2012年 | 俺オールプロ’11 | 今現在、「中年の主張」欄で「HCの仕事」という長々しい論考を執筆中であるが、ここらで毎年恒例の「俺オールプロ」を発表したいと思います。シーズン終了から、あまりに時間が経過するとテンションが下がるので。つーか、記憶が無くなっていくので。 毎年説明しているが、この「俺オールプロ」は他のマスコミのオールプロとは違って、各ポジションのナンバーワン・プレイヤーを選んでいる訳ではなく、あくまで私個人の印象度だけで選んでいるので、「そんな選手がオールプロな訳ねーだろ。」とか批判しないように。でも、私個人が考える各ポジションのナンバーワン・プレイヤーを選抜した謂わば「リアル・俺オールプロ」もそのうち発表してみたいと思う。このサイトも始めて、なんだかんだで5年経つし、5年に一回くらい発表するのは、スパン的にも、悪くないだろう。 とりあえず、今回は恒例の俺オールプロ。ではまず、オーソドックスにオフェンスから。 オフェンス QB:ティム・ティーボー(DEN) でしょう、やっぱ。 RB:フランク・ゴア(SF) 遂に日の目を見た、その1。 WR:スティービー・ジョンソン(BUF) 隠れた実力者。 ビクター・クルーズ(NYG) ギャルソンのバッタモン。しかし、知名度では、もはやこっちの方が上か。 TE:ジミー・グラハム(NO) フットボール転向大正解。 ジャーマイン・グレシャム(CIN) いっそバスケットボールに転向すっか、逆キレ気味に。 OT:ジョー・ステイリー(SF) プレイオフのNO戦、炎のリードブロックには感動した。 アンソニー・デービス(SF) こやつもドラフト一巡のRT。最近多いな、そういうの。正しいのか。 OG:マイク・イウパティ(SF) 名前だけで選んでみた。 ジャーリ・エバンス(NO) はっきり云って、実力は良く分からんのだが、世評に乗ってみた。いや、OGは分からん て、素人には。 C:ニック・マンゴールド(NYJ) ルックスがヤバ過ぎる。 んで、ディフェンス。 DT:ンダマコン・スー(DET) まさかのバッドボーイズ入り。 ヴィンス・ウィルフォーク(NE) まさかの土俵入り。 DE:ジャレッド・アレン(MIN) お前、どこまで器用やねん。 ジャスティン・スミス(SF) 遂に日の目を見た、その2。 LB:ロンドン・フレッチャー(WAS) ひっそりとマニング抜き。 ボン・ミラー(DEN) メガネ好きにはたまらん。いや、はっきりエロい意味で。 エルビス・デュマービル(DEN) ポジション的にはDEかもしれんが、OLB扱いで選んでみた。 CB:チャンプ・ベイリー(DEN) まだまだ現役ナンバー1CB。 アーロン・ロス(NYG) なんか、プレイオフでは目立っとたな。 S:ジェイラス・バード(BUF) 若手ナンバー1セイフティと見た。 ボブ・サンダース(ほとんどIND) 鎮魂の意味を込めて。まあ、別に死んだ訳じゃないけど。コルツファン的に。 スペシャルチーム K:セバスチャン・ジャニカウスキー(OAK) オールプロ、プロボウル、ともに初選出とは意外だったな。 P:トム・ブレイディ(NE) 何でも、やらされんだな。ベリチックの使イッパか。 H:スティーブ・ウェザーフォード(NYG) カンファレンス決勝、喜び過ぎ。 LS:ジャレッド・アレン(MIN) お前、どこまで器用やねん。つーか、この出たがり。 RS:カイル・ウィリアムズ(SF) がんばれ。 三賞 MVP:ティーボー&ハーボー ティーボー・ハーボー天気予報。 裏MVP:ペイトン・マニング(IND) いやマジで。今季ほどマニングの凄味を見せつけたシーズンは無い。 最優秀HC:ジム・ハーボー(SF)、ジョン・フォックス(DEN) 甲乙付けがたいって事で。 新人王:アンディ・ダルトン(CIN) 期待してます。 カンバック賞:ブランドン・ロイド(STL) 戻り方がやや甘いか。 総評 まあ、デンバーとサンフランの選手が多く選ばれているのは致し方あるまい。今季ははっきり両チームのシーズンだった。そういえば、ティーボーの日本語表記が「ティーボウ」ないし「ティーボゥ」に統一されつつあるが、まあ確かに現地の発音を聴くと、最後のBOWはボーという長母音ではなくボゥと短母音的に発音しているので、そちらの方が正しいと思う。ただ個人的には、例によって例の如く、「ティーボー」が気に入っているので、飽きるまで使う事にする。お付き合い、よろしく。 意外な選出選手としては、まずはスティービー・ジョンソンが挙げられるだろう。このプレイヤーは今季の記事ではあまり言及する機会がなかったのであるが、ちょっと珍しい動きをするWRなので個人的には注目している。この選手、特別体が大きい訳でもなく、特別足が速い訳でも無いのであるが、何故かどんなCBからもセパレートしてしまう。ダレル・リービスといった一流どころからもである。おそらく、特殊なムーブや、素人目には分からぬような、とんでもないクイックネスの持ち主なのであろう。