SuperBowlXVIII | 2月12日 KCvsSF @LV 25−22 |
年末年始、帰省した折に、「孤独のグルメ」を観ていた事はご報告済みであるが、その後、自宅に帰ってからも、YouTubeで、時折、「孤独のグルメ」の配信を観ている。 「孤独のグルメ」のドラマの面白さのひとつに、チョイ役、あるいは脇役で出演する大物俳優というのがあると思う。 思いつくままに挙げてみると、岡本麗とか室井滋とか藤田弓子とか。あと、記憶が定かではないけど、川上麻衣子も出演していたと思う。あれ、女優ばっかだ。男性だと、角野卓造。あっ、大物じゃないか。有名俳優ぐらいで。 こういう役者たちが、従業員やら客やらで出演して、小物俳優、あるいは無名俳優の松重豊と絡むのは、このドラマのちょっとした「売り」であると思う。 こうした大物ゲスト俳優で最も驚いたのが、浅野温子。あのダブル浅野(古っ!!)の浅野温子である。あの浅野温子が出てきて、「スローなブギにしてくれ」の芝居ではなく、「あぶない刑事」の芝居をしてた。サービス、サービス。 そのほかだと、「沖縄編」でスゴイ美女が出てきて、「誰かな」と思って、クレジットで確認したら、国仲涼子。ビックリした。 最近は、私はテレビを全然見ていないので、彼等、あるいは彼女等が、現在のテレビでどのような活躍、あるいは活動をしているのか全然分からないけれど、懐かしかった。岡本麗なんて、ただの「ババア」だったからね。 ただまあ、このドラマの原作、じゃなくて作画が谷口ジローである事を考え合わせると、大物俳優であるべきなのは、こうしたゲスト出演者ではなく、主役の井之頭五郎役にこそ、大物俳優を起用すべきだったろう。そちらの方が、原作の雰囲気が出る、原作を正しく解釈する、というものである。まあ、テレビ東京なんで、ギャラ的な問題はあろうが。 で、誰が適任であろうかと、つらつら考えると、例えば渡哲也や渡辺謙。あっ、これから、色々な役者の名を挙げるが、「『孤独のグルメ』の放映時期と役者の年齢が合わない。」とか、ツッコまないよーに。彼等が、井之頭五郎の年齢であろう50歳前後と想定しての話である。 渡哲也や渡辺謙以外だと、勝新太郎や若山富三郎なんかも面白かろう。勝新は無論のこと、若山富三郎も面白がって、いい芝居をしてくれそうである。 岸田森や山ア努だと無駄使いに過ぎるであろうが、松田優作あたりは、いい芝居してくれそうである。50歳を過ぎて、抜けた、落ちた、澄んだ松田優作が、いい芝居をしてくれるであろう。スタッフの言いなりでね。で、髪型は無論、「蘇る金狼」の、あの七三。 このへんだと面白そうであるが、逆につまらなそうなのは、藤田まこととか渡瀬恒彦とか水谷豊とか平泉成あたり。このへんだと、「大物感」に欠ける。かえって、ベタなキャスティングでつまらない。 そのほか、ダメそうなのは田中邦衛と成田三樹夫。これは絶対ダメ。トンチンカンなドラマになってしまう。また、彼等とニュアンスは異なるが、鶴田浩二もダメ。これは、観てるこっちが困ってしまう。 あと、ショーケンや沢田研二も厳しかろう。演出の方向性が分からない。菅原文太も、ちょっと厳しいかな。梅宮辰夫や松方弘樹は、ギリ有りだと思う。あと、案外、高倉健は面白いかもしれない。いい芝居してくれそう。この世で一番カッコいい人間、小林旭は、ちと厳しいか。藤岡弘、は、分からん。宮内洋は、有りか。 と、いろんな役者の名前を挙げてきたが、この「孤独のグルメ」に最適の役者、井之頭五郎に最もふさわしい役者は誰かと問われたら、これは誰がどう考えたって、答えは一つしかない。そう、田村正和である。これしかない。これが完全正解。ジ・アンサー。 「古畑任三郎」より、ちょっと前、「うちの子にかぎって」の頃がベストだと思う。 あの美しい顔で、優秀なインテリア・コーディネーターなのに(正しくは「輸入雑貨屋」)、定食屋等々で、訳の分からん食事モノローグをしながら、飯を食う田村正和、そうして井之頭五郎。これこそが、完璧な「孤独のグルメ」であろう。 さて、スーパーボウルである。 スーパーボウルという事で、会場には、シャックとかレブロンとか、おなじみのJAY−Zさんとか、所謂「セレブ」の皆さんが、試合を観たいのか、自分を見せたいのか、集まってた。レブロンは練習しろ。 まっ、それは別に良いのであるが、この手の光景で、毎度思うのは、「マイケル・ジョーダンは来ないんだな。」って事である。私の記憶する限り、この手のイベントにジョーダンが顔を見せた事は無い。 全盛期だと、「会場が大変な事になるので、避けてた」という事も考えられるが、まあ、現在、ジョーダンが会場に現れても、「試合そっちのけ」にはならないであろう。単純に、「興味がない」のかもしれない。 でも、スポーツマンって、引退後、マスコミに出たがる奴と、全然出てこない奴と、二極化するよね。それも、現役時代のイメージは、全然関係なかったりする。マジックが出たがりで、バードが出不精というのはイメージ通りだけど、ダンジーが出たがりというのは、イメージに無かった。マニングは出たがりっぽいけど、ブレイディはどうなるのかな。 まあ、私もアメリカのマスコミの全てをカバーしている訳では無いので、私の知らないところで「出てる」のかもしれないけれど。あと、パット・マカフィーは引っ込め。田舎に引っ込んでろ。 で、話は変わるが、「ハーフタイムショー」って、いらんよね。今年は全然見なかった。違うチャンネル観てた。 私がアッシャーさんを全然知らないというのもあるけど、単純に出演タレントが小粒になったというのもあると思う。マイケル・ジャクソンとかマドンナとかプリンスとかいうような、「分かり易い、分かり易過ぎる世界的スター」は、もういない。良し悪しはともかくとして。 これは「テレビ」というメディアが衰退したのが、大きな、というか唯一の要因なので、アーティストの皆々様には何の責任も無い。アッシャーさんも1980年代に生きていたら、「世界的な」スターになっていただろう。 