Conference Chanpionships |
1月18日 PHI@ARI 25−32 |
アリゾナが決勝タッチダウンを決めた瞬間、ガッツポーズをしちゃいました。ルーキーRBハイタワーの決勝タッチダウンランに、2年前のアダイの姿が重なったコルツファンは私だけでしょうか。 今週のプチ・クレッコーじょ〜ほ〜う。 唯一の見せ場となるスクリーンパスからの10ヤード激走もみずからのホールディングで取り消し。とほほ。でも、意外に足の速い事を発見。 さて本題に入りますか。 アリゾナファンおよびアリゾナ関係者の皆さんはこの1週間、2年前の私がそうであったように、夢見心地で過ごす事になると思う。次の1週間はさすがにスーパーの事が不安になるけれども。 なんでスーパーボウルの前だけ2週間開けるのだと問う人がよくいるが、それは自分の応援するチームがスーパーボウルに出た事のない人、もしくはしょっちゅう出ている人の意見である。この1週間はスーパー進出の喜びを味わうため、夢見心地でいる為の1週間である。NFLのファンにとって、これほど幸せな1週間は他にない。私ももう一度味わいたいものだ。 カート・ワーナーはこれで異なるチームのQBとしてスーパーボウル出場。これは結構ありそうでない記録ではないだろうか。モンタナでも出来なかったし。まあもっとも、チームをスーパーに導くようなQBだったらチームを移籍しないつうのもあるが。 アリゾナはこれでランオフェンス32位でのスーパー進出。2年前のランディフェンス32位か、それに近い数字でスーパーに進出、制覇したコルツを思い起こさせる。「ランを止め、ランを出す。」が必ずしも絶対ではない事のひとつの証明である。 そのランオフェンス32位のチームにいるティレル・スミスって一体。 フィラディルフィアはこれで、ここ8年でカンファレンス決勝1勝5敗。これは結構つらい。高校野球で云えば、地区予選決勝での敗退みたいなものであるから、プレイオフ初戦敗退やスーパー敗退よりも精神的にはきつい。 大活躍のケビン・カーティスだったが、最後のは捕りたかったなあ。そして捕れたし。生涯悔やむ事になるだろう。 そのケビン・カーティスをマークしていたのは元イーグルスのロドリク・フード。NFLでは良く見られる光景ではある。 エッヂさんはコルツに遅れること2年にして、嬉しいスーパー初出場。コルツファンとしては、全力で応援する所存で御座います。ちなみにカージナルスのDEつうかOLBつうかバートランド・ベリーも元々は10年以上前、コルツがドラフト3巡86位でピックした選手、タリク・グレンと同期、がんがれ。 アリゾナはシーズン9勝でスーパー進出かあ。コルツは12勝してんのに。過去5年で60勝以上したチームは自動的にスーパー進出とか云うルールを作って欲しい。つか、こっそり作れ。 しかしハイタワーっていうのは、いつ見ても凄い名前だ。ツッコミようが無いぐらいである。 2009/1/20 上に、「ルーキーRBハイタワーの決勝タッチダウンラン」と書いたけど、よく考えたらスクリーンパスをレシーブしてのRACでのタッチダウンだったので、厳密に言えば、というか厳密に言わなくても「ルーキーRBハイタワーの決勝タッチダウンパスレシーブ」が正しい表記です。興奮してて、間違いちった。ごめんなさい。 訂正ついでにひとつ書き加えておくと、表彰式でジョージ・ハラス・トロフィーを受け取り、観客にかざしていた老人はカージナルスのオーナーか、それに近い役職の人だと思われるが、あのじいさんは70%死んでいる。こちらは訂正しません。 2009/1/21 |
1月18日 BAL@PIT 14−23 |