そういった意味では、あの懐かしいマーヴィン・ハリソンの後継者という事になる。ただデーハーなTDセレブレーションが好きなようなので、そういうところはハリソンとは正反対であろうが。タイプ的には、非常に珍しいハリソン・タイプのWRだと思う。しかも、ドラフト順位は7巡224位なので、ビルズはコルストン級のスティールをした事になる。要注意プレイヤーである。 そのほかの意外な選出選手としてはロンドン・フレッチャーが挙げられるだろう。彼はマニングと同じ1998年デビュー組なのであるが、恐るべき事にそのルーキーイヤーからずっと連続試合を出場しているのである。そうして、今季のマニングのシーズンアウトにより、その記録を遂に抜いた事になる。まあ、これがNFL記録なのかまでは分からないが、マニングを抜いた事だけは間違いない。まあ、一年目はマニングと違って、主にスペシャルチーマーとしての出場だろうが、2年目からはずっと先発LBである。しかもドラフト外入団である。その彼が同期の全体1位マニングとの競り合いに勝ったかと思うと、私には何やら感慨深いものがある。 んなとこか。 2012/3/1(木) |
さようなら ペイトン・マニング |
つー訳で、2012年3月7日水曜日、リリースされちゃいました、ペイトン・マニングさん。 とまあ、一コルトの放出的に書き出してみたが、勿論マニングは単なる一コルトではない。コルツ史上と書くと、ジョニー・ユナイタスの後塵を拝する事になるだろうが、インディアナポリス史上となれば、文句なしに、寸分の狂いも無く、最高のプレイヤーがマニングである事は論を待つまい。 そういうプレイヤーがこういう形でチームを去る事になったのであるが、私の気持ちは、一口で云えば、複雑である。アーセイのした事に諸手を挙げて賛成という気持ちは毛頭無いけれども、かといって「ふざけんな、アーセイ、この野郎。」的な、卓袱台ひっくり返す的な気持ちでもない。賛成でもない、反対でもない、まさしくコンプレックスとでも言うべき心境である。 これが私個人のみの感覚なのか、大方のコルツファンの感覚なのかは良く分からない。まあでも、大方のコルツファンもこれに似た感覚を味わっているのではないだろうか。 これがもし、モンタナやファーブのようなフランチャイズの隅々から全面的に支持されていたQBだったら、皆一様に「アーセイ、この野郎。」的になっただろうが、マニングの場合は、彼等に匹敵するほどフランチャイズから全面的に支持されていた訳ではない。ここに来て、このような形でチームを去る事になり、お涙頂戴的に同情票を集めているが、基本的には賛否両論のある選手ではあるし、特にキャリアの初期には否定的な意見も多かった選手である。 同じインディアナの英雄、ラリー・バードとは比較の対象にすらならないが、レジー・ミラーと比較しても、フランチャイズからの支持という点では、一枚どころか、二,三枚落ちる印象である。レジー・ミラーはファイナル制覇をしていないにも拘らず、である。仮にミラーがこういう形でチームを去る事になったら、インディアナの町は大爆発だったろう。というか、実際、去らずにペイサーとしてキャリアを全うした訳であるし。 とまあ、インディアナポリス・コルツ史上最大のスーパースターの去り際に、結構手厳しい事を書いてしまった。見ている人をこういう妙な心持ちにさせるのが、まあマニングのマニングたる所以であろう。そういった意味では、ちょっと江川卓に似たところがあるかも知れぬ。そうそう、確かに江川の引退時がこんな感覚だった。私は巨人ファンでも何でもないけれども。 また、今回のリリース劇にしても、今ドラフトの全体1位が、例えばキャム・ニュートンやジャーマカス・ラッセルのような微妙な感じの選手だったりしたら、また多少状況は変わっていただろう。そもそも、真の実力はともかく、世間の評判的にはスーパースター間違い無し、それこそマニングの再来といわれているアンドリュー・ラックが、昨ドラフトにエントリーしていたら、これまた状況は全く変わっていただろう。そういった意味では、昨年のラックの大学残留が、こういう思わぬ形でマニングのキャリアに影響を与えた事になる。まあ、まさか当のラックは、そうしてマニングも、その決断がこういう結果を生むとは、当の二人、というか世界中の全ての人間が予想し得なかったろう。去年の3月の時点で、まさか一年後マニングがコルツで無いなんて、考える事すら無かったもんなあ。 この辺の間の悪さというのが、これまたマニングのマニングたる所以であろう。まあ、これは生涯彼について回る問題だと思う。ホント、不思議な運勢の持ち主だと思う。これほど運が悪い、というか妙な運のめぐり合わせの持ち主というのは、スポーツマンというカテゴリーから離れても、ちょっと他に例が思い浮かばない。本当に奇妙な運勢の持ち主だと思う。 そもそも、このリリース劇の大きな要因となった28ミリオンのロスターボーナスにしたって、首の手術直前の契約見直しで定めたものである。