インディアナポリス研究会コルツ部

歴史

2021シーズン

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1/2/3/4/5/6/7/8/9

Week6 10月15日
SNF
NYG@BUF
9−14
 はいっ、ジャイアンツ@ビルズ。

 そのビルズ、全身真っ赤に白ヘルメットのユニフォームを着ていた。全身赤に白頭。ガンキャノン、イデオン。まあ、その元祖はウルトラセブンであろう。もっとも、ウルトラセブンの頭は、正確には、白ではなく銀色であるが、まあまあ同系統の配色ではあろう。

 つう訳で、稀に見られる配色なんだけど、これってカッケーの?。私には、ものすごくカッコ悪い、ダサいカラーリングに見えるんだけど。カージナルスも、同じ配色のユニフォームがあるし、好きな人、これをカッコイイと思う人は一定数いるのであろう。世の中、まだまだ分からないことだらけだな。

 配色といえば、ビルズのイメージカラーはこの赤と白に青を加えた、所謂、吉田竜夫の提唱する「子供の好むトリコロールカラー」であるが(ガッチャマンの配色ね。)、私は、その子供の頃から、このトリコロールカラーをカッコイイ、あるいは、美しいと思った事が一度もない。まあ、カッコ悪い、醜いとも思わないけれど、良いとも思った事は無い。

 でも、最近気が付いたのであるが、あの「マリオブラザーズ」のマリオも、この配色、赤白青のトリコロールカラーなんだよね。やっぱり、子供の好む、あるいは子供の愛する配色なのだろう。

 ちなみに、私の最も好む配色は、ウルトラマンのアレ。銀地に赤の配色である。アレはたまらん。

 配色ついでに云うと、NFLの各チームのイメージカラーの中で、私が最も好む、あるいは美しいと思うのは、サンフランのゴールド&レッド(シャアの色だ。)も捨てがたいが、やはりブラウンズのオレンジ&ブラウンである。

 実際、この配色を好む人は多いらしく、ごく稀ではあるけれども、日本の街中でも、ブラウンズのジャージやジャンパーを着ている人は見かける。さすがに、日本にブラウンズファンが沢山いるとは思えないから(いや、いるの?)、彼等は、ファッションとして、ブラウンズのジャージやジャンパーを着ているのだろう。

 そのほか、日本の街中で見かけるNFLのユニフォームといったら、サンフランとマイアミぐらいかな。こちらは、ファッション半々ファン半々といったところであろう(ブラウンズ関係者の皆さん、ゴメンナサイ。)。あと、レイダースか。こちらは、完全にファッションであろう。

 街中で見かけたブラウンズジャージといえば、その昔、ブラウンズのジャージを着ている女の子を街中で見かけて、ビックリしたみたいな事を書いた事がある。

 しかも、ジャージネームはジェラルド・ウォーレン。メッセージ性すら感じたね。そのメッセージの謎を解くのに10年かかったね(ウソウソ)。まあ、ティム・カウチでも謎だろうが。

 ちなみに、我らがコルツのジャージやジャンパーを着ている日本人は、いまだ見た事が無い。その昔、六本木の駅構内で、見かけた事があったが、勿論、外国人、白人男性であった。おそらく、アメリカ人であろう。

 じゃあ、お前が着ろって。着れるか、あんなもん。こっ恥ずかしいわ。つか、あれもう、スポーツチームのユニフォームじゃないでしょう。あの蹄鉄のロゴを取ったら、ただの作業着だよ。電気会社とかガス会社に、ああいう作業着あるよ。胸とか腕に「アルプス電気」とか縫い込んでるよ。

 んなとこかなあ、試合の感想は。ウソウソ。まあ、お目当てのキンケードが欠場していたので、試合序盤は、あんまり観戦欲が湧かなかったのだけど、だんだん面白くなってきて、最後は声上げちゃった。

 ゲーム内容自体は、ミスも多く、お世辞にも上等な試合とは云えない、要するに、しょっぱい試合だったのだけど、しょっぱいはしょっぱいなりに面白いのがフットボールの面白いところであろう。
 他のスポーツだと、しょっぱいゲームは退屈になってしまうのだけど、見るスポーツの最高峰、フットボールは、しょっぱければしょっぱいなりに面白いのである。まあ、両チーム、とりわけジャイアンツ関係者&ファンの皆さんは、くたびれ儲けみたいなゲームだったろうけど。おつかれさん、ッス。

