2008年 Week2 |
9月14日 IND@MIN 18−15 |
試合直後です。GAME PASS代をもケチる私は映像を見ていませんが、コルツのその姿、そのうろたえる姿は目に浮かぶので、GAME
CENTER 観戦のみの速攻レビューです。 奇跡でも起きない限り勝てねえだろうなあと思っていたら、勝っちゃいました。奇跡起きちゃいました。 OLインサイド陣がどうゆうメンツでどうゆう出来だったのかはよくわからんが、とりあえず開き直ってオールショットガンでいけば何とかなりそうな気がしてきた。そういった意味では曙光の射した試合だったと思う。 つっても、この試合の勝因は何といってもディフェンス陣。300ヤード近く奪われながらも、TD無しに抑え、要所でターンオーバーに3rd Out と、まさに八面六臂な活躍。奇跡とはこういう粘り強さが呼び込むものだ。 この試合でもファンブルフォースのフリーニーは先週の試合と考え合わせても、完全復調したとみる。心強い。 30ヤードを外しながら、決勝47ヤードは決める。こういう選手なんすかね、ヴィナ様って。NEファンの皆様、ご教示願いたい。 一方ミネソタ側から見ると、A・ピーターソンが160ヤード走りながらも敗戦。QBはT・ジャクソンのままでよいのだろうか。QBがちょっとマシだったら、プレイアクション出来るなら、楽々優勝できると思うのであるが。このままT・ジャクソンと心中するつもりなのだろうか。A・ピーターソンが元気なここ1,2年が勝負だと思うのであるが。向こう10年A・ピーターソンがこの調子だったら、その時は驚く。その時はまさしくサンダースもスミスも抜いて、史上最高のRBとなるだろう。 そんなミネソタの事はともかく、再びコルツに目を転じると、大きな一勝を得たとはいえ、来週はJAX、それからHOU、BALと厳しいスケジュールは続く。むしろ3−4の方がまだマシか。こんな時こそDET戦が欲しいのであるが、第15週。むう。 他球場はというと、GBというかアーロン・ロジャースの充実振りが目に付く。下世話な表現で申し訳ないが、今まで溜まりに溜まっていたもの爆発させたといった感じである。あんま子供作んなよ。以下自粛。 そのほか、STLとCINの激弱っぷりも目に付く。ちょっと前までは強豪だったのに。何がどうしたつうのか。 CARは根性の逆転勝ち。今週は関係ないかもしれんが、デロームは鉄火場に強い男である。それのみでNFLを生き抜いてきた感さえある。うちのペイトンさんとは正反対。 先週、私が腐したWASも逆転勝ち。WCOやめたんか。 今週はここまで逆転勝ちが目立つ。デトロイトは一時逆転しながらも、余裕の再逆転負け。さすが。 2008/9/15 前回、奇跡の勝利に浮かれて、ミネソタはQBが良くなれば”楽々”優勝できる、とか書いてしまったが、さすがに楽々はないと思うので取り消します。でも、いい線いく事は間違いない。 2008/9/17 映像を見たので、感想を書きます。3日前ぐらいに見ているのだけど、その時は仕事で疲れちゃって、だいぶ日が経っちゃいました。おぼろげな記憶を頼りに、をば。 第一印象としては、想像していていたよりはだいぶマシだったという事である。もっと押されまくっているのかなあと思っていたけれど、勝利という結果を知っていたからかもしれないが、思っていたよりはだいぶ良かったです。 懸案のOLインサイド陣も1試合目に比べればずっと良くなっていた。そうして前半より後半と。時間が経つにつれてどんどん良くなってきている。これでサタデー、ポラックが帰ってくれば、どういうメンバー構成になるかは分からんが、なかなかのユニットになるのではなかろうか。もうリリージャは要らんかも。給料も高いし。 むしろ問題なのは両タックルの方かもしれん。 