まさか、それがこんな形で、それこそマニングの首を絞める形になるとは、当の本人も首の手術の執刀医も気が付かなかったろう。手術しなければいけないのは、こっちの方だった訳である。 とまあ、ラックの一件にせよ、28ミリオンの一件にせよ、あくまでマニングがコルツ残留を希望しているという前提の下で、大きな障害になったという話になるが、もともとコルツ残留をさほど希望していなければ、むしろ渡りに船の事象である。でもまあ、あの会見の涙を見ていると、やはりコルツに残留し、レジー・ミラーのようにコルトとしてキャリアを全うしたかったというのが、偽らざる本心だったと思う。 とまあ、ここでマニング同情論めいたものをちょろっと書いてしまったが、純粋にフットボール的、サラリーキャップ的に見れば、今回のリリースは当然至極、最も合理的な判断であった事は云うを待つまい。世評的にはスーパースター間違い無しのQBラック獲得が確定で、単純計算で28ミリオンのキャップヒットが消えるというのだから、ここでリリースしない方が可笑しい位である。 とは云うものの、どこかでもちらほら書いてきたように、マニングをあと一年、この28ミリオンを支払ってでも、コルトにしておいて欲しかったという気持ちは強くある。それはラックの教育とかいう意味はほとんど無く、フランチャイズの醸成という意味からである。 私はここ最近、「中年の主張」欄で「HCの仕事」というコラムを書き続けているが、一方でオーナーの仕事は何かと云えば、それははっきりフランチャイズの醸成だと思っている。チームの勝利もスーパースターの獲得も、あくまでフランチャイズの醸成の為の手段であって、それ自体が目的ではない。 オーナーの仕事とは、理想的には世界中のスポーツファンをであるが、とりあえずはフランチャイズの人々を楽しませる事であり、そのためにチームを勝たせる必要があり、そのためにスーパースターを獲得する必要があるのであって、あくまで目的は只一つフランチャイズの醸成である。 ところが、今回のコルツのように、フットボール的サラリーキャップ的に用済みだからという理由で、スーパースターを簡単にリリースしてしまうと、必ずフランチャイズは冷める。極端な例がオークランド・アスレチックスであろうが、どんな選手でもFAとったらサヨウナラ的な経営をしていたら必ずフランチャイズを失う。日本ではやたら評判の良い例の「マネーボール」であるが、私はこのやり方は、はっきり云って、間違いだと思っている。こんなやり方を続けていれば、必ずフランチャイズは失われる。たとえ採算が悪くとも、チームのスター選手とは無理してでも再契約しなければいけない。それが出来ないのなら、オーナーは辞めるべきだろう。 アスレチックスとコルツを同列に並べるのはおかしいかも知れぬが、そういった意味では、この28ミリオンを支払ってでも、マニングを、すなわちフランチャイズを買うべきだったと私は思っている。単純なチーム成績以上の価値があった筈だ。 そこで、私が感心するのはグリーンベイ・パッカーズである。これはオーナー会の意向なのか、CEOの意向なのか、GMのテッド・トンプソンの意向なのかは皆目分からぬが、ロジャースを指名しておきながら、ファーブを3年もの間、契約し続けたのである。まあ、ロジャースからすれば、たまったもんではないが、ファンの多くから「もう、いい加減にせえ。」という声が出るまで、ファーブを雇い続けたというのは、本当に英断だったと思う。まあ、それがスーパーボウル制覇につながったとまではいう心算は無いが、この3年間でグリーンベイは、高価ではあるものの、非常に貴重な買い物が出来たと思う。まあでも、このファーブの3年間というのは、グリーンベイ独特のオーナー組織が何らかの力を発揮したのだろう。他のチームではなかなか難しいだろう。 もっとも、コルツだって、ボブ・サンダースに対して同じ事をしていたのだから、同じ事をマニングにもして欲しかったと思う。まあ、28ミリオンが高いか安いかはともかくとして。やはり高いか、28ミリオンだもんなあ。まあ、このアーセイにとっての28ミリオンというお金が貧乏人にとってのどの程度の金額なのか、すなわち私にとっての5千円に当たるのか、1万円なのか、10万円なのか、100万円なのか、はたまた1000万円になるのかは皆目分からないのであるが。 という訳で、いまやマニングさんはフリーエージェント、浪人中なのであるが、はてさて何処に行くんでしょうかねえ。まあ何処に行くかというのも勿論それなりに興味があるのであるが、それより何より私が大いに興味があるのは今のマニングがいくらになるのかである。プロボウル級のサラリーを用意するのか、スタータークラスなのか、それともベテランミニマム+出鱈目なインセンティブなのか、多いに興味がある。まあ、普通に考えれば3つ目のベテランミニマム+出鱈目なインセンティブなのだけど。どういう契約になるのですかねえ。 