Week13 | 12月6日 IND@HOU 26−20 |
危なかっっった〜〜〜〜。 取り急ぎ、ご報告まで。 2020/12/7(月) 6点差、残り時間1分28秒で自陣ゴール前2ヤードまで進まれ、再逆転に賭けるしかないと覚悟した直後、エクスチェンジミスからアンソニー・ウォーカーが値千金のファンブルリカバー、勝ちを拾いました。 残り時間わずか&ゴール前というのは、フットボールというゲームが誕生以来、様々なドラマが生まれてきたけれども、そこにまた一つ加わりましたな。所謂「This is Footboll」。その瞬間のJ.J.ワットの表情がそれですな。 いやもう、ホント危なかった。敗戦を覚悟した。MVPは無論値千金のファンブルリカバーをしたアンソニー・ウォーカーであるが、ひとつ間違えれば、つうか十中八九負けてた試合なので、その幻の敗因を考察したい。 まずは、最後のテキサンズのドライブであるが、これは仕方ない。向こうもリスクを背負って、攻めてくるので、ある程度はやられる。問題は、その前のライアン・アレンのパントである。タッチバックになってしまった。こういう事を言っても埒は明かないが、サンチェスだったら、きっちり10ヤード以内5ヤード以内に落としていたであろう。サンチェス、はよ帰ってこーい。 ライアン・アレンはパートタイムのパンターなので、これも、ある程度仕方はない。責められん。ただ、あの場面で、きっちりバックスピンを掛けられないようでは、ライアン・アレンの正社員への道は険しい。 ライアン・アレンの就職活動はともかくとして、次の問題はパントに終わった、そのドライブである。 これはこのゲームに限らず、今季の課題なのであるが、時間を潰すだけのドライブが、どうしても上手くいかない。残り5分51秒自陣25ヤードからのドライブなので、キッチリ時間を潰して欲しかった。結果は2分50秒余してのパント、しかも、上述したようにタッチバック。ここははっきり課題である。負けていたら、第一の敗因だったろう。 しかし、このドライブ、ホントはというか、ファウルが無かったら、レッドゾーンからのドライブであった。キックオフをハインズがビッグリターンしていたからである。しかし、ビッグリターンをファウルでフイにしたのは、アンソニー・ウォーカー。ドラマやねえ〜。 ただ、このファウルはある程度、仕方ない。それもゲームの一つだしね。このキックオフはセイフティからのキックオフであったのであるが、問題は、そのセイフティの遠因となったコルツの攻撃の4thダウンからのコールである。ゴール前5ヤード、4th&1からライクはギャンブルを選択したのであるが、私はここは素直にFGを選択して欲しかった。その時点では4点差だったので、決まれば、7点差である。この4点差が7点差になる物理的リード、あるいは心理的余裕というのが、フットボール的に吉と出るのか凶と出るのかは微妙なところであるが、私だったら、FGを選択していた。 また、ギャンブルするにしたって、こここそスニーク職人、ブレイディからスニークの技術だけを(あと、女の口説き方。不合格だったけど、)学んだ男、ブリセットでしょう。よりによってハインズ使って、ドースル。まあ、1ヤードにしては、ちょっと距離があったけど。 今季のライクは、敵陣での4thダウンはほとんどギャンブルであるし、私もそれには賛成なのであるが、ここはFGだったと思う。もし、負けていたら、マスコミの格好の餌食になっていたポイントではある。 ちなみに、フットボールにおけるプレイコールというのは批判の対象になりやすいけれども、私はそれを批判するのは、あまり好きではない。どこまで行っても、結果論であるからだ。コーディネーターのプレイコールには、当然のことながら、それなりに理由があるし、それは外部の者には分かりにくい理由もあろう。テレビゲームのように、単純な利害計算では割り切れない。 今週、レイダース対ジェッツ戦で、最後の場面でカバー0のオールオーバーブリッツをグレッグ・ウィリアムズが選択して、逆転タッチダウンを許し、批判に曝されるどころか、ジェッツを解雇されてしまったけれども、解雇は、正直、どうかと思う。 