今の若い人たちには、ビートルズやマイケル・ジャクソンが、当時、世界の中でどういう位置にいたのか、彼等の楽曲が、世界の中でどういう地位にいたのか、よく分からないと思う。分かりにくいと思う。 音楽に全然興味の無い私でも、「イエスタディ」や「レット・イット・ビー」なら、その一節を歌えたし(「レイビー、レイビー」云うだけだけど、)、当時の男子小学生は皆「ムーンウォーク」をした。この「ムーンウォーク」に加えて、「秘孔を突いたり突かれたり」と「パロスペシャルを掛けたり掛けられたり」は、当時の男子小学生の必須ムーブであった。通過儀礼といっても良い。女子も、一部はしてたかな。 また、「ムーンウォーク」は当時の部長たちの「必殺かくし芸」でもあった。 課長の「今度の忘年会で、部長がムーンウォークするからな。お前ら分かってんだろうな。」に、当時の若手社員や女性社員は苦しんだ。結局、お局様が部長を再起不能に追い込む訳であるが。あんた、何やってんのよ、ジャクソン舐めんな。経理の吉川さんにフラれた男がカッコつけんな。 そういう世界的スターや世界的ヒットソングは、ここ20年間、皆無である。「スターになりたい人」、「ロックスターになりたい人」には受難の時代ですな。ユーチューブ1億回再生なんて、ビートルズやマイケル・ジャクソンと比べたら、比較対象にもならんよね。「レット・イット・ビー」や「ビリー・ジーン」なら、ものの10分で達成できる数字である。 「いや、まさか」って思う人がいるかもしれないけれど、当時はテレビやラジオ、有線放送で、ヒット曲をイヤって程聞かされるのである。いや、ほんとに「イヤ」になるよ。私は音楽に全然興味が無いので、スーパーマーケットや飲食店等々で、これらのヒット曲を延々聞かされるのが嫌で嫌でしょうがなかった。書店や古本屋だと、そういうBGMが流れていると、怒って、行くのを辞めた。逆入店拒否、逆出禁である。もう行かね、あそこ、うるせーから。 そういう時代である。当時の人口が全世界で50億人だとしたら、1億は50人に1人という計算である。50人に1人が、何らかの形、ラジオやテレビ、有線放送等々で、それらのヒット曲を聴けばよいのである。そんなの10分もあれば、楽々達成であろう。丸一日で計算したら、1兆回を楽々超えるであろう。50人に1人って、テレビの視聴率だと「2%」である。そんな数字を叩き出しちゃったら、ディレクターは速攻クビである。下手すっと、業界を追われる。東京12チャンネルは除く。 聴きたくもない人に音楽を聞かせる。観たくもない人にスポーツを見せる。それがテレビである。そうして、世界的大スターが誕生するのである。してたのである。それが20世紀後半というものである。 さて、試合である。 結果は25−22でチーフス勝利。ペイトリオッツ以来の2連覇達成。パチパチパチパチ。関係各位の皆々様おめでとうございます。 総資産390円を賭けた私も無事勝利し、総資産8億円になりました。私のギャンブルはクソ・ハイレバレッジなんです。負けたら、友人3人が地下送りになるところでした。ちなみに家族5人は、すでに地下送り済みです。いつのスーパーボウルだったかなあ。覚えてないっす。 という訳で、私の友人たちの人生をとりあえずは救った第58回スーパーボウルであったが、オーバータイムでの勝利なんで、ヒヤヒヤしましたなあ。 でもまあ、チーフス的にはゲームプラン通りの試合展開だったと思う。「終盤まで競っていって、土壇場で1ポゼッション2ポゼッションリードして、そのまま逃げ切る」というゲームプランである。 ただ、チーフスサイドの誤算としては、第4クォーターでの最後の2シリーズ、とりわけ最後から2つ目のシリーズがFGで終わった事であろう。当初の計画としては、この2シリーズのどちらか、特に最後から2つ目のシリーズでタッチダウンを奪い、そのままフィニッシュというシナリオだった筈である。それがタッチダウンを奪えず、結果、オーバータイムにもつれ込み、一時はリードされたが、最終ドライブ、文字通り最終ドライブでタッチダウンを奪って、なんとか勝利を手にしたというゲーム、スーパーボウルであったろう。私の友人たちの人生も救われた。 一昨年あたりに書いたと記憶しているけれども、本来こういうゲームプラン、すなわち「終盤まで競っていって、土壇場で1ポゼッション2ポゼッションリードして、そのまま逃げ切る」というゲームプランは良いものでは無い。フットボールにおいては、審判の笛やファウル、風、ボールの転がり具合等々、コントロールできない部分が大きいからである。これが、野球だったら、「終盤1点リードして、優秀なリリーフ陣で逃げ切る」というのは優れたゲームプランであろうが、フットボールだとそうはいかない。フットボールには、セットアッパーやクローザーはいないからだ。 実際、このゲームでも、思わぬファウル等々で苦しみ、オーバータイムまで縺れた訳である。また、その他のプレイオフでも、レイブンズ戦はともかく、ビルズ戦も、内容的にはともかく、勝敗的には危うかった。 フットボールにおける最も優れた、というか最も常識的なゲームプラン、戦略はやはり、「第4クォーター序盤で3ポゼッション、出来れば4ポゼッションリードして、そのまま逃げ切るというものであろう。おそらく、これが最も勝利の蓋然性の高いシナリオ、戦略である。実際、数年前のチーフスは、この戦略を採っていた。 では、何故、現状のチーフスが、そういう勝利の蓋然性の高い戦略をとれないかと云えば、それは勿論戦力が薄い、とりわけレシーバー陣がしょっぱいからである。その象徴典型が、第4クォーターでのレッドゾーンオフェンスであろう。 QBに投げる体制が出来ていながら、レシーバー陣がオープンになれず、結局投げ捨て、あるいはスクランブルという、ここ5年くらいのコルツファンにはお馴染みの、散々見飽きた光景である。それがチーフスでも発生した。