Conference Championships |
カンファレンス 決勝 あれこれ |
時間的には前後するが、まずはAFC決勝のBAL@NEから。 私は、このゲームの予想として、「勝ち負け以前の問題としてカード自体に厭きている、見る人いんの。」みたいな事を書いた。いざ蓋を開けると、アメリカでの視聴者数自体はNFC決勝より多かったそうである。NFL公式サイト日本版によると、このAFC決勝が4770万人であるのに対し、NFC決勝は4200万人だったそうである。まあ、時間帯とか人口とかがあるので、一概に比較は出来ないだろうが、アメリカでは、このAFC決勝もみんな見たかったようである。 アメリカ人の心情はともかくとして、戦前の予想通り、私は厭きていた。録画で見たのだけれど、第3クォーター中盤で寝ちゃった。仕事で疲れていたというのもあるけれど、仕事で疲れていても、ゲーム自体が面白ければ、目が冴えて眠れなくなるものなので、私個人的には、やっぱり退屈なゲームだったのだろう。 もちろん、ゲーム内容そのものは、水面下での様々な駆け引きが予想されるような、おそらく現代に於ける最高レベルのゲームが展開されていたのであるが、それでも、やっぱり私にはつまらなかった。だって、既視感バリバリなんだもん。 行列のできるような人気ラーメン店でも、お客さんに飽きられる前に、先手を打って、少しづつ味を変えていくというから、人気商売において、マンネリズムこそが最大の敵という事なのだろう。V9巨人ですら、それで厭きられたのであるから、一部のチームに優勝を偏らせないというアメリカン・スポーツのシステムは、げに素晴らしく、実に恐ろしい。恐るべきは人間の欲求である。 そういう興行的側面はともかくとして、ゲームの勝敗的には第4クォーターでの二つのターンオーバーが全てといっていいゲームだったと思う。もともと力に差の無い両チームに二つのターンオーバー、それも試合終盤のターンオーバーが起きれば、この結果もやむなしであろう。しかも、技術的というよりはむしろ運不運に近いものなので、NE側もそんなに悔やんではいないと思う。脳震盪を誘うようなハードヒット、DLのパスディフレクトなどは、確かに技術と言えば技術かもしれないが、それがターンオーバーになるか否かは、やはり運だと思う。まあまあ、バスケットボールのリバウンドのように自軍のプレイヤーのいるところにチップしたとも言えなくはないが、まあそれはさすがに運だろう。試合終了後、ベリチックがそんなに悔しがる様子がなかったのは、その間の消息を表しているのだと思う。「This is Football」みたいな顔をしていた。 ちなみに、ベリチックと云えば、鉄仮面の代名詞みたいに言われているが、試合終了直後には意外に、そのゲームの感想がはっきり表情に表れるタイプだと思う。試合終了直後だけであるけれども。 あと、そうそう、BAL側で言えば、コルツファン的には、元コルツのHC、コールドウェルOCか。これで、コルツ、マニングに続き、ベリチックまでも撃破である。内部的にはともかくとして、表面的にはOCとしては立派な仕事をしたといって良いであろう。 OCというと、プレイブックを作ったり、プレイコールをしたりというのが主な仕事であると、一般的には思われているが、シーズン途中の交替であるコールドウェルがプレイコールはともかく、プレイブックまで刷新したとは考えにくい。また、そのプレイコールにしても、当然プレイブックの制約は受けざるを得ない。とすると、今回、コールドウェルのした主な仕事はそれら以外、プレイブックやプレイコールといった一般的に思われているOCの仕事以外だったと推察される。 それは、おそらく、調整的な政治家と使われるような意味での調整、すなわちランとパスの調整、オフェンスプレイヤー個々の見解の調整、オフェンスとディフェンスの調整、コーチとプレイヤーの見解の調整等々の調整、すなわちコーディネイトが彼の主な仕事だったのではないかと思う。コーディネイトとは、言葉の原義的には「対等にする」、転じて「対等になるように調整する」だそうであるが、そういった言葉の原義的な意味でのコーディネイトこそ、今回の彼の主な仕事だったのだろう。 そう考えると、この仕事が、オフェンス・プレイコーラーやオフェンス・プレイデザイナー等々ではなく、オフェンス・コーディネーターと名付けられている所以が、今回よううく分かった。ありがとう、コールドウェル。なんだ、そりゃ。 あと、ボールディン、完全におっさん体型だな。おっさん体型のバッターというのはまま見られるが、おっさん体型のWRというのは大変珍しいと思う。他に記憶が無い。DLやOLも太ってはいるけれど、あれはおっさん体型とは違うし。フットボールに限らず、スポーツマンでおっさん体型というのは非常に珍しいと思う。あとはボウリング選手ぐらいか。いや、あれも違うか。 つう訳で、このAFC決勝はあまり感想も無いので、NFC決勝に移ろうと思う。 このゲームは、どう足掻いてもSFの勝ちと私は予想したが、豈図らんや、ATLにも十分勝ちの目のある接戦だった。 