ライアン・ディームは、寄る年波と言う訳でもないだろうが、スカスカだし。給料的にも解雇かもしれん。 そうして、ユーゴーは、パフォーマンスはともかく、例によって例の如くの怪我。LTというポジションは、QB同様、サラリー的にもスターター級を二人抱える事は出来得ないポジションなので、これだけ怪我が多いと、処分の対象になるかも。 いっそアダイをLTにすっか。いやマジで。 そうしてチャーリー・ジョンソン。またこいつか。もうおまえについては何も言うまいと思っていたが、くう〜〜〜〜、我慢できん。 スカスカスカスカスカスカ抜かれおって。先にインサイド陣を褒めたけれども、お前は例外。 なんで使われているのか、サッパリ分からん。ムードの娘と付き合っているからか(もち未確認情報。)。親戚か、親戚か、親戚か、親戚だからスターターなのか。 つーか、名前が悪いと思う。チャーリーなんていうのは、訳の分からん犬連れて町をプラプラプラプラしているような人間の名前なんだよ。フットボール、それもOLをやる人間の名前ではない。デズモンドとかに変えたらどうだ。グレゴリーとか。 試合開始前から開始直後まで実況陣はさかんにマニングの怪我について触れていたが、じきにコルツオフェンス陣の不調の原因がOLにあると分かったのか、その後はその点については一切触れず。資料の上っ面だけを読むと、物事を見誤るという見本。 実際、マニングの怪我のプレイへの影響は、さすがにまったく無いとは言い切れないが、大きくは無いと思う。むしろ怖いのは悪化。主にチャーリーの責任による悪化。 その実況アナウンサーにドミニク・ローズは「結局、帰ってきたドミニク・ローズ」とか言われてやんの。まあ、こちらはまったく一字の間違いもなくその通りなんだけど。完全な出戻り。 ギジョン・ロビンソンという謎のプレイヤーが、今季に入って、ほとんどスターターとして使われているが、この2試合を見た限り、いまひとつその有難みが分からない。その背番号より判断すると、H−バックとしてFB、TE両方出来るというのが、ロートン、フレッチャーを蹴落としてロースターどころかスターターにまで残った理由だろうが、この2試合を見る限り、その真価を発揮しているとは言い難い。もう少し様子を見る必要がありそうだ。 トム・サンチ(サンテ?)、その背番号といい、体格といい、人種といい、何から何までユーテックそっくり。見間違うわ。ただスピードやクイックネスはユーテックよりある感じ。顔もバカ面ではない。 リターナーはジャスティン・フォーセットがなかなか頑張ってた。私は5ヤード、−5ヤード、100ヤードリターンTDの計100ヤードより、30ヤード、30ヤード、30ヤードの計90ヤードの方が価値があると思っているので、この調子で頑張って欲しい。 コルツサイドはこんなものかなあ。オフェンス、ディフェンス、スペシャルチーム皆良くやったと思う。 そうそうそうそう、ボブ・サンダース。この試合はともかく、またも怪我により離脱。1ヶ月くらいらしい。まあボブボブの怪我はいつもの事なので、今更驚かないが、デプスは大丈夫なのか。またジオルダーノとかでお茶を濁す気か。あのMr.ミスタックルで。 だからあれほどドラフトでセイフティー獲っとけって言ったのに。FAでも獲らんし。コンドレンは獲られちゃうし。それとも誰か強力な隠し玉でもいるのか。結局M・ジャクソンを回すのか。まあ、あいつも悪くはないんだが、こいつをセイフティーにすると、基本的に横の動きの男なので、ベシアとプレイスタイルがかぶっちゃって、どうにもならないんだよね。アーキュレッタとかマイク・ドスとかに手を出してみたらどうだ。あいつらまだプラプラしてた筈だし。 そうそうハンター・スミスがホルダー以外の仕事をしているシーンをものすごく久しぶりに見た。彼のパントもこの試合の勝因のひとつだったと思う。