過日、「プロレススーパースター列伝」ちゅうマンガを読んでいたら、ザ・ファンクスのふたりがインディアナポリス州出身である事を発見。このサイトのタイトルは一応「インディアナポリス研究会」なので、このようなインディアナ州およびインディアナポリス市の情報があったら、ちょろちょろ紹介していきたいと思います。そういうページを作る予定です。 さて本題のAFCチャンピオンシップであるが、こちらは上のNFCのそれに比べると、いまひとつ喰い付き処の無い試合だったので、もうひとつ感興が沸かない。そこで今回はマイアミ大フロリダのRBについて思うところを書いてみたい。 このAFCチャンピオンシップ、両者ともにランをオフェンスの中心に据えているチームであるが、結果的にこの試合、そのランは両者共に出なかった。そのBALの正RBウィリー・マゲイヒーはマイアミ大フロリダ出身である。このマイアミ大フロリダといえば、このマゲイヒーの他にも、エジャリン・ジェームス、クリントン・ポーティス、フランク・ゴア等、有能なRBを輩出することで有名な大学である。もっとも、この大学は、RBに限らず、他のポジション、例えばセイフティなどでも有力選手を輩出する、いわばプロフットボーラー予備校みたいなものなのであるが。 それはともかく、このマイアミ大フロリダ出身のRBであるが、私の見たところ、その特徴はそのトータルバランスの高さにあると思う。スピード、クイックネス、カットバック、デイライト能力、体の強さ、セカンドエフォート、ブリッツピック、レシーブ能力等、RBに求められる能力がどれも高い次元で備わっているというのが、彼らの特徴のように思われる。ひと口に言ってしまえば、完成度が高い、ということになる。 しかしその反面、大きな特徴を欠く、といった印象も私にはある。このウィリー・パーカーのように無茶苦茶足が速いとか、NYGのジェイコブスのように無茶苦茶強いというような、売りとなる特徴が無い。云わば、一芸に秀でていない、という事である。 そうして、そういう一芸に秀でていない選手というのは、意外にここぞというとき脆さを見せる。この試合のマゲイヒーもそうだし、エッヂさんにもそういう印象が私にはあった。絶対的な武器が無いため、相手チームが対策を取り易いというのもあろう。 これが私のマイアミ大フロリダ出身のRBに対する印象、彼らにいまひとつ物足りなさをを感じる理由である。勿論この試合、マゲイヒーが走れていればBALが勝っていたというつもりは毛頭ないが。 つうわけで、アリゾナ対ピッツバーグのスーパーボウルに相成った訳であるが、アリゾナには首脳陣を中心に元PITのメンバーが多いので、そういった意味では一種の同族対決と相成ろう。ちなみにフィッツジェラルドもピッツバーグ大出身である。出身はミネアポリスだけど。 しかしこれでロスリスバーガーは入団以来5年間で3度のカンファレンス決勝進出、うち2度はスーパー出場。マニング、差つけられたなあ。 マイク・トムリン。就任当初からやりそうな顔だとは思ってはいたが、早速2年目でやりやがったか。 もともとピッツバーグ閥ではなく、どちらかというとダンジー閥らしい。スティーラーズのHCに就く直前、どこかの大学のHCにという話があったらしいのであるが、それが流れて、急転直下スティーラーズのHCに就いたらしい。で、その時もともとスティーラーズのHCに就任予定だったのが、現アリゾナのHCウィゼンハント。謂わば、トムリンに弾き飛ばされて、ウィゼンハントはアリゾナのHCに就いた訳ですな。と、軽く因縁話。 2009/1/22 |
|
2009年 | コーチ人事 ロン・ミークス 辞任 |
スーパーボウルを1週間後に控え、アリゾナ頑張れみたいなムードで盛り上がっているNFL業界であるが、そんなNFL的にはどーでもよいもののコルツ的には重大、というか意味深な人事がこっそり行われたので、普段はコーチ人事などでいちいち記事など書かない私であるが、今回ばかりはこの件について考察してみたい。 そのコーチ人事とは、すなわちディフェンシブ・コーディネーター、ロン・ミークスの辞任である。 ロン・ミークスとは、コルツファンなら誰もが知っている通り、ダンジーの下で長らくDCを勤めてきた人物である。