この接戦の要因は、何と云っても、マイク・スミスのゲームプランにあったと思う。 まず第一歩目は、ゴアのランを徹底的に封じた事。ゴアのランとケーパーニックのオプション&パスの両方を防ごうとすれば、当然両方にやられてしまう。そこで、どちらかを捨てる選択を迫られる訳であるが、一般的にはミスの出易いケーパニックの方を止めたくなるが、マイク・スミスはこちらを捨て、ゴアのランを封じに来た。ケーパーニックの方は、ほっといても、みずからミス、自滅すると踏んでいたのかもしれない。 もっとも、ゴアのランを止めるとは言っても、それなりに進まれもするし、ケーパーニックのオプション&パスもそれなりに機能するだろう。20点台後半は取られると踏んでいたのではないか。そこで、それ以上に得点する為に、前半からガンガンパス攻撃に打って出た。むろんSFのパスディフェンス相手であるから、多少のインターセプト覚悟で、である。そうして、30点台前半での決着を目論んでいたのであろう。 私は、どう足掻いてもATLに勝ちの目は無いと踏んでいたが、ATLにも勝ちの目はあった訳である。さすがプロである。私のような素人とは違う。どんな逆境でも、勝ちの目を探してくる。 無論、このゲームプランは、ひとつ間違えば、マット・ライアンがインターセプト連発、ケーパーニックのオプション&パスが大爆発、結果7−58、マイク・スミス解任、ATL崩壊みたいなシナリオも十分考えられる。謂わばギャンブル的なゲームプランである。逆に云えば。そのようなギャンブル的なゲームプランを強いられるほど、両者の地力に差があったとも言える。 しかし、そのようなギャンブル的なゲームプランに、マット・ライアン以下、ATLの面々は良く応えた。でも、負け。SF側にFG失敗やゴール前1ヤードでのターンオーバー、更には全体的にATL寄りのレフリーの笛等々の幸運な要素が多々あったにもかかわらず、ATLの負けである。 それだけ、両者の間に地力の差があったという事になろう。と書いて、納得しているように見えるが、これはカンファレンス決勝のゲームである。レギュラーシーズンの1ゲームでは無いのである。すなわち、理屈的には、NFCで一番強いチームと二番目に強いチームの対戦である。本来、そんなに実力差がある訳も無いし、あってもいけない。上述のAFC決勝のように運のような実力以外のもので決着してもおかしくないゲームの筈である。それが、この結果である。 この実力差というのは、何より、両チームのプレイヤーの表情に端的に表れていたと思う。ゲームのほとんどの時間、リードしていたのはATLであり、リードされていたのはSFであったのだが、その表情に終始余裕のあったのはSF側であり、常に不安げだったのはATL側だったと思う。私は、このゲームの予想で「SFの勝利はカッチン鋼より堅い。」と書いてしまった手前、SFを応援していたのであるが、そのSF側の終始余裕の表情に安心どころか不安を覚え、「こりゃ〜、てめーら、何余裕ぶっこいてんじゃ〜。そんなに、余裕ぶっこいていると足元掬われるど〜。」と何度もテレビの前で、実際にはご近所さんの手前、叫んではいないけれど、心の中では叫んでいた。 しかし、その彼等の余裕と不安は最終的には的中した。現実化した。特に第4クォーター序盤でSFが逆転に成功した直後の、これは日本の実況席でも指摘していたが、ATL側の諦めムードが何より特徴的だった、象徴的だった。もう完全に逆転できないという気持ちが、ATLの面々の表情にはっきり表れていた。まだ、残り8分以上4点差であるにもかかわらず、である。 一方、SF側は終始自信満々で、特に試合最終盤、SF陣10ヤードからのATLの攻撃で、SFディフェンス陣の絶対止める、というか絶対止まるという自信がTV画面を通しても、ありありとはっきり伝わってきた。それが止まった直後、あの自信過剰気味のハーボーが「喜びすぎるな。」と自チームを抑制していたのが却って象徴的だった。その自信をチームに植え付けたのがハーボーであるにもかかわらず、である。 フットボールに限らず、あらゆるスポーツや格闘技において、何より現場のプレイヤーこそ彼我の実力差をはっきり感じ取っているものである。勝敗やゲーム内容というのは、あくまで表面的なものに過ぎないというのが、この両カンファレンス決勝で再確認した。NFC決勝の得点差は4点差だったけれども、その両者の力の差は遥かに離れていたし、一方でAFC決勝の得点差は15点差だったけれども、実力的には同等と言ってよいと思う。 しかし、これだけ力の差のある相手に、これだけ立派なゲームの出来るATLとマイク・スミス、何故それを昨年や一昨年、更にはこの5年間にしない。これだけ用意周到なゲームプランを作り、実行できるだけの力がるのなら、それを過去5年の間にやっていれば、スーパーボウル優勝か、それに準ずる結果が出ていたと思う。力的には、この5年間でそんなに大きく変わった訳ではないのだから。よりによって、この5年間というか、この10年間でも最強レベルのSF相手に、その実力を発揮しなくても。 