インディアナポリス研究会コルツ部

歴史

2021シーズン

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1/2/3/4/5/6/7/8/9

Week2 9月15日
TNF
MIN@PHI
28−34
 28−34でミネソタの負け。

 敗因、つか勝因は、両チームのオフェンシブラインの差であり、それが全てであろう。両チームのOLを交換していたら、勝敗もそのまま交換していたかと思われる。

 って、このゲームを観て、言いたい事はそんな事じゃね〜〜〜〜〜。

 両チームに、私がドラフト時、気にしてた選手が多過ぎるんじゃ〜〜〜い。

 ジェファソンは、今更言うまでもないとして(でも、ルートランニングは、さすがの切れ味。私の見た中では、史上最高かも。ジェリー・ライス以上かもしれん。まあ、同じルートランニングでも、ジェリー・ライスの場合は、スムース、ジェファソンの場合は、シャープ、という感じで、その性質に相違はあるが、)、ジョーダン・アジソン。

 なんか聞いたことある、あるいは見た事ある名前だなあと思っていたら、よくよく考えたら、私がドラフト時、欲しがってた選手じゃないか〜〜〜い。今風の言い方なら、「推しの子」じゃないか〜〜い(使い方間違ってるかも。)。スイマセン、5ヶ月前の記憶がもう無くなっていました。完全に耄碌してます。

 私の耄碌っぷりはともかく、アジソン君は、この日も1タッチダウンを決め、ここまで2試合で、7レシーブ、133ヤード、2TDs。「ルートランニングの鬼」みたいなスカウティングレポートだった筈だが、これではディープスレッドの数字。それが正体か〜〜い。

 んで、ホッケンソン。こちらは、別に能力を買った訳でもないし、ここまでキャリア6年間も、ぶっちゃけ平凡なものだけど、あのダラス・クラークの後輩という事で、私がヒイキにしていた選手である。

 このゲームを見た限りでも、実際「素晴らしい」という程でもないし、動きの切れはダラス・クラークに劣るけれど、私の欲しかった、というか、気にかけてた選手ではある。

 イーグルスサイドでは、デヴォンタちゃん。この日も一発タッチダウンを決めてた。

 まあ、この一発タッチダウンに限らず、スィフトの活躍など、ミネソタのセイフティ陣に不備の目だったゲームではあったが(ハリソン・スミスも老いたかな。)、それはともかくとして、ここまで順調な活躍。欲しかったよ。

 んで、ジェイレン・カーター。ここまで2試合で3タックル1サック。

 まあ、この選手の場合は、オフフィールドの問題が無ければ、全体1位とも云われていた選手なので、特に驚きはない。欲しかったよ。

 あと、欲しい訳ではないけど、ミネソタのカズンズ。ドラフト時の「考え過ぎのきらいがある」という評価が懐かしい。あのラックドラフトで生き残っているのは、このカズンズとラッセル・ウィルソン、タネヒルぐらいか。あと、先発じゃないけど、ニック・フォールズ。いや、もう無理か。

 QBじゃないけど、上記のハリソン・スミスも、ラックドラフトの選手だね〜。

 あと、同じく欲しい訳ではないけど、ハリソン・フィリップス。手堅く活躍しとるな。

 んな訳で、欲しい選手、気にしてた選手が、両チームにうじゃうじゃしている訳であるが、それについては、今更とやかく云わん。とりあえず、バラード、死ね〜〜。

 いやまあ、死ぬ事はないけどさ。いや、死ね。でも、陵南の田岡監督じゃないけど、「私がGMだったら、有り得たかもしれないスタメン」という企画は、いっちょ、やってみても面白いかも、とは思った。完全な自己中企画、自己満企画、わがままボディ((C)井上和香)企画ではあるけれど。

 あとまあ、欲しい訳でも気にしてた訳でもないけど、ジェイレン・ハーツについて。

 昨季のプレイオフの段階では、あまり良い印象は無かったのであるが、この日はまずまずの出来。デヴォンタちゃんへの一発タッチダウンも良かった。ちょっとラッセル・ウィルソンを彷彿とさせるものがあった。「中」から「上の下」ぐらいに、評価は上がったかな。