 そのしょっぱいゲームの主因という訳ではないだろうけど、一因ではあろう、随所に見せるダボールのエキセントリック、というか奇妙奇天烈なコールは気にはなった。直接コールしている訳ではないだろうけど、最終的な責任者だからね。この手のコールは良い方に出れば、昨季のコーチ・オブ・ザ・イヤーになるのだろうけど、裏目に出ると、今季ここまで1勝5敗になってしまうのだろう。

 そのほか、ジャイアンツの敗因の一つであろうOLの規律の低さ、統率感の無さも気にはなった。その象徴が、前半終了時の、あの珍プレーであろう。ただまあ、ビシッと決まる事もあるので、上記のダボールの奇妙奇天烈なコールが、その一因になっているのかもしれない。

 そのジャイアンツのOLのひとりがジャスティン・プーさん。

 前々から思ってたんだけど、「プー」って名前、アメリカじゃあ「イジメ」の対象にならないの。面白い名前じゃないの。よくある名前なの。

 面白ネームだと思うんだけどなあ。「くまのプーさん」っていう絵本があるけれど、あの「POOH」という名前だって、面白い響きだから、ユーモラスな名前だから、命名されたんじゃないの。「くまのゴリさん」とか「くまのアルフォンス」じゃダメでしょう。ハチミツジャンキーは、「プーさん」じゃないと。

 セキオン・バークリーも復帰していたが、さすがにケガ前に比べると、だいぶ落ちているように感じた。第4クォーターに、良いランを何回か見せたけれども、ケガ前だったら、一発タッチダウンだったと思う。それが精神的なものか肉体的なものか、理由は分からないけれど、このくらいの出来だと今オフの再契約は、悩むよなあ。バークリーの契約がどうなるのかは、ちょいと楽しみ。興味がある。

 あと、オケレーケが活躍してましたな。コルツ時代は、レオナルドの陰に隠れていた、というか、レドナルドを陰で支えていたので、彼本来の能力が発揮されていなかったが、ジャイアンツに移籍して、その才能を全面的に解放したといったところであろう。元々、これくらいは出来る子です。まあ、要するに、2代目ダリアス改めシャキール・レオナルドです。

 オケレーケと再契約しときゃ、良かったか。レオナルドもケガがちだし。キャップ構成を心配するようなチーム状況でもないしな。ザックとは、再契約しちゃうか。やっちゃえやっちゃえやっちゃえ〜〜。買っちゃえ買っちゃえ買っちゃえ〜。

 同じく、元コルツでは、パリス・キャンベル。キックリターナーとしてのみの出場。あの陣容のジャイアンツ・レシーバー陣で出場できないとは。そんな選手を、どこぞのチームは、スターターとして使ってたんか〜〜い。

 同じく、元コルツでは、グローインスキー。こちらは通常運転。相変わらず、ネスティ。

 と、元コルツの話が出たついでに、今週のコルツ〜〜〜。

 先週、いい形で勝利し、今週は普通のダゾーンでも配信があるので、ちょっと見てみようかなあ〜と思わんでもなかったが、一応、用心というか警戒して、結果が出てから、すなわち、「勝った場合のみ」、入会する事にした。

 いやあ〜アブナイアブナイ、3700円大損するとこだった。用心深い性格で良かった。

 つう訳で、「もしかしたら、勝つかもなあ〜。」なあんて甘〜い期待を軽く粉砕する20−37で@ジャガーズに負け。

 ミンシュ―さんが、3インターセプト1ファンブルロストの大暴れ。インターセプトは、公式記録的には3つなのだけれど、ディフェンス側のファウルで取り消しになったものがあるので、実質的には4つ。ハイライト映像を見た限りなので、断定はできかねるけど、同情できるのは、ファウルで取り消しになった最初の仮インターセプトだけで、残りは同情の余地なし。ミンシュ―さんの責任だと思う。