もっとも、チーフスの場合は、コルツと違って、テイラー・スイフトの愛人、もといトラヴィス・ケルシーという絶対的な武器があるので、ケルシーが厳しいマーク、厳戒態勢をかいくぐれれば、タッチダウンのチャンスが生まれる。欲しいよ〜、テイラー・スイフト、あっ、間違えた、トラヴィス・ケルシー。つか、欲しいよ〜、愛人。 レッドゾーンでレシーバーがオープンになれないというのは、それは要するに、散々書いてきた事、厭きるほど書いてきた事、腐るほど書いてきた事であるが、要するに「ルートランニングがへたっぴ」である。フィールドが狭くなればなるほど、ルートランニングの巧拙が露わになる。プレイデザインやスピードでは勝負できなくなるからだ。あと、体格や高さで勝負するという方法もあるけれど、優秀なQBほど密集地帯には投げないものである。まして、接戦での終盤のスーパーボウルなら尚更だろう。体格や高さで勝負と云うのは、それこそヘイルメアリ―級の場面のみである。 ただ、レシーバー陣の力不足という問題は、ドラフト順位だけの問題では無いので、フロント陣編成陣にも責任はあろう。これが、パスラッシャー不足だったら、ドラフト上位指名がない限りは、まずどうにもならないので、ある程度、諦めるしかないか、思い切った、博打的なトレードやFAをするしか対策は無いけれど、レシーバーは下位でもエース級はいる。最近では、セント・ブラウンとかプカ・ナキュアとかである。一昔前だと、アントニオ・ブラウンとかウェス・ウェルカーとかである。フロント陣編成陣にレシーバーを見る目さえあれば、解決できる問題である。それとも、バラード症候群。 ただまあ、改めて考えてみると、リード時代のイーグルスとチーフスって、強力な、あるいは有名処のレシーバーっていないんだよね。デショーン・ジャクソンとタイリーク・ヒルくらい。で、彼等はともに、典型的なスピード型。つか、時代を代表するスピード型。ルートランニング型ではない。 リード時代のイーグルスとチーフスにおける最大の有名処、というか最も優秀なレシーバーは、申す迄もなく、あのテレル・オーウェンス様(久々にタイプした。今、何やってんの。収監中?。)であろうが、オーウェンスはFA組だしね。同じく、性格面ではなく、技術面、フィールド上で同じくという意味では、サミー・ワトキンスもいるが、こちらもFA組。バラード症候群。 しかし、テレル・オーウェンスって、ほんと久しぶり、10年以上振りくらいにタイプしたけど、私の知る限り、最もルートランニングが上手いのは、当然ジェリー・ライス御大であるが、二番目は、このテレル・オーウェンス様である。ハリソン父も上手かったけど、ちょっとタイプが違う。ハリソンは、運動能力特化型というか、運動能力超人型だったけど、このオーウェンスやライスは、典型的な教科書型。レジー・ウェインも同様。 しかし、テレル・オーウェンスかあ、懐かしいなあ。確か、全盛期、ジャパンボウルか何かで来日して、日本の雑誌にインタビューが掲載されていた。そこで、ジェフ・ガルシアの事を「ラット、ラット」云ってた。He is Rat.He is Rat.He is Rat. んで、秋葉原の家電量販店で電化製品を買い占めた話もしてた。インタビュアーに「テレビや冷蔵庫なんて、持ってるでしょう。」と問われると、「んなもん、全部捨てんだよ。日本と云えば、電化製品だろ。日本に来て、電化製品買わなくて、どーすんだよ。」って答えてた。それこそ、コンテナ一台分くらい買ったらしい。 でも、今にしてのかな、テレル・オーウェンス。収監中?。しかも、これがジョークにならない場合があるからなあ、オーウェンス様の場合は。あの時の電化製品は、まだ使ってんのかな。日本製の電化製品だから、20年くらいじゃあ、壊れてないだろうが。 んな、オーウェンス様話はともかくとして、現状のチーフスでは、そのような「終盤まで競っていって、土壇場で1ポゼッション2ポゼッションリードして、そのまま逃げ切る」というゲームプランしか採れないし、そのゲームプランを執行完遂する自信と技術がリードとマホームズにあるのだろう。 私は以前の記事で、「昨今のチーフスの強さの秘密は、ディフェンスにあり」みたいな事を書いたけれども、訂正したい。現状のチーフスのディフェンスは、そんなに良くは無い。もちろん、悪くは無いけれど、かつてのレイブンズとかシーホークス、あるいは大昔のバッカニアーズのような、それだけでスーパーボウルを手繰り寄せる事が出来るレベルのディフェンスではない。今のチーフス長所美点は、「終盤まで競っていって、土壇場で1ポゼッション2ポゼッションリードして、そのまま逃げ切る」という、本来推奨されにくい、線の細い戦略を貫徹履行できるリードとマホームズの技術と判断力なのだと思う。それを発見したのが、今回の私のプレイオフ観戦であった。 あとまあ、今季のレギュラーシーズン、プレイオフに関しては、ツイていたという側面も見逃せないであろう。ファウルや審判の笛等々のツキではなく、各チームのエースQBのケガというツキである。ロジャースやバロー、ハーバート、カズンズが怪我しなかったら、また別の展開もあったと思う。 そういった意味では、前回の2連覇、ペイトリオッツが出てきた時のような不気味さ、これから永遠にペイトリオッツ、すなわちベリチックとブレイディが勝ち続けるのではないかという不気味さは、リードとマホームズには無い。それは感じられない。 実際、今の対チーフス、対リード、対マホームズの最も優れた戦略、正しい戦略は、それこそ、かつてのマニングのような後先考えないオフェンスだと思う。一方的に攻め続ける、あるいはシュートアウトにもっていくのが、現状の対チーフスの正しい戦略であろう。まあ、もっともそれを敢行して、インターセプト祭りで敗退したら、総叩きされるだろうけど。 で、その戦略を採る勇気がなく、敗退しちゃったのが、今回のナイナーズである。