 んで、今週のコルツ〜〜〜〜。

 グダグダっぷりに関しては、コルツに負けていないテキサンズに完勝。今季初勝利で〜す。すなわち、リチャードソン初勝利で〜す。パチパチパチパチ。

 ラックと同じ2戦目での初勝利で〜す。こりゃ縁起がいい。いや、悪いか。

 とか、書いてたら、コンカッションで早速第3週は欠場の一報が。いやまあ、ケガは折り込み済みだけどさ。早過ぎね。

 んで、その第3週は、ミンシュ―君が先発の模様。つか、今の今まで、私は「ミンショー」と書いていたけれど、「ミンシュ―」が正解みたい。ゴメンナサイ。このつづり「MINSHEW」、「ミンショー」とはならんよね。


 んで、ジョーダン・ラブは今週も3タッチダウン。マジか、マジなのか、マジでロジャース路線なのか。

 3代続けてQBが成功するって、珍しくね。2代続けてだって、結構珍しいのに。コルツなんか、マニングtoラックという鉄板中の鉄板で失敗してんのに、3代続けてなんて、そんなの有りなの。パッカーズファンの得意げな表情が目に浮かぶ。あ〜やだやだ矢田亜希子。絶望的なネタだな、おい。

                      固定電話を買い替えた。2023/9/23(土)
Week3 9月24日
DEN@MIA
20−70(!!!!!)
 貴乃花が再婚したらしい。初恋の人だそうだ。って、宮沢りえじゃないんかい〜〜〜〜。

 とまあ、犬も喰わないような老人の恋愛話はともかくとして、20−70である。

 本来、G+で放送された2試合のうち、どちらかをレビューするつもりであったが(つーか、それしか選択の余地がない。トホホ。)、今週は、さすがにこの歴史的ゲームを外す訳にはいかんでしょう。見てねーけど。見てーよー、見てーよー。でも、26800円は払わない。

 私のNFL観戦歴も20年近くになるが、さすがに、このスコアは初めて見た。「なんか、私の記憶違いかな〜。」と思わん事もなかったが、やはり、記録的なスコアだったみたい。NFL記録は72得点だそうで、70得点は2番目の記録になるらしい。ちなみに、70得点はもう一試合あるらしく、それと並んでの同点2位という記録だそうである。

 ちなみに、その72得点は1966年のワシントン、70得点は1950年のロサンゼルス・ラムズなので、実に半世紀越しの記録である。

 つか、第1回スーパーボウルが1967年の1月15日なので、72得点は、そのシーズンの記録という事になる。で、調べてみると、第12週、@ワシントンの対ジャイアンツ戦で72−41で勝利している。

 カレッジだと、無茶なマッチアップは恒例なので、この手の得点や点差のゲームは珍しくないが、実力が拮抗している、あるいは実力を均衡しているNFLでは珍しい。大変珍しい。

 しかも、このゲーム、今回のDEN@MIAの方ね、マイアミの70得点の内訳は、ラッシング5TDs、パッシング5TDs、XP全て成功という、見事にきっちりした内容だったりする。

 しかも、この手の高得点試合っていうのは、インターセプトやパントといった、何らかのリターンタッチダウンが絡むもんなのだけど、それも無し。インターセプトが1,ファンブルリカバーが2あるものの、純粋にオフェンス陣の得点なのである。

 ちなみに、1966年の72得点の試合は、ラッシングTDsが4、パッシングTDsが3、インターセプト・リターンTDが1、ファンブル・リターンTDが1、パント・リターンTDが1、FGが1でXPが9/10で1本外しての、計72得点である。

 だから、今回のマイアミのXP10/10も記録だと思う。

 で、もうひとつの70得点の方を調べてみたら、こちらもキッチリ10/10。しかも、ラッシングTDs4、パッシングTDsが5、あともう一つがキックオフ・リターン・TDの1なので、むしろゲームとしては、こっちに似ている。

 で、コルツファン的に最も重要な情報は何かというと、このラムズに70得点を許した、すなわち70失点したチームがボルチモア時代の我らがコルツなのだ。わ〜い、ヤッター。パチパチパチパチ。ってバカ。

 この年のコルツは1勝11敗で、ブッチギリの最下位。一方のラムズは9勝3敗でNFC(NFLかな?)優勝、チャンピオンシップまで勝ち上がるものの、ブラウンズに30−28で惜敗している。

 50年代のコルツって、強かったイメージがあるので、意外。ユナイタスは1956年入団なので、それ以前は弱かったのね。っていうか、ユナイタス時代とマニング時代以外は、全部弱小かい。トホホ。でも、こういうとこから、アメリカにおけるQB神話が生まれんだな。