そんな事を嘆いても、全ては後の祭りであろう。ゴンザレスの去就はともかくとして、来季以降、ATLのチーム力はどんどん落ちていく。ちょうど、今のSDの様になる筈だ。来季一杯はそれでも何とか現有戦力を維持できるだろうが、来季のNFC南には、喪の明けた(この表現でいいのか。)ショーン・ペイトンがいるからだ。ペイトン以下、NOの面々は、「コミッショナー、コノヤロー。リークした奴、コノヤロー。」と八つ当たり・逆恨み・逆キレ等々に猛り狂って、シーズン全勝の勢いで来季臨んでくるだろう。FAもドラフトも終わっていないこの段階で予想するのもどうかと思われるが、来季のNFC南の本命、つうかNFCの本命はNOだと思う。 NO事情はともかく、ATLに今季のようなチャンスはまずめぐってこないと思う。なぜなら、ライアンのキャップヒットが膨大になるからだ。これはATLに限らず、どこでも事情は同じだろうが、ルーキー契約の終わったQBのキャップヒットというのが何よりチームを苦しめる。 大雑把に言うと、一線級のQBのキャップヒットは大概15ミリオン前後である。で、サラリーキャップが、色々あるが、まあまあ100ミリオン強である。そうして、NFL平均キャップヒットを1ミリオンと仮定すると50名で50ミリオン、んで、QBを加えて、計65ミリオン、その時点で残りは35ミリオンしかなくなってしまう。オールプロ級・プロボウル級のプレイヤーはおおよそ10ミリオン弱くらいのキャップヒットが必要になるから、せいぜい4〜5人しか雇えなくなってしまう。マニング時代のコルツで云えば、ウェイン、クラーク、サタディ、フリーニー、あとはまあまあマシスとベセアくらいになってしまう。 これがルーキー契約のQBだと5ミリオン強のキャップヒットで済むので、10ミリオンが浮く。これで、1人2人ぐらいはオールプロ級・プロボウル級を雇える。この差が大きい。更に云えば、QBに限らず、その外のポジションも出来ればルーキー契約で済ませたい。オールプロ級・プロボウル級のルーキー契約者を一人でも多く雇う事、これがNFLに於ける最大の必勝法である。 近年で云えば、それが数年前のSDだったのだ。私がトムリンソンに厳しく当たったのは、2008シーズンあたりが、トムリンソンのラストチャンスのみならず、SDにとってもラストチャンスだったからだ。しかも、当時のSDはトムリンソン中心のチームなのである。謂わば、責任をとる立場にあるといってもいい。それで、ああいう態度ならば、SDファンならずとも怒りを覚えると思う。その後、チームは解体、トムリンソンのキャリアも事実上終了したと言ってよいであろう。 まあ、今のATLは、当時のSDほど切羽詰ってはいないけれど、後が無いのは間違いない。ゴンザレスが引退を匂わせていたのも、もちろん自身のパフォーマンス的な問題もあるだろうが、このスーパーボウルも狙えるチームの時効がすぐそこまで近づいてきているのを彼は察知していたからだ。 ゴンザレスの引退はともかくとして、ジョン・エイブラハムやマイケル・ターナーはもう賞味期限切れであるし、ロディ・ホワイトとフリオ・ジョーンズのどちらを残すとなれば、当然ジョーンズとなる。また、サム・ベーカーの処遇をどうするかなど、サラリーキャップ的な問題がATLを大きく悩ますだろう。かつてのコルツのように、とばっちりを受ける形でのOGのリストラなども十分考えられる。どう考えても、現有戦力の維持は不可能である。 もちろん、彼等に代わって入団してきたドラフトやFA組が大活躍するという事も考えられなくはないが、その可能性は低い。単純に云っても、ここ数年勝ち続けてきたことで、ドラフトでは後手後手である。数年前のコルツがロートル&非実力派若手のみになってしまったのと、似たような状況である。 もちろん、こういう状況を避ける為に、ATLに限らず、一線級のQBを抱えるチームは色々と足掻くのであるが、なかなか上手くはいかない。その足掻き方の最も上手いのは、おそらくNEだろう。シーモアの放出(ドラフト一巡とのトレード!)はその一環であろうし(ウィルフォークとシーモアを天秤にかければ、ウィルフォークを残さざるを得ない。)、同じくランディ・モスの放出も、ロッカールームの態度等が問題になったらしいが、結局のところはキャップヒットの問題であろう。ウェス・ウェルカーとモスならば、ウェルカーを残さざるを得ない。それでもやっぱりスーパーボウルが獲れないでいる。もっとも、2回のスーパーボウル出場で十分ではあるけれど。 かように、これからATLはライアンのキャップヒットに大きく悩まされるであろうが、全ては後の祭りである。私は、「SFの勝利はカッチン鋼より堅い。」みたいな事を書いてしまった手前、SFを応援していたが、一方では、かような事情から心情的にはATLに勝たせてもやりたかった。 とまあ、人事みたいな書き方であるけれど、我等がコルツも事情においてはATLやSDと大差ない。どっかでも書いたけれども、左様な事情から、ラックのルーキー契約期間中に、出来ればスーパーボウルを制覇したい。最悪でも出場ぐらいはしたい。