まあ確かに、私も、あの場面で、あのコールは無いとは思うけど、グレッグ・ウィリアムズだって大ベテランだし、あのコールにはそれなりの根拠があったのだろう。まあ勿論、このコールだけが解雇の理由では無いのだろうけれど。 話をコルツ戦に戻すと、あそこでギャンブルを選択したライクの根拠のひとつに、仮にギャンブルを失敗しても、ディフェンスが3&アウトに抑えて、パントを蹴らせれば、ほぼ敵陣50ヤード以内で再びオフェンス開始なので、時間も消費できるし、FGはそこでも蹴れるという計算があったのであろう。 ただ、ライクの誤算は、ディフェンス、ていうかヒューストン(もち、コルツの選手の方。)が張り切り過ぎて、セイフティしちゃった事であろう。これで、確かに2点は加点したけれども、自陣25ヤードからの攻撃になってしまった。まあ、幻のビッグリターンはあったにせよ。 これが、このセイフティというルールのいやらしいところなんだよなあ。確かに2点追加で、なおかつ自軍ボールという事で、それはそれで大きいけれども、そのキックオフが敵陣20ヤードからだから、オフェンスの開始地点が自陣30ヤードぐらいになっちゃうんだよねえ。だから、状況によっちゃあ、ディフェンス側がセイフティを選択する事もあるくらいなんだよねえ。 これが2点じゃなくて、3点だったら、また違うんだけど、これが悩ましい。つか、セイフティはタッチダウン扱いでいいんじゃねって思うのだけど、どうだろう。エンドゾーンでダウンしちゃっているんだから、タッチダウンでしょ。 でも、毎度思うがフットボールの得点配分って、ホント絶妙。感心する。このセイフティの2点も勿論、タッチダウンとフィールドゴールの関係とか、2ポイントコンバージョンとか、ホント絶妙。実に悩ましくできている。 ちなみに、バスケットボールは、一から得点配分を考え直した方が良いと思う。今のままだと、どう考えたって、ただの3ポイント合戦になってしまう。ってか、実際、そうなっているし。まあ、「それの方が面白い。」って言われたら、それまでだけど。 また、ラグビーも再考の余地はありそうであるし、実際、再考しているらしいが、最近はほとんど見ていないので、コメントは控えます。あと、サッカーのペナルティキックも再考の余地有りだと思う。 また、フットボールの得点で、ちょいと改訂して欲しいのは、フィールドゴールである。現状、フィールドゴールは枠内を通過すれば、全て3点であるが、サイドバーに当たったら4点、クロスバーは5点というふうに改訂したら、どうだろう。よりギャンブル性が高まるのではないだろうか。 閑話休題。という訳で、結構、コルツの敗因はいろいろあった訳であるが、最後のファンブルリカバーが全てをひっくり返してくれた。この僥倖を活かしたい。 ちなみに、このゲーム、前半は24−20で、「おいおい、50点ゲームか。」と不安になったのであるが、後半は、件のセイフティの2点のみで2−0。結果、26−20。 なんつーか、今季のコルツは、こういう展開が結構多い。オフェンスの不安定っぷりはともかくとして、ディフェンスは、前半やられていても、後半はピタリと抑えてしまうゲームが結構多い。シンシイ戦とか、最初のテネシー戦とか、グリーンベイ戦とか。 まあ、アジャストメントが素晴らしい、優れたコーチングの証拠だとも云えるが、ファン心理としては、最初から抑えてくれ〜。 次は個々の選手評。まずは私一押しのデマイケル・ハリス君であるが、見え見えのエンドアラウンドでマイナス3ヤード。いや、シロウトの私が気付いているのだから、プロはもっと気付くわ。しかも、エンドアラウンドなんて、気付かれたら即終了のプレイだし。 それとも、何だ、これは壮大な前振りなのか。ここぞという場面で、それこそスーパーボウルを制するような場面で、まさかのリバースやダブルリバース、それとも、もっとスペシャルなプレイが用意されているのか。インディ・スペシャル?。期待してます。 