 でもまあ、第1週の40−0といい、大差がついちゃうと、負けてる方は完全にヤル気失くすよね。ケガも怖いし。かといって、NFLの場合は、プロ野球とかとは違って、控え選手も豊富という訳でもないだろうから、ポジションによっちゃあ、スターターが、そのまま出続けなきゃならない。とすると、こんな点差になっちゃうのかも。勝ってる側も、第4クォーター序盤ぐらいで、ニーダウンする訳にもいかないだろうから、とりあえずボールは進めるが、負けてる側もタックルする気が無いから、こういう点差になっちゃうのかもね。「おいおい、タックルしてくれよ〜。止まらないよ〜。」みたいな。

 高校野球みたいに、イニングと点差で自動的にコールドゲームにする訳にもいかないので、ここはひとつ、ボクシングのタオルみたいに、あるいは囲碁の中押しみたいに、負けている方が「敗北宣言」するというのも、ケガ防止という観点からも、有りかもしれない。ファンも、そんなに不満はないんじゃないかな。特にアメリカなんか、大差がついたら、トットと帰宅しちゃうお国柄だし。

 ちなみに、話はちょっと逸れるが、この「ボクシングで、リングにタオルを投げると、降伏宣言、すなわちTKO負けになる。」というのは、私は、この年まで、ルールとして明文化されているのかと思っていたら、どうも違うという事を最近、本当にごく最近知った。

 これは、「セコンドは試合中、リングにモノを投げ入れてはいけない」というルールを利用した、謂わば「反則負け」であるらしい。故に、リングに投げ入れるのは、タオルでなくても良く、一番分かり易いのが、セコンド本人がリングに乱入(?)してマッチをストップさせる事であろうが、そこまでするのがめんどくさいので、分かり易く、尚且つ「白旗」っぽく見えるタオルを投げ入れているらしい。

 だから、タオルが身近に無ければ、Tシャツでも椅子でもハサミでもヅラでも眼鏡でもコンタクトレンズでも、何でも良いのである。まあ、ヅラを投げ入れても、心優しいレフリーさんだったら、「ヅラ、落ちましたよ。」とか言って、返されるだけかもしれん。また、コンタクトレンズを投げ入れても、心醜いレフリーさんだったら、踏みつぶされて終わりかもしれん。

 閑話休題。

 され我らがコルツである。

 今週のコルツは、@ボルチモアで(ややこしい)、22−19で勝利。延長戦の末、サヨナラFGで勝ちました〜〜〜。ヤッター、パチパチパチパチ。ってバカじゃない。

 ここ数年、こういうゲームをキッカーのミスで落として、それが後々響いて、ライクやウェンツ、ライアンのクビにつながった、というか、彼等のクビが斬られた訳であるから、そういった意味では、大きい勝利。NFLの全32チーム、そんなに大きく力の差がある訳ではないから、こういうゲームを拾っていくのは、大事。結構大事。本当に大事。マット・ガイ獲得、ナイスジョブ。バラードを褒めてつかわそう。

 あと、ザック・モスが30キャリー・122ヤード。まあ、モスが頑張ったとも云えるが、モスがこういう数字を出したというのは、オフェンシブラインが機能している証拠であろう。シーズン前は、やや不安の残るユニットであったが、なんとかなりそう。フリースはともかく、レイマンも頑張っているみたい。ゲーム自体を見ている訳じゃないから、実際のところはよく分からんが、あくまで、スタッツからだけの予想。

 ステイケンはイーグルス上がりだし、そのへんの要領は心得ているのだろう。テイラー様が、まさかのコルツ復帰(?)したら、テイラー様&リチャードソンで安定したランオフェンスは期待できると思う。まあ、オフェンス自体の爆発力は無いだろうけど。

 あと、このゲーム、ガイのキックで決まったと書いたけれども、第4クォーターのラストで、史上最強キッカーこと、ジャスティン・タッカー様が61ヤードFGを外しとる。この61ヤードを決められて負けてたら、泣くに泣けんよな。

 しかも、映像を見ると、結構ギリギリ。コースはど真ん中で、距離が5ヤードほど足りなかった感じ。アブナイアブナイ。

 何はともあれ、勝てて良かった。

 あと、ジュリアス・ブレンツ改めジュジュ・ブレンツって、ジモティー、それもインディアナポリス出身のガチジモティだったのね。今、初めて知った。てか、あのシェルドン・デイと同じ高校かよ。あと、ジェフ・ジョージも同校出身なのね。ウォーレン・セントラル・ハイスクール、畏るべし。