3,4年もあると余裕ブッコいていたら、アッという間に過ぎ去ってしまうぞ、グリグソンよ。来季から、既に勝負だかんな。 ブレイディやロジャースのように一発目のチャンスでモノにしちゃうのも、初恋の人と結婚するようなつまらなさ(いや、別にいんですけど、)、初めてのセックスで妊娠してしまうような恐ろしさ(いや、別に恐くは無いんですけど、)があるが、あんまりズルズルいっちゃうと、このATLやSD、更にはジェッツのようになってしまうので、2回目ぐらいのチャンスできっちりモノにして欲しい。マニングみたいに最後の最後、つうかほとんど泣きの延長で獲るというのもあるけど。 あと最後に、個人評をひとつふたつ。 フリオ・ジョーンズが見違えた。昨季のもっさり感が嘘のように消え、非常にシャープになっていた。昨季の出来だと、これなら十分ホワイトの後継者、それ以上になり得るだろう。私は、あまり選手の成長を認めないタイプなのだけれど、このフリオに関しては、はっきり成長したと思う。トレーニング法を変えたんか。女、変えたんか。 昨季の出来だと、トレードアップまでして獲った価値は無いなあと思っていたのであるが、これなら十分その価値がある。スルーした、ブラウンズやラムズは今頃歯軋りしているであろう。 あと、アレックス・スミス。 以前にも書いたけど、あれは酷いわ。哀れすぎる。インタビューでは「チームメイトを誇りに思う。スーパーボウルでは頑張って欲しい。」みたいな事を云っていたけど、ぜってー、そんな事おもってねー。「ハーボーのボケ、こんなチーム、負けちまいやがれ。」と思っている筈だ。思っていないようだったら、プロスポーツマン失格である。 まあ確かに私も、ハーボー同様、ラン能力どころかパッシング能力においてもケーパーニックの方が上だと思うが、そんな事は開幕前から分かってんだから(この数ヶ月で異常に進歩したとも考えられなくは無いけど、)、開幕前にスミスをリリースしろっつの。スミスをズルズル使ってきて、しかも結果を出しているのに、スターター交替は無いわ。まあ実力の世界と云えば、それまでだけど、あんた、酷すぎるわ。半年間、海外留学して帰ってきたら、付き合っていた男が別の女と結婚して、幸せな家庭生活を営んでいて、その妻の子供には赤ちゃんが、みたいな状態だもんな。火曜サスペンス劇場なら、殺人事件だよ、片平なぎさが動き出すよ。 しかし、このスミスといい、ロジャースといい、ウィーデンといい、この年のQBは紆余曲折のキャリアを歩むな。そういう星なのか。なんか、最近、言っている事が占い好きのおばさんめいてきたな。 あと、スーパーボウルの予想か。 さすがにSFだろうな。ラマイケル・ジェームズやケーパーニックにちぎられるレイ・ルイスやエド・リードの姿が目に浮かぶもんなあ。 SFの数少ない弱点としたら、このNFC決勝でも散見された規律の甘さぐらいだろう。クラブツリーのゴール前1ヤードで無理に押し込んでのファンブルや時折見せるデレイ・オブ・ゲームがそれである。そこを老獪なレイブンズが衝ければ勝機が見え出せるかもしれない。ただまあ、このNFC同様地力が違いすぎるもんなあ。なかなか、覆せないか。あとは、ハーボー兄が、兄の特権を使って弟を…。んな訳ないか。 あとはまあ、運頼みか。今プレイオフのBALは、コルツ戦のヴィナティエリのFG外し(コルツファンとして、云わしてくれ〜。)、ブロンコス戦の奇跡の同点劇、そうしてパッツ戦での二つのターンオーバーなど、ツキに恵まれている点も多い。それがスーパーボウルでも出れば、う〜ん、出ても厳しいかなあ〜。 2013/1/29(火) |
SuperBowl | 第47回 スーパーボウル @スーパードーム BALvsSF 34−31 |
ほぼ1週間遅れの話題で大変恐縮であるが、峯岸みなみ、その坊主頭が世間を騒然とさせていたが(いや、させてないって、)、あれ、私が秋元康だったら、貞操帯を付けさせる。そうして、鍵を手の平でポーンポーンと弾ませる。 恋愛禁止を謳うなら、これが完璧な方法だと思うが、どうだろう。峯岸のみならず、全員に装着させたら、どうだろう。そうして、その証拠写真集を3千円以下で発売したら、私は買う。女の子30人くらい集めて、Tシャツに貞操帯って、エロくない。その鍵の100個くらいの収納棚の写真だけでも、オナニーできる。いや、それはさすがに無理か。 念のため断っておくが、私はAKB48に対しては好意も悪意も無いので、真面目にツッコまないよーに。こういうことを書くから、怒られんだな、しかし。 さて、本題の第47回スーパーボウルである。まあ、いろいろな論点はあるだろうが、私にとっては、結局のところ、後半2ミニッツ直後のSFのゴール前8ヤードからのパス3つが全てである。何故、あのシーンでハーボーはランを挟まなかったのだろうか。更に云えば、ラン3連発の選択をしなかったのだろうかという事に尽きる。 極端な話。パワーオフタックル3連発でも、8ヤードは獲れていたと思う。実際、私はあの場面で、「こりゃ、SFの勝ちだな。」と思っていたし、そこまでいかなくても、逆転されてからのBALの返しのドライブが勝負だと思っていた。