勿論、健康な状態だったら、つうか健康だったらコルツが放出せんが、健康であればプロボウル級のサラリーになるだろうが、はっきり云って、一球も投げずに引退する可能性も大いに有り得る訳だし、仮にフィールドに立ったとしても、ヒット一発即引退みたいな選手に如何なるサラリーが用意されるのかには、私は大いに興味がある。 仮に私がGMだったら、スルーだろうな、やっぱ。余程ファンが騒げば、止むを得なくという形で獲得に乗り出すだろうが。怖いもんな、やっぱ。ヌードル・アームなんていう絶妙至極な表現もあるくらいだし。 あと、それに、これは一般論になるが、私はQBをFA、特にベテランFAで2,3年凌ぐという考え方は間違っていると思っている。一巡指名のQBとともに歩むのがNFLの王道、つうか常道であると思っている。そういった意味ではアリゾナやミネソタがやった事は、はっきり言って、失敗だったと思っている。アリゾナは確かにスーパーボウルに出場したけれども、やはりQBはワーナーではなく、ライナートを使うべきだったろう。当然、ミネソタも、ファーブではなく、エイドリアン・ピーターソン中心のチームを作るべきだったと思う。そうして、QBはカイル・オートンみたいのを連れてくるべきだったろう。ピーターソンの全盛期を失った罪は重い。 つう訳で、マニングでさえ、引く手数多とは行かないんじゃないかなあ。そもそも引く手数多だったら、何らかのトレード話があったろうし、実際問題、今のマニングをどうしても欲しいというチームは無いんじゃないかなあ。最終的にはどっかと契約すんだろうが。相当ダンピングされんじゃねえかなあ。ペイトリオッツと契約して、ブレイディのバックアップしていたら、大笑いだけど。んで、ブレイディとのスターター争いに勝って、スーパーボウル制覇していたら、もっと大笑いだけど。そん時は、わしゃ全力で叫ぶわ、「意味が分からん。」って。 あと、ウェインとセットでマイアミ行きというマンガみたいな噂も流れとるが、マニングはともかく、ウェインよ、いいのかそれで。お前、一生、マニングの付属品なの。まあ、ウェインはライオンズに行って、第2レシーバー兼優勝経験のあるベテランになるのが、ライオンズ&ウェイン双方にとってベストのシナリオだと思う。 では、最後に、さようなら、ペイトン・マニング。 まあ、マニングについては「選手紹介」のコーナーで、もっかい書くけどね。俺ホールオブフェイム間違い無しだし。 2012/3/9(金) マニングの行き先がデンバーに決まりましたね。 ちょっと意外な行き先だったという感はなくはない。デンバー・サイドから見れば、これはマニングどうのこうのと言うよりは、ティーボーをどう見るかという事なのだろう。ティーボーというのは、皆さんご承知の通り、賛否両論の大きく分かれる選手ではある。私は、再三再四書いているように、賛成派であり、駄目とはっきり分かるまでティーボーで行った方が良かろうと思っていた。曲がりなりにも、今季、結果を出した訳であるし。当然、興行的な側面もある。 ただ、デンバーというか、デンバーの実質的なGMであるエルウェイはそう見ていなかったということであろう。シーズン中から、比較的否定的な見解が多かったし、何より自身が殿堂入りQBであるエルウェイの目には、ティーボーのクォーターバッキングが我慢ならないものとして映っていたのだろう。それはそれで自然な事ではある。そうして、そのティーボーのクォーターバッキングの対極にあるペイトン・マニングが相対的に輝いて映るのも、それはそれで自然な事ではある。 しかし、ティーボーはどうするのかねえ。はっきり言って、マニングのバックアップをしてもティーボーが得るものは何も無いと思う。むしろ、マニングの方がティーボーから学ぶ事が多いくらいである。人気とは何なのか、リーダーシップとは何なのか、ティーボーから学ぶところは多いであろう。でもまあ、さすがに放出か。 しかしまあ、デンバーを選ぶかねえ。私だったら絶対選ばないチームである。いまやNFLナンバー1どころか、全米ナンバー1の人気者とさえ言ってよいティーボーを押し出して、スターターに座るなんていうのは、そんな恐ろしい事、私だったら絶対にしない。この辺の空気の読まなさっぷり、というか間の悪さっぷりっていうのは、上記にも書いたとおり、マニングのマニングたる所以なのであるが、さすがとしか言いようが無い。 はっきり言って、2013でも2014でもなく、2012シーズン、即ち来季に、いきなりスーパーボウル出場くらいの結果を出さなければ、全米中を敵にまわす事になるだろう。つうか、スーパーボウルを制覇して、なおかつティーボーの結果が悪かったとしても、それでもまだ、グダグダ言われるかも知れぬ。「私のティーボーを返せ。」的な。私だったら、そんなリスクだけのギャンブル、絶対にしない。引退後の収入にも関わるだろし、レギュラー番組、一つくらい減るかも知れぬ。 これからのデンバーでの数年間で、仮にマニングが失敗したとしても、マニングのQBとしての評価に大きく傷が付くという事はまず無いだろうが、こと人気面に関しては、手痛いキズを負う事になると思う。