いままでその実力を測りかねていたが、中の上、もしくは上の下ぐらいの評価は与えてやっても良いと思う。高さとコントロールがある。 キッカーつながりという訳でもないが、試合直後のレビューでも触れたヴィナ様のふたつのキック。終業時刻が近づくと俄然やる気を出すタイプか。雇用者泣かせだな。 30ヤードを外して、その直後に平然と決勝47ヤードを決める。精神的に強いといえば強いのだろうが、何も考えていないといえば何も考えていないという感じもする。Mr.ノー天気。このへんはイタリア人気質か。前任者がドイツ系だったのと考え合わせると、ちょっと面白い比較ではある。 コルツおよびコルツファンにとっては、それこそAFC決勝のNE戦以来の、印象的な試合だったと思う。そうしてミネソタファンにとっても。 どうもT・ジャクソンはこの試合でお払い箱になるらしい。さすがにあれじゃあね。同情の余地は無いと思う。エイドリアン・ピーターソン同様、カルビン・ジョンソンなんかを見ていても思うが、結局このスポーツ、勝敗の鍵を握っているのはあくまでQBであって、RBでもWRでもないんだよねえ。この試合もミネソタはQB以外の全ポジションでインディを上回っていたけれど、ただQBの力の差、それも大きな力の差のみで敗北してしまった。 ここ数年、コルツがAFC南で勝ち続けているのも、結局はQBの力の差のみであって、それ以外の部分では他の3チームとほとんど差は無い。どっこいどっこいか、他の3チームが上回っている部分がほとんどである。 しかし、そのT・ジャクソンの代わりはガス・フォローテらしい。あんまり変わっていないような気もするが、どうだろう。 今から考えるとミネソタはあらゆる犠牲を払っても、それこそドラ1ふたつぐらい支払っても、ファーブを獲りにいくべきだったと思う。まあGB側は絶対、それも猛烈に絶対、それこそ如何なる戦利品を得られようとも、ミネソタには出さなかったろうけれども。 ちょっと話は変わるが、T・ジャクソンがらみでひとつ。ジャクソンという名前は、ウィリアムズやジョンソンと同じく、アメリカでは最も多い名前のひとつだろうが、プロスポーツ選手で成功したジャクソンはあんまりいないように思う。レジー・ジャクソンぐらいしかパッと思いつかない。ウィリアムズやジョンソンはいくらでも出て来るが、どうだろう。クリス・ジャクソンなんかは名前変えちゃったし。ボー・ジャクソンは悲劇的な結末だったし。NEのチャド・ジャクソンなんか、名前だけでバストっぽいし。すると、うちのマーリン・ジャクソンも危ないか。 もはや主題から完全に外れるが、ワシントンについて。 そのNO戦を見たが、どうもWCOをやっとる。それも教科書的なWCOを。ジェイソン・キャンベルはWCO向きな感じがするが、でもサンタナ・モスのWCOは勿体無いなあ。最後の決勝TDこそモスのモスたる所以だろう。私がGMならARIのボルディンかフィッツジェラルドのどちらかとのトレードを画策する。キャップ上の事は無視するとして、これは双方に、それもアリゾナ側にとっては強力に、利するトレードとなるだろう。現実的にはフィッツを残すだろうから、するとディープのモス、ミドル・ショートのフィッツ、そうして忘れた頃にエッヂのラン・スクリーン、これは止まらない。今現在でも恒常的な得点力をアリゾナは有しているが、更に一時のラムズのような爆発的な得点力をアリゾナは得ることになるだろう。QBはどっちでも良い。 とか書いているうちに、あと数時間でWeek3。JAX戦、双方ともにケガ人多数なのでちょっと予想がつかない。あらゆる展開が有り得るだろう。3−2から52−42、37−0まで。想像がつかん。ただいずれにしてもグタグタな展開になる事は間違いないと思う。オフェンスは双方進むかなあ。いや分からん。 妙な眠気があるので文章がおかしいです。すみません。 2008/9/22 |