ちょうど、昨季のスーパーボウルのようにBAL側がわざとタッチダウンを献上して、逆転FGドライブに賭けるみたいなシナリオの可能性が高いとみていた。タイムアウト2つ、残り時間1分強なら十分逆転FGは可能である。 ところが、SFは、まさかのケーパーニックのパス3連発。これは意外だった、どころか唖然とした。今のBALディフェンス最大の弱点は加齢による運動力不足である。それがエンドゾーンでなら解消される。むしろBALディフェンス陣最大の武器である経験と知性が最も活きるシーンである。ケーパーニックのパスを封じる事はそんなに難事ではなかったろう。 実際、今のBALディフェンス相手にエンドゾーンでパスを決めるとなれば、マニングやブレイディ、ロジャース・クラスでもなかなか厳しいだろう。ラックでも難しいと思う。ましてや、ケーパーニックではほぼ不可能、敵、すなわちBAL側のミス待ちみたいな戦術にならざる得ない。事実、最後のパスでハーボーはインターフェアを執拗に主張していたが、そんなのは後の祭りである。そもそも、あのスーパーボウルの土壇場でレイ・ルイス以下BALの守備陣のミスを期待するほうが間違っている。集中力は限界まで高まっていた筈だ。 だからこそ、ランを選択して欲しかった。というより、選択の余地はなかったと思う。ましてや、上述したように、年齢的な衰えの見えるBAL守備陣、しかもシーズン最終盤である。体力は嘘をつかないものだ。パワーオフタックル3連発のような単純なランプレイでも8ヤードは突破できていたと思う。また、そういう単純なランにはBALディフェンスの経験や知性は無意味であろう。 また、仮にラン3連発でなくても、せめて2回ランをコールして、そこからのTEやFBへのフラット、あるいはケーパーニックをロールアウトさせてのスクランブル(DET戦でラックが見せたプレイ)等々なら、逆転できていたと思う。純然たるパス3連発は全く以って不可解だった。まあ、BAL側がパスを投げたくなるように仕向けたというのも無論あるだろうけど。それでも、考え無しのランが正解だったと思う。 ここでのパス3連発は、このゲームの勝利以外の理由があったとしか考えられない。そう考えると、プレイオフのみならず、シーズン中からケーパーニックのパスを多用してきた意図も理解できる。ハーボーは、もしかしたら本当にケーパーニックをフランチャイズQBにしようとしているのかもしれない。まあでも、スーパーボウル優勝以上の価値がNFLにあるとは思えないのだがなあ。 この2年間、冴えに冴えた、水際立ったプレイコールを連発してきたハーボーだけに、この土壇場のプレイコールは、私には全く以って不可解であった。 このシーンが、この第47回スーパーボウルの全てだと思うが、そのほか論点を挙げるとすれば、やはりターンオーバーか。 私は、前回の記事にも書いたとおり、このゲームをSF有利、それもかなり有利と見ていて、ターンオーバー1つ2つぐらいじゃ揺るがないと見ていた。それくらいは跳ね返すだけの力がSFにはある、力量差があると私は見ていた。とはいえ、ターンオーバーが3つ4つ出てしまうと、ちょっと厳しくなるかなとも見ていた。 これはこのゲームに限らず、一般的に云って、NFLレベルでターンオーバーが3つも4つも出てしまっては、覆すのはなかなか難しい。いろんな計算の仕方はあると思うが、だいたいターンオーバーひとつに30ヤード分の価値はあると思う。それが3つ4つというと、だいたい100ヤード強、これも人によっていろんな解釈の仕方はあろうが、だいたい100ヤードと云えば、1タッチダウン+1FG、ないし2タッチダウンぐらい、すなわち10点以上の価値はあると思う。NFLレベルで両チームの力量差が10点以上離れるという事はまず無いであろうから、3つ4つターンオーバーが出てしまうと、まず負ける。 で、このゲーム、前半で2ターンオーバー、そうして後半開始早々、キックオフリターン・タッチダウン、謂わば3つ目のターンオーバーである。キックオフやパントのビックリターンをターンオーバーに数える事に異論を唱える方もあろうが、私は、その効果においてはターンオーバーと同じと見ている。要するに、両者ともに労せず、すなわちオフェンスが苦労せず、時間も消費せずに、得点したりボールを進めたり出来るという点で同じ効果なのである。「ロングパスのインターセプトはパントみたいなもの」という説はそれの逆からの証明であろう。 で、話をゲームに戻すと、このキックオフリターン・タッチダウン、すなわち3つ目のターンオーバーの出た段階で、「これはSF厳しいな。」と私は思った。上記の理由である。スコア的にもこの時点で28−6、すなわち22点差、スーパーボウルに出てくるようなチーム、ましてや経験豊富なBALが逆転を許すような点差ではない。終わったと考えるのが自然であろう、また、終わらせない為には何らかのターンオーバーを奪う事がSFには必須、すなわちターンオーバー・レシオを3から2、あるいは1に戻す事は必須だと思っていたら、ホントに出た。