あと、ヒルトンが8レシーブ、110ヤード、1タッチダウン。シーズン序盤はリバースとの息の合わなさを指摘されていたが、先週の81ヤードといい、ここにきて調子が出てきたみたい。 息が合ってきたというよりは、単純にヒルトンの体調が良くなってきただけだと思う。ルートランニングにも切れ味が戻ってきたし。シーズン最終盤に向けて、好材料。 ルートランの切れ味といえば、ジャスティン・ジェファソン(現地発音準拠型)、1000ヤード超えたな。つか、リーディングレシーバーの勢いじゃん。 ドラフト時、ルートランの切れ味をレジー・ウェインと私は比較したけれども、ウェインどころじゃないよ。あんな切れ味鋭いルートランニング、初めて見たよ。比較対象としては、ウェインどころかA.J.グリーンだよ。いや、グリーン以上だよ。私が見た中では、史上最高のルートランニングだよ。あっ、まだマーヴィン・ハリソン様がいた。まあでも、ハリソンは特殊天才型だから、やっぱりジェファソンが史上最高だよ。 こうなると分かっていたら、無茶なトレードアップしてでも、ドラフトしときゃ良かった。来年の1巡使っても良いくらいだったよ。今のコルツにジェファソンがいたら、マジでスーパーボウルだよ。 あと、テキサンズの選手では、やっぱりJ.J.ワットかな。衰えを危惧する声も多いが、まだまだ一級品だと思う。コルツに来〜い。まあ、対面はチャズ・グリーンだったけど。 あとは、なんと云っても、キキ・キューティー。この試合、8レシーブ、141ヤードの大活躍なのであったが、そんな事より、その名前である。私がン十年生きてきて、見聞きした、現実架空、男性女性、生物無生物、ありとあらゆる名前の中で、一番好きな名前が、このキキ・キューティーである。キキ・キューティーになりたい。キキ・キューティー、って。コルツに来〜い。溺愛する。偏愛する。目に余る贔屓をする。 試合評はこれくらいにして、12月恒例、つか12月のお楽しみ、星取り勘定に行きたいと思う。 まあ、さすがに、上ふたつ、ピッツバーグとKCは決まりであろう。次のビルズとブラウンズであるが、さすがに9勝しているので、ほぼ間違いないと思うが、ただ、両チームともに、残りのスケジュールが楽勝って訳でもないので、油断は禁物であろう。 で、残り3枠を争う事になるのであるが、8敗のブロンコスとテキサンズは、可能性はなくは無いだろうが、さすがに厳しい。ほぼ脱落と見る。 という訳で、実質的には4敗から6敗の6チームで残り3枠を争う訳であるが、正直、分からん。 この時期、マイアミとプレイオフ争いしているとは、開幕前には夢にも思わなかったが、ただマイアミは4敗チームであるけれど、スケジュール的にちと厳しい。全敗も有り得る。 で、一番不気味なのは、やはり、ここまで6勝6敗のペイトリオッツ。今季のチーム状況だったら、開幕前にサジを投げても良さそうであるが、ここまで、しぶとく残ってきた。しかも、残り4戦中3戦は同地区なので、もう何があってもおかしくはない。逆転地区優勝はともかく、逆転プレイオフは十分有り得ると思う。 ぶっちゃけ私がペイトリオッツのHCだったら、開幕前にサジを投げて、トレバー・ローレンス・モードに切り替えていたけれど、ここまで粘るというか、ベストを尽くすのがベリチックの、考えてみれば、最大の美徳かもしれん。ブレイディ全休のシーズンも同様だったし。「ベストを尽くす」って、誰でも簡単に口にする言葉だけれども、誰でも簡単に実行できる事ではない。選ばれた人の特権である。やらない理由は誰でもいくらでも見つけられるからねえ〜。 で、問題のコルツの星勘定であるが、分からん。一戦必勝じゃあ〜。一試合完全燃焼じゃあ〜。 NFCは、あんま見ていないので、割愛したいところであるが、やっぱNFC東地区は気になる。ここまで、7敗2チーム、8敗と9敗が1チームづつって。ワシントン・フットボール・チームが勝ち上がっていったら、面白いよね。ロン・リベラも、ベリチック同様、粘り強いしね〜。 2020/12/10(木) |
Week14 | 12月13日 IND@LV 44−27 |