まあ、オーバータイムで一時はリードしたのであるから、勝ちの目は無かった訳ではないけれど、戦力差を考えたら、序盤からガンガン攻めるべきだったと思う。マカフィーやディーボ、アイユークを、もっと縦横無尽に走りまわさせるべきだったと思う。チーフスの戦略にお付き合いしちゃったのが敗因のひとつかな。 そのナイナーズの未来を託された(いや、託されてないの?)パーディ君であるが、ここ数試合、じっくりという程でもないが、うたた寝観戦してきたが、一目目を引くのは、「動じない」って点である。 「動かない」ではなく、「動じない」である。とにかく、パスラッシャーを怖がらない。通常、QBは、パスラッシャーを恐れ、逃げたり、パスを躊躇したりするものであるが、このパーディには、その雰囲気、動きは微塵もない。微塵も感ぜられない。あたかも、パスラッシャーのいないかの如く、プレイしている。クォーターバッキングしている。 元々、そういう性格なのか、それともそういう指導教育が入っているのかまでは分からないが、つか、おそらく、そういう指導教育が入っているのであろうが、とにかく、これほど「動じない」QBは、初めて見た。 近いタイプは、強いて挙げれば、フィッツパトリックであろうし、カート・ワーナーであろう。私の謂うところの「任務貫徹型」QBであると思う。実際、ファーストターゲット、セカンドターゲットぐらいまでしか見ていないので、そういうQBと断じて、まず間違いないと思う。 この手のQBは何度か書いてきたけれども、コーチやサポーティングキャストに恵まれると、大きな結果を残す。その代表格は、何と言っても、カート・ワーナーであろう。かたや、ドラフト外からスーパーボウル、こちらはドラフト下位、つかドラフト最下位からスーパーボウルという事で、キャリア的にも、よく似ている。 ただ一方で、コーチやサポーティングキャストに恵まれないと、成績は急降下する。ワーナーが、最終的にラムズを解雇されたのは、そういう事である。で、カージナルスでトッド・ヘイリーを得ると、つうかフィッツジェラルドとボルディンを得ると、成績は急上昇、再びスーパーボウルまで登りつめる。 つう訳で、良くも悪くも、コーチ次第、サポーティングキャスト次第なQB、OCのロボット、最近の言葉で云えば、OCのアバター、あるいはチームの部品に徹するのが、このワーナーをはじめ、「任務貫徹型」QBなのである。その最新版がブロック・パーディ君なのである。 で、そういうQBは、当然ながら「アドリブが利かない」。もっとも、「アドリブが利く」だけの演算能力を欠いているから、「任務貫徹型」、OCのアバターに徹している訳であるが。 また、シャナハンは、当然、あのシャナハンの息子であるから、「QBの負担を減らす」というフットボール哲学があるのだろう。ちなみに、その「QBの負担を減らす」哲学にとっての究極のスキームが、あの「ゾーンブロック・スキーム」である。デンバー時代のマニングが、つまらなそうにQBしてたのが懐かしい。 ただまあ、「QBの負担を減らす」「OCのアバターに徹する」と云っても、もうちっとアドリブしてもいんじゃないかなとは思う。テレビで見てても分かるような、見え見えのブリッツに対しても無力なんだもん。「オーディブルすりゃいいのに」と何度思った事か。 もっとも、この「QBの負担を減らす」をという傾向は、ここ10年くらい、それこそマニングが引退して以来、NFLの大きな潮流なのだけど、もう少しオーディブルしても良いんじゃないかなとは思う。昨今のQBは、このパーディに限らず、ブリッツに対して、あまりに無力。ロジャースやマホームズのように、「逃げて、投げろ」って事なんだろうけど、にしてもである。 本人が「判断したくない」と云うのならともかく、もう少しQBに判断させても良さそうには思う。確かに、ブース席の方が「岡目八目」で良い判断が出来るかもしれないけれど、フィールド上でしか分からない空気感というのもあると思う。「息遣い」とか「目付き」とかである。そういうのを根拠に判断しても良いのじゃないかなあ。 そうして、理想的には、マニングのように「スナップ前」に判断するのではなく、ブレイディのように「スナップ後」に判断できるようになって欲しい。両者のキャリアの差は、結局はこの差だったからである。判断する時間に近ければ近い程、判断はより正確になる。判断材料が、その分だけ増すからである。 まあ、なかなか難しいけどね。だから、カート・ワーナーやフィッツパトリック、そうして、このパーディみたいなQBが登場し、それなりに成功しているのである。まあ、マホームズはブレイディ路線に進みそうだけど。 いつぞやの記事にも書いたけど、今季は、このスーパーボウルに限らず、実に色々なタイプのQBを観てきた。そういった意味では。稀有なシーズンだったと思う。そうして、ミンシュー君やゴフのような技術的に欠陥のあるQBもじっくり拝見した。いや、観せられた、押し付けられた、観戦を強いられたと云っても良いかもしれない。 改めて考えてみると、私はマニング育ちであるが、その後もラックやリバース、ライアンと殿堂入りクラスのQBと付き合う事になり、それ以外でもウェンツにブリセットと、技術的には、細かくはともかく、大きな不満の無いQBと付き合った。 そうして、コルツのゲーム以外だと、主にプレイオフ中心になるので、技術的に不満のあるQBを観る機会は少なかった。これだけ大量に見たのは、NFL観戦歴ン十年で初めてである。2011年は開店休業ね。 故に、私のQB論、QB観は、技術的なものは少なく、精神的なもの、判断力的なものが中心になっていた。 しかしながら、そういった意味、QBの技術を一から考えるという意味では、非常に勉強になったシーズンではあった。マイナーポエットも読む必要があるのだ。 んなとこかな。 あとひとつ。G+の解説陣も褒めていたけれど、両チームのキッカーを、私も褒めたい。「外し頃かな」、「FG外しで決着かな」と思ったところでも、ことごとく決めていた。