 あと、ダレン・エヴァンスっていうRBも同校出身で、2011年にコルツに一瞬在籍していたらしいが、さすがにコイツは知らん。ダレンって、誰ん。まさかのダジャレ閉め。老いるって怖いのお。

                        いまだに夏のカッコ。 2023/10/1(日)
Week4 9月29日
TNF
DET@GB
34−20
 
 祝・ジョナサン・テイラー様、コルツと3年42ミリオンで契約延長〜〜〜〜〜。


 この悦ばしき話題については、来週、テイラー様の項目で祝すとして、とりあえず、今回は、第4週のチューズデーナイト、デトロイト@グリーンベイについて書きたい。

 しかし、デトロイト。ライオンズ。今季早くもG+2度目の登場。

 開幕戦と木曜日ゲームなので、ヒイキされているという訳でもないだろうが、なかなかの頻度。

 一昔前だと、ライオンズやブラウンズのゲームは、GAORAやG+はともかく、NHKBSだと、年間1回くらいしか放送が無かったものである。カウボーイズやパッカーズのような人気チーム、コルツやペイトリオッツのような強豪に比して、明らかに冷遇されていた。

 まあ、このへんの人気や強さに比して放送すべきか、それとも完全に平等に放送すべきかは、NFLに限らず、テレビにおけるスポーツ放送の永遠の課題であろうが、とりあえず、今季、ライオンズはキテル。

 ちなみに、今、TNFとSNFの放送スケジュールを確認したら、コルツのゲームが組まれてねーの。リチャードソンは来期までお預け?、テイラー様は来期までお預け?。

 まあ、そんなテレビ業界の厳しさはともかくとして、とりあえず、ライオンズ@パッカーズである。

 このゲームでの注目は、勿論、ロジャースの再来とごくごく一部で騒がれているジョーダン・ラブであるが、この試合の出来は平凡だったかな。

 ロジャースが出てきた当時のようなインパクトは無かった。だからといって、先発失格という程でもないので、充分スターターは務まるだろう。

 というか、そのラブの出来以前の問題として、パッカーズが弱い。戦力不足というのを強く感じた。そこはかとなく弱い。それも、QBを除く、全ポジションで。

 まあまあ、ロジャースの巨大なキャップヒットがあったし、また、そのロジャースを中心に10年以上勝ち続けた、すなわち、10年以上ドラフト順位が下位だったので、致し方無い、というか当然の報いというか、NFLのそういう意図である。戦力均衡を謳うNFLの戦略が正しく機能しているという事であろう。

 その犠牲者が、そのロジャースを始め、所謂「スターQB」とそのファンであろう。実際、NFLのこのイジワル政策(?)が無かったら、ロジャース等は、あと数回スーパーボウル出場&優勝している事であろう。マホームズの10年後はどうなっているのだろう。まあ、このイジワル政策をモノともしなかったペイトリオッツ&ベリチック&ブレイディもいたけどさ。

 ラヴ&パッカーズは、これから数年負けて、ドラフト上位をかき集めてからの勝負かな。

 あとまあ、オフェンスのコールが、ちょっと奇異なのも気にはなった。このゲームに限ってのことなのか。それとも、私のような素人が窺い知れぬような深慮遠謀があるのかな。

 一方で、このイジワル政策の恩恵を受けてか否かはともかく、ライオンズは、そこはかとなく戦力充実している。それも、QBを除く、全ポジションで。

 ゴフ次第で、スーパーボウルが見えていると思う。

 噂のセント・ブラウンは、この日も1タッチダウン。なんつーか、その独特なリズムのルートランニングは、ちょっとアントニオ・ブラウンを思い起こさせるものがある。背格好も似てるし、名前も似てるし、ともに下位指名選手だし。

 ラ・ポルタ(アイオワ大、つーかダラス・クラークの後輩。)も活躍してるし、ライオンズファンはスーパーボウルの夢を見るか。

 そんなスーパーボウルの夢を全然見ないコルツの今週は、対ラムズ戦、先週に引き続き、オーバータイムに持ち込むも、ラムズ一発目の攻撃であっさりタッチダウンを献上し、敗戦。う〜む。厳しい。まあ、いいや。来週は、つか、今日だけど、テイラー様、御降臨で〜す。

 つか、誰だよ、プカ・ナチュアって。

 そういえば、先週70点取ったドルフィンズは、今週20−48でビルズに負けとる。最強オフェンスじゃなかったんか〜い。

 あと、パッカーズにザック・トムという奴を発見。なにそのファーストネームみたいなファミリーネーム。ン10年生きてきて、初めて見た。「秋広」みたいなもんか。ちなみにフルネームは、Zachary Miskom Tom。ほんとに、TOMなのね。