彼がダンジーの懐刀、であるかどうかは知らないが、ダンジー退任の後、普通に考えればディフェンスの総責任者となるべき男である。 その男が、このタイミングでのまさかの辞任。私のみならず、コルツファンの誰もが意外の感を受けた筈である。 ダンジーに続いてミークスまで抜けるとなると、これはもうカバー2を捨てるのかとも考えなくも無いが、現状コルツのオフェンススキームとの相性、キャップマネンジメント、そしてなにより現コルツのディフェンス陣の顔ぶれからいって、ほとんど消去法的といってよいくらい、只今のコルツが採り得るディフェンススキームはカバー2しかないと思われる。 いまさら46系統のブリッツハッピーをやるといっても、それを遂行し得るブリッツ要員型LBなど皆無であるし(もしかしたらいるのかもしれんけど。)、マンカバーが出来るCBもまあまあティム・ジェニングスとマイケル・コーぐらいである。そして、ブリッツするとなれば、両エンドのコンテイン能力も求められるが、こちらもおそらく皆無である。まあ、やらせればやれるのかもしれないけれど、それでは両エンドの最大にして、もしかすると唯一の武器、尋常ならざるスピードラッシュを消す事になり、いわば宝の持ち腐れ状態になってしまう。 すなわち、カバー2を捨てるという事は 事実上ディフェンス陣の総入れ替え、マイナーチェンジではなくフルモデルチェンジを意味するのであり、これはすなわち事実上、マニングのキャリアの後期を捨てる事を意味する。ディフェンススキームのフルモデルチェンジには通常5年の歳月を要するからだ。実際、コルツのカバー2も形になるまで、5年の歳月を要している。 そんなことはマニング本人、そしてなによりマニング一家が許す訳がない。 という訳で、コルツがカバー2から撤退するということは、ほとんど非現実的といってよい程なのであるが、そのカバー2マスター、とまでは云わぬものの、それなりに精通しているであろう、そして何よりコルツに精通しているであろうロン・ミークスを、このダンジー辞任直後にコルツが手放すという事はほとんど非現実的な事象なのである。ところが、それが現実に起きてしまった。 掲示板の常連、Kenさんの御教示によると、今回の件でコルツ公式サイトで使われた言葉 resign は辞任を表す言葉であって、解任やクビを表す言葉ではないそうなので、また上記した理由から言っても、ミークスサイドの方から辞めたいと言ってきたのだろう。もっとも、こういう謂わば不可解な辞任劇は当事者達でなければ窺い知れない所があるので、何とも云えないのであるが。 そこで私得意の邪推、下衆の勘繰りをしてみると、以下のようになる。 そもそもロン・ミークスは、ここ数年、プレイオフ常連チームのDCという事もあり、それなりに他チームからのDCやらHCやらの声が、僅かではあるものの、掛かってはいた。噂レベルではあるけれども。 ところが、こうした声にミークスは、ダンジーへの忠誠心からか、ほとんど全くといっていい程、耳を傾けなかった。これはやっぱり、結局のところ、コルツのHCの座を狙っていたものと思われる。オフェンス色の強いコルツというチームの性格からいってもHCはディフェンス畑、また大きな変化を望まないであろう今のコルツの状態から言って内部昇格、これらふたつの要因から見て次期HCは自分しかないとミークスは考えていたのではないだろうか。 それがまさかのジム・コールドウェル。これでミークスはキレタのであろう。もう待っていられないと。ちゃぶ台をひっくり返したのであろう。 この辞任劇のもう一方の主役、ジム・コールドウェルについては、もう少しいろいろな情報がまとまってから書こうと思います。 さて次期DCであるが、上に書いた理由から云っても、どう考えたってカバー2畑の人を連れてこない訳には行かないだろうから、そんな様な人を連れてくるのだろう。いっそ、モンテ・キフィン連れて来たらどうだろう。攻守のコーディネーターが共に重鎮みたいな。何の為にHCがいるのか分からないチームというのも、これはこれで有りだと思う。