という訳で、ラスベガス・レイダース戦は、いつものようにディフェンス&スペシャルチームが大活躍して、ではなく、今季初めてかはともかく、オフェンスが大爆発して、44−27で圧勝です。 オフェンスシリーズの結果を並べると、FG、TD、P、TD、FG、TD、TD、FG、ニーダウン。と、マニング時代もかくや、といわんばかりの1パントゲームでした。ここに、インターセプトリターン・タッチダウンの7点を加えての、計44点です。サンチェス不在の穴を埋めたね〜。 オフェンスがリードを奪って、慌てる敵オフェンスからターンオーバーを奪うという、まあカバー2・スキーム的にも理想の展開でした。 で、その大爆発オフェンスの主役は、勿論このひと、ジョナサン・テイラー。20キャリー、150ヤード、2TDsの大爆発。ロングの62ヤード・タッチダウンはキャリア最長で、コルツのルーキーとしては、ドミニク・ローズ以来の最長距離らしい。ドミニク・ローズとは、懐かしい名前。 もっとも、最近2試合は90ヤード、91ヤード、そうして、この試合の150ヤードって事で、いよいよインディOLの特徴を掴んできたみたい。来季が、すっげー楽しみ。 今季は、ここまで759ヤード。1000ヤードまで、あと241ヤード。届くような届かないような数字ではあるが、目指して頑張れ。さすがに、新人王は厳しいと思うが、オールルーキー・チームは視野に入ってきた。 いやでも、ドラフト時、自分の推していた選手が、ホントに自分のファンのチームに入って、ホントに活躍するって、嬉しいもんだねえ。コルツファンとしては、初めての体験かも。まあ、ライアン・ケリーやネルソンも推していたと云えば、推してはいたが、彼等はどっちかというと、希望というよりは予想に近かったので、純然たる希望選手としては、このジョナサン・テイラーが初めてかも。つうか、初めて。贔屓します。目に余る依怙贔屓をします。 とまあ、このゲームのスタッツ的なMVPはジョナサン・テイラーであろうが、本当の、というか実質的な、というかハイライトフィルム的なMVPは、当然このひと、ケニー・ムーア2世でしょう。 いや、マジで凄かったよ、あのワンハンド・インターセプト。テレビの前で、「おお〜。」って、叫んじゃった。ワンハンドのレシーブっていうのは、たまに見られるけど、ワンハンドのインターセプトっつうのは、初めて見たと思う。初めての体験。まあ、ジェイレン・ラムジーあたりは、やってんのかもしれないけど、自分がテレビ観戦等々をしていたゲームでは初めて見た、筈。 NFL的にも、今週一番どころか、今季一番のプレイじゃないの。メトカーフのリターン・チェイスも確かに凄かったけど、あれは、フットボールのプレイというよりは、単純にメトカーフの脚力が凄いって話なので、純然たるフットボールのプレイとしては今季ナンバー1じゃないの。 今季ナンバー1か、俺的ナンバー1かはともかく、ただひとつ間違いなく云えるのは、ムーアのキャリアでナンバー1のプレイである事は、これは間違いないと思う。今迄も無かったし、多分今後も無い。 とまあ、プレイそのもののクオリティもトビキリに素晴らしかったのだけど、このゲーム的にもトビキリに素晴らしいプレイだった。 エンドゾーンでのインターセプトって事で、その点でも、当然価値は高いし、試合展開的にも、あそこでタッチダウンを喰らっていたら、再逆転となり、ゲームの勝敗がどう転んでいたかは分からない。 また、ここまで、ケニー・ムーアはダレン・ワーラーやフォスター・モローといった敵タイトエンドと無理なマッチアップを強いられ、ハッキリいいとこが無かったのだけど、このプレイで全てを帳消しにするどころか、お釣りが出た。その後、明らかに、カーは、このミスマッチに投げづらくなっていた。 いやホント、全ての意味で価値あるインターセプトだったと思う。 ちなみに、ムーアは、ゲーム終盤で、試合を決めるファンブルフォースも決めてますです。 そのほか、活躍した選手はというと、ハインズが、テイラーに負けじと、7キャリー、58ヤード、負けてられん。