9月14日 SD@DEN 38−39 |
いや〜今回はじめて聞いたが、すごいな、タージンの実況は。噂には聞いていたが、ここまでとは。スカパーに入った甲斐があったてもんだ。 つーか古いよ、あの実況。今時あんな実況ないよ。「やんや、やんや」なんて表現、今時誰も使わないよ。私は志生野温夫の女子プロレスを思い出した。そうして、そのタージンの一切を受け流す濱田。ダウンダウンの浜田は何でもツッコム事で有名であるが、こちらの濱田は一切ツッコマない。不動である。凄味すら感ずる。 こうした実況ならびに放送が許されるのは関西ならではといった感じである。東京では絶対許されない。大阪は笑いの本場みたいな言い方をするが、こういう放送を見ていると大阪は笑いに厳しいというよりはむしろ笑いに寛容、笑いにゆるいといった感じがする。懐が深いというべきか。吉本新喜劇なんて東京じゃ、絶対許されないもんな。ちなみに日本で一番笑いに対して厳しいのは青森らしい。あそこでは明石家さんまですらアウトだそうである。 閑話休題。つーかこの項はタージンについて触れるために設けたものであり、どっちかつうとこの戦評の方が閑話だったりもする。 さてその試合であるが、こちらもタージン大興奮の白熱した好ゲームだった。内容の方は、いかにも開幕して一ヶ月以内らしい、ややお粗末な点もある試合だったが、観ている者にとっては大満足の試合だったろう(SDファン以外。)。私も興奮した。やんややんやである。以下、気になった点をいくつか書きます。 まずは、ジェイ・カトラーのファンブルつうかスリップつうか投げ損ない。その辺のレフリーの判断について私はとやかく言うつもりは無い。一切ない。そこまで含めてゲームである。プレイヤーにミスがあるようにレフリーにもミスがあるのだ。 私がここで指摘したいのはそのカトラーの投げ損ないそのものである。私の記憶が正しければ、この試合、そうした投げ損ないが例の第4Qのものの他にもう一つあった筈である(確認してないけど。)。もしかしたらカトラーは手が小さいのではないだろうか。手が小さい、あるいは小さくなくとも投げ損ないが多いというのはQBにとっては、例えばカート・ワーナーのように、意外に致命傷になりうるので私はちょっと心配である。この試合ももしあれでターンオーバー、敗戦ということになっていたらカトラー及び彼の手に非難囂々だったろう。彼の将来がちょっと心配である。単なる握り損ないなら良いが。 エディー・ロイヤル。姿を見せんなあと思っていたら最後の最後、決定的場面で大活躍。混戦の予想される今季のOROYで早くも一歩リードか。 フィリップ・リバース。このひと性格的には切れキャラなのにプレイスタイルは何故かセイフティーファースト。おそらく現役QBの中でもっともターンオーバーの可能性の低いQBだろう。不思議っちゃあ不思議である。 トムリンソン。半月ほど前に私は徹底的に彼の事を腐したので、責任を持ってここでも触れておく。どうも見ていると、いろいろな意味で(スプロールズの活躍もあろう。)、肉体的にというよりはむしろ精神的に悪循環に陥っているような気がする。実力的には申し分ないのだから奮起して欲しいものである。結局チャージャーズは彼のチームなのであるから。 SDのディフェンスを見ていると、メリマンはともかく、ドニー・エドワーズの離脱は本当に痛かったと思う(これは去年のことだけど。)。彼は如何なる犠牲を払っても引き止めるだけの価値のあるプレイヤーだった。MLBもILBも両方楽々こなすLBなんて他にいるだろうか。タックルが出来て、なおかつピックも上手い。この両方をこなせるという事はすなわち頭脳と運動能力の両方を兼ね備えているという証左である。