 そりゃ、ミンシュ―さんじゃあ、勝てんよね。ミンシュ―さんで勝てるのなら、ジャガーズはローレンスを指名しないもの。

 なのに、そのミンシュ―さんに55回も投げさせて、テイラー様のランは8回、モス君のランは7回。どーゆーゲームプラン?。

 あっ、そうそう、先週書き忘れたのだけれど、頼みのリチャードソンはケガで欠場でーす。

 先週の段階では、1ヶ月ほどの離脱みたいな報道だったけど、結局、手術、シーズンエンドとなりましたとさ。

 まあ、この手のタイプのQBなので、ケガは折り込み済みであるから、さほどの驚きは無いのだけれど、早いよ、早いよ、スレッガーさん。

 第5週までの5ゲーム中4ゲーム出場、全うした試合は無し。全ゲーム途中退場。そうして、シーズンも途中退場。

 で、ケガは右肩。詳細は勿論不明であるが、一般に肩のケガは治りにくいと云われている。もしかして、このままキャリアエンドじゃねーだろーな。まだ、俺、リチャードソンのゲーム、1試合も見てないぞ。このまま、謎の転校生リチャードソン君で終わるんじゃねーだろーな。

                                  2023/10/22(日)
Week8 10月29日
SNF
CHI@LAC
13−30
  先週は「打順」の続きをアップしたので、サボっちったけど、今週はシカゴ@チャージャーズ。

 シカゴは、今季2度目の日本放送。コルツは未だゼロ。成績的には似たようなもんなのに。
 シカゴとインディアナポリスって、東京都で云ったら、新宿区と青梅市ぐらいの違いがあるから、仕方ないけどさ。いや、立川市ぐらいか。青梅市と立川市の住民の皆様、すみません。

 まあ、愚痴っても仕方ないので、シカゴ戦のレビュー。

 シカゴで、まず触れるべきは、何と言っても、噂のドラフト外新人QB、タイソン・バージェントであろう。

 パッと見の印象は、まず「結構、ゲームに慣れてるな」である。

 「いや、プロのゲームで、そんな印象あるか」という反論をされる方もいるかもしれないが、最近の新人QBは、「ゲーム慣れ」していない選手が結構多い。前回のシカゴ戦の記事で、私はフィールズの事を「素人臭い」と評したけれども、そういう意味である。

 じゃあ、「ゲーム慣れ」って何かというと、まあ、「フィールド上で何が起こるのか、だいたい予想できてる」って事である。まあ、これは、フットボールに限らず、たいてい何でもそうだけど、「次に起こる事が、だいたい予想出来てる」「80%ほど予想出来てる」っていうのが「慣れ」であり、それが「落ち着き」「正しい判断」につながる。

 アルバイトを始めて、最初の1週間は、「何が起こるか」分からず、故に「何をして良いか」が分からず、緊張してミスしてしまうなんていう状態であるけれども、1ヶ月も経つと、「おおよその事が予想出来」、「おおよそ落ち着いて対応できる」という状態に変わる。それが「慣れ」である。

 また、出産で、「『第一子』より『第二子』の方が、お母さんが余裕ぶっこいてる」というのも同様の現象であろう。

 この手の「慣れ」の無いQBが、フィールズに限らず、最近の新人QBには非常に多い。NFLに慣れていないというより、フットボールというゲームそのもの、フットボールのクォーターバッキングに慣れていない新人QBが非常に多い。大半と云っても良いくらいである。

 故に、そのクォーターバッキングは単調、自分の出来る事しか出来ない。そうして、イレギュラーに対応できない。しかも、フットボールなんてイレギュラーだらけのスポーツである。このイレギュラーを、ある程度予想できるというのが、「慣れ」である。そうして、「慣れ」ていないと、本人のみならず、というか本人以上に周囲がヒヤヒヤする。不安になる。

 この手の不安がバージェントには感ぜられなかった。良くも悪くも、「第五子出産のお母さん」のように余裕ぶっこいてる。

 「理由は何なのかな〜」と思って、カレッジの成績を調べてみると、2018年(!!!)から、コロナ休憩の2020年を挟み、丸5年、がっつり4年QBしてる。実に53試合出場、パス・アテンプトは2040にも上る。1年こっきりスターターばっかしの、昨今のNFLのルーキーQBとは随分異なるスタッツである。

 ちなみに、我らがアンソニー・リチャードソンの大学時代の出場試合数は24、うちスターター13、パス・アテンプトは、たったの393。

 つかまあ、53試合出場って、NFLでも、そこそこのベテランだよ。プレイオフまで含めて、がっつり3年先発しなければ届かない数字だよ。そりゃ、「慣れる」って。

 まあ、もちろん、シェパード大学というディビジョンUでの経験なので、NFLやFBSとは随分違うかもしれないけれど、そうは言っても、同じフットボールである。やはり経験は経験であろう。「ドラゴンクエスト」と「ウィザードリィ」ぐらいの違いだろう。「ドラゴンクエスト」と「くにおくん」の違いではあるまい。分かりにくい喩えでスマソ(死語)。

