだったと思う。少なくとも、私はストレスを感じた。相変わらず、プレッシャーが掛かると無力である。コロナ欠場でラインは弱体化していたけれども、ダメならダメなりに何とかしたテイラーとは、その点、対照的であった。「エーリンガー、出したいな」と思った瞬間もあった。

 でもまあ、平均的なQBってのは、こんなもんなのかなあ。考えてみれば、マニングにラック、昨季のリバースと、殿堂級QB(ラックは未遂だけど、)とばっかり付き合ってきたので、ウェンツのクォーターバッキングにストレスを感じるけれども、こんなもんなのかもしれない。カイラー・マレーも似たようなもんだったし。でも、30億円に1巡だからなあ。高い買い物したかなあ。カイラー・マレーは、どうするんでしょ。ゴフやウェンツ、はたまたボートルズと同じ道を辿るのか。QBのマネジメントって、ホント難しいね。

 ウェンツやマレーの処遇はともかく、これでコルツは9勝6敗、プレイオフレース的には現在カンファレンス5位。例年、この時期はプレイオフ進出の可能性を計算して、「死んでも、勝て〜〜。」的な定番ネタを繰り返していた訳であるが、今季は9勝8勝7勝チームがうじゃうじゃしていて、よー分からん。精査すれば、何らかの結果が出るのだろうけど、そこまでしとられん。正直、メンドイ。

 まあ、5位だし9勝だし、有利不利なら、現時点では有利な位置にいるのだと思う。計算しとらんけど。ビルズとペイトリオッツとドルフィンズ(!!!)には直接対決で勝利していて、レイブンズには敗戦。ベンガルズ、チャージャーズとは対戦無し。レイダースとは、来週対戦。もう、分かんな〜い。しかも、地区優勝の目も、辛うじて残しているという。開幕3連敗したことを思えば、「よくぞ、ここまで来た」っていったところか。

 でもまあ、プレイオフ7チーム制にした効果はあったと思う。両カンファレンスともに、ここまで大混戦だし。あと、初戦バイが1位のみというのも、分かり易くて、良いと思う。2チームバイだと、対戦相手的には2位の方が有利じゃないかみたいな思惑が働いて、落とし穴にはまるチームも出ていたが(いつぞやのコルツの事)、それも無くなって、スッキリしたと思う。スポンサーの意向が、良い方に働いたという訳か。

 んなとこかなあ。あと、ヒルトンが活躍してたね〜。老いたとはいえ、まだまだヒルトンはヒルトンだね〜。現時点で未だにルートランニングがチームで一番上手いのは、ヒルトンという。ある意味、トホホではあるが。

 んで、来週はお正月で帰省するので、レビューはありませ〜〜ん。多分。でも予定は未定で〜〜す、それでは、皆様、良いお年を〜〜〜〜。

                         私は岡めぐみ派。2021/12/29(水)

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