派手で目立つザック・トーマスやレイ・ルイスの影に隠れてはいるが、彼こそもっともっと評価されて良いプレイヤーだと思う。 チャージャーズ最後のドライブでキーディングのキックを見たいと思ったのは私だけではあるまい、いろいろな意味で。距離は遠くても良い、近くならなお良い。18ヤードなんて見物である。 マーロン・マックリー。ひっそりとブロンコス入りしてたのね。知らなかったのは私だけかもしれないけど。最後のヘイルメアリー、叩き落したのは彼だったと思う、多分。どーでもよい事ではあるが。 これでデンバーは開幕2連勝。しかも勢いのつく勝ち方なので、この調子は当分続くだろう。スケジュール的にも早くもプレイオフ当確か。 一方サンディエゴはこれ以下はちょっと考えられないという最悪の負け方をふたつ続けて開幕2連敗。普通のチームならこのまま沈んでしまうのだろうけど、そこはサンディエゴ。これから14連勝も十分有り得るチームなのである。1試合、そうして1シーズンを通して安定感の無さというのがSDの特徴なんだよなあ。このへんがサンディエゴファンにとっては、辛い所でもあり、同時にたまらないところでもあるんだろうなあ〜、麻薬みたいに。やったことないけど。この試合も普通なら前半で終わっている試合だし。そのまま負けちゃった方が精神衛生的にはマシだったろう。 あらためて思うが、チャンプの弟がボスとは、すごい兄弟だ。ベイリー兄弟は。並べると圧巻である。 タージン抜きの実況にはもう耐えられん。全部タージンにしてくれ。NHKBSも。 2008/9/17 |
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2008年 Week3 |
9月21日 JAX@IND 23−21 |
映像見ました。GAME CENTERでリアルタイムで追っていた訳ではないけど、結果を知ってからの観戦です。リアルタイムで見ていたら、めちゃくちゃイライラしていた試合だったろう。ブラウン管のひとつぐらいぶち抜いていたかもしれん。これはウソです。僕はおとなしい子です。 結果のみ見た段階ではグタグタな展開だったのかなあと予想していたけれど、試合内容自体は結構引き締まったいい試合でした。開幕3連敗も予想されたこの3試合、結果的には1勝2敗、まずまずじゃないでしょうか。チーム状態も悪いまではいかないし。バイウィーク以降はそこそこ期待できるんじゃないかな。例年並みになる事を期待します。つーか、互いのファーストドライブを見た段階ではとても負けるとは思えんかった。 試合内容をチョコチョコ触れると、まず最後のTDドライブ。いくらなんでもラン使わな過ぎじゃねえの。結果的にはここで時間を残しすぎた事が敗因のひとつになった訳だし。タッチダウンを獲るためにはベストのプレイコールだったと思うが、タッチダウンを獲って勝つためにはベストのプレイコールではなかったと思う。マニング&ムーアコンビには有りがちのドライブ。フットボールには勝ち負けがあること、忘れちゃうんだもの。こんなこと、前もどこかで書いた気がする。気のせいか。 で、そのドライブとほかにもうひとつTDランを決めたアダイ君。このひと本当にゴール前には滅法強い。件のAFC決勝NE戦といい、止められた記憶が私には皆無である。この点に関しては現役最強ではないかしら。しかも、力押しでゴールするのではなく、穴をみつけてスパッと行くところがまたエロい。アダイ、魅惑のゴール前である。←意味不明。 とりあえずこの点に関する限り前任者とはえらい違いである。エッジさんはほんとーーーーによく止められたからな、ゴール前。何度苦虫を噛み潰した事か。この能力、どういう才能なのかはよく分からんが、アダイ君の貴重な才能である。 ボブ・サンダースの代わりにセイフティにはいったメルビン・ブリット。とりあえず現時点で彼がスターターに抜擢された理由は不明。