それでなくても、人気ねーのに。 今のデンバーに入るくらいだったら、そのままコルツに残って、だらだらラックの指導でもしていた方がマシだなあ。まあ、そういう風に考えるのは、私のようなダメ人間の典型的な発想で、ペイトン・マニングのようなスーパースターは「俺ならティーボーより良い結果を出せる。」的な感じで、今のデンバーに挑戦するのだろう。まあ、頑張ってくだされ。 と、ここで今回、マニングの入団が噂された各チームについて、それぞれ感想を書いておきたい。 まず、最初にナイナーズ。私ははっきり言って、ここが一番良いと思っていたし、マニングも多分ここを選ぶだろうと思っていた。もともとディフェンスは良いのだから、マニングが、50%とは言わぬが、80%ぐらいの力を発揮すれば、十分にスーパーボウルに届くだろうと思っていた。 また、かつてハーボーをコルツから追い出した張本人(でもないか。張本人は言いすぎか。)マニングの力で、ハーボーがスーパーボウルを獲る、そうして引退の引導を渡してやるという陳腐なストーリーラインは、アメリカ人でならずとも、大喜びするであろうと思っていた。 また、ナイナーズ・サイドから見ても、ここで2,3年マニングに預けて、仮に失敗したとしても、そんなに大きな痛手では無い。その時はその時で、改めてフランチャイズQBを探せば良いだけである。マニングに2,3年預けるのと、アレックス・スミスに2,3年預けるのを比較すれば、そりゃ、マニングの方を採るだろう。 次はテネシー、これは少々意外だった。昨年、全体8位でジェイク・ロッカーを指名して、まだ試してもいないのだから、ここでマニング獲得に動くのは合理的ではない。今季、ハッセルベックを獲得した意味も無くなってしまう。 これは邪推するに、テネシー側から動いたというよりは、準地元ということで、むしろマニング側からアプローチがあったように思う。マニングの地元は勿論ニュー・オリンズであるが、ここに押し込むのは当然無理なので、じゃあ準地元のテネシーで、という流れになったのではないだろうか。何らかのコネもあったのかもしれぬ。 アリゾナとシアトルは、マニングより若いQBを選んだのであるが、これは当然至極の話だろう。あとはマイアミであるが、これも完全な邪推だが、ここはそもそもマニング自体が乗り気でなかったと思う。この地区ではプレイオフ出場自体がなかなか厳しいだろうと思うので、マニング的には滑り止めみたいな感覚だったと思う。 ちなみに、この空気を逸早く察知して、コルツ残留を決めたのがウェインだったと思う。ウェインは移籍するとしたら、準地元のマイアミだったのだろうが、「マニングが行かないのなら、コルツにのーころ。」的なノリでコルツと契約したのではないだろうか。ちなみに、ウェインの地元も、マニングと同じく、ニュー・オリンズなのであるが、ここにぶち込むのは、さすがに無理。 つう訳で、マニングはブロンコになった訳であるが(コルトからブロンコというのも、ちょっちオモロい。)、私はコルツファンであると同時にマニングファンでもあるので、今まで同様マニングは応援していきたい。つーか、突っ込んでいきたい。また、マニングファンという立場を離れて、一フットボールファンとしても、マニングがデンバーで、即ちコルツを離れて、如何なるクォーターバッキングを見せるのかには大いに興味がある。しかも、それがデンバーとなれば、マニングの対極に位置するティーボーとの比較という点でも、非常に興味深い。要チェックやで〜〜。 つっといて、開幕前に首の手術をして終了というのがマニングさんなんだよな〜〜。そんなオチ、みたいな。 邦枝葵萌え 2012/3/20(火) |
|
さようなら V1戦士達 (表現、古っ。) |
本来、個々の選手のトランザクションにいちいち記事など書いてられないのであるが、今回は、つーか今季は特別なので、ちょっと書く。 マニングカットのショックから2日後の3月9日、そのショックもまだ薄まらぬ内に、コルツファンにとっては非常に思い入れの深い、ジェセフ・アダイ、ダラス・クラーク、ゲイリー・ブラケットの3名、そうしてあんまり深くないかもしれないが、メルビン・ブリットとカーティス・ペインターの計5名がリリースされちゃいました。ついでに云うと、フリーニーもトレードブロックだそうです。 ブリットとペインターはともかくとして、上記3名にフリーニーを含めた4名は、栄光のV1戦士(なんじゃ、そりゃ。)であるし、先のマニングカットと加えて、コルツファンの間で動揺は広がっているようである。私もいささかショックではある。 とはいうものの、マニングの場合と同様、これが間違っているという心算は全く無い。3人とも、三十路で怪我持ちであるし、これからのパガーノのフットボールに合うかと云えば(実際、どんなもんかは分からんけど、)、微妙だろうし、年齢的に言っても、ラックの相棒とはなりにくい。フットボール的に考えれば、当然至極のカットではある。