両チームのキッカーは、このスーパーボウルの影のMVPだと思う。 あっ、あとそうそう、これも同じくG+の解説陣が指摘していたけれど、オーバータイムの最終盤、それこそ最後のプレイで、残り時間が30秒以上あったにも関わらず、チーフスは、タイムアウトを使わず、それこそ「最終プレイ」にしていた。タイムアウトを使えば、FGを蹴る時間を残したとしても、あと2回くらいはプレイできていた筈である。幸い、さよならタッチダウンになったから、良かったけれども、下手こいたら、批判されるポイントである。どうしたのだろう。 「最後のプレイに相当自信を持っていた」という説も無くはないけど、「保険」は掛けておきたいし、掛けておくべきシーンであったろう。同点ではなく、リードされているのである。 あとまあ、単純に、リアルに勘違いしてたという説もあるかもしれない。オーバータイムの最終盤って、2ミニッツ・ウォー二ングが無いから、第1クォーター、第3クォーターの終盤のように感じてしまう事がある。まだ、次のクォーターがあるように思ってしまう。プロだから「まさか」とは思うけど、無くは無い。あるいは、これらを超越した戦略戦術でもあったのかしら。謎である。 あと、リードは痩せたよね。イーグルス時代、チーフス前期は、年々、というか日増しに太っていって、パンパンに膨れてた。そのうち破裂しちゃうんじゃないかと、私は心配、じゃなくて楽しみにしてたんだけど、ここんとこ痩せてきたよね。残念。ガン?。 って事で2023シーズンも無事終了です。あとは、「俺オールプロ」を書いて、終了です。今季もご愛顧ご愛読の程、ありがとうございました。来シーズンまで、しばらくお休みです。 って、違〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜う。 これからが本番じゃ〜〜〜い。これまではただの前戯じゃ〜〜〜〜い。今季、最も重大な事業は、これから始まるんじゃ〜〜い。ハーヴィン・ハリソンJr.様獲得という大事業が残っとるんじゃ〜〜〜い。お前ら、全力で獲ってこ〜〜い。 あと「打順」も書かんとな。まだ、5、6回残っとる。 2024/2/18(日) |
番外編 Week10 |
11月12日 TNDvsNE @Frankfurt 10−6 |
木目調というものがある。プラスチックや金属製品に「木目」の印刷を施したものである。 あれって、どういう意味?。木製品で重要なのは「木目」だけって事なの?。素材としての「木材」は重要じゃないって事なの?。不思議。まあ、木材の方がプラスチックや金属より高価なので、せめて外見だけでも「木」にしたいって事なのだろうけど。前々から思っていたが、微妙なデザイン、仕様だと思う。 話は大きく変わって、フリーニー様がプロフットボールの殿堂入りをした。フリーニー様の殿堂入りは、水が上から下へ流れるが如く、ヘビがカエルを食べるが如く、夏の次に秋が来るが如く、私がテストで100点を取るが如く、フリーニー様がシーズンで二桁サックを挙げるが如く、図書館に本が沢山あるが如く、ホットコーヒーから湯気が立ち上るが如く、パソコンを購入しても、セットアップやデータの移行がめんどくさくて、しばらく放っといてしまうが如く、私が○○○○○を見ると○○してしまうが如く、当然至極なことなので、今更驚きはない。山があれば、登るのだ。 そんなしょーもない比喩はともかく、フリーニー、おめでとう。 ちなみに、レジー・ウェインさんはセミまで残ったけど、そこで落選した模様。残念。 そうして、ちなみに、他に選ばれた面々はというと、 デヴィン・へスター アンドレ・ジョンソン ジュリアス・ペッパーズ パトリック・ウィルス ランディ・グラディシャー(シニア) スティーブ・マクマイケル(シニア) パトリック・ウィルスとシニア枠の二人を除くと、それぞれコルツとは因縁浅からぬ方々。つか、シニア枠なんてあったのね。初めて知った。 「ペッパーズとコルツは、あまり関係がないんじゃないの。」と思う方もいるかもしれないが、ペッパーズはフリーニー様の目の上のタンコブなんじゃ〜〜い。 あとまあ、今回の選考で特筆すべきは、何といっても、デヴィン・へスターの選出であろう。ウラを取った訳ではないけれど、現地の記事をザッと読んだ限りでは、事実上、リターナー専門で殿堂入りしたのはへスターが初めてらしい。だよね。いくら、リターン能力が高くても、それだけで殿堂入りはなかなかに厳しい。ディオン・サンダースも両方の能力を足しての殿堂入りだしね。つか、今知ったけど、ディオンって、今、コロラド大でヘッドコーチやってんのな。なんかヤだな。いや、別にいんだけどさ。ただの偏見。 ディオンのヘッドコーチはともかく、へスターのリターンは、実際凄かった。私の過去20年のNFL観戦歴でリターンの能力は、間違いなくダントツ1位。対抗馬なんていない。 例えば、これがペッパーズだったら、この時代のベストDEである事に異議を唱える者もいよう。「ふざけんな〜〜〜、フリーニー様じゃ〜、ボケ〜。」と怒鳴りこむ私のような輩もいるだろうし、また、ストレイハンを推す人もいるであろう。 また、これがアンドレ・ジョンソンだったら、この時代のベストWRと主張する人は少ないだろうけど、ハリソン様やアイザック・ブルース、テレル・オーウェン等々とともに、ベストWRの選考にエントリーはされるであろう。 つかまあ、この時代のベストのWRはランディ・モスでほぼ決まり、ちゅうか、モスの場合は、オールタイムでもベストであろう。オールタイムでのオールプロのWR2枠はこのモスとジェリー・ライスで決まりであろう。WR3枠目を選考するとなったら、色々と揉めるかな。先に挙げた選手のほかに、最近だったら、フィッツジェラルドとかカルヴィン・ジョンソンとかもエントリーしてくるであろう。 でもまあ、アンドレ・ジョンソンの場合は、チームがチームだっただけに過小評価されていると言われがちだったけど、故に、過大評価されているとも言われている。