ミスタックルも散見、敗因のひとつだったと思う。ていうか、あんた誰。 そのボブ・サンダース不在のためか、ジョーンズ=ドリューがいまひとつ元気なく見えたのは私だけか。米ソ冷戦も真っ青(意味不明)の核弾頭対決が無いとねえ、このマッチアップには。 ヘイデン、この3試合、活躍しているが報われず。 ドミニク・ローズ、まずまずの活躍。リアル骨を埋める覚悟なだけに頑張れ。 ティム・ジェニングス。私は基本的にティムティム反対派なのであるが、スペシャルチームでの動きを見ると、CBブリッツなんかさせたら面白そうに思える。あっ、むしろコイツか、ボブ・サンダースの代役は。あくまで代役であって、後任ではないけれど。 噂のラムジー君、初登場、たぶん。思ったほど悪くはないって感じ。エド・ジョンソンより下、トリプレットより上といった感じか。どういう感じだ。まあ期待してるんで、頑張ってくっさい。 最後の51ヤードFG、決まるかなあ。新スタジアムにはここぞという時だけ風が吹くとかいう、そういう新機能は無いのか。思いっきり真っ直ぐ、飛んでやんの。 あとまあ、審判か。ふだんは審判にめちゃ贔屓されている我がコルツ軍であるが、今回はどういうわけか再三にわたって苛められた。ホームなのに。もしかしてNFLの方針か。ついにNFL最恵国リストから外されたか。 さていよいよこの項の本題、ハリソン問題である。大好きな選手であるだけにこういう事はあまり書きたくないのであるが、この3試合、そうして昨年のプレイオフの出来から判断すると、これが怪我による一時的なものかどうかまでは分からぬが、全盛期に比してたしかに力は衰えている。この試合でも2,3年前のハリソンなら取れていたボールが取れていない。現時点の総合力ではゴンザレスの方が上だろう。力のみでスターターを選ぶのであれば、ウェイン、ゴンザレスである。 ただ、ハリソンへ放じられた二つのインターセプトに関しては、力の衰えとは関係ない。 ひとつ目はきついバンプにやられたもので、これは全盛期からハリソン唯一の弱点と言われたものである。厳しいバンプに普段どおりのルートランニングが出来ず、そこへマニングが普段どおりのタイミングでパスを放ってインターセプトという、むしろこのコンビの優秀さを示すインターセプトである。 ふたつ目はマニングの完全な投げミスだろう。おそらくもう少し奥へ投げるつもりだったと思われる。フォームが完全に崩れていたので、それこそ怪我の影響か、その怪我による練習不足から来たものか、あとはもう芝に足をとられたというような完全なアクシデントに由るものだろう。ハリソンとは関係ない。 さてハリソンの力の衰えであるが、力が落ちたから、はいさようなら、という訳にいかないのがこの問題の難しさである。かつてチームの顔であった選手、チームに大きな貢献を為した選手、さらにはホール オブ フェイム級の選手、こうした選手を、単に力の衰えのみを理由にスターターから落とす、あるいはカットする、こうした事をすると必ずチームはもめる。ファンまで含めたオーガ二ゼイションが、ロマンチックな言い方をすれば、悲しむ、身もふたもない言い方をすれば、混乱する。2,3年はチームは停滞する。 こうした例は枚挙に暇が無く、私は直接見たわけではないが、モンタナ、ジェリー・ライス、E・スミス、最近ではS・マクネアに話題のファーブと、いくらでも出てくる。これらのチームはそれらのゴタゴタで皆一時期低迷した。49ersなどは未だに低迷している。それくらいこれはデリケートな問題なのである。 他のスポーツ、例えばNBAを見ても、オラジュワンにユーイング、ドレクスラー、ゲイリー・ペイトン皆然りである。実は我がレジー・ミラーも同じ問題を抱えていたのであるが、GMがラリー・バードという大スターであっただけに、その気持ちが痛いほどよく分かるのか、完全にミラーの側に立ち、後任も用意せずミラーをスターターとして起用し続け、昨今の低迷につながったのである。 