一昨年のリリージャのような意外感は無い。つーか、これは今でも分からん。 アダイなんかは、残しておけば、ルーキーQBラックの良いサポート役になれんじゃないかなあと思わないでもないが、グリグソンやパガーノはそう見なかったということだろう。 また、ブラケットは、コルツファンのみに人気の高い選手であり、私も大好きな選手ではあるが、他所から来たGMやHC、しかも3−4ハイブリッド指向の人から見たら、なんのこっちゃ分からん、何でこんな選手と複数年契約しとるんじゃと映るだろう。同じ事はアダイにも言えるかもしれない。スタッツだけからでは、アダイの価値はさっぱり分からないと思う。まあ、勿論ビデオも見ているだろうけど。 という訳で、当然の事ながら、来季のコルツは解体期から再建期への移行期間となることは必至である。ラックが余程とんでもないスーパーQBで無い限り、あるいはパガーノがとんでもないスーパーHCで無い限り、あるいはルーキープレイヤーが軒並み大当たりで無い限り、今季同様捨てシーズンとなる事は必至である。今季同様3勝前後が妥当な線ではないだろうか。 実際、デッドマネーが既に38ミリオン(サラリーキャップのおよそ1/4!)という報道もあるし、選手補強的には全く身動きが取れない。既にギャルソンが契約更改のオファーを蹴っているという報道もあるので、おそらく相当辛い契約内容だったのだろう。 とはいうもの、来季さえ抜けさえすれば、おそらく相当キャップスペースが空くので、グリグソンがイーグルス出身という事を考え合わせてみても、選手補強という点では、それなりに勝負してくると思う。近年に無いというか、コルツ史上最高レベルの派手な選手補強を仕掛けてくるのではないか。で、そこで、すなわち2013年シーズンで、最低でも8勝、出来ればプレイオフ出場レベルまでの結果を残さなければ、「パガーノ、この野郎。」「グリグソン、この野郎。」的なムードが生まれ、解任更迭もやむなしになると思う。さすがに、3年連続負け越しではフランチャイズが持たないと思う。チケットの売り上げにも響いてくるだろう。 こういう道筋を作ってしまったのはグリグソンなので、そこは仕方ないだろうが、パガーノに関しては、コルツの前DCコイヤー同様、お気の毒という感じも無くは無い。実質1年勝負では、新HCとしては、なかなか厳しい状況だと思う。 だ〜か〜ら〜、コールドウェルを解任しなきゃ良かったのに。こういうのっぴきならない状況下で、しれっとしていられるのが彼の最大の長所なのだから、ここでこそコールドウェルを使うべきだったと思う。コールドウェルの影に隠れて、1,2年ほど(コールドウェルなら2013年の負け越しも可能だと思う。)、しこしこチーム改造し、そこでおもむろに、「いや〜、あいつ馬鹿でしょ。でも前任者とのしがらみがあって、なかなか首切れなかったっすよー。でも今年でそれも終わりなんで、勝てるHC連れてきましたー。」的にコールドウェルをカット、そうして勝てるHCを連れてくる方が無難な方法だったと思う。グリグソン自身の延命も図れただろう。もちろん、コールドウェルには影で、「いや〜、悪かったすね〜、あ〜でも云わないと、アホな世間は納得しないんで。あーこれ退職金代わりにどうぞ。ご家族の皆さんとアジア旅行やヨーロッパ旅行を楽しんでくださいよ。」みたいな感じにする。コールドウェルももう60近いじーさんなので、3年連続負け越しでキャリアに傷が付いても、そんなに大きな影響は無いだろう。 もっとも、パガーノ自体が、あくまで敗戦処理要員として連れてきたという、悪魔のような発想も無くは無いが。 まあ、悪魔かどうかはともかくとして、、でも、39歳という若さ、イーグルス、というかフィラディルフィアというブーイング好きな町でキャリアを重ねたという経歴からすれば、こういうドラスティックな改革をしてしまうのも致し方ないだろう。でも、インディアナという呑気な土地柄である事を考慮すれば、もう少しダラダラしたやり方をしても悪くなかったと思う。今回のやり方は、徒にフランチャイズに敵を作っただけである。 フランチャイズに敵と云えば、「アーセイ、この野郎。」的なムードが、私の認識とは違って、大きく広がっているという指摘があったが、そこまで強い反発は無かったと私は思う。現地の掲示板をいちいち細かくしている訳では無いし、また、掲示板の空気がそのまま現地一般の空気では無いと思うが、アーセイに対する反発はそれほど強くないと思う。 掲示板と云えば、ちょっと話は変わるが、掲示板、というかインターネット上の言論の雰囲気というのが、世間のある気分を表しているのは、それは事実だと思うが、それがそのまま世間一般の気分かというと、それは違うと思う。 例えば、過日話題になっていた「韓流反対、韓流ブームなんてウソだ。」というインターネット上の言論の雰囲気があったけれども、私の実感として、韓流ファンは、老若男女を問わず、日本の至る所にいると思う。例えば、私の老いた母親もバカみたいに「チャングムの誓い」とかを見ているし。