「評価」って、ややこしい。 でも、今回、ウェインが落選して、ジョンソンが当選。この両者の、力関係、というか評価関係は、大学時代から変わらんのね。 で、パトリック・ウィルスであるが、これは、この時代ベストのインサイドLBで間違いないと思うけど、アーラッカーを推す人もいるであろう。 でも、へスターはへスターで決まり。対抗馬なんてない。つか、過去のNFLの全てを私は知っている訳ではないけれど、おそらく、オールタイムでもベストのリターナーだと思う。 また、今後であるが、未来永劫とは言わないが、これからしばらく10年20年くらい、このリターンという職種そのものが絶滅種とまではいわないけど、限りなく絶滅に近い希少種になるであろうから、これからも、しばらくは、デヴィン・へスターがNFLベストのリターナーであり続けるであろう。 いやもう、それくらい凄かったよ、全盛期のへスターのリターンは。防ぐ方法はたった一つ、「ボールをフィールド外に蹴り出す」だけだったんだもの。 んで、それをやらずにバカ正直にフィールド内にボールを蹴って、ものの見事にキックオフ・リターンタッチダウンを食らったのが、あんときのコルツ。 あの時は、まだこのサイトを始める前だったけれども、このサイトをやっていたら、私は罵倒の限りを尽くしたであろう。外に蹴り出せ、このバカァ〜。 ただ、へスターは、そのリターンは凄まじかったけど、それ以外のプレイ、スペシャル以外のプレイ、すなわち通常のプレイはしょっぱかったよね。CBとWR、たらい回しにされていたし。ドラフトも、「リターン能力のみ」での2巡57位だったらしいし。そういった意味では、正真正銘のONE WAY PLAYERではあった。でも、「TWO WAY PLAYER」って言葉、日本の「二刀流」同様、アメリカの記事でもここ数年ホントよく見る。 つか、マイアミ大って、今回、一度に二人も殿堂入りしたのか。異常だな、あの頃のジ・ユーは。エッジさんやエド・リードも殿堂入りしてるし。なにしろ、ケレン・ウィンスロー2世が「控え」のチームだからな。ここ最近のアラバマ大やオハイオ・ステイト大でも厳しいだろうなあ。 とまあ、このクソ暑い真夏にNFLの記事を書いたのは、フリーニー様殿堂入りの報告をしたかった訳ではない。そんなのは報告するまでもないことであるからだ。 私が、このクソ暑い真夏にNFLの記事を書いたのは、2023シーズン第10週のコルツ対ペイトリオッツ戦の感想、というか感慨を書きたかったからである。このゲームは、他でもない、あのベリチックの対コルツ最終戦である。 貧乏な私は、当時、ゲームパスに入会していなかったので、このゲームを観戦できなかったのであるが、その後、貧乏コースでゲームパスに入会、もうそろそろ視聴できなくなるが(ちゃんと退会出来てんだろーな。不安。)、このゲームばかりは見逃す訳にはいかないので、最近視聴した。 ベリチックといえば、私にとって、良くも悪くも、つうか悪くも悪くも悪くも悪くも悪くも悪くも悪くも悪くも、最も印象深いコーチであるし、感情的な憎悪はともかくとして、知的には最もフットボールを学んだ、というか学ばせられた、云わば心の師である。いや、それはさすがに大袈裟か。いずれにしても、最も印象的なコーチである事は間違いないので、その最後のコルツ戦は、心に焼き付けておかねば、と思い、観戦した次第である。 んで、観戦した結果、しょっぱい試合でした。見るべきもの、心に焼き付けるものは何もなかった。 印象に残ったのは、NEの両RBとオデングボの3サックぐらい。 まあ、両チームともに目標を失っているし、とりわけニューイングランドは、「一つでも多く負けたい」、所謂「タンク」状態であったから、このゲーム内容、熱量は仕方なかったと思う。実際、この時期、退任はほぼ決定的であったろうベリチックにとって、チームへの最大の恩返しは「一つでも多く負けること」であったから、そういった意味では、このゲームは、ベリチック的にはミッションコンプリートであったと思う。まあ、フランクフルトの皆さんには、いい迷惑だったろうけどさ。 そのしょっぱいゲームの中で印象的だったのはNEの両RBと書いたけれども、中でもエジキール・エリオット。背番号が15だったので、当初、私は「PSあがりのWRかな。」と思ってたら、あのエリオットじゃん。あのエジキール・エリオットじゃん。全然気づかんかったわ。トランザクション情報的に、チラッと読んだ記憶もなくはなかったが、NEにいたんかい、われ。背番号が15になってたし、何より髪型が全然違うので、気づかんかった。 でもプレイは、紛うことなくエジキール・エリオット。このクラスのRBでもチームを追い出されちゃうのが、昨今のRB業界のつらいところではあろう。 プレスコットとエジキールを比較したら、選手の格は、単純にエジキールのほうが上である。エジキールは、現在はともかく、数年前なら、間違いなくNFLトップ5に入るRBであったろうけど、プレスコットがNFLトップ5のQBであったことは、ただの一度もない。でも、追い出されちゃうのはエジキールの方。つらいよね。 何年か前に、ラムズの記事で「ゴフとガーリーなら、ガーリーを残すのも一つの手」みたいな事を私は書いたけれども、ラムズが残したのはゴフ。つか、ゴフも残らんかったけど。 そういうRB事情に嫌気がさしてか、ガーリーは、その後アトランタに1年だけ在籍して、引退。キャリア通算6年。 まあ、シーズン中の記事でも似たような事を書いたけれども、RBは、リターナー同様、職種がなくなるかもね。WR、あるいはQBが兼任するポジションになるかもしれない。実際、昨今のQBはラン能力必須だしね。ラッシング専任というプレイヤーは希少種になるのかもしれない。で、まとめてオフェンシブバックというポジション名になるのかもしれない。 ちなみに、エジキール・エリオットさんは、今季、2024シーズンはダラスに出戻りだそうです。