大スターが力の衰えを感じた場合、ちょうど大相撲の横綱のようにスパッと引退してしまうのがおそらくベストであろうが、なかなかそうはいかない。力が衰えたとはいえ、まだまだアベレージのプレイは可能なのである。そうして時折、ここがミソなのであるが時折、全盛期を髣髴とさせるようなプレイをしてしまう。それだけに余計に質が悪い。この試合で言えば第一クオーターのTDレシーブなどがその例である。こうしたプレイで、まだまだいける、と本人のみならず、ファンやコーチ陣も含めた周囲までも勘違いしてしまう。ところが、やっぱりいけていないのである。全体的には全盛期には程遠いのである。そうして結果的にはチームに大きな迷惑をかけている。 引退の次に良い、もしかしたら引退以上に良いのが、スターターから降格、ベンチウォーマーになり、ベンチ内のヴォイスリーダー(そんな言葉があるのかは知らん。雰囲気で理解して下さい。)になり、要所要所でゲームに出場、ベテランの味を発揮するというものであろう。これがおそらくチームのみならず、ファンまで含めたオーガニゼーションにもっとも大きな貢献を為すものであろう。 ところがこの待遇を受け入れる大スターはまずいない。私の知る限り、アメリカスポーツ界では皆無であり、日本のプロ野球界でも、巨人の原、ヤクルトの池山くらいであろう。逆にこれを受け入れるようなプレイヤーはスポーツマンとして重大な欠陥があるのではと勘繰ってしまうぐらいである。 そのようなベンチウォーマーというのは、私のような一凡夫の目には、気楽な、それでいて結構充実感のある、所謂おいしい役どころのように映るのであるが、幼少の頃より勝ち続けてきた人間にとってはおよそ受け入れがたい処遇であるらしい。落合はそれを嫌がり、巨人を退団し、日ハムを退団、引退した。J・ライスは第3WRなら受け入れるが第4WRは嫌だといって引退した。当時フットボール初心者の私は第3と第4の違いって何?、って首を捻ったものである。つうか、今でも捻っている。 さて、ハリソンに話を戻すが、彼の場合、性格的にベンチでのヴォイスリーダーというタイプではない。そうして、現時点での力はもはやゴンザレスの方が上であろう。その力関係がこれから逆転するということも有り得なくは無いだろうが、常識的にその可能性は低い。GMとしてもはや大ベテランの域に達しているポリアンがどういう手綱捌きを見せるか見物である。 ここで私はゴンザレスがもはやハリソンを上回っていると書いたが、それはゴンザレスがかつてハリソンが務めていた様なエースレシーバーの役を務められると言っているのではない。あくまで現時点の力がゴンザレスの方が上と言っているのみである。ゴンザレスにエースレシーバーが務まるとはちょっと思えない。ウェインも然りだろう。彼らはあくまでNO2として力を発揮するタイプである。ハリソン退団後はFAなりドラフトなりでエースレシーバーを用意する必要があるだろう。 今週のワシントン情報。 不用意な発言をしたばっかりにこんな新コーナーが出来てしまいました。WASなんて、なんの興味も無いチームだったのだけど。 これから言い訳に言い訳を重ねる所存でございます。私の恥の上塗りをする姿を読者の皆さん、どうぞお楽しみください。 今週も、試投数成功数ともに高く、それでいて獲得ヤーデージは少なく、複数のレシーバーに満遍なく投げ分けるという典型的なWCOQBのスタッツをJ・キャンベルは残して、ARIに快勝。ゾーンさん、あんた現代に甦ったビル・ウォルシュか。って死んだのは去年だけど。おととし? J・キャンベルはWCO、向いてるみたい。 やべっ、タージン禁断症状が出てきた。 2008/9/25 |