                      いきなり寒くなった。2023/10/8(日)
Week5 10月5日
TNF
CHT@WAS
40−20
 藤井八冠が八冠を達成しましたね(変な言い方)。八冠達成は既定路線、あとは時間の問題、早いか遅いかだけの問題だったので、それ自体に驚きはない。「今年の桜は、いつ咲くか。」ぐらいの意味でしかない。

 ってゆうか、はえーよ、早過ぎるよ。ってゆうか無抵抗かよ。ここまでタイトル戦敗退無し。王手をかけられたのも一回きり(盤上の話ではなく、タイトル戦の番勝負での事ね。ややこしい。)。

 抵抗したのは、初期の豊島九段ぐらいで、あとはせいぜい羽生九段くらい。他は、ほとんど無抵抗。無力無力無力無力無力。

 お前ら、何やってんだ。藤井八冠に負けるために生まれてきたのかよ。踏みつけられるために生まれてきたのかよ。いやまあ、そうなのかもしれんけど。藤井八冠に負けて、お給料を貰う仕事なのかもしれないけど。

 昨年の村上の三冠王といい、最近の若い人たちは、強者に対して、ホント無力。無力無力無力無力無力。あっさり土俵を割ってしまう。羽生九段に対して、限界ギリギリまで抵抗した羽生世代周辺とは、えらい違いだよ。まあ、人口が少ないから、「競争」に慣れていないという側面もあるんだろうけど。

 特に酷いのが、渡辺九段、というか渡辺前名人。二戦続けてのストレート負けを含む、タイトル戦合計17勝3敗。しかも、名人在位時にである。これが木村名人だったら、引退してるよね。よく、いけしゃーしゃーと将棋が指せるものだと思う。

 しかも、渡辺九段の場合は、単に完敗しているのみならず(これも大問題だけど、)、「スキあらば穴熊」とか「詰将棋は意味がない」とか「長考は時間の無駄」(そこまでは言ってないかな。)というような自身の将棋観を、ことごとく藤井八冠およびATに否定された上での完敗なのだから、余計に始末が悪い。実戦的にも思想的にも否定されているのである。よく、引退しないよね。よく、いけしゃーしゃーと将棋を指してるよね。

 「詰将棋は意味がない」や「長考は時間の無駄」も大いに問題だけど、特に問題の根が深いのは「スキあらば穴熊」である。この「穴熊重視」というか、「玉を固く囲って、細い攻めをつなげる」というより、「玉を固く囲って、守りの事を出来るだけ考えず、攻めに集中する」という考え方は、彼と同世代、そうしてその下の世代に非常に悪い影響を与えたと思う。これがこの世代、渡辺九段も含めた40代30代、更には20代の棋士が、藤井八冠にまるで歯が立たない一因にもなっていると思う。

 「穴熊」、更には「振り飛車」も同様だけど、これらの「守りを固めて」という将棋は、畢竟81マスを40マス30マス、あるいは15マスほどしか考慮しないで済む将棋という事である。「プロ」が採用すべき将棋ではないし、少なくとも、若手が乱用してはいけない将棋、あるいは戦法であろう。所謂「振り飛車党」に時代の覇者がいないのは、これが理由である。

 若い人、「プロ」を目指す若い人たちは、81マスをめいっぱいに使った「将棋」を指すべきである。

 若くして引退を余儀なくされた藤倉五段が、ポツリと呟いた「若い頃、もっと急戦をやっておくべきだった」という言葉は、このへんの消息を語ったものであろう。もしかしたら、「居飛車急戦」だったかもしれないけれど、意味は同じであろう。

 大昔、それこそ昭和初期、ベテラン棋士が若手の「穴熊」や「振り飛車」を禁止した、あるいは快く思わなかったのも、このへんの消息を語っていたのであろう。昭和初期の棋士達は、直感的に、あるいは経験的にATと一致していたのである。

 アマチュアが大会で「穴熊」や「振り飛車」を採用するのは、ある程度致し方ない事だと思う。でも、いやしくもプロが、最強を目指す、真理を目指す、あるいは美を目指すプロが、「勝ち易い」なんていう、くだらない理由で「穴熊」や「振り飛車」を採用するのは恥ずかしい事である。しかも、結局「負けている」、「勝ち易く」無かった訳だし。