あと、ヒルトンが、5レシーブ、86ヤード、2TDs。いよいよ、調子が出てきた。心強い。 我が愛しのデマイケル・ハリス君は、この試合は登録から外れる。トホホ。代わりに、ピットマンがエンドアラウンドしてた。仕事、奪われんな。 あと、レイダースの選手では、ネルソン・アゴラーかな。テイラー同様、ドラフト時、私の注目していた選手なんだけど、この試合は、5レシーブ、100ヤード、TD。獲れよ〜、FAで。 ゲーム評は、こんな感じかな。 で、12月恒例、星取り勘定であるが、我らがコルツは、この勝利で9勝4敗。今後を計算してみたいと思う。 まずは、一切の前提である、今後のコルツの日程と星勘定であるが、日程は、HOU、@PIT、JAX、で、おそらく@PITはかなり厳しいので、残り二つに勝って、2勝1敗というのが、自然というか順当というか、蓋然性の高い結果だと思う。まあ、3連勝してしまえば、星勘定もへったくりもなく、文句無しにプレイオフであろうし、逆に3連敗なら、ほぼ絶望であろう。1勝2敗だと、絶望って事は無いと思うが、他力本願の世界になると思う。 という訳で、ますは、プレイオフ行きの一番単純明解な方法、地区優勝であるが、正直、これはかなり厳しいと思う。同じく9勝4敗で並ぶタイタンズとのマッチレースなのであるが、同率で並ぶと、地区内成績でタイブレークされてしまう。タイタンズは、最終週にテキサンズとの試合がスケジュールされていて、ここを落とすと、どうなるか分からんが、同地区対決とはいえ、落とすとは考えにくいので、地区内成績は5勝1敗でタイタンズが上回ってしまう。 という訳で、コルツが地区優勝するためには、勝ち星でタイタンズを上回らなければならないのだけれど、ちょっと厳しいと思う。タイタンズのスケジュールは、DET、@GB、@HOU。この土壇場に来て、他カンファレンスを2ゲーム残しているというのは、タイタンズ的には不気味であろうけど、2勝1敗が順当な結果だと思う。で、これをコルツが上回る為には、3連勝が必要。厳しいという結論になる。10%、あるかないか。 今から思うと、コロナで負けたタイタンズとの第2戦も痛かったけど、それより何より、開幕のジャガーズ戦が、何より痛てーよ。あん時は、「開幕戦は、結果より内容だよね〜。」なんて、余裕ぶっこいていたけど、そんな余裕全然なかったよ。地区内対決は、いつ何時でも必勝だよ。あの一敗が痛い、痛すぎる。あそこを勝っていれば、今頃余裕綽々だったのに〜。こんな計算、してねーよ。ホント、痛恨の一敗だったよ。 という訳で、コルツのプレイオフはワイルドカード組に回る訳であるが、現状ワイルドカードを争うのが、上述したタイタンズを除くと、コルツと同じ9勝のブラウンズ、8勝のレイブンズとドルフィンズ、7勝のレイダース、6勝のペイトリオッツといった面々である。5勝のブロンコスにも、かろうじて可能性は残っているらしいが、9勝のコルツとは関係ない。 まず、あらかじめ言っておくが、ワイルドカード3枠のうち2枠はブラウンズとレイブンズで決まりだと思う。思う、つか決まりである。この両チームが大きく崩れれば、話は別であるが、スケジュールも楽であるし、特にレイブンズはイージーなので、崩れる事は、ほぼ無いと思う。そうして、コルツは、この両チームに直接対決で負けているので、彼等より上位に行くのは、かなり厳しい。2枠は、ほぼ決まりである。 例年だと、これでワイルドカード争いは終了なのであるが、今季は幸いなことに、あと1枠ある。その1枠を、我らがコルツはドルフィンズ、レイダース、ペイトリオッツと争う訳であるが、ドルフィンズは、第15週でペイトリオッツと、第16週でレイダースと直接対決がある。ワイルドカード争い中のチームでは、意外な事に、この2戦が唯一の直接対決である。 コルツ的には、この第16週でレイダースが勝つと非常に有り難い。ドルフィンズは6敗してしまうし、レイダースとは直接対決で勝っているので、仮に同率フィニッシュでも、コルツがプレイオフ行きである。 問題はドルフィンズが勝った場合、特に3連勝しちゃった場合である。