 でもまあ、このバージェントのクォーターバッキングを見ていると、パーセルズの提唱する「スターター経験3年間」の意味が実感できる。あれっ、2年間だったっけ。

 そのほか、技術的に目に付くのは、何とっても、そのフットワーク、ポケット内でのフットワークであろう。そのフィールズの記事で、対戦相手のQBサム・ハウエルのフットワークについて、ちょこっと苦言を呈したけれども、そのフットワークが、完璧ではないにせよ、そこそこ出来ていたのが、このバージェントである。そういった点でも、昨今のQBには、ちょっと珍しいタイプではある。

 そのフットワークも含めて、「ちょっとマニングを思わすものがあるなあ〜」なあんて思って見ていたら、現地の放送で、そのマニングのQB学校だかQBアカデミーの受講生、あるいは卒業生と紹介していた。ナ・ル・ホ・ドね。

 勿論、不満点もいくつかある。まず目につくのは地肩の弱さであろう。それが、結局コントロールの精度、特にディープのコントロールの精度につながっているだろうし、あと、そのスローイングフォームが大きめなのも、それが理由だろう。まあ、これは、メカニックの改善や筋力強化で補えるとは思う。

 あとまあ、プレスナップリードは、それこそマニングさんに教わって下さい。そういえば、オーディブル、やってたね。

 まあ、このバージェントが、シカゴの、あるいはエバーフェルズの最終的な結論かと問われれば、多少の疑問も残るが、底の見えたフィールズ、6勝25敗男のジャスティン・フィールズよりはマシだと思う。まだ、希望は持てるであろう。

 そのほか、目に付いたのは、バージェントと同じ非ドラフト組のT.J.エドワーズかな。

 このエドワーズが、パスでもランでも、エイケラーに付けなかったのが、このゲームにおけるシカゴの敗因の一つにはなっていたとは思うけど、後半、ブリッツァーととしては機能していた。ヨコの動きや細かい動きは苦手だけれども、タテの動きや突進は得意なタイプと見た。選手は、使い方だよね〜。マシスみたいに、ひとつ前にするのも有りかもしれん。

 で、そのひとつ前にいるのが、元コルツのンガコエ。この日は、出場するも、スタッツは無し。

 ブラック企業を辞めたら、次の就職先もブラック企業みたいな感じではある。職場を良くするのは、結局、自分だよね〜。

 でもまあ、このンガコエを見ていると、なんつーか、典型的なジャーニーマンつう感じはする。それなりのスタッツは残すけども、大型契約、あるいは中型契約をするほどじゃーない、みたいな。

 「なんかエッジラッシャーのデプスが薄いなあ〜、ちょっと厚くしたいなあ〜。」と考えていた時に、「あっ、そうそう、ンから始まるエッジラッシャーいなかったけ。」みたいな感じで、思い出して契約に至るみたいなのが、ンガコエだと思う。

 そういった意味じゃ、その変な名前は、有利に働いていると思う。これが、スミスとかジョーンズだと、意外と早くNFLからフェードアウトしてたかも。

 一方、チャージャーズ側だと、まず目についたのは、キーナン・アレン。まだ、やってたんだねぇ〜。チャージャーズ一筋11年。1チームで10年以上プレイするのは、もはや希少種だよねえ〜。現コルツだと、8年目のライアン・ケリーとルーク・ローズが最長。

 キーナン・アレンといえば、思い出すのは、そのドラフト時、「ルートランニングしか能がない」みたいな評価で、結局3巡76位での指名。私も、もうちょっと高く評価していたので、ガッカリした記憶がある。同じく「ルートランニングしか能がない」みたいな評価だったのが、ロバート・ウッズで、こちらは2巡41位。でも、どちらも現役でガンバってるよねえ〜。成績も立派だし。

 この二人の成功が、私の「ルートランニング最重要視論」を確固たるものにしたと云える。そういった意味では、思い出深い両選手ではある。

 ちなみに、この2013年、WRで最初に指名されたのは、あの最終兵器彼女と謳われたタヴォン・オースティンで1巡8位。結果は、申す迄もあるまい。タヴォンのタイピングが懐かしい。