ダラスの恩情かな。隠れて応援します。エジキール、がんば。 あと、他に気になった選手といえば、NEのパンター、めっちゃ飛ばしてた。コントロールはともかくとして、すごい飛距離だった。自陣深くから、敵陣のエンドゾーンに蹴りこんでた。名前はブライス・バリンガー。憶えとこっと。 あと、ミンシュー君。久方ぶり、つうか7か月ぶりに見たけど、相変わらず(いや、この形容、おかしいな。)コントロール悪りーな。ほんと、畳一枚分。この試合も、ミンシューのコントロールが良ければ、楽勝だったよ。つか、ミンシューのコントロールが良ければ、プレイオフ行けたろーが。いや、コントロールが良ければ、ミンシューは普通にスターターだろうけどさ。所謂「おかしな仮定」って奴である。 しかし、今更ながら、何故にミンシューを使っていたのかは謎ではある。穿った見方をすれば、NE同様、わざと負けよう、タンキングしようと思って、ミンシューを起用したら、案に相違して、そこそこ勝っちゃったって事なのだろうか。タンキングも難しい。で、その代償として、ハリソンJr.様を失う。 ゆるさんぞ、私は許さんぞ。ミンシュー。ハリソンJr.様を返せーー。 で、も一度、話をベリチックに戻すが、ここ数年というか、ブレイディ脱退後のベリチックというと、結局は、ニック・セイバンから貰ったマック・ジョーンズが誤算だったという事になろう。能力はともかく、ケガがちだったよね。多いって程でもないけど。 同じく、ニック・セイバンから貰ったウェス・ウェルカーは、お釣りがくるほどの大活躍だったけど、こっちはいまひとつでしたな。そのニック・セイバンもアラバマ大を退任したし、この20年間フットボール界を制していたベリチック・セイバン時代の終焉ですな。長らくご苦労様でした。そうして、ありがとうございました。この二人からは、フットボールに関する実に多くのことを私は学んだ。いや、教えられた。そうして、悔しい〜〜〜〜。 一度くらいは、冬のフォックスボローでベリチックをギャフンと言わせたかったなあ〜。かなわぬ夢。男の夢は実現しない。結局、プレイオフでベリチックに勝ったのは、あの一度きりだし。 で、最後は、今週の「プロ野球を叱る」コーナー〜〜〜。 大昔にも、どっかで書いたと思うが、最近のプロ野球、ユニフォームが紛らわしいわ〜〜。全然区別つかんわ〜。 全然は大袈裟かもしれないけど、何日か前、プロ野球を見ていて、「日本ハムのゲームかなあ」と思っていたら、西武ライオンズでやんの。80年代の西武ライオンズの復刻ユニフォームで試合してやんの。水色だから、日本ハムと勘違いしたわい。 あと、中日と横浜な。似てる色、つか同じ色、使い過ぎ。この青に、ヤクルトや西武、オリックスも絡んでくるから、収拾がつかん。 あと、巨人。突然、YGマークをTGマークに変えてたな。かつて、あれほど御執心だった「読売」を捨てて、何故に今更「東京ジャイアンツ」推しなのかは、謎ではあるが、まあ、それはいい。ユニフォームの黒とグレーが阪神に見えるんだよ〜〜〜。しかも、帽子のマークがTGだから、THに見えて、ますます阪神と混乱するんだよ〜〜。 あのなあ、ちゃんとリーグが統制しろ。各チームのイメージカラーを決めて、競合しないよう整理、そうして管理しろ。逸脱しているものは使用禁止にしろ。アメリカのプロスポーツは、そういうところしっかりしとるぞ。同じイメージカラーをずっと使ってる。ヤンキースもブルズもコルツもセルティックスもナイナーズもブルージェイズもず〜〜〜〜っとおんなじイメージカラーだよ。ブラック&シルバーでないレイダースなんて考えられねーだろ。これを変えたら、暴動が起きるよ、死者が出るよ。ここ最近で大きく変更したのは、バッカニアーズくらいじゃないの。あれはオレンジ時代が弱すぎたので、それで変更したのだと思う。あと、パドレスも変えてるな。 あと、ホームとビジターな。ちゃんと区別しろ。ホームは白基調、ビジターは色付き基調だからな。これも乱れとる。んで、ホームの胸には愛称、ビジターの胸には地域名。これも乱れとる。風紀委員長の長谷川さん(メガネ美人)がカンカンだよ。 まあ、いろんなユニフォームを作って、1円でもファンからお金を搾取したい気持ちも重々分かるが、最低限のルールは守れ。 もいっかい、「ユニフォーム」という言葉の意味を噛み締めろ。直訳すると「ひとつの形式」。この言葉の意味を噛み締めろ。 ちなみに、私がユニフォームのデザイン担当だったら、審判みたいなユニフォームにするね。多分、勝率が2%くらい上昇すると思う。特に、サッカーやバスケットボールでは効果的であろう。まあ、それこそ、長谷川さんにチョー怒られるだろうけど。 麦茶消費のペースがパねえ。2024/7/28(日) |
2024年 8月 |
俺オールプロ'23 | 昨年は買いそびれたイヤーブック2誌を今季(2024シーズン分ね)は購入した。 何とはなしに、それらをペラペラしていると、巻末の「昨季、お亡くなりになられた方」というコーナーに目が留まった。 その年、つうか2023年4月から2024年4月ぐらいまでに亡くなられたNFL関係者の、つまり死亡欄なのであるが、基本的に、享年70歳以上のじーさんが多い。超大物はジム・ブラウンとかO.J.シンプソン。その中に若い人、30代40代で亡くなった人の名も散見するのであるが、そのうちの一人にライアン・マレットがいた。ちょっと驚いた。 いや、アイツ死んでたの。 ライアン・マレットというと、元NE、つまり上の記事で紹介したマック・ジョーンズの先輩にあたるQBで、元NE、すなわちブレイディの控え、かつ、ベリチックが目を付けたという二つの、大きな、あまりに大きな理由で過大に評価されていた選手である。 このイメージは2008のマット・キャッセルが構築したものであるけれど、その後、ギャロッポロとかブリセットとかがそのイメージを拝借して、チーム的にもプレイヤー的にも有利な契約をゲットしている。