ビルズ戦も最終週なので、ビルズ的には調整試合の色合いが濃くなっていそうなので、ここも勝つ可能性はある。で、コルツが仮定の2勝1敗だと同率で並んでしまう。しかも、この両チームに直接対決は無いので、こうなると、もうどうなるか分からん。多分、同一相手との対戦成績になるのだろうけど、この点でも、この両チームほぼ差が無いのであるが、ドルフィンズはジェッツに2勝、コルツはジェッツに1勝、こういう場合、どうなるの。これで、弾かれたら、イヤだなあ〜。みんなで、ドルフィンズの敗北を応援しよう。 で、あと、6勝のペイトリオッツであるが、仮に3連勝しても、9勝7敗フィニッシュなので、コルツが3連敗しない限り、からむ事は無い。ただ、不気味な存在ではある。 ちなみに、NFCは、もっと分からん。完全なカオスである。何しろ、未だに脱落したチームがファルコンズのみ。9敗のパンサーズにも可能性があるのだ〜。 という訳で、いろいろ計算してみたが、いずれにせよ、来週のテキサンズに負けたら、いきなり崖っぷちなので、コルツ、ガンバ!!!。違うわ。 死んでも勝て〜〜〜〜〜〜。 2020/12/17(木) |
Week15 | 12月20日 HOU@IND 20−27 |
まさに死闘。 取り急ぎ、ご報告まで。 人生で初めてニューイングランドを心の底から応援した。2020/12/21(月) 無四球完封試合というのは、たまにあるけれども、無奪三振完封試合というのはあるのだろうか。10者連続奪三振というのは、これはこれで、なかなかに難しいけれども、10者連続無奪三振という記録はあるのだろうか。これはこれで、やっぱりなかなかに難しいと思う。 コルツ存亡の危機に立つ(そこまでじゃない。)プレイオフレース真っ最中に、敢えて呑気な書き出しで始めて見たが、第15週HOU戦は、第13週のHOU戦と似たような結末となりました。 コルツ7点リードながらも、残り28秒ゴール前15ヤードまで進まれ、同点のピンチ。そこで、我が愛しのキキ・キューティーにパスが通り、ゴール前2ヤードまで進まれるも、レオ様の伝家の宝刀右アッパーカット一閃、ボールはエンドゾーンに転がり、それをオコリーキがリカバーしてゲームセットである。いや〜、危ない危ない。ファンブルしたキキ・キューティーの姿が切なかったね。 ボールがエンドゾーンに転がっていったので、テキサンズの選手がリカバーしたらタッチダウンだと思って、アセったが、よく考えたら、あのプレイは、テキサンズの選手は、ルール上、リカバー出来ないのかもしれん。かもしれん。 状況にもよるのであろうが、わざとファンブルして、ボールを進めるプレイは禁じられていたような気がする。2ミニッツに入ってからは、駄目だったような気がする。サイドラインに出すのはダメだったと思うが、インフィールドはどうなのかな。詳しく調べた訳でもないので、厳しく突っ込まないよーに。 ルールはともかくとして、何とか勝利をゲット。いや、ホント危なかったね。第2クォーター中盤で14−0とリードしていた時は、「目標のあるチームと無いチームの差かな。」なんて、呑気な事を思っていたが、あれよあれよで逆転負けのピーンチ。プレイオフが零れ落ちるところだった。ホント、前半の2タッチダウン差なんて、同点みたいなもんだよね、このスポーツは。反省反省。 ゲームで気になったのは、ブラックモンかな。シーズン前半はMVP級の活躍だったけれども、ここにきて失速とは云わないけど、活躍が影を潜めている。 この試合に限らず、最近30ヤード前後のパスを結構通されるようになってきていて、そのすべてがブラックモンの責任という訳でもないけれど、ブラックモンに迷いが見られるのは確かだと思う。 この日も、チャド・ハンセンにキャリア初(!)の38ヤードタッチダウンを決められて、このあたりから試合はおかしくなっていったのだけれど、このプレイもブラックモンの責任という訳でもないが、DB陣の連携に乱れが出て来ているのは確かだと思う。シーズン序盤は無かった事ではある。 