 でも、この2013年、改めて見ると、なかなかのバストイヤー。上位陣は、エリック・フィッシャーを除くと、総崩れ。ダヴォンちゃんが、まだマシに見える。成功といっていいのは、14位のラトレイレイ、15位のヴァッキャロぐらいか。彼等も大成功ていうほどでもないしなあ。「手堅い」ぐらいの成功だからなあ。力的成績的には、13位のシェルドン・リチャードソンだけど、問題児だしなあ。

 ちなみに、QBの最初の指名は16位のEJ・マニュエル。う〜む。ちなみに、コルツは24位でビジョーン・ワーナー。う〜む。溜息しか出んな。マンティ・テオもこの年で38位。う〜む。やはり、溜息しか出ん。

 話をチャージャーズに戻すと、他に気になった選手といえば、アサンテ・サミュエル。コルツファンが大嫌いな名前のひとつである。この名前を見ただけで、あるいは聴いただけで、ムカッとする。

 んなとこかなあ。

 あと、シカゴの選手というかチームが、前回の記事でも似たような事を書いたが、全体的にピリッとしていないのは気にはなった。エバーフェルズの個性なのか、他に理由があるのか。

 で、先週ア〜ンド今週のコルツ〜〜。

 先週はブラウンズに38−39で負け。チャッブもワトソンもいないブラウンズに負け。

 期待のミンシュー君は2TDsを奪うものの1インターセプト・3ファンブルロスト(!!!)。

 まあ、ゲームを観ていないので、この4つのターンオーバーがいかなるものかは、さっぱり分からないし、ゲームへの影響もまるで分からない。

 3ファンブルに関しては、ファンブル自体はともかく、ロストに関しては完全に運なので、ツイてなかったという事にしておこう。

 んで、今週はセインツ相手に27−38で負け。まあ、こっちはディフェンス崩壊という事にしておきましょう。

 ちなみに、この2試合、テイラー&モスはスタッツ的には、なかなかの活躍。何気に強力タンデムかも。

 んな感じかなあ。

                        まだ、アリが動いている。2023/11/6(月)
Week9 11月5日
IND@CAR
27−13
 今週末は仕事が休みなので、コルツのゲームをリアルタイムで見ようと画策。ここまで1勝6敗のパンサーズ相手なので、勝つ確率も高そう(ライク、すまん。)。

 ちょうど、普通のダゾーンの配信もあるので、それを観ようかとも思ったが、一方でゲームパスの無料トライアルもある。3時間ほど苦悩して(←バカ)、「無料」に魅かれて、ゲームパスを選択。万が一の敗戦も斟酌したのだ。

 結果は27−13の楽勝。ゲームパスの本契約(9381円)は、もうちっと懊悩する(←アホ)。

 つう訳で、今季初めて、そうして、もしかしたら最後になるかもしれないコルツ戦のレビューっす。

 で、結果は、上記の通り、27−13の楽勝。勝因は、ズバリ、ケニー・ムーア様の2インターセプト・リターン・タッチダウン。これしかない。

 ムーア様は、年に一回くらい、大爆発する試合があるよねえ〜。大好き。

 ちなみに、インターセプトは、このムーア様の2発の他に、セグン・オルービという奴が、もう一個記録している。ただし、こちらはリターン・タッチダウンではない。

 って、誰。

 調べてみると、一応昨季もコルツに在籍していて、2ゲーム出場、2アシストタックルを記録している。

 昨年、ドラフト外でナイナーズと契約するも、開幕前カット。その直後、コルツと契約して、PS暮らしの末、第16週のチャージャーズ戦にスペシャルチーマーとしてNFLデビューしたみたい。しかし、不肖私の記憶には全然無い。すまん、オルービ。

 んで、今季もロースターに残り、ザイール君の負傷欠場にともない、出番が回ってきて、1インターセプトを記録。ザッツ叩き上げですなあ。いいぞいいぞ。

 んなとこくらいかなあ。今季初めて、そうして唯一かもしれないコルツ戦のレビューなので、色々書けるかとも思ったが、試合自体も楽勝だったし、リチャードソンは出てないし、ミンシュ―は底が見えたし、あんま書く事が無い。