 また、50歳を過ぎた棋士が、ちょうど大山名人のように、「振り飛車」や「穴熊」を採用するのは、これはこれで仕方のない事だと思う。知力そのものが、年齢的に衰えているので、そういう「将棋」を指さざる得ないであろう。

 でも、若手棋士、とりわけ20歳前後の若手棋士は、どんどん「急戦」あるいは「居飛車急戦」の将棋を指して、棋力の向上に努めるべきだと思う。それが結局は、自分の為になるのだから。藤倉五段のように若くして引退しない為にも、また渡辺九段のように、他の大棋士に比して、いささか早く衰えない為にも。

 羽生九段の美質や長所は多々あるけれども、その最たるものは、多くの人々に、「将棋はいかなるゲームであるのか」、「棋士はいかにあるべきか」を教えた事であろう。その結果、羽生の前後の棋士は、その棋力を高めた。それに比して、渡辺九段は、まあ、それ以上は云うまい。

 この渡辺九段に限らず、また将棋界のみならず、他の世界においても、このへんの世代、40代30代、まあ20代も含めてかな、このへんの世代は、うなされてるかの如く「効率効率」「コスパコスパ」と云うけれど、この「効率主義」「コスパ主義」の陥穽は、この渡辺九段に象徴的に現わされていると思う。「コスパコスパ」「効率効率」云いながら、結局損しちゃっっているのだもの。渡辺九段は、その才能に比して、羽生九段や藤井八冠のような栄誉も収入も得られなかったのだから。

 栄誉は無論のこと、総収入だって、羽生九段や藤井八冠の1/2どころか1/10だろう。将棋自体での収入は、そこまで差がつかなくとも、出版や芸能活動に雲泥の差がついてしまっている。それって、結局、「非効率的」なのではないだろうか。楽チンチンだよねえ、CMで稼ぐのは。

 まあ、「体力的精神的に楽な将棋を指して、そこそこの収入を得られれば、それで良い。」っていう世代なのだろう。それが、彼等のいう、「コスパ」「効率」の正体なのだろう。恥ずかしい世代だね。ダサい世代である。

 まあ、そういう世代抗争はともかくとして、シカゴ@ワシントンである。奇しくも、コルツに縁のある両チームの対戦。

 シカゴ、ちゅうかエバーフェルズは、ここまで4連敗、ちゅうか、昨季から数えると、ここまで14連敗中で、かれこれ1年近く「勝ち」がない。

 フランク・ライクも、キャロライナで、今週まで4連敗、というか、今週も負けたので5連敗中であるけれども、こちらは就任1年目なので、クビがうすら寒くなる事は無いであろうが、エバーフェルズは、ちょっと寒くなってきているであろう。大きく勝ち越すまではいかなくとも、5割前後まで盛り返さないと、ジャスティン・フィールズともども、クビかな。

 エバーフェルズがコルツのDCだった頃、コルツ・ディフェンスは間違いなく「良かった」のであるが、それがエバーフェルズの功績かは、正直私にはよく分からん。まあ、そもそも、コーディネーターとヘッドコーチは別の仕事だという説もあるし、シカゴファンの皆さん、コルツを恨まないでね。ゴメンナサイ。でも、謝っとこ。

 た・だ・し、パガーノは、お前らの責任だからな。あれだけ止めたのに、DCに雇っちゃって。

 さて、そのエバーフェルズともども、14連敗の責任を問われているジャスティン・フィールズであるが、今回初めて見た。

 まあ、なんつーか、非常に素人臭いクォーターバッキングという印象。草フットボールのQBみたい。まあ、「草フットボール」なんて見た事ないけどさ。あくまで印象として。

 「センターからボールを貰って、パスラッシャーから逃げて、空いているQBにパス、空いているQBがいなかったら、あるいは、見つからなかったら、自分が走る」、みたいな非常に原始的なクォーターバッキングである。

 冒頭で、将棋の事を書いたので、それで例えるならば、一手ごとに考えてる素人、あるいは初心者の将棋、っちゅう感じである。プロは、渡辺九段も含めて、じっくり考えてから指すものである。

 まあ、要するに、プレスナップリードが出来ていない、あるいは、やらないという、良くも悪くも、つうか、はっきり悪い、ここ最近のQBの典型である。

 もっとも、フィールズの真の問題は、そこではない。フィールズは、大別すれば「スクランブルQB」、「走るQB」にカテゴライズされると思うが、その割には、そんなに足が速くないって点である。敵のサム・ハウエル(グッとくる名前)に比しても、そんなに速くない。どっこいどっこいである。キャム・ニュートンやラマ―・ジャクソンとは比較の対象にもならないって感じである。