まあ、隣りのカリ・ウィルスが「前に前に」と出たがるタイプなので、難しくなってきているのであろうが、セイフティ、特にフリーセイフティは「セイフティ・ファースト」が原則だと思うので、無理はしない、迷ったら「出ない」が基本だと思う。アントワン・ベシアのビデオを死ぬほど見れ。 引いてばっかりいると、スタッツ的な伸びが無いので、不安になるであろうが、そのへんは代理人に任せときな。それが代理人の仕事である。 あと、ドラフト時に、そんなスカウティングレポートもあったと思うが、やっぱちょっとタックルは甘い。所謂「ラップアップ出来ない」は散見する。かぶさるようなタックルではある。ここぞという時、ミスタックルが出ないか心配。こういうこと書くと、出ちゃうんだよなあ〜。心配。 まあでも、しばらくはフリーセイフティのスターターはブラックモンが既定路線なので、精進しなはれ。 あと、サンチェスが、このゲームから復帰。手術から一月も経たないうちにゲーム復帰って。パンターとはいえ、まったくコンタクトが無い訳でもないし、不安はないのか。コリジョンに巻き込まれて、手術痕から血がドバーみたいな、谷岡ヤスジ的スプッラターを想像してしまうのであるが、怖くないのか。私だったら、1年間は出場拒否だね。断固拒否。アメリカ人って、勇ましい。 また、我が贔屓のジョナサン・テイラー様は、この日は16キャリー、83ヤード、TD。シーズン1000ヤードまで、あと158ヤード。まあ、1試合で到達する距離でもあるが、2試合で到達しない距離でもある。997ヤードでフィニッシュとか、そういうオチじゃねーだろーな。最終戦第4クォーターはプレイオフの為に温存とか、そういうオチじゃねーだろーな。997ヤードと1000ヤードじゃ、全然違うんだよ。代理人、心の叫び。 といったところで、ゲーム評は終わりにして、シーズン終盤お楽しみ、つうか恐怖のプレイオフレース皮算用に入りたいと思う。 ペイトリオッツ、ブロンコスが正式に脱落、レイダースも失速して7敗。10勝4敗のコルツとは関係なくなった。 という訳で、現在第15週終了時点でコルツとプレイオフ争いしているチームは、10勝のタイタンズとブラウンズ、9勝のレイブンズとドルフィンズの4チームである。 で、残り2試合、コルツの予想勝ち星は、やはり1勝。11連勝から3連敗と、ここにきて大失速しているスティラーズが次週の対戦相手であるが、そこは、やはりスティラーズ、勝ち星は計算できん。 ハッキリ言って、ここ15年間、ある意味ペイトリオッツ以上に、煮え湯を飲まされ続けてきた相手である。勝てるイメージがまったく湧かない。また、この15年以前では、例のジム・ハーボーのチャンピオンシップ。 ピッツバーグに勝った記憶としては、何年だったかは調べるのも苦痛なので調べないが、マニングの全盛期に、ハリソン、ウェイン、ストークリーがそれぞれ100ヤードくらい稼いで楽勝したゲームぐらいである。で、そのシーズン、意気揚々と臨んだプレイオフで、例のバンダージャット。 もう、なんつーか、ヘビに睨まれたカエル。和田アキ子と吉村明宏である。 という訳で、いつ何時でもピッツバーグに勝てる自信は無いので、ここは1敗と計算し、1勝1敗を残り2試合の皮算用とする。最終戦のジャクソンビルに不安はないのかという指摘もあろうが、ここに負けてるようでは話にならない。プレイオフはスッパリ諦める。「何やってんの、お前ら。」、って話である。 という訳で、1勝1敗の前提で、ブラウンズ、レイブンズと並んでしまうと、直接対決で負けているので、タイブレークされてしまい、タイタンズとは地区内成績でタイブレークされてしまうと、先週書いたので、残りの1チーム、ドルフィンズとのタイブレークについて計算してみたい。 直接対決は無いので、同一対戦相手の成績になると思うが、ドルフィンズとの同一対戦相手は、ジャガーズ、ジェッツ、ベンガルズ、レイダース。そうして、その対戦成績は、第16週のMIA@LV、第17週のJAX@INDで、それぞれドルフィンズとコルツが勝つと仮定すると、マイアミは5勝、コルツは衝撃の4勝1敗。