私が勝手にチャンネルを変えると、親の敵のように怒り出す。親なのに。あと、イ・ビョンホなんかも喜んで見ている。ま、横で私は口を極めて罵ってやるんだけど。 ちなみに、私は人が喜んで見ているテレビの一番良いところでチャンネルを変えちゃうのが大好きである。例えば、野球中継などで、こりゃホームランだなという当たりをスタンドに入る前に変えたりすると、どんなに温厚な人でも、この世のものとは思えぬ顔で怒り出す。みんなも興味があったら、やってみよう。勿論、その後、どんな修羅場になっても、私は一切責任は取りませんが。 閑話休題。そのアーセイに対する反発であるが、さすがに今回の3名の解雇はかなり反発を強めそうであるが、少なくともマニング解雇の時点では、そんなに強くなかったと思う。だからこそ、それから2日後に彼等3名の解雇に踏み切れたのである。マニング解雇に対する反発が強かったら、彼等明らかにマニング一派、といったら語弊があるかも知れぬが、V1戦士達の解雇は出来なかったろう。もう少し日を置いた筈だ。 そもそも、マニング解雇の反発が強い事が予想されていたら、解雇そのものが無かった筈である。私は先にファーブとの比較で、ファーブを3年間保持し続けたGBは素晴らしいと絶賛したけれども、ファーブを解雇しなかったというのは一面事実かもしれないが、一方では、反発が恐くて解雇できなかったとも云える。しなかった、と同時に出来なかったのであろう。 同じ事はモンタナにも云える。1991年シーズンが全休で、なおかつスティーブ・ヤングと明らかにスターターを務められるQBがいたにも拘らず、更に一年間様子を見たのは、やはりフランチャイズの反発が恐くて放出出来なかったのである。 彼等と同じようなケースで、マニングが意外にあっさりカットとなったのは、アーセイは彼等ほどマニングは人気が無いと見ていたからだ。勿論、細かい契約状況等もあるので、一概に比較は出来ないが。 ここまで、一連の状況の中で、私は割りにアーセイ寄りコルツ寄りの発言をしている事で、コルツファン的に冷たい、まあ実際私は冷たい人間であるけれど、冷酷な印象を与えているかもしれないが、この手の契約問題に関しては、誰の立場に着くつもりも無い。結果が全てだと思っている。どちらかが間違っているとか、悪いとか、そういうものは無いと思っている。お互い、オーナー側はなるべく安く良い選手と契約すべく努力し、選手側はなるべく金銭的フットボール的に良い条件での契約を望む。その結果がディール、契約だと思っている。所謂、ビジネスである。オーナー側もエゴだし、選手側もエゴだし、また自分の好きな選手との契約を要求するファンもエゴだろう。その三つのエゴの、どれが正しくどれが間違っているという事は無い。ただ私は、その契約から生まれる諸々の状況を正しく理解すべく務めるだけである。もちろん、「もう少し払ってやれよ。」とか「吹っかけるねえ。」的な野次馬的ちゃちぐらいは入れるけれども。 また、この手の契約問題だと、一部のファンが、チームの為に相場より遥かに低い内容で契約したプレイヤーを、一種の美談として讃える風潮があるが、私はそれには賛同しない。そんな事をしたらサラリーキャップ制度そのものが崩壊してしまうからだ。正当な相場で契約すべきだろう。理想的には、NFLサイドで、全選手のキャリアに応じた相場を決定すべきだろうが、それは社会主義的に過ぎるかもしれない。 という訳で、私はこの手の問題、つうか大概の問題に関して、感情的な発言はしないので、宜しくお願いします。勿論、人間の感情というものが社会を動かしていく大きな力であることを認めるにやぶさかでないけれども。私自身は、少なくとも私自身の意見は、理性的にしたく努めている。 さて、その契約問題が出たついでという訳でもないが、一種のお遊びというと語弊があるだろうが、邪推、ネット用語で云えば妄想をして、この記事を締めたいと思う。それは、決裂に終わったマニングとアーセイの契約交渉である。 私は、実を云うと、この交渉に関しては、楽観していた。1年契約でマニングはコルツに残るだろうと楽観していた。どのみち、来季は、マニングにとってリハビリの1年になるのだから、リハビリを兼ねてラックの教育係で十分だと思っていたのだ。でも、結果的には、それでは、マニングにとって不十分だったのである。 では、それはなぜかとつらつら考えてみるに、さすがにお金ではないと思う。アーセイとしては、もともと28ミリオンという、冷静に考えると結構とんでもない額のロースターボーナスを払う予定だったのであるから、それなりにリストラをしてもマニングが納得する額、マニングのプライドを維持するだけの金額は用意できた筈である。出来ないとすれば、あとはサラリーキャップの問題だけだろう。 一方、マニング側から考えてみても、お金で揉めたとはちょっと考えにくい。今まで、散々稼いできたであろうし、仮に引退したとしても、マニングの知名度を考えれば、それなりに金を稼ぐ手段はある筈である。