 むしろ、パンサーズの覇気の無さが気にはなった。第3クォーター終了時点で20−10なので、本来だったら、全然楽勝の点差ではないのだけれど、なんか負けそうな雰囲気は全然無かった。んで、第4クォーター開始早々、ムーアの、この日2つ目のインターセプト・リターン・タッチダウン。勝負あったって感じ。テレビとか見ちゃった。

 パンサーズの事は、全然分からんので、論評は差し控えるが、1勝7敗も納得の内容、というか納得の雰囲気ではあった。ライク、がんば。

 で、一応、恒例って訳でもないけど、新人QB管見やっとくか。

 で、そのブライス・ヤングであるが、なんつーか、これほど印象に残らないQBは、私のNFL観戦歴ン十年で初めてである。良し悪しが、まるで分からん。他のQBだったら、良し悪しが見えるのであるが、このヤングは、その良し悪しが全然見えん。技術的にも、精神的にも、である。

 良いところも悪いところも、まるで分からん。目につかん。印象に残らない。こんなことは、本当に私のNFL観戦歴ン十年で初めてである。どんなQBでも、満足なり不満なりがあるものだけど、それが全然出てこない。

 なんつーか、「プレーン」っていう感じ。そう、あのプレーンヨーグルトみたいな感じである。それ単体では、まるで味が無く(無くはないけどさ、)、砂糖を入れたり、果物にかけたり、料理の隠し味に使ったりする、あのプレーンヨーグルトである。あんな感じ。勿論、そのまま、まさしく「プレーン」のまま、美味しく食べている人もいるだろうけどさ。

 「素材」っていうのとも、ちょっと違うんだよね。「素材」っていうのは、「こうしようか、ああしようか」と夢が広がる選手であろうが、ブライス・ヤングは、そういう夢も広がらない。ただ、いろんな使い方がある、って感じ。まさしく、「プレーン」。

 ベリチックが上手く育てる、というか上手く使うようなタイプだとも云える。そういった意味では、まさしくセイバン上がりのQBだとも云える。ザッツ・セイバン。

 ただ、その手綱は、ベリチックではなく、ライクに委ねられた。このQBを、ライクがどのように育てる、いや、どのように使うのか、興味はある。

    「暑い」、この世に生を享けてン十年、初めて11月にこの言葉を使った。2023/11/7(火)
Week10 11月9日
TNF
CAR@CHI
13−16
 ライクvsエバーフェルズという全米大注目のコルツボウルである。

 んで、その余波を受けて、日本でも生放送。

 んで、シカゴは、ここまで3回目、キャロライナは2回目の日本での放送、つか現地でのナイトゲーム。一方、我らがコルツは、ここまで放送無し。不人気チームなのは知ってたけど、ここまで堕ちるとは。もはや、カージナルス並みか。カージナルスファン、スマソ。

 んで、その日本での木曜日ゲームの放送だけど、どうも今週で最後みたい。来週からはサンデーナイトのみとなる模様。G+でのNFL放送も今年で最後かもね。オードリーも頑張ってたけど、あれも最後かもね。
 日本における、ここ最近のNFL放送、海外スポーツ放送については、これまで何度か書いてきたので、ここでは繰り返さない。

 さすがに、来季からはゲームパス加入すっか。3万円かあ、痛い出費。

 さて、その全米大注目のコルツボウルであるが(してねー。)、あんまり見るべきところ、語るべきところが無かったし、両チームともに、ここまでレビュー済みなので、今回は両チームのQBについての感想で、お茶を濁したい。

 まずは、バージェントであるが、かつての記事にも同様の事を書いたけれども、やっぱこう「こなれてる」。ゲームに慣れてる、クォーターバッキングに慣れてるっていうのは、このゲームを見ても、つくづく感じた。ベタなプレイをベタな判断でベタに決めるのが、非常に上手いという感じ。ベタ王。

 ただまあ、それだけという感じもしなくはない。ベタを超えるプレイを見せないと、ここから先は厳しいんじゃないかなあとも思った。まあ、バージェントがベタに徹していれば勝てるだけの陣容を攻守ともにベアーズが揃えれば、また話は別だけれども。

 あとまあ、基礎的な体力、運動能力不足も感じた。それこそマニングだったら、レシーバーが掌一つオープンになればパスを通せても、バージェントだと、体2つ分、は大袈裟にしても、体半分、あるいは体一つ分オープンにならなければ、パスを通せない、みたいな基礎的な運動能力、判断力の遅さみたいなものは感じた。