 その程度の足と、このプアなクォーターバッキングでは、14連敗も当然と云えるだろう。ここまで、先発して5勝24敗とも報道されてた。記憶違いだったら、ゴメンナサイ。

 1巡11位で、この出来だと、かなり厳しい。トルビスキーに続いて、2代続けて失敗か。って、その前、誰だったっけ。というか、カンファレンス優勝した頃、つまりコルツとともにスーパーボウルに出た時のQBすら思い出せん。つか、他の選手も思い出せん。デヴィン・へスターしか、思い出せん。あと、アーラッカー様。あと、ムハマドがいたような。

 で、調べてみたら、レックス・グロスマン。そうそうそう。そうして、RBはトーマス・ジョーンズ。好きな選手だったのに、忘れちった。トーマス・ジョーンズなんて、記事を書こうと企画していたぐらい好きだったのに。私に「RBの何たるか」を教えたのは、このトーマス・ジョーンズである。

 他の選手は、名前を見ても、顔やプレイスタイルが思い出せん。トミー・ハリスは、さすがに覚えているが、あと偽エイドリアン・ピーターソンとかね。トミー・ハリスは、スーパーボウル、というかシーズン終盤はケガで欠場してんのね。

 そのグロスマンの後は、って調べてみたら、ジェイ・カトラーね。そうそうそう、すっかり忘れてた。久しぶりに、「ジェイ・カトラー」ってタイピングしたよ。カンファレンスが違うと、こんな記憶になっちまうのかね〜。

 でも、そう考えると、やっぱデヴィン・へスターってスゴイよなあ。忘れないもんなあ。「史上最高のリターナー」ってだけの事はある。

 さて、一方、ワシントンのQBは、サム・ハウエル。グッとくる名前。しかも、つづりも同じ、HOWELL。意外に見ないんだよね。ありふれた名前っぽいけど。日本のプロ野球でも、その後いないんじゃないかな。ポンセは二人目がいるのにさ。

 ジャック・ハウエルはともかくとして、サムの方であるが、こちらのクォーターバッキングは、フィールズよりはマシかなってぐらいの感じ。充分スターターは勤められると思う。

 ただ、ちょっと気になったのは、そのステップワーク。バックステップのみでアップステップ(この言葉で良いのか?)が無いのが気になる。
 大別すれば、ポケットQBなのだから、このへんのポケット内のフットワークを学んだら、もっと良くなると思う。

 このポケット内のフットワーク、多分「ポケットワーク」という言葉だったと思うが、これが天下一品だったのが、申す迄もなく、ペイトン・マニングである。プレスナップリード同様、このテクニックも、今のQBに学んで欲しいものなのだけど、なかなかいないんだよねえ。難しい技術なのかなあ。これを身に付けると、プレイの幅がグッと広がるのであるが。なかなか後継者が現れない。逃げてばかり。

 ってまあ、そんなサム・ハウエルのクォーターバッキングより何より、コルツファンにとって最大の関心事は、なんで、こんなQBにウェンツ君が負けとるんじゃ〜〜〜〜い、って事である。

 いや、これ詐欺じゃないですか。そのウェンツ君を1巡とトレード、しかも変動制トレードで、1巡になる程度に活躍して、プレイオフにも行けないって、これって完全に詐欺じゃないんですか。消費者センターに電話していいんじゃないんですか。いや、弁護士雇って、裁判所にカチ込んでもいいんじゃないんですか。強いって、一体どんな気持ちですか。

 そのウェンツ君は5巡144位のQBに負けるという。そうして、いまや所属チーム無し。昨今、NFL界隈にうじゃうじゃしている「はぐれ元1巡QB」の仲間入りしましたとさ。まあ、頑張れば、そうして運が巡ってくれば、ジーノ・スミスになれるかもしれんしね。ウェンツ、がんば。まあ、ジーノ・スミスは元2巡だけどさ

 しかも、このハウエル君。調べてみたら、今季は、あのブリセットさんとの先発争いにも勝利してんのな(ノースキャロライナ対ノースキャロライナ・ステイト)。コルト殺しの専門家か。対戦が楽しみだな。グフフフ。ま。今季の対戦はないけどな。

 でも、このハウエルはともかくとして、「はぐれ元1巡QB」の過剰は何とかならないかなと思う。もうちっと我慢すれば、違った将来もあったと思うんだよね。特に、このウェンツとかボートルズのような、おおらかなクォーターバッキングをするタイプは、完成するのに時間が掛かると思うんだけどね。すぐ結果を出したがるというのは、昨今のアメリカの宿痾だと思う。