コーチとか、解説者とか、お笑い芸人とか、ダンサーとか等々である。一番危ないのは新規事業を立ち上げる事か。建設業に進出して大損害みたいな。まあ、そんなマニングの引退後の懐具合はともかくとして、当面マニングが金銭的に問題があるとは考えにくい。あるとしたら、裏ギャンブルで大借金とか、実は離婚を考えているとかぐらいであろう。 お金ではないとすると、あとは待遇という事になる。すなわちラックの教育係は受け入れられないという事になる。更には、今回解雇されたような、自身のサポーティングキャストは出来る限り残留させろという事だろう。あるいは、ラックを指名するなぐらいの事は匂わせたかも知れぬ。となれば、アーセイ側がそれらを拒否し、結果交渉決裂になったと考えるのは不自然な事ではない。 スーパースターのプライドがパないという事は私は重々承知していたし、どっかにも書いていたと思うが、今回の場合はそれを完全に失念していた。マニングは楽しくラックの教育係をしてくれるだろうと安易に考えていたのであるが、それは完全に間違いだった。 考えてみれば、先に例に挙げたファーブはロジャースとは口もきかなかったらしいし、モンタナも、ヤングが若い頃はともかく、その後は次第に疎遠、最終的には険悪にさえなったと聴く。スポーツマンにとって、いくつ年齢が離れていたとしても、ライバルはライバルなのである。 これが、はっきり、例えばソージのように自身のバックアップと分かっていれば、普通に付き合えるが、年齢が離れていても、というか年齢が離れているからこそ、自身のスターターの座を狙っているような選手とは口もききたくないのであろう。まして、教育係など話にならないという事か。 そういえば、今季結果的に全休だったマニングだが、コリンズはともかくとして、ペインターやオーロブスキーを積極的にサポートしたという様子は無かった。付き合い程度という印象しかない。まあ、あくまでテレビ画面を通しての印象でしかないので、正確なところは分からないが、積極的にサポートしていたという感じは無かった。私は少し寂しく思ったものである。これはマニングの性格的な問題もあるのかもしれないが、やはり、ひとりのQBとして、ペインターやオーロブスキーといえども自分のライバルなのだろう。彼等に自分の手の内を教えるなんて事は、チームの為といえど、絶対に出来ぬ事なのである。まして、ラックは確実に自身のスターターの座を奪う男である。教育係なんてとんでもないという事なのであろう。理性的には理解できても、感情的に許せないのだ。 スーパースターのプライドが、私のような凡人には、およそ理解できぬものであるという事を私は重々承知していた心算だったが、今回それを改めて確認した。勉強になりました。私だったら、幾許かの金を貰って、リハビリを兼ねての、ラックの教育なんて、むしろ喜んでやるけどなあ。そんな心根じゃ、スーパースターにはなれんのね。よおおおく分かりました。いや、嫌味ではなく。 もちろん、これは全て私の邪推なので、実際の契約交渉が如何なるものだったかは、当然ながら全く分かりません。もっとも、交渉なんてものは何でもそうであるが、現場にいたとしても、また当事者であったとしても、なんでこんな事になったかなあという結果に終わる事は往々にしてあるのではあるが。ちょっとした言葉の行き違いや感情のもつれが交渉事の結果を生むものではある。 2012/3/14(水) と、こんな記事を書いた矢先にレジー・ウェインがまさかのコルツと再契約。はっきり云って、コルツでの役割は当人的にも周囲的にも完全に終わっていると思っていたので、全く以って意外な結論だった。今季のコルツのトランザクションでは一番驚いた。つーか、「いや、いらねんじゃね。」という感じも無くは無い。 世間の風は意外に冷たかったか。コルツはドームだしな。日曜日の午前中、勢い勇んで家出したにも拘らず、夕方には、お腹が空いて帰ってきちゃった中学2年生に似ていなくも無い。帰ってくるにしても、せめて三泊ぐらいしてこいよ、みたいな。友達の家でも、野宿でもいいから。根性ねーなー。 もしかしたら、このままマニングも帰ってくんじゃねえだろうな。「いや〜、世の中って厳しいですね、でへへ。ラックの教育係、やりますやります。で、お小遣いちょうだい。」みたいな感じで。お父さんの転勤で派手な送別会開いたけど、その後急遽、その転勤が取り消しになった小学5年生みたいな感じで。そんな事されたら、上記の記事、完全に無駄になるんですけど。 ちなみに、ピエール・ギャルソンは順当にワシントン入り。5年、42.5ミリオン、うちギャランティーが21.5ミリオンみたい。払い過ぎじゃね。全額、ハイチに送金してやれ。間違えて東北に送るのも可。 ドサクサに紛れて、極々一部のコルツファンのみに人気があると言われている、あのアーロン・ムーアヘッドが帰ってくるという噂もある。いや、これはウソ、完全にウソ。ムーアヘッドはいらんわ、ムーアヘッドはいらん。 2012/3/14(水) |