 まあ、勿論、これらがあれば、ドラフト上位、つうかFBSの大学にリクルートされていただろうけど。ただ、こういったものが練習や努力で身に付く、すなわち後天的に身に付けるものかどうかは、それは分からん。

 「基礎的な運動能力は高いが、クォーターバッキングに難あり」みたいな新人QBは、それこそ掃いて捨てる程見てきたけれども、このバージェントのような「クォーターバッキングは及第点であるが、基礎的な運動能力不足」みたいな新人QBは、初めて見たかもしれない。強いて挙げれば、あのフィッツパトリックだろうけど、フィッツパトリックも基礎的な運動能力不足っていう程、運動能力が劣っていた訳ではなかった。フィッツパトリックちゅうか、ハーバートはFCSとはいえ、ディビジョンTだしね。

 そういった意味では、バージェントは、結構珍しいタイプの新人QBだとは云える。変わり種、といった感じではある。

 一方、そのドラフト外QBの対極にあるのが、全体1位QBのブライス・ヤングである。

 こちらは、当然ながら、運動能力的には何の問題もない。FBSどころかアラバマ出身だしね。

 で、クォーターバッキングも、勿論及第点なんだけど、前回の記事にも書いたように、こちらは本当に特徴が分からない。良し悪しが全然分らない。悪い所も目につかないが、良い所もめにつかない。ほんと、そんな感じである。

 G+のアナウンサーが「ヤングの全体1位の理由が素人目には分からない」と云ってて、解説の有馬さんがその返答に窮していたけれど、これはそういうところを指しているのだろう。なんかほんと、まさしく「プレーン」といった感じである。

 で、その解説の有馬さんも触れていたヤングの公称5−10という低身長であるが、それは、私には、あまり気にならなかった。プレイスタイル的にも背格好的にも、そんなに「背が低い」という感じはしなかった。

 同じ5−10でも、カイラー・マレーは、あからさまに小さい、というか「メット、デカすぎ」という感じがするけれど、ヤングの場合は、そのスタイル(身体のね。)もあるのか、「小さい」という感じは全然しなかった。

 もっとも、「背の低さ」というのは、今現在は、一昔前のように完全否定されている訳ではなく、どっちかつうとOCの好みの問題であろうから、あまり気にするポイントではないかもしれん。

 つかまあ、あれって「実測」なの「公称」なの。ちゃんと計測しろっつの。なんだよ、「公称」って、そんな身長あるか。そんな公称制の身体測定なんて、した事ねーぞ。俺も、3m50cmとか「公称」しちゃうぞ。いや、いっそ50mとか「公称」して、ウルトラマンやコンバトラーVなみの「身長」にするのも、面白いかもしれん。

 閑話休題。

 さて、このゲームというか、先週のゲームも含めて、ヤングのプレイで、私が、その身長より、気になったのは、ヤングの「覇気の無さ」というか、「感情表現の乏しさ」である。

 まあ、もっとも、QBに限らず、どんなスポーツでも、つか、どんな仕事でも、基本的には「冷静に」プレイ、あるいは作業した方が良いのであるから、「感情表現に乏しい」は「感情表現が豊か」あるいは「感情表現が荒い」よりは良い事なのかもしれない。

 ただまあ、ヤングの場合は、あまりに「淡々と」し過ぎている。日本の実況席が、このゲームを「静か」とか「淡々と」とか評していたけれども、その一因はヤングの「感情表現の乏しさ」にもあると思う。

 過去のQBで近いタイプというと、ジョー・クール(何代目?)と謳われたジョー・フラッコであろうが、フラッコの場合は、「感情表現が乏しい」というよりは「感情表現が苦手」といったタイプだったと思う。喜怒哀楽はあるけれども、それを笑顔とか罵声とかで表すのが苦手みたいなタイプだったと思う。

 たが、このヤングは、その笑顔や罵声の大元である喜怒哀楽そのものが無い、といったら大袈裟かもしれないが、それらが少ないように思われる。良いプレイをしても喜ばないし、悪いプレイをしても悲しまない、そんな感じである。