このターンオーバーレシオを2に戻した事が終盤の接戦の誘因であったことは自明であろう。あとは話を冒頭に戻して、峯岸みなみの貞操帯、いやいや違う違う、パス3連発が無かったら、SFの勝ちの目はあったと思う。返す返すも謎なプレイコールだった。今までのハーボーのプレイコールを知るだけに、尚更。 ゲーム内容については、それくらいにして、多少個人的な事柄について触れたい。その問題のプレイコールのハーボー、つうか優勝したハーボーの家族がスタジアムに集合し、その名がテロップで流れていたが、とにかく「J」が多すぎ。親兄弟が「J」なのはともかくとして、その母親までもがJacquelineって。「J」以外は家族として認めない気か。さすがにジョンやジムの娘は限界を感じて「J」ではないようだが、それでも息子は「J」なので、「J」に対するこだわりは強いようだ。 まあ、日本でも最近は減ったが、自分の名前の一字、例えば「智広」だったら、「智」とか「広」を使って、「智子」とか「広明」というような名を子供につける人がいるが、そのアメリカ版か。日本版も同様だけど、とりあえず云えるのは、ややこしいわ。Sr&Jrの次にややこしいわ。いや、ややこしさなら、数が多い分、Sr&Jrより上だわ。はっきり云って、私はいまだにジョンとジムの区別が付いていない。いやマジで、ホントにホント。たまに調べるもん。 次は、引退を決めたレイ・ルイス。あの右腕につけている奴、完全に武器だろ。どう見ても防具じゃねーだろ。ケンシロウに殺される気マンマンだろ。 それはともかくとして、動き的には、やっぱ厳しいね。引退もやむなしだわ。むしろ遅すぎたくらいかも。負けていたら、このゲームの敗因のひとつになっていたと思う。 まあでも、キャリアの初期と晩期で一度づつ優勝出来て、何も悔いは無いといったところだろう。ご苦労様。 ちなみに、ポジション的世代的プレイスタイル的ドラフト順位的には問題のタケオ・スパイクスが最大のライバルとなろうが、そのパフォーマンス的にはほぼ互角だろうが、プレイオフ出場経験で、これほど明暗がくっきりと分かれるのは珍しい。また、BAL一筋のルイスに比して、ジャーニーマン的なタケオと、実力的には似たような二人でも、全く異なるキャリアを歩むというのが、人生の面白さである、かな。 あと、レイ・ルイス絡みで最後に言っておきたい事がある。「正直、レイ・ルイスはうるさい。」と思っている奴が、BALには最低3人はいる。うち、ひとりはエド・リード。でも、大学の先輩だから文句が云えない。 2013/2/8(金) |
オフシーズン | 俺オールプロ’12 | 過日、CSで放送されていた金八先生第2シリーズを全話見た。私は金八先生には何のシンパシーも無いのであるのが、子供の頃見ていた金八がどんな内容だったのか、振り返ってみるのも面白いと思い、予約録画までして全話見てみた。 実に30年近く振りに全話見たのであったが、2,3忘れている、もしくは見たことの無いエピソードもあったが、さすがに粗方覚えていた。 で、今回、改めて見て思ったのは、何と云っても、直江・沖田以下生徒役の芝居の下手っ振りである。第1シリーズが鶴見・杉田以下、芸達者な生徒役で揃えていた(マッチみたいな例外もいるけど、)のとはあまりに対照的である。第1シリーズは鶴見・杉田以下、それこそ当時の子役オールスターの感があったのに比すと(今となっては、当時ナンバー1子役と謳われていた戸川京子の名が無いのが不思議なくらいである。休業していたのかな。)、第2シリーズの生徒役たちは、第1シリーズのオーディションで落ちた子役等で配役されているのではないかと勘繰りたくなるぐらいのレベルである。 第1シリーズの生徒役の力量が端的に現れているのは、シリーズ終盤の謝恩会のシーンであろう。3年B組の生徒等が、歌、コント等様々な宴会芸を披露するシーンである。これは完全に配役やキャラクターを無視して、生徒役の役者陣がが個々の芸を見せたシーンであるが、こんなのはとても普通の中学生の芸ではない。中でも、小林聡美のパフォーマンスは圧巻である。あんな女子中学生、いねえつっの。そうして、第2シリーズでは、この謝恩会のシーンは、生徒役の芸能の能力だけの問題ではないにせよ、割愛されている。 また、第2シリーズの芝居の下手さという意味では、生徒役以外も総じて下手である。そもそも第1シリーズでは、ちょっとした端役でも、結構有名所が起用されているのに対し、第2シリーズは、私の知識不足かもしれないが無名俳優が多い。 第1シリーズには、浅井雪乃の父親に牟田悌三、ライブハウスの歌手に友川かずきを起用するような無駄な豪華さがあるのに比し、第2シリーズでの有名所といえば、加藤の就職先の社長の高城淳一(同時期に『あさひが丘の大統領』で頭ガチガチの教頭という全然正反対の役を演じている。)、シリーズ冒頭の、今となっては何の前振りだったのか意味不明のエピソードに登場してきた風間杜夫と木村理恵ぐらいのものであろう。あとはシリーズ最終盤の柳葉敏郎ぐらいか。