あると思います。 ロン・ミークスの再就職先はどうなるのだろう、あてはあるのか。カバー2というのは、もともとプレイコールで勝負するタイプのディフェンススキームではないだけに、彼の評価は、コルツファンの間でも不透明ではあった。ミークス対コールドウェルを、ちょっと見たいと思うのは私だけではあるまい。マイク・トムリン対ケン・ウィゼンハントに比べると、滅茶苦茶にスケールは小さいが。 なんだか、上手くオチがついた。恥ずかし。 近くペーサーズの試合の放送がある。たのしみ。 2009/1/26 |
Super Bowl | スーパーボウル 予想 |
スーパーボウルもあとおよそ15時間後に近づき、縁起物ということで、ちょいと予想をばしてみたいと思います。って、去年も確かそんな事言ってたな。早く縁起物でない予想をしたい。って、それは予想にならないんだけど。 アリゾナ・カージナルス対ピッツバーグ・スティーラーズ。 アリゾナかあ。アリゾナといえば思い出すのは、このチームは私がかつてMADDEN05で30シーズン完全制覇を成し遂げた時に操っていたチームだという事である。 アメリカならともかく、日本でこの30シーズン完全制覇、プロボウルはさすがに飛ばしたが、それ以外、プレシーズンゲーム、レギュラーシーズン、プレイオフ、そしてオフシーズンの全てをマニュアルでやり遂げる(もちろん、1クォーター15分。)と言う愚挙を成し遂げたのは、私ひとりとは言わないが、そんなに数多くはないと思う。1年半かかった。完全にバカ。休みの時間の全てとは言わないが、ほとんどをこれに充てた。 ちなみに興味のある方のために、一種のネタばれをしておくと、30シーズン全てをマニュアルでやり遂げても、別にエンディングシーンとかはありません。31シーズン目のプロボウル終了後から先に進めなくなるだけです(オフシーズンから先だったかも。)。私はほんの少し期待していたのだが、普通に何もなかった。所謂洋ゲーの凄味を感じた一瞬である。つか、これだったら無限に続けられてもいいんじゃねえの。プログラム的に難しいのか。 ちなみにMADDENバージンだった03はコルツで10シーズン位、04はやらずに、06はクリーブランドで16か17シーズン、07はデトロイトで2シーズン終了後にバグって先に進めなくなり、それっきりやっていません。一年有半、MADDEN断ちの状態です。08と09は買ってさえいません。やりてーーーなあ、MADDEN。もうしばらくすると、仕事も一段落するので、ぼちぼち再開したいと思います。その時は、このサイトに今週のMADDENコーナーを作りたいと思います。 使用チームは一目瞭然、コルツはともかく、他は弱いチームばかりです。この手のゲームは弱いチームで始めないと詰まらないので。弱小チームの優秀なプレイヤーを知りたいというのもその一因でした。デトロイトは2シーズンしかやらなかったが、さすがにつらかった。確か1シーズン目は全敗だったと思う。私自身が07に慣れていないというのもあったろうが(っつても、MADDEN自体は大ベテランだが、)、使える選手が皆無に等しかった、オフェンスディフェンス共に。んで、ようやく2シーズン目の終盤に光明が射してきて、さあ来シーズンはやるぞ、と思った瞬間にバグ。デトロイト・ライオンズの凄味を感じた一瞬ではあった。 ちなみに08は、AFC・NFCと交互にやってきているので、次はビルズかドルフィンズをやる予定だった。ヒューストンでも良かったのであるが、さすがに同じAFC南は気分的にやりづらいので候補から外した。 アリゾナ時代の(どんな時代だ。)思い出はというと、やはり使える選手というか、頼りになる選手はエイドリアン・ウィルソンだった。彼が引退して2,3シーズンはしばらくセイフティに苦労したと記憶している。あとはニール・ラッカーズか。この両者は開始時から引退するまでアリゾナのロースターにいたと思う。