ライアン・マレットもその一人であったろう。 ちなみに、このライアン・マレットとマット・キャッセル、マット・ライアン、名前が似ていて、私は非常に混同する。あと、マット・シャウブもこの仲間に入れてよいかもしれない。つか、「マット」と名の付くQB多過ぎ。この手の名前の混同の究極はかつてNBAにいたジェイソン・リチャードソンとリチャード・ジェファーソンであろう。これは未だに混同する。区別がついていない。NBAにおける鳥取島根問題である。 つかまあ、このライアン・マレットもマット・キャッセルと混同してた。この記事を書く際にスタッツを調べたのであるが、「思ったより活躍してないなあ。2008年はもっと活躍しているはずなのに、おかしいなあ。」と思っていたら、それはマット・キャッセルの方だった。マット・キャッセルさんは死んでません。あの世に旅立っていません。ご冥福をお祈りしないよーに。 んで、死んだ方のライアン・マレットさんであるが、2023年7月27日、ガールフレンドと海水浴中に、海に流され、溺死したらしい。所謂「水の事故」です。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。R.T.P。享年35歳。 で、この事故の記事に「SANDBAR」という英語が出てきて、私はいまいち意味が分からなかったので、ちょいと調べてみたら、陸と陸をつなぐ橋のようになっている砂地のことを指すらしい。なるほどね。写真を貼ろうかとも思ったけれど、めんどくさいので、気になる方は各自調べてください。ググれば、すぐ分かると思います。 そのほか、その記事にある若くして逝去した選手はというと、マット・ウールリッヒ。「いや、誰だよ。」と思った方も多いであろうが、それは私も同じ。なんと、元コルツで、あの2006シーズンのメンバーらしい。ドラフト外のOL。全然知らん。ご冥福をお祈りいたします。享年41歳。 その他だと、D.J.ヘイデンも交通事故で無くなっております。ご冥福をお祈りいたします。享年33歳。 あと、ショックだったのはフランク・ワイチェク。「ミュージックシティ・ミラクル」の主役の一人ですな。自宅で転倒、頭部打撲で、そのまま逝去したらしい。享年52歳。ご冥福をお祈りいたします。私よりタイタンズファン、いやオイラーズファンの方がショックだったかな。 ヴォンタの記事でもちょっと触れたけど、NFL選手って、ホント若くして死ぬ人が多いよね。理由は調べないけど。 とまあ、悲しい話から始めてしまったが、今回のお題は「俺オールプロ'23」。「いや、今頃何やってんだ。」って罵声が聞こえるが、「いや、今、この2024シーズンをおよそ1ヵ月後に控えた今だからこそ、やる意味があるんだ。」と嘯いてみる。いや、ウソなんかい。単に「打順論」、つうか「鳥山明論」にかまけていて、後回しにしてただけなのであった。 で、早速発表したいのであるが、全ポジション、「該当者なし」です。お前ら、まだまだ甘いわ〜〜〜。手塚賞舐めんな〜〜。 ウソウソ。 つう訳で、オフェンスから。 【オフェンス】 QB:ジャレッド:ゴフ(DET) まあ、今季はゴフの年だったよね。 RB:アイザイア・パチェコ(KC) 普通に考えたら、マカフリィーだけど、俺はパチェコ。気合と根 性だけの漢。 WR:マイク・エヴァンス(TB) 入団以来10年連続1000ヤード以上達成。無類の安定感。 アモン‐ラ・セント・ブラウン(DET) アントニオ・ブラウン2世襲名。 プカ・ナキュア(LAR) 田尻智からの刺客。 TE:カイル・ピッツ(ATL) 素質は間違いないんだが、 OL:ライオンズの方々 隠れたストロングポイントだよね。いや、隠れてもないか。 【ディフェンス】 DE:マイルズ・ギャレット(CLE) 6年連続2桁サック(涙byコルツファン)。無類の安定感。 エイダン・ハッチンソン(DET) ヲタクの星。ブランケンシップが言ってた。 DT:デフォレスト・バックナー(IND) コルツファンなんで、許して。いや、コルツファン抜きで もいいでしょ。 LB:ボビー・オケレーケ(NYG) こうなると分かってたらなあ。 ボビー・ワグナー(SEA) まだやってたんかい、われ〜。入団以来12年連続100タックル 以上達成。何気にスゴイ記録。今季(2024)はワシントン。 CB:該当者なし 該当者なし S:カイル・ハミルトン(BAL) 2年目にして、早くもリーグナンバー1セイフティかい〜。 マリク・フッカー(元コルツ) しれっと、スターター&長期契約(3年2100万ドル)ゲット。 ハハハハハ、ユカイユカイ。 【スペシャル】 K:忘れた なんかシーズン中、すげー飛距離のキッカーについて書いた記憶があるのだが、忘れた。 P:ブライス・バリンガー(NE) 上の記事で書いた奴。記憶の生々しい奴。記憶が最新の奴。それ しか覚えていない。調べてみると、平均飛距離もまずまずなので、 いいでしょう。まあ、飛距離を争うプレイではないけれど。 【三賞】 ヘッドコーチ・オブ・ジ・イヤー:アンディ・リード(KC) 目の上のタンコブもNFLを去り、いよいよリード時代突入か。怖いのは年齢、いや肥満だけだ。つか、今調べたら、若いのな。御年66歳。70代だと思ってた。ゴメンゴメン。あと、5年は行けそうか。ちなみに、ダンジーは今現在68歳。意外に若かった。 プレイヤー・オブ・ジ・イヤー:ジャレッド・ゴフ(DET) 2023はゴフの年。 けが人・オブ・ジ・イヤー:ジョー・バロー(CIN) 今季の趨勢を左右したよね。 こんな感じかなあ。デトロイトが多いのは、今季はライオンズの年だったという事でしょう。こんなにライオンズの選手を選んだのは生まれて初めてかも。次は50年後かなあ〜。大丈夫大丈夫、僕生きてるから。ピンピンしてるから。 あと、CBが「該当者なし」だったのは堪忍な。ピンとくる奴がいなかった。 秋の虫が鳴いている。2024/08/04(日) |