まあ、有名無名と芝居の技量とは直接関係は無いかもしれないが、第2シリーズの方が総じて芝居が下手である。終盤に登場してきた警察官あたりは、もっと有名所を起用しても面白かったと思う。 これには、テレビ界特有のいろんな事情があるのだろうが、ひとつには演出サイドの自信というのがあったと思う。手探りだった第1シリーズの成功によって、自信を付けたというのが、まずはあるだろう。特に、当時テレビドラマとしては絶対的存在だった「太陽にほえろ」の裏で成功したというのは、何よりの自信になったと思う。そうして、何より武田鉄矢が自信を持ったのだと思う。自分より格下の役者とでもやっていけるという自信を得たのだと思う。 とまあ、第2シリーズの芝居をココまで腐してきたけれど、だからといって、第2シリーズがつまらないとか駄作と言いたいのではさらさら無く、直江・沖田以下役者陣のゴツゴツとした芝居が、却って妙なリアリティを生み、第2シリーズをシリーズ屈指どころか、日本ドラマ史上屈指の名作にしているのだと言いたいのである。面白いものである。 役者陣の芝居はもちろんの事、シナリオも第1シリーズの方が優れていると思われるが、面白いのはどちらかと問われれば、10人中9人までが第2シリーズと答えるであろう。そうして、その理由は、おそらく、直江・沖田以下役者陣のゴツゴツとした芝居なのである。有名な中島みゆきのシーンも、直江・沖田ではなく、例えば第1シリーズの鶴見・田原が演じていたら、彼等はよりすんなりと演じ、それはそれでドラマとしては面白いだろうけれど、ここまでの感動は無かったに違いない。 この芝居の拙さこそが第2シリーズの面白さの理由なのだと思う。加藤逮捕のシーンで、同級生の真面目なメガネの女の子が「加藤君は悪い子じゃないんです。」なんていうシーンも、隠れた名シーンであるけれど、あれも小林聡美が演じていたら、ああも感動は深まらなかったろう。 また、加藤の母親の千之赫子なんていう女優さんも他にどんな作品に出演しているのか私は知らないが(元タカラジェンヌらしい)、「哀れ」という言葉を聞くなり見るなりすると、いまだに私はこのお母さんを思い出す。加藤の乗る護送車を追う日本ドラマ史上屈指のあのシーンである。この千之赫子の芝居も下手ではないが、決して上質な芝居ではない。もっとも、それが妙なリアリティを生んでいるのは、先の直江・沖田等と同じである。 第2シリーズの特徴は、こうした下手な芝居、ゴツゴツした芝居が画面全体に横溢している点である。却って、上手い役者さん、例えば吉行和子あたりが肩身を狭くしているくらいである。意味ありげに登場してきた古尾谷雅人は、いろんな裏事情はあったのだろうが、すぐにフェイドアウトし、第1シリーズでは画面いっぱい暴れまくっていた倍賞美津子が、この第2シリーズではほとんど登場しないなんていうのも、その象徴である。当時滅茶苦茶な売れっ子だった倍賞美津子は、スケジュール的なのが主な理由であろうが、その独特の勘の良さで、「このドラマでは私は食われる。」と感づいて逃げ出したのかもしれない。逃げ出して正解だろう。 この下手な芝居というのはおそらく演出側の意図だろうが、このドラマでは、それが最大限の効果を発揮している。この「金八先生」が、良くも悪くも達者な役者を揃えた「太陽にほえろ」や日本テレビの学園ドラマに終止符を打ったのは、これがその要因のひとつだったと思われる。 この「上手けりゃ良いというものじゃない」というのが、芝居というか芸術の面白さだろう。初期の石原裕次郎や中村雅俊あたりも同じことは云えるし、日本映画史上最高傑作の誉れも高い「仁義なき戦い」なども、まったく同様である。この映画には、岸田森も三国連太郎も山崎努も松田優作も出てこない。 もっとも、このやり方に味をしめて、後の金八シリーズがどんどんジェットコースター・ムービー化していったのは、世の習いというものであろう。90年代以降、世界中のTVを席巻した、所謂リアリティTVの走りとも言えなくもないが。まあ、これは金八に限らず、TVというメディアの宿命なのかもしれないが。 まあ勿論、何でもかんでも下手な方が良いのでは無いし、事実、第2シリーズの生徒役や他の役者陣が、川上麻衣子とひかる一平を除いては、ほとんど芸能界に残れなかった事からも分るように、最終的には役者は上手くなければならない。でも、時に下手な芝居が上手い芝居を凌駕するのが、芝居、特に映画やドラマの面白さであろう。「究極の芝居は棒読みである」という説もあるぐらいだし。 あと、今回はじめて気が付いたのであるが、国井先生はエロい。 とまあ、得意の全然関係ない話から始めたが、今回のお題は「俺オールプロ’12」である。ではまず、オフェンス編から、 《オフェンス》 QB:アンドリュー・ラック(IND) まあ、コルツファンなんでね、縁起物っていう事で、 RB:デマルコ・マーレー(DAL) こういうブロッカーを上手く使うタイプ、好きなんです。 FB:ローレンス・ヴィッカーズ(DAL) で、その相棒。 WR:フリオ・ジョーンズ(ATL) 見違えた。 セシル・ショーツ三世(JAX) 何気にJAXのWR陣は豪華である。