ちなみにデトロイトは2シーズンでほぼ壊滅状態。ほとんど誰も残っていない。バッカスに泣かされた事を思い出す。あとセイフティもザルだったよなあ、確か。チャールズ・ロジャーズぐらいかな、残っているのは。これも我慢しているだけなのだけど。他に残っていたのは、というと、マイク・ウィリアムズは2シーズン目の終盤で使い道が見えてきた。ロイ・ウィリアムズは、一応エースなんだけど、なにかっつうと落球してた。アーニー・シムズも軽すぎてさっぱりだったと思う。 閑話休題。カルロス・ダンスビーなんかも最後までいたと思うが、こちらはあまり記憶に残っていない。QBは、1年目はジョシュ・マカウンを我慢して使っていたが、さすがに耐えられなかったので、2シーズン目からドラ1ルーキーに替えた。 フィッツジェラルドとボルディンは、やはりサラリー的に両雄並び立たずで、ボルディンの方を何シーズン目かに放出した。 あと、FAでフリーニー様を無理して獲って、これは大活躍、大正解だった。同様にラバー・アリントン(懐かしい。)も無理して獲ったのだが、こちらは現実同様、サッパリ活躍せず。2シーズンぐらいでお引き取り願ったように記憶している。 MADDENの面白いところは、サラリーキャップがある為か、現実と同じような移籍が起こる事で、例えば、ドリュー・ブリーズがセインツに移籍したのには、心の底から笑った。ほかにも、現実同様の移籍がいろいろあったのだが、忘れてしまった、ごめんなさい。 MADDEN必勝法にはいろいろあると思うが、私の得意としていたのはオーバーオール90以上の選手を契約最終年にドラフト1巡、それも弱小チームのドラフト1巡とトレードしてしまうというものだ。これを使うとチームは無限に強くいられる。スーパー制覇しているのに全体1位なんていうことはしょっちゅうだった。最低でも5位以内である。 現実ではドラフト1巡とトレードしえる選手などはほとんどいないのだから、これはシステムを再考すべきだと思う。03,05,06、みな簡単にドラ1と交換できた。07は2シーズンしかしていないので、分からない。ドラフト権の価値を裏から証明する良い例だと思う。 もっとも、全体1位で指名したものの、キャップ的に苦しく、泣く泣く契約を諦めたなんていう笑えない事態も発生した。私が再契約選手に比較的冷淡なのは、こうした経験も理由のひとつである。どうしても必要なプレイヤー以外は、どんどんリリースしないと、たちまちキャップ地獄に苦しめられてしまうのだ。ただ、MADDENの場合、そこはゲームなので、ベースサラリーの年毎の配分をいじれないというのもあるが。 MADDENでの、唯一の、とまでは言わないが、心残りのひとつは50シーズン以上もやりながら、パーフェクトシーズンを達成できなかったという事だ。16−0は何度もあるが、そういうシーズンに限ってプレイオフで負けてしまう。無念。あと、リアル・ブラウンズもやりたかった。 さて、スーパーボウルの話をしよう。 世間的には、頑張れアリゾナ、だけどPIT有利、みたいな風潮であるが(風潮って。)、私はそうは思わない。ARI有利と見る。メンツの揃ったWCOというのはなかなか止まらないと思うからである。止めるとしたら、カバー2を使うしかないと思うが、PITは言わずと知れた3−4である。カバー2からは最も遠いディフェンス・スキームである。ゾーンブリッツを多用するだろうが、カート・ワーナーがそれに簡単に引っかかるとはちょっと思えない。ワーナーは意外にINTの少ないQBである。コントロールそのものがまず正確であるし、性格的にも落ち着きすぎるくらい落ち着いている。偶然はともかくとして、よほど凝ったプレイをしない限り、そうそうINTやパスデフレクトはないと見る。あとはポラマル次第である。 ARIはそれなりに得点するであろう。とすると、その失点をPITは得点でカバーせねばならない。ところが、それだけの得点力はPITにはないと思う。普通にやればPIT、敗色濃厚である。 