って、ここでも、開幕のジャガーズ戦が痛すぎる。ホント、痛恨の一敗だよ。これさえ無ければ、今季は楽勝プレイオフなのに、この一敗が、ず〜〜〜っと歯の奥に挟まっていて、しかも死因になりかねないという。 つう訳で、マイアミ相手でも勝ち星で並ぶ訳にはいかず、今週のNE@MIAは、人生で初めてペイトリオッツを心の底から応援した訳であるが、あえなく敗戦。何やってんだ、キャム・ニュートン。 まあでも、スーパーボウルとかで気分的にペッツ乗りの時はあったが、これだけ心の底からペイトリオッツを応援したのは、ほんと生まれて初めての経験。 という訳で、プレイオフ争いをしている4チームとは、どこか1チームと勝ち星で上回らなければならないのが、現状のコルツの置かれた、意外に過酷な状況である。まあ、もちろん残り2戦2勝しちゃえば、それでオールオッケーなんだけど、ピッツ相手にそれは無理。無理な計算。無理な皮算用。 という訳で、どっかのチームに負けて貰わなければならないのであるが、負けそうなカードというと、PIT@CLE、TEN@GB、TEN@HOU、MIA@LV、MIA@BUFである。レイブンズは軽く2戦2勝するであろう。また、ブラウンズは、ここで負けても、その前のジェッツ戦で勝てば、1勝1敗で、結局コルツと同率なので、コルツ・プレイオフレース的には意味がない。 という訳で、テネシーの2戦とマイアミの2戦にコルツは期待するのであるが、まずは、テネシーであるが、第16週のグリーンベイはともかく、最後のヒューストンがどうかとなるのであるが、ここは分からん。同地区だし、今週のコルツ戦同様、何か起こるかもしれんが、起こらないかもしれん。テネシーがグリーンベイに勝ち、ヒューストンに負けると、地区内成績も同じになり、同一対戦相手は、タイタンズの5勝3敗、コルツも5勝3敗。それ以下のタイブレークは、もう分からん。まあでも、ヒューストンは落とさないよなあ〜。 かくして、マイアミが、この2戦のどちらかに負けて貰うとありがたいのであるが、これが読めん。まずは、第16週のレイダース戦であるが、数週前は、コルツ・プレイオフレース的には、ここが一番大事な一戦になると、私は予想していたのであるが、レイダースがここにきて失速。モチベーション的には、はっきりマイアミである。 ただ、コルツ・プレイオフレース的に期待は、マーカス・マリオッタ君であろう。この一戦は、マリオッタ君的には、今後のキャリアの全てが掛かる、スターターQBに返り咲くのか、生涯バックアップQBかの岐路に立つゲーム、ン十億円の収入の懸かるゲームだと思われるので、死ぬ気で頑張って欲しい。そして、死ね。でも、こういう試合で、あっさり土俵を割るのがレイダースなんだよなあ。 もうひとつが、ビルズ戦になる訳であるが、これは難しい。ビルズが、どういう態度でこのゲームに臨むかが全てといってよいであろう。調整試合みたいな軽い気持ちでゲームに臨まれると、コルツ・プレイオフレース的には厳しい。かなり厳しい。 また、ビルズが「怨敵ペイトリオッツを叩き落としたので、一緒にプレイオフに行こうよ、イルカ君。」みたいな気持ちで、このゲームに臨まれると、コルツ・プレイオフレース的には、辛い、超ツライ。 いやもう、コルツの為とは云わん。ライク&ポリアンの為に、マイアミに勝って〜〜。お願い。この二人にはいい思いさせてもらったでしょう。何年か前に、いやもうずいぶん前だけど、ジェリー・ヒューズもあげたし。ここで、お返しして〜〜。 という訳で、コルツ・プレイオフ出場確率は、統計学的に算出した訳でもないけど、イメージ的には30%ぐらいだと思う。案外、厳しいと思う。つか、NFC東に移籍させてくれ〜。期限付きレンタル移籍で〜。ドラフト2巡くらいなら、差し出すよ〜。いやもう、いいでしょ、全チーム負け越しなら、コルツ・プレイオフで。 という訳で、来週のピッツバーグ戦は気楽にやんなあ〜。負け前提だし〜。って、んな訳あるかい。 死んでも勝て〜〜〜〜〜〜〜〜。 おっ、クリスマス・イヴか。2020/12/24(木) |