 なんつーか、「公務員」みたいな感じ。「市役所の職員」みたいな感じである。仕事そのものに喜びも悲しみもない、そんな感じである。

 この世の多くの仕事は、その仕事の成否に喜びや悲しみがある。医師なんかは、その究極、つか、自分だけが喜んだり悲しんだりするような仕事じゃないけれども、医師とまで行かなくとも、たとえば、営業職だったら、契約が取れれば、ドアを閉めた瞬間にガッツポーズのひとつもするだろうし、お店の経営者なら、商品が売れれば、二ヤリであろう。

 また、自動車の修理工なら、上手く修理できれば、気分爽快だろうし、料理人なら、味見をして、キタキタキターとなるだろう。工場労働者にしたって、上手く製品が作れれば、メシが美味いだろうし、農家だったら、青々と揺れる稲穂を見て、となるだろう。

 つう感じで、どんな「仕事」にも、その成否にまつわる喜びや悲しみがあるだろうけど、それが無いと云ったら、大袈裟であろうが、それが少ないのが公務員という仕事だと思う。ぶっちゃけ、仕事量の増加は単なる負担増であろうし、その仕事の成否に喜怒哀楽は少ないだろう。「よしっ、今日は上手くハンコが押せた。」なあんて喜んでいる人もいるかもしれないけどさ。

 まあ、公務員の仕事にだって、その成否にまつわる喜怒哀楽はあるかもしれないが、一般的なイメージとしては少ないように思う。まあ、あくまでイメージだけどさ。そのイメージ的な比喩で、ブライス・ヤングのプレイっぷりは公務員的である。

 つかまあ、QBに限らず、またフットボールに限らず、プロスポーツなんて、その成否にまつわる喜怒哀楽が特別に激しい仕事であろう。ワンプレイワンプレイ、はっきり成否の出る仕事である。だからこそ、「感情を抑える」っていうのが、プロスポーツの大事な心得の一つになっている訳だけど、ヤングは、それが抑えすぎである。その抑える感情そのものが無いのではと、私が疑ってしまうぐらいである。

 実際、過去のQB、マニングでもブレイディでもロジャースでも、その感情表現は激しかった。感情を抑えきれないくらい厳しい仕事をしているからである。ギャラそのものが異常に高額だし、そのプレイの成否が、他の仕事、それこそ医師と比べても、比較にならない程、多岐に影響を与える。故に、なかなか感情が抑えられなくなる。

 そういった意味では、このヤングもまた、バージェントとは全く違う意味で、非常に珍しいタイプの新人QBだと思う。

 で、今週のコルツ〜〜〜。

 フランクフルトにて、ペイトリオッツ戦、10−6で勝利〜〜〜。よっしゃーーー!。

 って、まあ、喜ぶようなゲームじゃない。かつての黄金カードも今は昔、すっかりしょっぱいカードとなり果てました。フランクフルトの皆々様、ごめんなさい。ま、私の謝るような事でもないけど。

 あまりにしょっぱいスコアなので、ハイライト映像すら見てないけど、見てみたら、案外いいゲームなのかもしれん。かもしれん。まあ、30年前、あるいは40年前に戻ったちゅうとこか。

 コルツはともかくとして、ペイトリオッツ、つうかベリチックの凋落ぶりは、コルツファンといえども、ちと悲しいものがある。ゲームを見てないから、何とも云えないが、案ずるに、手腕の衰えというよりは、年齢的な情熱の衰え、勝利への意志の揺るぎだと思う。要するに、老衰である。もう中学生、あっ、間違えた、もう71歳である。孫と遊ぶ年齢である。

 こればっかりはしょうがないよね。どんな名将でも、加齢とともに、勝利への意志は衰えていくものである。勝利が幻想だという事を知ってしまうものである。まして、ベリチックのように、功成り名遂げたコーチならば、尚更である。もう、勝つ事に厭いているだろう。

 このゲーム、ゲームパスに入会したら、見てみっかな。万感の思いを込めて。

 で、来週、つうか今週のコルツは、ペイトリオッツともども、バイウィークで〜す。数日、ドイツ観光をしてから、帰国すんのかな。やっぱ、ベタにフランクフルトを食うのか。

 ちなみに、このゲームが開催されたドイッチェ・バンク・パーク(ドイツ銀行パーク?)ちゅうのは、2011年に、なでしこジャパンがアメリカを破って、ワールドカップを制したスタジアムだそうで〜〜す。プチ・ドイッチェ・バンク・パーク情報。

                                   2023/11/18(土)  

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