となると結局は、身も蓋もない結論であるが、ターンオーバー頼みという事になる。そして、そのターンオーバーからどれだけ得点できるかに掛かっているかだと思う。上述したように、ワーナーにINTは期待できない。しかしワーナーの唯一にして最大の弱点は、ファンブル癖、それもファンブルロスト癖である。レシーバーが開くのを我慢できるQBであるだけに、サックの多いQBでもある。そして、手が小さいのかファンブルも多い。そして、これがロストになってしまうと、それを止めるだけのディフェンス力はARIにはないと見る。 ファンブルロストが勝敗の分かれ目になるだろう。ARI両タックル対PIT自慢の両OLBという図式か。あれっ、PIT有利か。そういえば、今プレイオフ、ARIは本格的な3−4とやってねえな。むう、前言撤回か。変わり身、はやっ。 もちろん、ARI側がINTを獲りまくれば、これはもうアリゾナ圧勝である。そして、これは結構高い確率でありえるシナリオである。ロスリスバーガーは決してINTの少ないQBではない。 となると、煎じ詰めれば、PITのOLB対ARIのDBという図式か。う〜む、分からなくなってきた。試合見た方が早いか。なんじゃそりゃ。 ちなみに、この考察にスペシャルチームは考慮されていません。デビン・へスターほどの怪物がいればともかく、そういうのがいなければ、なかなか予測しにくいカテゴリーなので。とりあえず云えるのは、両チーム共にサイファーズはいないので安心して闘えということだ。結局、そこに還った。 う〜む、むしろMADDEN話の方が長くなってしまったが、しょうがない、だってMADDEN、面白いんだもん。 ペーサーズのゲームを見た。そのうちレポートします。2009/2/1 |
スーパーボウル 結果 2月1日 PITvsARI @TB 27−23 |
地力ではアリゾナが勝っていたと思う。しかし、反則やら、残り時間やら、フィールドポジションやら、点差やら、残りタイムアウトやら、がゲームやプレイにいろいろな影響を与えた、微妙に乱反射のする、すなわちいくらでもタラレバの語れる、いかにもフットボールらしい試合だったと思う。以下、私のタラレバを点綴してみたい。 まず前半、最大のタラレバはアリゾナの反則およびタックルミスだろう。これが無ければアリゾナは圧勝していたと思う。スーパーボウルの雰囲気に飲まれていたのだろう。アリゾナに若い選手が多かった事、スーパーボウルの割にPITホームのような雰囲気だった事が原因だろう。これらに慣れた後半は反則もぐっと減り、タックルミスも皆無だった。特にタックルミスはプレイコール自体が当たっていただけに痛かった。 そして、ディフェンスの反則以上に痛かったのがオフェンスの反則だろう。これにより 3rd and ロング を強いられた。WCOの泣き所のひとつは 3rd and ロング のシチュエーションのなると、いきなり手詰まりになってしまう点である。 次のタラレバはやはり前半最後のインターセプトリターンTDである。カート・ワーナーは勿論ジェローム・ハリソンが見えていたであろうが、インターセプト覚悟で投げ込んだのであろう。同点でも3点差でそんなに差は無いと判断していたのである。ただ、誤算はそれがリターンTDにつながってしまったという点である。このリターンTDが無ければ、後半をアリゾナは優位に進められていたであろう。モメンタムを失ったアリゾナは第3クォーターを失う事になる。 こういう場面で、投げ捨て・我慢のFGがいかに大事であるか、わたしは改めて確認した。 そして、沈黙の第3クォーターを経て、怒涛の第4クォーター。 ここでの誤算はPITの反則量産であろう。これは恐らくアリゾナの地力に押されたのであろう。結果、前後半で両チームの反則は相殺され、点差もそれに呼応するように接近する。 そして、問題のセイフティ。このセイフティがその後の展開に微妙な影響を与える。 