 話は代わって、コマンダーズ。コマンダーズって名前が馴染まない。字面はともかく、音に異様な違和感を感じる。なんかテレビゲームみたいな名前だよね。

 この手の名称も、完全に飽和状態で、何つけていいか分かんねー、なんだろうけど、なんか他になかったんかね、もっとこう斬新な名前。

 ちなみに、私が一番好きなスポーツチームの名前は、以前ちょっと書いたけど、「アルトゥーナ・カーブ」。何度見ても、何度聞いても素晴らしい。次点は、「ロッテ・オリオンズ」かな。「オリオンズ」なんて拝借しちゃえば良いのにねえ。

 ちなみに、もっとも凶悪なのは、申す迄なく、「チワワズ」。あっ、これは、名前じゃなくて、ロゴが凶悪だった。誰からも愛されないロゴ。

 あと、名前絡みで云うと、シカゴに「ブラッシングゲーム」というのがいた。いるんだな、「ブレイザー」。つづりも同じく、「BLASINGGAME」。かなり特殊な名前だと思うけど、特殊な由来があるんだろうか。あるんだろうなあ。

 こんな感じかな。でも、このゲーム、私が見た数多あるNFLのゲームの中では、1,2位を争うほど低調な内容だった。タックルミスやドロップが多過ぎ。シーズン開幕当初、あるいは消化ゲームだったら、ある程度仕方がないが、Week5でこんなゲームをしていたら、両コーチ共にクビが危ないな。ロン・リベラは好きなコーチなんだけど、老いたかな。

 んで、今週のテイラー様〜〜〜。もとい、今週のコルツ〜〜〜。

 @インディでテネシーに23−16で勝利〜〜〜。第4クォーターでのガイ様の2発が利きましたな。バラード、グッジョブ。

 んで、我らがテイラー様は23回、165ヤード、2TDs。パチパチパチパチ。って、間違えた。これ、モスのスタッツだった。

 テイラー様は6回18ヤード。なんじゃこりゃ〜〜〜。この半年間お金の事しか考えていなかったんか〜〜〜い。大型契約ゲットしたら、途端にヤル気を失くすというアメリカンスポーツあるあるかい〜〜〜。レンドーン症候群か〜い。

 でも、ダイジョーブ。僕たちには、ザック・モス様がいるから。

 ドラフト同期だし、ともに2巡3巡評価だったから、「二度も負けられん」みたいな気持ちもあるのかもしれん。「コルツのOLが、つうかネルソンがいれば、俺だって」っていう気持ちがあるのかもしれん(ビルズのOLの皆さん、ゴメンナサイ。)。がんばって。

 とはいっても、RB二人と大型契約を結ぶ訳が無いので、つか一人でも揉めてたぐらいなので、どんなに大活躍しても、今オフリリースは確定だろう。むしろ、活躍しない方が残れるかもしれない。
 まあ、大活躍して3巡くらいとトレード出来たら、感謝感謝大感謝だね〜〜。

 で、その頃のドラフトガイド誌を見てみたら、「やりそう」つうか「スリーパー」の項目にザック・モスの名があった。一方、「ダメそう」にテイラー様の名が。ムカッ。つか、ジェファソンも「ダメそう」に挙げてた。これを書いたライター、今頃クビだね。

 でも、今調べてみると、この年のドラフト、RBは結構当たり年。大活躍はテイラー様のみかもしれんけど、このRB 不況の下、他のRBも皆そこそこに活躍してる。RBとして最初に指名されたへレールがパチェコにスターターとられたぐらいが唯一の失敗、つか計算外。

 つうか、この年、結構当たり年だね。バロー、ハーバートの2大QBを始め、軒並み活躍してる。11インターセプト男、トレヴォン・ディグスもこの年だし。70点のタゴヴァイオーラ。ロジャース2世が期待されるジョーダン・ラブ。んで、ジェイレン・ハーツ。チェイス・ヤングも、そこそこやってるし。アンドリュー・トーマス以下OL陣も頑張っとるし。そうして、何よりジェファソン、テイラー様の2大プレイヤー。

 バストはアイザイア・シモンズとリーガ―息子ぐらいか。あ、あと、ヘンリー・ラグス。あと、ドラフト外だけど、ブランケンシップ(涙)。

                              2023/10/15(日)

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