その象徴。ギャルソンの唯一(?)の 後輩。もう一人の三世。 TE:ヒース・ミラー(PIT) ダウンフィールドに2テンポぐらい遅れて出てくるタイミングがあまりに絶妙。 OLユニット:SF 毎度、OGの選出に悩むので、今季は新機軸としてユニットとして選出してみた。また、 それが正しい選出法だと思う。 《ディフェンス》 DT:ンダマコン・スー(DET) いまやリーグ最凶のDTユニットと見た。 ニック・フェアリー(DET) で、その相棒。 DE:ラマー・ヒューストン(OAK) テキサス大時代から、好きなんだよね。 OLB:ボン・ミラー(DEN) アルドン・スミスが永遠のライバル。 アルドン・スミス(SF) ボン・ミラーが永遠のライバル。 ILB:ボビー・ワグナー(SEA) ピート・キャロル・シーホークスの象徴。 ジェレル・フリーマン(IND) その劣化版。CFLの星でもある。 CB:リチャード・シャーマン(SEA) 6−3のCBって、 ティム・ジェニングス(CHI) チビッ子CBの星。5−8って、 S:エド・リード(BAL) 彼の名前をココに記すのもこれが最後かなあ。 エイドリアン・ウィルソン(ARI) リードの影に隠れていたが、リードに匹敵するSだったと思う。 《スペシャルチーマー》 K:ディビッド・エイカーズ(SF) さすがに来季はNFLにいないだろ。 P:コルキット兄弟、つうかコルキット一族(KC、DEN他) パントが家業です。「そんな仕事、継ぎたくねー。」 と云って、家出した長男がいるとか、いないとか。 LS:マット・オヴァートン(IND) いちお、コルツファンなんで。 H:該当者なし ミスをした奴が思いつかん。 R:該当者なし 派手な活躍をした奴が思いつかん。 《三賞》 リアル・カンバック・オブ・ザ・イヤー:アンドリュー・ラック(IND) でしょう。 新人王:ラッセル・ウィルソン(SEA) 本物はグリフィン三世だったので、偽物をあげよう。いらんて。 ジ・ロンゲスト・ヤード賞:エイドリアン・ピーターソン(MIN) あの9ヤードは一生悔むんだろうな。そりゃ、 声も裏返るて。 最優秀OC:ジム・コールドウェル(BAL) コルツファンを奇妙な気持ちにさせた罪は重い。有罪! GM・オブ・ザ・十年:オジー・ニューサム(BAL) ポリアンとかピオーリとか、いろんな説があったが、今季の 優勝で結論が出たと思う。 Most Valuable Parents:ジャクリーン・ハーボー&ジャック・ハーボー夫妻 2012NFLの最終的な勝者が、この夫妻であることは間違いない。 《総評》 今回の新機軸として、新機軸っつうほど大袈裟なものではないけど、とりあえず新機軸としてはOLを個々人ではなくユニットとして選んでみたという点である。まあ、毎年の事ながら、両タックル、センターはともかく、ガード、特に右ガードは誰を選んでよいのか、さっぱり分らぬ。素人目にはさっぱり判別付かないのが右ガードの優劣であろう。だからといって、オールプロのプレイヤーをそのまま選ぶのも詰まらないので、毎年、その選出には四苦八苦していた。そこで、OLユニットで選んでしまえ、というのが、今回の新機軸である。 とまあ、そのような消極的な理由のみならず、最近、私は、OLというポジションは個々のタレントの能力ではなく、ユニット、それもQBやRB、FBといったバックス陣まで含めたユニットとして評価しなくてはならないという考え方に固まりつつあるので、そういう謂わば積極的な理由もある。 そうした考えの中で、SFというのは最も妥当な選択だったと思う。SFの数ある武器の中で、最良のものは、やはり何と云っても、そのOLユニットであると思うからだ。 そのほか、選出している過程の中で、ちょいと思ったのは、今季はいまいちTEの活躍が乏しかったという点である。TEというのは、ここ10年程のTE祭りの煽りを受けて、毎年のように候補者が多く、誰を選ぶのか迷い、つい2人ぐらい選んでしまいがちなポジションなのであるが、今季はぱっと思いつかなかった。その代わりといっては何だが、ここ数年で猛烈に復活したFBを選出してみた。 トッド・ヒープというオールプロ級のTEの抜けた(っつても、今季じゃないけど、)ボルチモアが優勝したのは、その象徴であろう、って程でもないか。 あと、DEというのは、ちょっと前までは花形ポジションであったが、ここ最近は、ハイブリット・ディフェンスの台頭で、めっきり地味なポジションになってしまったと思う。フリーニー様が売れない訳だ。J.J.ワットみたいな例外もいるけど。 そのほかは、ここで「来季の契約は危ない」みたいな事を書いたエーカーズはライオンズと契約。プレイオフを見た限りでは、恐くてとても使えない感じであったが、ライオンズに勝算はあるのか。 あと、ティム・ジェニングスが何度も選ばれている気がするが、無意識レベルで未練があるのか。でも、まさか、マーリン・ジャクソンやヘイデンより長生きするとは思わなかったなあ。ほんと、人生って分からん。 GTMって、なああに? 2013/4/10(水) |