私はこのセイフティ直後、アリゾナにとってはむしろこのセイフティは無い方が良かったのではないかと思った。6点差と4点差では、どちらにしてもTDが必要という事では違いは無い。しかし、PIT側は20ヤード手前からキック出来る。ARI側にとっては、6点差でエンドゾーンからパントさせたほうが良かったであろう。パントブロック・リカバーTDも期待できるし、単純に20ヤード分手前から攻撃できる。まず、敵陣からの攻撃になるだろう。しかし、セイフティのために、実際は自陣36ヤードから。やはり20ヤード損をしている。しかし、このセイフティの2点というのは本当に絶妙の設定である。感心する。 しかし、この20ヤードの損が、結果的にはフィッツジェラルドの一発TDにつながるのだから、フットボールは本当に面白い。20ヤード分だけゾーンが広がり、そこを衝かれたのである。 もっとも、更に考えを進めると、ここは一発TDではない方がARI側には良かったという説もある。2分37秒3点差を守りきるのは意外に難しい。こうなると、究極のタラレバ合戦である。 3点というのが実に微妙な点差なのである。同点FGを許しても良いのか、許してはいけないのか。その判断に迷う分だけ、プレイコールも実際のプレイヤーの動きも遅れる。オフェンスの選択肢の幅が広ければ広いほど、ディフェンスは守りにくくなる。 前半の最終プレイ、残り18秒タイムアウト無しというシチュエーションになり、結果、ランやスクリーンといったプレイが使えずエンドゾーンに投げ込むだけになり、インターセプトを招いたアリゾナとは実に対照的である。あの場面、タイムアウトひとつあればインターセプトは無かったと私は断言できる。 また、この3点差を招いたのも例のセイフティの2点である。これが無ければ、1点差でありアリゾナはFGを防ぐ事のみに専心できた。3点差より遥かに守りやすかったであろう。また、仮にFGのシチュエーションになっても、決まれば勝ち、決めても同点止まりではキッカーにかかるプレッシャーが全然違う。前者は20ヤードでも外しうるシチュエーションである。何しろスーパーボウルである。ワイドライト再びも充分ありうる。アリゾナにとっては魔のセイフティだった。 結果、この決勝ドライブは仕方が無いといえば仕方が無いといえるのであるが、唯一の疑問は何故、サントニオ・ホームズにクロマティをぴっちりマンカバーさせておかなかったのかという事である。どうも終始ゾーンで守っていたようである。このドライブのキーになったプレイがすべてS・ホームズへのパスだっただけに悔やまれる。ロスリスバーガーのスクランブルを警戒していたのか。これも結局は3点差の招いた結末という事か。 しかしこのロスリスバーガー、ほんとに捕まらないな。貧しい私の小さなテレビでは、完全に捉えているように見えるのであるが、実際はずっと距離があるのだろう。 でもMVP、またも貰えず。2度スーパーを制して、2度ともMVPを貰えないQBというのも、このQB偏愛のNFL界にあっては、本当に珍しい思う。この試合は与えてても良かったと思うのであるが、どうだろう。 全然話は変わるが、フェイスマスクの15ヤードというのは本当に厳しい。命に関わる危険なプレイだというのは重々承知しているが、あれを意図してやっているプレイヤーは一人もいないだけに、残酷である。 話をスーパーに戻すと、今書いたようなことをつらつら考えると、アリゾナにとっては、実力では勝っていたものの、そのほかの要因がすべてアリゾナが負けるように回転していったスーパーボウルだったとも言えなくもない。スポーツ、というかフットボールは本当に恐ろしい。 しかしアリゾナはつらいなあ。これからはキャップヒットが苦しくなるだろうし、QB問題も再燃するだろう。フィッツ=ボルディン問題もあるし。今回は本当に千載一遇のチャンスだったと思う。次は10年後でも厳しいように思う。これで、あっさり来年制覇したら、私の立つ瀬はなくなるが。 アクマイザー3は意外に力作。 2009/2/3 |